『同一CPレイジョの相互敗北搾取訓練』-功夫は快楽に屈す― 作:シノナリ
しかし、朝目が覚めても状況は変わっていなかった。寝てる間に落ち着いたのか男性器は勃起こそしていないものの、レイジョの股間には依然として存在していた。
「これは…どうしよう……」
悩んでいても仕方ない。いつものチャイナ服にジャージを羽織り、家を出て朝稽古をする。
打倒自分自身。それだけは変わらない。
深呼吸をし、自分自身が目の前に立っているのを想像する。しなやかな手、鍛えられた太もも、引き締まった腰、ふくよかで柔らかそうな胸……。
「う……!」
知らず知らずのうちに、レイジョの魅力的な部分で頭がいっぱいになる。
「違う!」
自分で声を上げるが下半身にいる男性器は正直で少し立ち上がっていた。
「や、やめて!」
内股になりながら股間をぎゅっと両手で押し込む。
今まで、自分は自分自身に勝つため全力を注ぎこんできた。そのため鍛錬に励み、時間を割いてきた。
頭の中は鹿山レイジョでいっぱいだった。それは勝つためでしょ!
そう言い聞かすも頭の中の鹿山レイジョはどんどんいやらしい雰囲気を漂わせ、それが股間の男性器に響く。
あの手で優しく触ってもらったら……。
あの足でしごかれたら……。
あの胸で挟まれたら……。
ヨコシマなピンクな感情が次から次へと沸き上がり、それが股間を刺激し、固くさせる。
「ぉう!」
立ち上がった股間にチャイナ服の布がこすれるだけで快感が流れていく。とてもじゃないが練習に集中できる状態ではない。
ただ、直感が告げている……。今日は二人で会う日だと……。
「……こんなことで敗けるわけにはいかない……!」
レイジョは自分を奮い立たせ、改めて目を閉じ特訓に集中する。
手の動き、動き足の動き、腰の入れ方、揺れる胸……。
「ぅん!」
自分の自身の姿を思い浮かべるのが強くなるほど、下半身は正直に快楽を求める。
あの手で、あの足で、あの胸で……思いっきりこの男性器を触ってもらったら……。もじもじと知らず知らずのうちに太ももをこすり合わせ、内股になってしまう。
昨夜の記憶……自分自身でありながら、性的な魅力にあふれた体の虜になってしまっている……。
このまま手合わせに向かったらそこには、自分……昨日快楽の溺れた自分と同じ存在と出会ってしまう……。
なによりもう一人の自分にこんな情けない姿を見せられない。見せた瞬間、それはもう敗けたといっても過言ではないだろう。
レイジョは頭を振り、そして今日は戦う前まで瞑想をして心を整えることにした。
胡坐をかき、目を閉じ、手をそろえる。
昨日のことは忘れよう。あとで先生やほかの人と相談して解決すればいい。今日はそうじゃない。今日は今までのカンフーの特訓でも大切な日。
自分自身を超える。そう決めた日。そのためには雑念は捨て、ただ勝利のために集中するのみ。
深く息を吸い、そして吐く……。
それを時間になるまで何度も繰り返した。自然と昨日のことは忘れ、今日勝つことを強く思えた。
私はカンフーを修行する身……。こんな得体の知れない熱に屈してはならない。
「よし、いこう」
レイジョは立ち上がると約束の場所にしっかりとした足取りで向かった。
昨日の情けない自分はもういない。
絶対に勝つ。そう決めた。
お互い約束の場所で向かい合う。
「「今日こそ、私は自分に勝つ!」」
二人は向き合い、息を深く吸い、吐き出すと構えた。
「「勝負!!」」
お互い同時に前に出る。腰を入れた拳、流れに沿った蹴り、それを受ける防御。
自分が次に何を出すか、相手も分かっている。どうすれば勝てるのか、全くわからないがそれがまた強さへの高揚感につながる。
