※この作品はR-18です。

とある性教の雌女昇格(メスメライザー)   作:無ければ作れ(Invenire404)

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6.九月十九日『立ち塞がる者』 - Gatekeeper.

 食蜂操祈は大きなため息を吐いた。

 彼女は大分出遅れたはずである。だというのに。

 

「な……一方通行(アクセラレータ)!? 何やってんのよ、アンタ……!」

「あァ……第三位か。くだらねェ勘違いしてンじゃねェ、俺はゴミ掃除をしにきただけなんだからよォ」

 

 御坂美琴。一方通行。

 食蜂も含めて、どういう経緯・経路で集まったのかわからない超能力者(レベル5)たち。

 

「運命力が高すぎるとろくなことにならないってことかしらぁ……?」

 

 脳裏に浮かぶ彼を含めて。

 これから起こるだろう波乱の展開に、食蜂は肩を落とすのである。

 

☆☆☆

 

 ややあって探していた三人の内の二人は見つかった。

 あまりにも古めかしい死刑用の電気椅子に座らされた二人の少年。しかし、持ち前の能力─何の能力かはよくわからんが─で耐えていたところを救出。拳銃などを使われていたら危なかったけど、目的のものは脳だろうからその辺はある意味安全なんだろうな。

 そんなわけで残すところ一人となったわけだけど。

 

「ああっ、ようやく見つけたわぁ~。……って、なんだ、あなたがいたんなら──」

 

 現れた便利リモコンと──その言葉の全てをかき消す轟音、そして……メキメキと音を立て、建物を破壊しながら生育する触手。

 これは……マズいな。

 

 咄嗟に便利リモコンと10039号に絡みつき、その体を引き寄せる。

 

「ちょ、なにをするのよぉ!?」

「案外力が出るんですね。と、モリヤは感心の声を上げます」

 

 平和ボケしたその言葉だけど、直後、二人のいた場所へ「鋭い歯のついた口」がばくんと噛みついてきた光景を見て、言葉を失う二人。

 

「な……な、何かしらぁ~、アレ。もしかしてアナタのお仲間?」

「未知の生物です。と、モリヤは地球外生命体を彷彿とさせるフォルムの触手に興奮を隠せません」

「どうでも良いこと言ってる暇あったら自分で立って逃げてくれ。お前ら重い」

「ちょっとぉ! これでも女の子なんだけどぉ~!?」

「モリヤの体重は40kgです。と、モリヤは自らの製品情報(カタログスペック)そのままな体重を維持していることを誇って鼻を鳴らします」

 

 震動──足元から!

 マズい、さらに移動するのは流石に──。

 

「邪魔だァ、クソゴミ野郎」

 

 ──塵芥になる。今まさに地面から突き出てきた触手が。

 降り立ったのは、当然首に電極チョーカーなんてつけていない白黒の人影。

 

「第五位。身体的特徴からして、そいつが連れ去られた奴であってンなァ?」

「え……ええ、そう。あ……ありが、」

「見つけたンならとっとと失せろ。第三位もだが、目の前でうろちょろされると目障りで仕方ねェ」

「それはできません。なぜなら、まだ一人、攫われたまま見つかっていない少女がいるからです。と、モリヤは突然現れて助けてくれた第一位に言葉を届けます」

「ア? ……てめェ、ンだ、その喋り方は。俺をおちょくってンのか?」

「ちょ、ちょっと、御坂さんにしたのと同じ説明をさせてもらうけどぉ! 日本語学習をどっかの馬鹿研究者が横流しした『学習装置(テスタメント)』でやったせいで、日本語を喋るとこうなるみたいなのよぉ。アナタの知る"人達"とは無関係!」

「……そりゃまた、難儀な人間もいたもンだなァ」

 

 実際正しいからな、それ。俺にこいつを売りつけた研究者はそういうことをやったんだろうし。違うのは、横流しされたのがコイツごと、という点だが。

 

「……だとして……てめェがその流体野郎の操作者ってことであってっかァ?」

「コレのことですか? と、モリヤは所……所長の操る『霊磁性流体』を持ち上げます」

「所長? 『霊磁性流体』っつーのは確か、最近になって航空開発分野に出てきた新素材ってやつだったなァ」

 

 ……ま、このままだと10039号が術者にされそうだから、いいか。

 

「ふむ。久しぶりになるのか、第一位。天井亜雄君をご馳走になった時以来だが」

「やっぱりてめェか。……こいつらと一緒にいンのはなンだ。またぞろヒーローごっこでもしてンのか?」

「仮にごっこと言うのなら、他者の体表や頭髪の中に隠れ潜み、良い具合を見計らって近辺の人間を食らう怪物ごっこ、と言った方が良くないか?」

「どォでもいい。……あの時のこともそォだったが、この展開になることもてめェは読んでやがったのか」

「確かに読めるものも存在するが、残念ながら今回のは突発的事象でね。おかげで所員のモリヤ君がこうして攫われるにまで至ってしまった。不徳の致すところだよ」

 

