アークナイツ:不本意姦短編集 作:片腕チェーンソー
「ちっ……覚えとけよババア!」
「はいはい、覚えといてあげるからもうこんなことよしなさいよ!」
どたどた、とチンピラたちが逃げ帰っていくのを見ながら、レストランの店主──ヘレナは、はあ、とため息をつく。
「ぶわははは、連中も馬鹿だなあ、おい、ヘレナの店を襲うとは!」
「まったくよ。ウッディがいないからって……あたしってなめられてるのかしら?」
「ま、あんな捨て台詞をはいちゃいるが連中もこれに懲りてもう手を出してくることはないだろ」
「……まったく他人事なんだから」
ふう、とヘレナは再びため息をつくと、常連の客──レオーネに再び酒を提供する。
「お、いいのか?」
「ま、迷惑料みたいなもんね」
がははと笑って酒を飲み始めるレオーネを楽しげなな様子で眺めながら、ゆっくりとレストランの時間は過ぎ去っていく。こうした多額の借金を抱えながらも、いつもどおりの時間が流れていく、はずであった──
「……ん~?、おいヘレナ、なんか燃えてるようなにおいが、しねえかぁ?」
「もう、レオーネ、酔いすぎよ。いい加減に──待ってたしかに焦げ臭いような……待って、本当に燃えてるわ!?」
めらめら、と古びたレストランの裏手の壁をなめるように火が焦がしていく。自然発生したとはとても思えない強い炎は、ヘレナによる懸命の消火活動にも負けない勢いで燃え盛っていく。
「お、おい、どうするヘレナ!このままじゃ……」
「わかってるわ……仕方ない、このあたりの壁を壊して火が回るのを防ぐしかないわね。協力してくれる?」
「もちろんだ、気をつけろよ!」
火の道を絶たんとするために、二人してレストランの壁を破壊していく。それは確かにレストランの被害を抑えるために必要不可欠なものであったが、長年連れ添ってきたレストラン──かつての恋人の置き土産を自身の手で破壊せざるをえないことにヘレナは臍をかむ。
「……なんとか収まったみたいだな」
「ええ、ありがとう、レオーネ。今度たくさんサービスさせてもらうわね」
「そりゃありがたい。だが、これは……」
「いいのよ。むしろこの程度で収まったことが奇跡なくらいなんだから。……大丈夫。少し時間はかかるかもしれないけど、すぐに直すわ」
かろうじて火を抑え込むことには成功したものの、その被害は大きく、また防火のために自身らで破壊した壁の修繕も行わなくてはならない。極寒のデイヴィスタウンにおいて、壁が多大に破損しているというのは著しい損害であった。
(まったくこんなことになるなんて……それでも、この店は残しておきたいわね……)
※
「……どういうことかしら」
「ですから、今のヘレナ様に追加でご融資することはできない、ということです。」
翌日、ヘレナは銀行にやってきていた。思うところは多分にあるにせよ、レストランを修復するためには多額の金銭が必要であり、そのためには銀行からの借り入れが必要だったのだが──
「ヘレナ様にはすでに限度額まで融資させていただいており、これ以上当行から資金を捻出させていただくことは難しくなっております。」
「そんなことを言われても……」
動揺を隠せない彼女のそばに、こつり、と一人の女性が歩み寄っていく。
「どうされたのですか?」
「し、支店長!実はヘレナ様から追加のご融資の相談を受けていたのですが……」
「ああ、なるほど。確かにヘレナ様はこれ以上借りることが難しい状況にありますが……少しお部屋でお話いたしませんか?いくつかご提案できることがございます。いかがですか?」
「……いいでしょう」
くすり、と丁寧なしぐさで、しかしながら奥底にある侮蔑の念が見え隠れする支店長の提案だったが、すでに選択の余地のないヘレナは、それを受け入れざるを得なかった。