今まで以上に打ち合う二人。
気が付けばお互い体力は限界に近づいていた。勝ちたいという思いだけが二人を立たせている。
「はぁ!」
「くぅ……!あっ!」
打ち込まれたレイジョはその拳をかわそうとした矢先、バランスを崩して相手の腰付近を掴んでしまう。
「ぁ……ぁん!」
今までの雰囲気とは打って変わって女性の声をあげるもう一人のレイジョ。二人はそのまま倒れ込んでしまう。
「え?」
レイジョは驚き、掴んでしまった腰の周りをぺたぺたと触る。
「ぁん!や、やめなさい!」
そうしているうちにレイジョの腰から固く突起したものが現れ始め、チャイナ服の前掛けを持ち上げ始める。
「こ、これはもしかして……!!」
その固いものを優しくしたから指先で撫で上げる。
「ふぁあっ……!」
ペロリとチャイナ服の前掛けが横にずれ、パンツの上からはみ出した突起物、それはまさしく男性器だった。
「え……あ、あなたも……!?」
「あなたも……ってどういう意味ですか!」
仕返しとばかりに男性器が生えているレイジョはレイジョの股間に手を伸ばす。
「ぁ……ぁん!」
思わず同じ喘ぎ声を出してしまうレイジョ。
そこには同じ男性器が反り立っていた。
「どうしてあなたも……?」
混乱する二人のレイジョ。しかし気が付けば同時に男性器をお互い手コキし始めていた。
昨日の自慰行為。まるでお互い、そこで快楽を覚えたかのように、慣れた手つきでしごき始める。
「「……あ……っ、ん……っ。……は、ぁ、はぁ……っ」」
二人の喘ぎ声が公園にこだまする。
昨日の自慰行為……自分で自分を攻め、快楽に溺れた日。
二人の手つきは明らかにそれを覚えていた。
「あなた……まさかこんな快楽に敗けたりしてないですよね?」
ギクリとレイジョは目をみはる。
今まで思考の外に追い出していた昨日の自分……。自分が自分を犯し犯されている姿で射精したそのことを。
今の状況はまさにそれが現実になっている。
「あなたこそ、戦いの最中にちょっと腰を触られたぐらいであんな声だして……功夫が足りないんじゃないですか!」
そういうとレイジョはしごき上げるスピードを上げる。
「「ぁっ……んん!やめ……!やめてぇ……!」」
そういいながらもう一人のレイジョもしごく速度を上げる。二人は先ほどの真剣勝負はどこに行ったのか、男性器の快楽に夢中になる。
気が付けばお互い足をM字開脚におっぴろげ、お互いの男性器をしごき上げていた。
「「んーッ……、ぅ、は、あッ……ん、ぐぅぅううぅうぅぅ!」」
同じ喘ぎ声をあげる。もう射精寸前、というところでお互いの手を離す。二人がイくタイミングまで同じだった。これで出したら敗け……そう思った二人は自分が敗けたくないという思いが故に手が止まってしまった。
「……こんな状態で、まともな功夫が積めるはずがないです……」
「ええ、そうですね。……なら、いっそ、お互いに監視し合うのはどうでしょう?」
「監視?」
「 どちらかがこれに屈して堕落しないよう、寝食を共にして鍛錬する。……異論はないですね?」
「いいですね。受けて立ちます。そして先に快楽に溺れ、射精したほうが敗け……」
「望むところです。では……決戦は3か月後にしましょう。3か月後までともに修練を積み、監視し、そして決戦で勝敗を決める……」
二人はお互いをキッとにらみつける。
しかしその下半身は射精寸前の男性器がビクビクと震えていた。
お互い、次触られたら射精する……それははっきりと理解していた。
「「それとお互いのものを直接手で触るのは禁止!」」
声をそろえてルールを追加し、フラフラ、ビクビクしながらレイジョの家に帰るのであった。