 若干……便利リモコンから「なにかしらぁ、その喋り方」みたいな視線と、10039号から「咄嗟に所有者を所長と言い換えたことを褒めてください」という視線が来ているように思うけど、後でな。

 

「……女。さっき、残り一人とか言ってたな」

「女ではなくモリヤです。そして、はい。救出した方々がこの惨状から逃げ果せているのかについても気になりますが、その一人を見捨てては帰れません。と、モリヤは己の義憤を最大限に発揮してお伝えいたします」

「あァ、そりゃリッパな気概だ。……が、第五位はそもそも化け物退治に向いた能力でもねェし、女、てめェもそこまで動けるよォには見えねェ。ここはあいつらと同じ化け物にでも任せておきなァ」

「その場合、食蜂操祈、モリヤ、そしてあなたを撤退させ、所長だけを送り出すことになります。と、モリヤは掌の上に乗る透明流体をぐにゅぐにゅしながら報告します」

「うざってェ。なら、そォしろ。俺は()()()に逃げる。来た道になァ。んで、その化け物をこっちに寄越せ。てめェらは()()()に逃げろ。助けた奴がちゃンと助かるまで見届けやがれ。残りの一人は俺とこいつが道すがらにでも助け出してやるからよ」

 

 ふむ。……なんかほんと、落ち着いているな。この頃のセロリマンって少しずつ変わってきてはいるものの、一般人との距離感がわからなくて……みたいなシーンが散見されるものと思っていたけれど。

 嫌悪し、悪役ぶりたがる、っていうのは変わらんが……非常に穏便な手段を択べている、というか。

 

「モリヤ、その案で行こう。つか救助者のトコにそこの便利リモコンを連れていった方が良い。あのビビり連中は絶対パニックになっているから、鎮静の意味でそいつが必要だ。向かってきている警備員(アンチスキル)や研究者たちもまとめて逃がせるのはデカい」

「誰が便利リモコンよぉ!」

「しかし……と、モリヤは」

「適材適所ってやつだ、モリヤ。お前さんに授けた能力の使い方のどれを使ってもこの化け物には太刀打ちできん。基本的には隠密向きだから、正面切って、が難しい。が、この状況下でお前さんがフルに活躍できる分野がある。それは生体電気の位置をスキャンして行う索敵だ。どうにも奴さん、生物っぽいツラをしているからな。今みたいな急襲は無理でも、奴さんのいないところを縫って進むってのはお前さんにしかできないだろう」

 

 食蜂に目を向ければ……「やれやれ」みたいなジェスチャーを小さくやる便利リモコン。そもそもお前だけ来ていれば……いやどっちみちではあるか。

 

「ここは従うべきねぇ。私達みたいな邪魔者がいると、第一位の演算の邪魔になるでしょうし」

「その程度が邪魔になるこたねェが、俺以外が起こした爆発の瓦礫が、とかは知らねェ。最終通告だ、女。オマエは一般人に戻れ」

 

 ほう、最終通告(ラストオーダー)か。いやまぁ意識したわけじゃないんだろうけど。

 

「……承知しました。と、モリヤは己の無力を悔やみながら所長たちの言葉に従います」

「無力な奴はこんな状況で冷静さを保っていたりしねェだろ」

「……励ましの言葉、ありがとうございます。……では、行きましょうか、便利リモコンさん。と、モリヤは救助者たちを再度救うために意識を切り替えます」

「感動的な場面にいちいち茶々入れを挟まないと気が済まないのかしらぁ~!?」

 

 何度かこちらを振り返りながら……しかし、ある程度離れたら意を決したように振り返らなくなり、そのまま来た道の方へ戻っていく10039号たち。

 正直便利リモコンも思うところはあるだろう。出オチもいいところだ。けど、それを飲んで10039号の説得に回ってくれたのはありがたかった。もう少し早く合流していればこいつの記憶消して放置して第一位に見つけてもらおうぜ作戦もできたんだけど、タイミングがなー。

 

「それで、どうして俺を残したんだ。戦闘の役には立たないぞ?」

「てめェはこの怪物の動きを察知できる。そォだな?」

「おっと。どうしてそう思った?」

「あの二人を守っていたこと。そンで、俺が来る直前、触手とあの二人の直線上の位置に陣取っていた。理由はそンくらいで充分だ」

 

 ……一方通行(アクセラレータ)

 その能力の本質は、『事象の逆算と推測』。

 ベクトルだけでなく、流れ(フロー)のあるものであれば、あらゆるものを逆算し、類推し、必要な公式を探り当てるのではなく作り出し、己が理解できるものに組み直してしまう。