「……さて、すでに当行の店員からお聞きしていることと思いますが、ヘレナ様にはすでに限度額まで融資させていただいており、様々な保険などを考慮して検討させていただきましても、これ以上の額を提供するというのは難しくなっております。」
ですが、と支店長がつづけていく。
「それはヘレナ様の支払い能力が現状のみにおけるからであり、その他の手段でヘレナ様が当行の利益となりうるのであれば、その限りではございません。」
「ご提案はありがたいのだけど、まどろっこしいのはやめてちょうだい。」
「では、単刀直入に申し上げましょう。ヘレナ様には、当行の店員らに対してそのお美しさによる『サービス』をしていただければ、ご融資についても問題なく裁可することができると考えております。いまだ若々しくあられるヘレナ様であれば──十分な支払い能力があるでしょう」
「な……私をいくつだと……」
支店長の言う『サービス』がどういう意味を指すのかをわからないヘレナではない。しかし数多くの経験を積み、様々な判断を下してきたヘレナといえど、資金を稼ぐために身体を売れ、という要求にやすやすと首を振ることなどできない。
「ふふ、先も言いましたが、ヘレナ様は同性の私から見ても十分に、嫉妬してしまいそうなほどにお美しいですよ。それにご安心ください、『サービス』のほうは当行にて場所を提供させていただこうかと考えておりますので、ヘレナ様のご友人方に露見するようなことはないでしょう。ああ、ですがそれでもやりたくない、とお思いなのでしたら、もう当行にて行えることはございません。お出口はあちらですので、どうぞ。ああ、生活を一新し、すでにある金額を返済していということでしたら、奥にて開拓地への転出の手続きが行えますので、そちらへどうぞ。」
にやり、と再び笑う支店長からは侮蔑の念が隠し切れないほどになっており、ヘレナは彼女をじろりとにらむ。支店長、というよりかは銀行の思惑である、住民をデイヴィスタウンから追い出したいという意思が露骨に表れた提案に、ヘレナの内心では嫌悪感が募る。しかしながら、彼女にとれる手段、方法がもうないこともまた、明らかな事実であった。
(……冗談でしょう?この歳になって……でもほかにとりうる手段としてなにがあるのかしら?レオーネたちにそんな資金はないし、ウッディは不在──そもそも彼もそんな資金持ち合わせていないわ。だとするとあの店を開かない選択肢を取らざるを得ないけど……そうなれば収入源を失うし、そもそも住居まで破損してしまっている以上、そんなことはできない。また根無し草に戻る──?)
そこまで考えたヘレナの脳裏に、デイヴィスタウンでの日々、レオーネやベニーら、そして自身にレストランを残して逝ってしまったかつて愛した男の顔が思い浮かぶ。
(……なにかを守ろうだなんて、思っちゃいないわ。でも……こんな連中にしてやられてこの地を追い出されるなんて、ごめんだわ)
ぎろり、と支店長をにらみつけ、ヘレナはゆっくりと口を開く。
「いいわ、サービスでもなんでもやってあげる。それで融資していただけるんでしょう?」
戻れない選択をしたのだと自身の発言をどこか他人事のように聞きながらも、わずかに驚きの表情があらわれた支店長の顔を見て、ヘレナは少しばかり留飲をさげた。
※
「おお~、いやはや、火事になったときはどうなるかと思ったが、なんとか店が開かれていてよかった。」
「まったくだな、レオーネ。」
「二人とも再開初日からきてくれて助かるわ。少し多めにしてあげるわね」
「おおっありがたいサービスだ」
「っ……」
「ん?どうしたヘレナ?」
「いや、なんでもないわ。申し訳ないけど今日はいつもより早めに閉めるから、そのつもりでね」
「どうした、なにかあるのか?」
「……別に大したことじゃないわ。レディの秘密を探ろうだなんて趣味が悪いわよ?」
「だははは、レディだなんて歳を、うおっ!?じょ、冗談だヘレナ、冗談だから──」
いつもの通り、笑い声の絶えないレストラン。しかしその中でもヘレナだけは、少し物憂げな顔をわずかに、ほんのわずかにのぞかせていた。
※
「……来たわよ」
「ようこそいらっしゃいました。では、こちらに──」
かつり、かつり、と銀行の奥の部屋へと支店長に連れられ進んでいく。ゆっくりとあけられた扉から部屋へと入ると、そこにはすでに数人の行員が座っていた。
「……」
「では、私はこれで。金額に見合った手厚い『サービス』を期待させていただきますよ」
去っていく支店長とは裏腹に、行員たちがヘレナに歩み寄っていく。
「そ、それじゃあ、お願いしても、いいですか?」
「……ええ、始めましょうか」
しゅるり、しゅるりと衣服を脱ぎ去っていき、ついにそのすべてを取り払ったヘレナの美しい裸体を見て、行員たちがごくりとつばを飲み込む。女性にしては比較的長身な体躯に、大きな乳房とむっちりとした臀部が、ハリのある肌とともにさらけ出される。年齢を考えれば垂れ、あるいは体型を損ねていてもおかしくないにも関わらず、すらりとした美しい体型があらわになることで、行員たちの興奮が高まっていく。彼らの熱烈な視線に耐えかねてうつむくヘレナだったが、そんな彼女に一人の行員が興奮した面持ちのまま近寄り、彼女を一気に抱きしめる。
「は、はは、しっかりしてくださいよ、これはあなたのための行いなんですから──」
「んぐ──」
男は一気にヘレナの唇を奪うと、彼女を押し倒し、深く舌を絡ませていく。
「ん、んむ、んあ、え──」
男は興奮した様子のまま彼女の豊満な胸に手を伸ばし、がっしりと揉みしだいていく。ヘレナの年齢からするとあまりに若々しい乳房が男の手によってぐにゃりとゆがみ、こね回されていく。さらに男は自身の完全に隆起した怒張をヘレナの太ももにこすりつけながらも、ゆっくりと彼女の秘部に近づけていき──
「おっ……おおっ……」
「あー、あったけえ」
一気にヘレナの膣内へと押し込んでいく。
彼女の嫌悪感とは裏腹に、その肉体は久方ぶりの男を歓迎するかのようにしっかりと男の一物にまとわりつき、締め上げていく。
「めちゃくちゃいいですよ、コレ。あ~前から美人だとはおもってたけどこっちの具合も最高とか……ほんと、この銀行で働いてきてよかったぜ」
「ん、んう、あぁ──」
ぱん、ぱん、と自身が気持ちよくなるためだけの抽送を続けられるも、数十年ぶりの性交はヘレナの性感を呼び覚まし、彼女に多大な快楽を与えていく。彼女が内心では不快感を覚えていた、デイヴィスタウンの仲間たちから搾取をつづけている銀行の連中によるものであるということが、彼女に悔しさと、被虐的な快感を与えていく。
「ふん、ふん、ふん……はは、もうすっかり感じてますね。それじゃあまず一発目、出すぞ!」
「おっ!あ、ああ──」
男の射精とともにヘレナもまた絶頂する。彼女のとろけ切った顔は望まぬ性交をさせられているとは思えないほどであり、その妖艶さは残りの男たちの興奮をより強固にしていく。
「つ、次は俺だ!」
「待て、俺の方が先だろ!」
「落ち着けよ、一緒にまわしちまえ」
血走った眼をした男たちが一気に自身の身体をむさぼらんとするも、それを止める気力すらなく、彼女は男たちの獣欲に身を任せるのだった
「ふふ、ひどいにおいですね。おっと、ヘレナ様の努力によるものですから、こんなことを申し上げるのはいささか失礼でしたね、申し訳ありません」
一時間がたち、男たちが満足して職場に戻ったころ合いにて、支店長がゆっくりと姿を現し、ヘレナに嘲弄していく。しかし彼女はそんな言葉に反応できないほどに疲弊しており、ひゅう、ひゅう、と天井を仰ぎながら舌をだして息をしている。全身という全身に白濁の液体をかけられた彼女の様子は見るも無残なものであり、その様子を見た支店長はにやりとヘレナを笑いながら口を開く。