 超能力─という名の魔術─や既に使用者の失われて久しい古式魔術などであっても再定義して既知にしてしまうその在り方は、上条当麻(基準点)の真逆、全てを受容する者であるように思う。何を作っても、どんな未知を世界に配置しても、既知への変換式を作ってしまう、というのなら。

 

「それはその身体だからできることか、てめェの能力が故か、どっちだ」

「どちらでもないな。別に能力者でもないし。……まぁ、俺が俺であるがゆえにできることさ。つまるところ、お前さんが知りたいのは、この異様な生物というベクトル、だろう? 反射が上手く働かなかった……とか、そんなところか?」

「そォだ。てめェが体表に張り付いていた時と完全に同様の感覚だった。あるいは、てめェがあの無能力者(レベル0)との戦いに割り込んできた時と同様のな」

 

 流石の記憶力だ。その直後にあった衝撃と、一ヶ月以上の時間が開いていて……覚えているか。

 ──だから俺は、こいつをフルパワーセロリマンにする気でいるんだ。

 

「道すがら話そう。その間のボディガードは頼むぞ、第一位」

「チッ……簡潔に話せ。研究者だのどこどこの所長だのは話が長くていけねェ」

 

 話す。史実においてエツァリと行動を共にしていたはずの彼が……割と大っぴらに術式を使っているエツァリからその単語を聞いていたはずなのに、深堀しなかったそれを。

 

 

 やがて。

 

「マジュツ、ねェ。……つまりは、ファンタジーな魔法だのなンだのがあるってよりかは、同一の『自分だけの現実(パーソナルリアリティ)』を持っている能力者が学園都市の外にはごまんといる、ってコトか。発火能力(パイロキネシス)やら特定の物質を操作する能力だって、言っちまえばすべて分子運動をどォにかする念動力だ。その能力の使い方、組み立て方、作用のさせ方が遍く浸透している……大衆化(ポピュライズ)したのがマジュツ」

「少し違うがな。正確に言うのなら、超能力は魔術に内包される。魔術の方が汎用性に富む。超能力はそんな魔術の中の"念動力"に過ぎず、そして"念動力にとりわけ優れたヤツ"を優遇することにしたのが学園都市だ」

 

 超能力に天使をどうこうだの世界中の人間の霊魂を入れ替える、だのは無いからな。

 

「……。……理解はできた。んで、この悪趣味で気色の悪ィのは、そのマジュツの中の、なんだ」

死霊術(ネクロマンシー)。能力を使用する機械とは戦ったか?」

「あァ、だが、そいつを操っていた研究者は死んだ。心臓にナイフを突きさされて一撃で死んでたぜ」

「その機械自体が死霊術(ネクロマンシー)で作られている。が、機械の操作そのものは普通に遠隔操縦だったんだろうな。……そして重要なのは、結局のところこれは死霊術なんかではない、ってところでね」

「簡潔に話せつッたろォが。聞いてもねェ昔話を喋んじゃねェ」

「安心しろ、お前さんも歳を取ればこうなる。……霊格、というものがいる。科学的(そっち風)に言うと意思を持つAIM拡散力場……AIM思考体と呼ばれるものだ。ここで使われている死霊術はそいつのかなり低位の、雑念に過ぎないようなものを能力者の死体に定着・憑依させ、あたかも死者が蘇ったかのようにみせる、という技術を取っている」

「今のてめェと同じか」

「その認識で構わない。だから俺と同じ現象が起きたのだろうしな」

「……成程。遠隔操作にしちゃどォにも人間臭いと思っちゃいたが、遠隔操作+精神同調と考えりゃ納得だ。その上で痛覚なンざ一切感じねえ身体で、安全圏から闖入者とは、イイシュミだなァ、オイ」

「ああ、最高に楽しいよ」

 

 チ、と吐き捨てるセロリ。

 ちなみにこの会話の最中もガンガンに襲われてはいるんだけど、マジでそれが気にならんくらい完璧にボディガードしてくれてる。ほれてまうやん。

 

「なら、てめェを完全に反射できるようになりゃ、こいつをぶっ殺すのも簡単になるってワケか」

「それも手ではあるが、もう少し面白い方法を取りたくてな」

「面白いかどォかなんざどォでもいい。……あの女じゃねェが、まだ助けなきゃいけねェやつがいるって時に面白みなンざ気にしてんじゃねェ」

「攫われた子供達は皆、より良い能力を保有するもの、として連れていかれた。さて第一位。お前が戦った機械は何体いて、何体破壊してきた?」

「二体で、どっちもぶっ壊した」

「……だとするのならば、最後の子はより良い能力の確保のため以外で連れていかれた可能性が出てきたな。あるいはそれにより不要になった、という線もあるが……」

 