「本日はお疲れさまでした。ですが融資の資金はこれだけでは収まらないものですので、今後ともよろしくお願いいたしますね、ヘレナ様」
その言葉を咀嚼したヘレナが、ゆっくりと目を閉じ、疲弊、そして将来への絶望感から、意識を失った。
※
「んっ、ぐう……そろそろでしょう、出しなさい」
「う、ああ、イく!」
「……ふう」
初めての『サービス』の日からしばらくが経ち、何度か経験を積むと、ヘレナもいくばくか順応したのか、初日のような醜態をさらすことなく、余裕をもって事にあたることができるようになっていた。初日こそ久々の性交ということで常にない体験で体力を消耗してしまったが、やはり長年荒野を渡り歩いていたこともあり、体力の豊富さが、精神的な負担は取り除けないものの、肉体的な負担をカバーすることができていたのであった。
(まあ、こんなことに順応してしまうというのも腹立たしいことではあるんだけれどね……)
そうしてその日最後の行員の性処理をすますと、いつものごとくヘレナにとってはどこか不快感を覚えさせる笑みを浮かべた支店長が部屋へと入ってくる。
「あんたが来たってことは、今日はこれで終わりってことでいいんだね?」
ぎろり、と睥睨するヘレナの様子にもまるで答えた様子はなく、それどころかそのさまが愉快であるかのように支店長は笑みを深めながら首を横に振る。
「いえ、本日も大変結構な『サービス』でしたが、ヘレナ様には今日より追加の人員の担当もお願いさせていただきます。では入室してください」
「な、あんたたちは……」
ぞろぞろと表れた男たちにヘレナは思わず目を剥く。彼らはヘレナの店を襲撃したチンピラたちであった。
「へへ、こんなところであんたが腰振ってるとはなぁ、老い耄れ。そんなに欲求不満なら俺たちがいくらでも相手にしてやったってのに」
にやにやと笑う男たちと同種の笑みを浮かべながら支店長が再び口を開く。
「彼らは当行の行員というわけではございませんが、今後当行の業務に臨時で携わりうる人員です。そのため、彼らにも『サービス』をお願いいたします。よろしいでしょうか?」
「……そこで拒否権がないことくらいあたしには分かるよ」
「ふふ、賢明なご判断ありがとうございます。では、よろしくお願いいたしますね」
笑いながら支店長が去っていくと、チンピラたちは一気にヘレナに詰め寄り、その体に我が物顔手を伸ばしていく。
「乳でけ~ってかもう乳首立ってんじゃん」
「マジかよ、とんでもない阿婆擦れだな、ケツもでかくてもみごたえあるぜ」
「ちょっとあんたたち、レディの扱い方がっ!?」
「おっ、お豆ちゃんはっけ~ん。うるせえババアを黙らせるためにごしごししていきましょうね~」
「ちょっ……ううっ……ああっ待って、はあああああああっ!」
チンピラたちの愛撫によってヘレナはあっという間に絶頂し、勢いよく潮を吹きだす。その様子を見たチンピラたちはさらに調子に乗り出していく。
「うは、とんでもねえ雑魚雌じゃねえか」
「こんな女にビビってたとはなぁ~」
「思い出したらイラついてきたぜ。きっちりお返ししてやるからな」
「まずはイくことを宣言するようにしないとなぁ」
「ぐうっ……」
好き放題のチンピラたちを前にぐっと唇をかみしめて、せめてなんとかこらえ耐え抜こうとするヘレナであったがしかし──
「おら!ぬるいフェラしてんじゃねえぞ!立派なハンドルがあんだからしっかりご奉仕しろよ!」
「んぐ、ぐもぉ、ご、がはっ……ごおっ……」
強引にエラフィアの特徴である長い角をつかまれて息ができないほどのイラマチオをさせられ
「お、ほぐれてきたな。んじゃあマンコで楽しんでるとこ悪いがこっちも挿入~」
「なにを……おっ!?ああっ!まっ……はああん、おっ、ああああああぁぁっ!」