 ──その時、前方から金切り声が響き渡った。

 少女の悲鳴だ。

 

「どいつもこいつもふざけやがって……先に行くぜ」

 

 トンッという足音がしたかと思えば、瞬時に見えなくなるセロリマン。

 あらあら、悲鳴を聞きつけて駆けつけるとか、もうすっかりじゃないですの。

 

 

 触手を避けながら進んでいった先にいたのは、襲い来る触手をぶち壊しているセロリマンと……全裸に白衣を纏った金髪の少女。

 ってかコイツ。

 

「あァ? ようやく来たか。遅ェンだよ」

「この体は這って進む以外移動方法が無いんだよ。許してくれ」

「まァいい。その女が言ってること、てめェならわかンだろ。翻訳しろ」

 

 酷く怯えている少女の前に行く。

 彼女は俺を見るなり……「こ、れは……」と声を零した。……が、まどろっこしいので。

 

「お前さんが攫われた最後の一人だったのか。……いや、最初からお前さんだけが狙われて、他の学生は情報の婉曲と錯綜が原因で連れ去られた可能性もあるな」

「喋った……まさか、死霊術?」

「失敬な。俺はちゃんと生きた人間だよ。……初めまして、ローゼンタール家の当主。俺は『楽園築き(パラディスヒール)』と呼ばれている魔術師だ。19代当主には会ったことがあるが、お前さんは今何代目かな」

「な……。……わ、私は、23代目当主のエステル=ローゼンタール、だ。……申し訳ないけど、『楽園築き(パラディスヒール)』というのは聞いたことがない」

「無名だからな。さもありなん。それで、変わらず死霊術を、ということで合っているか?」

「いや……私の代で、こんなことは終わらせるつもり……だった。それが……こんなことに」

 

 ふむ。セロリマンの言だと菱形幹比古はあっさり死んだっぽいし、下手人も彼女で間違いないだろうけど……どうして二人はここまで離れた場所にいたのか。

 そしてどうして彼女が全裸になっているのか。能力の保有者ではないのだし、『棺桶』に入れる意味は無いと思うが。

 

「御託は良い。その女はそこに転がってる妙な形のナイフを突き刺しゃこの化け物は止まると宣ってる。その正当性をてめェに聞きてェだけだ」

「ふむ。東の方の魔術にはそこまで詳しくないんだがな。……舜帝の剣か。天下平定、四方分散の剣。まだ有効であるのは確かだろうな」

「含みのある言い方をするじゃねェか」

「直に効かなくなる」

「何を言って……舜帝の剣は確かにその通りの物だけど、この剣は疑似魂魄に対しては絶対だ!」

「ああ、そうだ。疑似魂魄に対しては……とりわけ四凶の名を持つ疑似魂魄に対しては最適解とも言える剣だ。……が、今アレがなろうとしているのは、ローゼンタール家お得意の『完全なるゴレム』だろう? 神にも匹敵すると19代も嘯いていた覚えがあるが、そうなってしまえば元が疑似魂魄であったかどうかなんて関係ない。弱点は消失するし、この霊装も意味を持たなくなるだろう」

 

 この「四凶を四方に流す」という神話は後世にて行われる「上位存在の弱体化」におけるあらゆる呪法・術法の原型だ。アジアの呪術・魔術はその辺が元になっている。

 大晦日、中国の宮中で行われていた、中央から疫病や厄難を四方へ追い払う儀式魔術、『大儺(たいな)の儀式』。

 四方を「邪が散る方向」とし、中央を「清浄・秩序の中心」と見る『陰陽術』。

 辟邪(魔除け)の象徴として神獣や聖獣を四隅に配置するという考え方そのもの。

 

 帝というある種「武を持たない者」の象徴として長剣や槍ではなく懐に隠し持てるサイズの短剣が選ばれ、それを刺すことが疑似魂魄の解放、つまり死罪執行を意味しているところまで含めて「よく出来た霊装」だ。もちろんこれは、死罪人である四凶が抵抗しなかった初代──兵らに抑えつけられていた原初であればこそ成立したことで、現代となっては使い勝手が悪そうでならんが。

 

「そいつは俺でも使えンのか」

「いや、担い手はこの少女でなくてはダメだな。俺でも無理だ」

「チッ。……ならとっととこいつをこの化け物の心臓部まで連れていって、そいつを刺させりゃこの件は終いか」

「心臓部の位置はサーチできるか、23代目」

「それは……できる。だが──」

「だがもしかしもねェ。それしか方法が無くて、それが最善手で、今しか使えねェ手だってンならやるしかねェだろ。一度失敗しただかなんだか知らねェが、そンなことで諦めてンじゃねェ。凡人の自覚があンなら何遍も何遍も愚直に同じことを繰り返して天才に並べ。俺みてェな()()()にもできることを、日向(そっち)にいるてめェができねェなンざ道理はねェだろ」

 

 小悪党?

 悪党や悪人ではなく。……ああ、自分をそう解釈しているのか、今。

 だから……過度な悪ぶりというか、ハイテンションが無い感じか? この子かなり純粋だからなー。

 

「……わかった。私を……イサクのところまで連れていってくれ」

「イサク?」

檮杌(とうごつ)の疑似魂魄に潜んでいた、遥か昔の亡霊だ」

「アー、マジュツのことはまだわからねェが、心臓部のことであってっか?」

「そうだ。この剣を使えば心臓部がどこなのかも探り当てられる」

「ったくよォ、この一方通行(アクセラレータ)を足代わりにするなンざ前代未聞だぜ?」

 

 とか言いながら、しっかり姫抱きで23代を抱き上げるセロリマン。

 じゃあ俺もその肩にお邪魔して、と。

 

「……咄嗟に反射を切ってやった俺の奥ゆかしさに感謝しやがれ」

「そ、そんな、こんなことされなくても自分で歩ける!」

「遅ェンだよ。──行くぞ」

 

 軽い跳躍のような足取りで、凄まじい速度で化け物の内部を駆け上っていくセロリ。壁があればぶっ壊し、襲い来る触手があればぶち殺し。

 ……すげえ。俺が肩にいて、23代を抱き上げている状態で……どうやって演算してんだ。死角から来ているのも完璧に対処してる。……これがフルパワーセロリマンか。

 

「少しわかってきたなァ。こいつら自体は通常の物理法則と大差ねェ運動法則で動いちゃいるが、そこに精神だの霊格だのって妙なベクトルが加わってるせいで反射が上手くいかねェと見た。精神……AIM思考体。確か『能力追跡(AIMストーカー)』だの『能力観察(AIMウォッチャー)』だのって能力もあったな。あれはつまり、能力者の能力使用時、無意識的に作用しちまうAIMの変化から能力がどォなるのか、ってのを知覚する能力だ。……見えずとも、感じ取れずとも、力場が存在し、それを知覚できる能力者がいる以上は世界に差異が出ているはず。要は世界に対して掃天観測(スカイサーベイ)をしちまえば、自ずと──」

「そこまでにしておけ」

「……何がだ。もしかして伝家の宝刀たるマジュツを解析されるのが怖ェのかァ?」

「お前さんら超能力者には"自身には魔術が使えないし魔力の精製もできない"っつー刷り込みがされている。無理に使えば死ぬようにされている」

「チッ……成程。それで知識の無為な拡散・浸透を防いでやがると。超能力者がマジュツを知らねェのはそのせいか」

「ああ、試すのならば止めないが、せめてこれを破壊してからにしてくれ。でないと俺……はともかく23代がそのままフリーフォールしてお前さんと一緒に潰れたトマトになりかねん」

 

 セロリマンは……とりあえずこの場はそれで納得してくれたようだった。

 危ない危ない。マジで至りかねんからなコイツなら。

 俺がしてほしいのは魔術への適応だけで、魔力の精製や感知じゃないんだよ。

 

 ……さて、ようやくそろそろ、辿り着く。

 化け物の頭頂。学園都市に似つかわしくないセフィロトの樹が聳え立つそこに。

 

 ラミアのように上半身だけを……それも、下着などを付けていない完全なる裸体を晒した菱形蛭魅。……というか、その中に入った檮杌&イサク=ローゼンタール。

 

 しかし……どうやってこの公式を手に入れたのかね、イサク=ローゼンタールは。

 妹達(シスターズ)は誰一人として捕まっていないようだったけど。……それで思い出したけど、そういえばビリビリどこ行ったん?

 

「あの女が核かァ?」

「そうだ。少女の姿をしてはいるが、中身は檮杌。霊格だ。そこにローゼンタール家四代目当主、イサク=ローゼンタールが混ざっている」

「内訳はどォでもいい。そいつをぶっ刺せばまとめて死ぬンならそれだけだ」

 

 タイミング的にビリビリが取り込まれたってわけでもないだろうし……。

 ……そういえば、便利リモコンが妙な事言ってたな。便利リモコンもビリビリも気付けないままに10039号が攫われていた、って。

 あの時は『知覚迷彩(ステルスハイド)』の能力かなんかだろ、って思ってたけど……『心理掌握(メンタルアウト)』を出し抜ける理由にはならなくないか?

 

 だとすれば……俺は何かを見落としている?