それまで使ったことすらなかった尻穴を開発されて二穴の挿入を行わせられ
他にもスパンキングや強制的に騎乗位を行わせられるなどして完全に疲弊したヘレナは、初日以来、否、それ以上の醜態をさらし、ぐったりと横たわり、荒い息を吐いていた。
「あ……はぁ……う……」
「あ~、ずいぶんと出したわ……やべ、催しちまったわ」
「俺も俺も。……出しちまえばいいんじゃねえか?せっかくここに便器があんだから」
「ぎゃはは、そりゃいい」
じょろろろろ、と男たちの尿が息も絶え絶えなヘレナにかけられていく。まだかろうじて意識のあったヘレナにとっての屈辱感はすさまじく、単純な腕っぷしでならいくらでもできる相手にこのようなことをさせられ、彼女の受けた精神的なショックは大きなものであった。
※
「はあ……」
かたり、と店の清掃をしながらため息をつく。
先のチンピラによる凌辱から一夜あけ、ヘレナは抜けない疲労を抱えたまま、店の準備を行っていた。見た目は若々しいものの、確かに年老いている彼女にとって、若者たちによる強制的な性交は多大な疲れをもたらしていた。
(……さすがにこたえたわね。今日は銀行に行かなくていいし、お休みにしようかしら。最悪なことにまだまだ『サービス』はつづけなきゃならないしね)
沈んだ気分のまま店の奥で作業を続けるヘレナのもとに扉が開く音が聞こえてくる。
「あら?ごめんなさい、いまはまだ準備中で……」
店の奥から顔をだしたヘレナの表情が一気に凍り付く。準備中の表示を無視してずかずかと店内に踏み込んできたのは、昨日ヘレナをもてあそんだチンピラたちであった。
「な……あんたたち、どうして……」
「ん~?老い耄れマンコが若者チンポを求めてやまないと思ったからなぁ、わざわざ淫乱なアンタのためにやってきたってわけ。
「ふざけないで頂戴。だれがあんたたちなんかに──」
「お~っとナイフを下ろせよ老い耄れ。俺たちの間の関係性わかってんだろ?日程なんざ関係ねえ。俺たちをかりにボコしたとして、あの薄気味悪い支店長サマがそれを見逃してくれるとは思わねえけどな」
「……店が開くまでの間だけにしてちょうだい」
ヘレナがからり、ともっているナイフを落とすのを見て、チンピラたちはにやり、と笑った。もはや彼らの間において、両者の上下関係は決定されているのだ。
「へへ、御開帳~」
服を脱がされ、テーブルにのせられたヘレナが足を無理やり開かされる。自分よりもずっと年下の、もし存在したのならば自身の子よりも下かもしれない相手にいいようにされていることの羞恥が顔を焦がす。
「今日もたっぷり耕してやるからな」
「あ~俺もうおったって来たわ」
「ぎゃはは、早すぎんだろ」
「……やるんならさっさとしなさい」
店を勝手にあさり、酒を飲みながらヘレナを見世物にする男たちに対して、彼女は毅然とした姿勢を崩さない。しかしそれは男たちの機嫌を逆なでするものであり──
「おーおー昨日あんだけよがってたやつが、粋がってんじゃあ、ねえ!」
「おっ、おおっ!イきます!イく!」
男が指で彼女の膣内をほんの少しいじくりまわすだけで、ヘレナはあっけなく絶頂させられる。先の調教によって無意識のうちに絶頂を宣言させられるようにしつけられたことがいまもはっきりと残っており、それが彼女の心によりいっそうの辱めを与える。
「ひゅ~ばっちり宣言できてんなぁ、やっぱ本当はやりたいだけなんじゃねえの?」
「っ!誰が!」
男のあざけりに反発するも、自身にもわかるほどに説得力を欠いた返答は、かえってヘレナの心をさいなんでいく。
そこから先はまるで焼き直しかのようにヘレナが一方的に蹂躙されていく。すでに男たちに下の存在であると認識された彼女を、彼らは一切の容赦なくもてあそぶ。そしてヘレナが抵抗できないことをいいことに、彼らの嗜虐心はますますエスカレートしていく。