 

「行くぜ、迷わずぶっ刺せ。良いな?」

「ああ、そのつもりだ」

 

 俺が……今日の今日まで警戒していたもの。

 リドヴィア、ではない。

 だから。

 

「──ごめんねぇ。これを壊されると困っちゃうから、ね?」

 

 離脱する。そのほぼ同時、掻き消えるセロリと23代。代わりに出現するは、瓦礫。

 ……『相互置換(リプレイス)』、ないしは『遠隔射出(アスポーツ)』で、か。

 

「ヒャハハハ! 流石だ運び屋ぁ……アフターケアもばっちりってかぁ?」

「そうねぇ。あなたが見た目通りの子なら、アフターも良かったんだけど」

「あァ? ……ああ、そういう話か。オマエの脳みそはどーなってやがる。どの会話もどの会話もその方向にしか行かねえ」

「確かめるために、犯してみる?」

「ハッ、何人に跨ってきたんだかしらねぇ孔になんざぶち込めるかよ。……それより、そこの。黙ってねぇで喋ったらどうだ」

 

 チ、ぼくちせいのないスライムだよ作戦は無理か。

 

「あら……触手の次はスライム? 学園都市って倒錯的なのね」

「残念ながらどっちも魔術産だがな。──初めまして、イサク=ローゼンタール。そしてオリアナ=トムソン。俺は『楽園築き(パラディスヒール)』と呼ばれている魔術師だ」

「知らねえ名だな。猿山の大将ってところかぁ?」

「お姉さんは流石に知っているけれど。……世界各地、あらゆるところに(ネスト)と呼ばれる『楽園』を築き上げ、どれほどに固い信条・教義を持つ者であろうと関係なくぐずぐずに溶かして信徒にしてしまう、十字教……特にローマ正教から蛇蝎の如く嫌われている魔術師、よね?」

「溶かすってのは、どっちだ。人間を液体にするって話か、オマエのようにエロ方面での話か」

「エロ方面での話ねぇ」

「つまり、オマエの客か、そいつは」

 

 ……さて、こいつらどういう関係性なのかな。

 オリアナ=トムソンは一応善なるもの側だったはずだが……イサク=ローゼンタールと組む理由が見当たらん。

 だが、イサク=ローゼンタールがこの状態になり得た理由は恐らく彼女にあるし、今の『相互置換(リプレイス)』も破壊されたはずの饕餮(とうてつ)から取り出したモノである可能性が高い、と。

 セロリマンたちはかなり遠方に飛ばされたと見る。セロリだけならとんでもない速度で帰還することもできるだろうが、23代に負荷がかからない形だと……十分か二十分は覚悟が必要か。

 

「けど、このスライム、人格が載せてあるみたいだし……あなたの好きなモノ、じゃないかしら」

「ヒトをゲテモノ食いみてぇに言うんじゃねえよ。……邪魔者は消えた。そいつに何ができるとも思えねえ。俺はしばらく最後の仕上げに取り掛かるから、そいつと遊んでやれ。オマエが逃げる時間くらいは待ってやっからよぉ」

「そうねえ、あんまりにも早い男は……こっちが付いていけないし」

「いちいちそういう話題にすんじゃねえ! ったく、調子狂うぜ……」

 

 そう口にした後、がくん、と意識を失うイサク=ローゼンタール。……いや、意識をどこか別の場所に移した、って感じだな。

 今の内にセロリたちが帰ってくりゃ一発なんだが、そうは問屋が卸さないか。

 

 さて。わざわざ俺に視線を合わせるように屈んでくれている歩くR18に向き直るか。

 

「さっきは返しそびれたが……オリアナ=トムソン。噂に名高き『追跡封じ(ルートディスターブ)』か」

「あら、知っててくれたの? 嬉しい……これでもお姉さん、『楽園築き(パラディスヒール)』には憧れている部分もあるのよ。あらゆる場所、あらゆる文化の人に、等しく同じ幸福を与える者。それも……快楽という、お姉さんでも扱える言語で、ね」

「お褒めに預かり恐悦至極だ。そんなに言うならどうだ、一度俺の『楽園』に来て、快楽の海に溺れてみないか?」

「そうしたいのは山々だけど……お姉さんはまだやらなきゃいけないことがあるから、だぁめ」

 

 ロリ研究者と同じ方法で侵入しようとした……のだけど、結界らしきもので弾かれた。

 ……この辺そげぶが壊してないからかァ! ちょ、仕事してくださいよ! 遠ざけたのは俺とはいえ!!

 

「……ここでシようとしたの? イケナイ子」

「まぁお前さんについてはついでだから良いっちゃ良いんだけどな」

「ついで? ……まさか!」

 

 俺から視線を外し、レイプ目で口から涎を垂らしている菱形蛭魅の上半身を見る歩くR18。

 そこでは、その身体が……無色透明な液体によって犯しに犯し尽くされている光景が見られたことだろう。

 

「……わかっているでしょう? 今アレの中に、彼はいないんだから」

「イサク=ローゼンタールが事この状況に至ってまで菱形蛭魅の肉体を残している理由。それは疑似魂魄・檮杌がこの肉体を依り代にしているからであり、その檮杌は菱形蛭魅を入れた『棺桶』との繋がりを断つことができない。よってこの身体をどうにかしてしまえば、少なくともこのエネルギーとイサク=ローゼンタールとの繋がりは断たれる。……幸い、つい最近中身がジジイの女子生徒を苛め抜く、という場面に遭遇したばかりでな。究極見た目がエロけりゃ中身はなんだって良いんだな、結局」

 

 物言わぬ菱形蛭魅の肉体を、これでもかというほどに犯し尽くしていく。どうせ死体なんだ、多少壊れても問題ないだろうの精神。

 ちなみにちゃんと感じている……感覚があることは神経伝達が起きていることを観測しているため、確認済み。……触手に隠れて見えていなかっただけで、ちゃんと下半身も残っているのか。そりゃ重畳。どれほど言い繕っても人間の快楽器官は生殖器。特にクリトリスの快楽は他の場所の比じゃないからなー。

 

「さて、イサク=ローゼンタールが事態に気付いて戻ってくる前に、一つ確認をしておきたい」

「……なにかしら」

「オリアナ=トムソン。お前さんの運び屋としてのポリシーは"人の為になること"だったと記憶していたが、その看板は下ろしたのか?」

「本当に……お姉さんのことをよく知っているのね……。下ろしたつもりはないけれど、それを行うには……世の中の善悪の基準点が曖昧すぎる。だからこうして"完全"を作らんとしている。もし彼が本当に"完全なる魂、完全なる肉体を持つ、完全なるゴレム"になれるのだとしたら、それが新しい世界の基準点になる。そうでしょう?」

「なりふり構わずが過ぎないか? ──それに、この程度の野望に希望を託すくらいならば、それこそ俺を頼ればいい。既にこの学園都市にも巣を作り上げている。後は広げていくだけだ」

「……けど、あなたは反撃をしないから、どこの巣も簡単に磨り潰されてしまうでしょ」

「巣が潰されたって一度快楽という基準点を知った者はもう一生それを忘れることはできないよ。やがてその行動理由は"更なる快楽を得るためにはどうすればいいか"や、"この快楽を手放さないためにはどうすればいいか"に変わっていく。摘発されないために隠蔽を学び、禁止されないために迂回を覚え、時には団結し、時には各人がアイデアを出し合う。全ては天上の快楽のために、だ」

 

 胤河製薬と関わらなくなってあまり聞かなくなったけれど、『神ならぬ身にて天上の快楽に辿り着くもの(MAYHEM)』という考え自体は確かに俺の思想と合致している。

 

「こんな……他者を食い、取り込み、肥大化することしか脳の無い怪物ではなく。お前さんが言ってくれた通り、どのような文化や教義であっても関係なく同じ快楽を染め与える俺。どちらがお前さんの思想に近いか、なんて明白だと思うんだがね」

「──オイオイ、人の頭の上でヘッドハンティングはちょっと堂々としす、ぁ、え?」

 

 おっと戻ってきたか。

 だからそのタイミングで、全刺激を一斉注入。

 

「ォ……が、ぁぁああああああぁぁあ!? なんっ、だ、アタマが、焼けるッッッ!?」

 

 神経信号は伝わっているけれど、生理的な反応は起きないらしい。愛液の分泌もクリトリスの勃起も、絶頂による痙攣なんかも起きない。

 だから──いくらでも責め立てることができる。

 

「なに゛や、て゛……はこ゛びゃあ、こいつ゛をと゛ぅに、ギ!?」

「確かに……見た目が可愛い女の子で、声も可愛い女の子だと……ちゃんとソウイウ目で見られるわね」

「だろう? ──そんで、俺も似たような魔術を使う者として、『舜帝の剣』には及ばずとも、弱体化くらい組める」

 

 組むのは『霊磁性流体』の体ではなく本体だが。逆探知防止のため、『霊磁性流体』からも声を出す。

 

天空の中心を設定(Delinea aream templum)指定開始(Constituere)右側・前方(pars dextera anterior)右側・後方(pars dextera posterior)左側・後方(pars sinistra posterior)左側・前方(pars sinistra anterior)

 

 魔力が走り、イサク=ローゼンタールを中心に、天を四分割する魔法陣が現れる。

 

明けり差す者が昇るところ(Oriens)神々の好ましき善きところ(Septentrio)か細き光差すところ(Oriens)暖かき前進を示すところ(Meridies)昏き微笑みのあるところ(Occidens)一度引き返すべきところ(Meridies)闇色に包まれたところ(Occidens)一歩先とて見えない悪しきところ(Septentrio)