「ん、ぷはぁ、ちょっと離して、お手洗いにいかせてちょうだい」
前と後ろで挿入されながら、もたれるかたちで男の一人にディープキスをされていたヘレナが、なんとか男の口から離れて息も絶え絶えといった様子で告げる。
「あぁ?昨日も漏らしまくってたんだから別にいいだろ」
「んぐっ、ふざけないで、せめて店の中でそんなことしたくないに決まってるでしょう?」
自身の住処であり、かけがえのない存在であるレストランを少しでも守ろうと男を睨みつけるヘレナに対し、男はにやりと笑ってから自身が空にした酒瓶を持ち上げる。
「ひひ、だったらよぉ、そこのカウンターでガニ股で突っ立ってこの中にするんだったらさせてやってもいいぜ」
「ば、馬鹿なことをいわないで!そんなことできるわけが──」
「だったらよぉ──」
ヘレナを後ろから犯していた男が彼女をぐいともちあげて抱え込む。前の穴から一物が引き抜かれたことで喘ぎ声をあげるヘレナをよそに、男は彼女を挿入して抱え込んだままずんずんと扉へ、レストランの外へと向かっていく。
「このまま抱えていってやるから外で出せよ!ま、この寒さだと出したそばから凍っちまうかもしんねえけど、それもまたおもしれーよなぁ!」
「ま、待って、わかったわ、その瓶にするから!おねがい!止まってちょうだい!」
いくばくかの酒が入り、顔をあからめたチンピラたちの様相は、彼らの言っていることがけしてでまかせではなく、本気でやりかねないということが理解できたヘレナは、懸命に彼らを押しとどめ、代わりに屈辱的な提案を受け入れていく。
「ひゅう!そうこなくっちゃなあ!」
げらげらと笑う男たちとは裏腹に深く歯を食いしばり苦悶の表情を浮かべたヘレナは、男から降ろされると同時に重い足取りのままカウンターへと向かっていく。
「瓶は俺が持っててやるからさぁ、がばっと手と足開いて俺らに見せつけろよババア!」
ゆっくりとカウンターに向かうヘレナの様子だけで愉快なのか、彼らはヘレナをはやし立てながら、ときにすれ違うヘレナの胸や尻を揉みしだきながらどんどんと盛り上がっていく。
「……これで……いいかしら」
顔をひどく赤らめながらも、ヘレナは男の指示通りカウンターに乗り、中腰となって大きく足を開き、男に股間を見せつけながら、両手を頭の後ろに組み、その豊満な胸を突き出す姿勢をとる。
「へへ、いいぜ、みっともねえ感じが最高だな。んじゃ、おしっこだしていいぜ?しっかり見といてやるからなぁ」
男の言葉にさらに顔を赤くするヘレナだったがしかし、すでに彼女の我慢は限界まで達しており、すぐに男の指示通り尿が流れ出していく。ヘレナはなんとか勢いを抑えようとするが、しかし我慢をし続けた尿の勢いは強くとどまることがない。
じょぉぉぉぉぉぉぉぉ、と勢いよく男の持つ瓶に尿が流れ込んでいく。瓶がどんどん満たされていく様子に男たちはげらげらと大笑いしていく一方、天井を仰ぐようなヘレナはさらに顔を赤くしていく。
「うはは、とんでもねえ勢いじゃねえか」
「やっべあの偉そうな老い耄れがこんなみっともねえ真似させられてると思うとまた立ってきちまったわ」
「違いねえなぁ、とんでもない量だぜ、あれ」
ちょろろ、とヘレナの尿がようやく流れをとめるころには、瓶はほぼ満杯となり、ヘレナは羞恥のあまり完全に息を上がらせていた。
「くっくっく、いや~いいもん見してもらったぜ。最高のショーだったなあ、おい」
「……ああ、そう。ならもういい加減に帰ってもらえる?」
「はは、そういうなよ。あんないいもん見せてもらったんだから、俺らもお返ししないと、なあ!」
「ぐむっ!?」
そういうと男はヘレナの首を腕に絡ませ、ヘレナの尿で満杯になった瓶を強引に飲ませていく。
「こぼして店汚したくなかったら全部飲みきれよ~」
「ん、ぐん……」
ヘレナが受け入れたことを察したのか男はヘレナに瓶を持たせると彼女をはやし立てていく。
「ほらいっきに飲めよババア!」
「ぎゃはは、自家製ブランドってか?」
「だはははは!やめろよお前!笑っちまって酒が飲めねえよ!」
男たちの嘲弄を耳に入れないようにしながら、ヘレナはなんとか自身が排泄したばかりのまだ温かい尿をごくごくと飲み干していく。たえず吐き気が生じ、こんなものは飲むものではないと反射で戻そうとするからだの動きを気力でねじ伏せ、屈辱、羞恥の感情を押し殺しながら瓶をからにしていき──
「けぷ……これで、満足?」
吐き気を抑えながらなんとか自身の尿を飲み干したヘレナはゆっくりと男をみやる。
「いい飲みっぷりだったぜ、飲み心地を聞かせろよ」
「……最悪に決まってるでしょう」
ぎり、と歯を食いしばりながら答えると、いつの間にか後ろに回っていたもう一人の男がヘレナをうつぶせに押し倒す。
「ぐっ、なにを……」
「いや、なに、上のお口だけじゃ乾いちまうと思ってな、下の口からもしっかり飲ませてやろうと思ってな」
「待ちなさい、それは──ぁ──」
ずぶりと男がヘレナの尻穴に挿入したのは、店においてあった度数の高い酒であり、それを一気に流し込まれたヘレナは意識を茫洋とさせられていく。
「あ──やめ──」
「おいおい、意識飛びそうになってんじゃねえかよ」
「悪い悪い、でも営業とか関係なくできると考えたらいいだろ?」
「まー確かにうだうだ言われんのもだるいし、これはこれで面白いな。んじゃ、あと3周くらいさせてもらうか~」
そう言ってヘレナをもてあそばんとする彼らの力を、彼女はふりはらうことができない。力なく伸ばされた手をふりはらわれ、彼女はこの後数時間その体をむさぼられることとなる。
──同時刻 銀行にて
「しかし、君も人が悪い……そもそも今回の件はすべて君が仕組んだことなのだろう?」
「なにをおっしゃいますか頭取。私はただ、彼らに実力で及ばないのであれば間接的な手段で報復する術もある、ということをお教えしたにすぎません。彼女がああした選択をとったのは予想外ではありましたが……まあ、あのごろつきどもに与える品もただではありませんでしたからね。より出費を抑えることができたのは、結果としては喜ばしいことではありませんか。」
「ふふ、君は怖い女性だよ、支店長。」
ゆっくりと資料を読みながら、頭取が支店長に目をむける。
「あのレストランはデイヴィスタウンにおいて住民たちの安住地としての側面を持ち合わせていましたからね……それさえはぎ取れれば、レオーネ様たちも考えをあらためることでしょう。」
「うむ。この分ならBSWの手間も減りそうだな。私も連中に借りを作らずに済みそうだ。傭兵風情に借りを作ってはあとが怖いのでね……」
「ええ、それは喜ばしい限りです。」
頭取の言葉に同意しながら、支店長は再びヘレナのことを考え、不思議がる。
(しかし、彼女はどうしてそこまでしてこの町をあそこまでして離れなかったのでしょう……もとは荒野暮らしのようですし、腕っぷしに調理の技術があれば多少困難があれど他の地においても十分生活できるでしょうに)
(まあ、どうでもいいことですね。そこまでこの地にこだわり、自らのチャンスをふいにするというのであれば、ああなってしまうことこそ自然の摂理でしょうに)
そうして彼女はヘレナのことを脳内から追い出し、再び頭取と「デイヴィスタウンの未来のための事業(住民をいかにしておいだすか)」の打ち合わせをつづけていく。
様々なものを犠牲にしながらも、クルビアは今日も急速な発展、進歩を遂げていく。そこにどういった犠牲が生まれているのかを彼らは理解せず、しかし理解したとしても、その歩みは止まることはないだろう。
辺境の町で、また一つ、クルビアの礎となる犠牲が生じ、そしてわずかな人の記憶にとどまったのち、すべてが忘れ去られていった。