 

 その肉体から、やがて真白の鳥のようなものがごぼごぼと生まれ出で、魔法陣の中心へと飛びあがっていく。

 鳥は四分割された天空のそれぞれへと飛んでいき──果てには、どこかへ消えていなくなる。

 

いざその場に立ち(Acta non verba,)その御力を拝借し(Errare humanum est,)この卜占を成立させよ(Ad maiora)! ──『切り拓かれし四象限(テンプルム・アウグル)の術式』ってやつだ」

「例えるなら、ローマ版四散の儀式、かしら。未来を予知するような偉業、鳥の動きから世界を読み解くその偉業の燃料としてアレを使い、弱体化を図った。……剣というモチーフも使いやすかったり?」

「そんな感じ。敵が強大じゃない場合はマトモに機能しないんだがな、強大なものを強大なエネルギー源に用い、その行く末を占うことで減衰させる……こういう"たくさんを取り込んだ系"の化け物には滅法強い」

「て、めェ……運び屋、ぁ、ぁがっ……! 裏切るのか、このオレを、ぉ゛!?」

「"一万人の死の記憶を記録した『学習装置(テスタメント)』"の調達はしっかりこなしたはずだけど……。これ以上を要求される謂われはないでしょ?」

 

 まーた『学習装置(テスタメント)』でち?

 どんだけ横流しされてんでちか??

 

「チ……ああ、キショク悪ィ……! クソ……『楽園築き(パラディスヒール)』だかなんだか知らねえが、なぜオレの邪魔をする! オマエも魔術師なら、この悲願も理解できるだろうが!」

「できないね。完全なるゴレム? ハ、お笑い種もいいところだ。人間の脳を使用したことで飛躍的な知性が見られた、なんて喜んでいる初代の時点からオワコンの気配はしていたが、無数の非魔術師を取り込んで肥大化することが完璧に近付くことだとか、一万人の死の記憶でセフィロトの位階を上げて王冠(ケテル)に辿り着くだとか、発想が凡庸過ぎんだよ。──塵はどんだけ積もったって吹けば飛ぶような山にしかならん。出来上がるのは"見てくれだけが山であるもの"、それは転じて"見てくれだけが神であるもの"になるに他ならない。そんな醜悪、俺の視界に入るだけで怖気が走る」

「オマエ、ローゼンタールまで愚弄するか! 近代西洋魔術師の分際で──!」

「やめてくれ、俺がそんな流行に乗るタマかよ。──さて? ここまで弱体化したお前さんなら、初めから繋げようとしていたもう一つが繋がるわけだが──覚悟は良いか?」

「何の話だ……ああクソ、オレの中で暴れまわるな、気色悪い!! っう、ぼ……ぉげ」

 

 ハーハッハッハ。

 これほどまでにエロい裸体を前にして!

 俺が性教育の一つも施さないと、本当に思っていたのかね!!

 

「オリアナ=トムソン。お前にとって、膣を突かれるのと陰核をくりくりされるのだったら、どっちがキツい?」

「ん~、瞬間最大風速はクリだけど、長期的に見たら膣? ああでも、クリも結局長期間はキツいかも」

「いきな゛り、なんの話だ……。……──あ?」

「成立。──ほら、丁度、お前の体……下腹部から先が隠れているからさ。()()()()()()()()()()()を適用させたんだよ」

「──ガ──ァァアアアアアアアアアアアアア!?」

 

 頭を抱え、大きく海老反りになって悶え始めるイサク。

 ふぅ。これでもう集中などできないだろう。あとはセロリマンの帰還を待つだけだな。

 

「……何をしたの?」

「ん、このデカイいのをクリトリスだと誤認するように認識を弄っただけ。痛いのは好かんからな、銃弾の雨もどっかにいるだろう第三位からの攻撃も、他能力者からのあれやそれやも、すべて自身のクリトリスが受け取り、感じ得る刺激に変換されるようにしてみた」

 

 便利リモコンの能力はずっと観察していたし、菱形蛭魅の脳なら最悪失敗しても罪悪感無いしな。良い練習台だった。

 

「つまり……今彼……というかあの子は、自分の五百倍は堅い大きさになったクリトリスを、その内外に問わずずっと刺激されている、みたいな感じ?」

「そうなる。想像しただけで気持ちよさそうだろう?」

「……ええ、気が狂いそうなくらい、ね」

「檮杌であってもこの刺激からは逃れられない。AIではなく霊格を選んだことを後悔するがいい」

 

 豊満な胸をばるんばるんと揺らし、狂乱の表情で暴れ悶える菱形蛭魅の死体。

 しかし、どれほど切り離そうにも自身の肉体。ここから離れるということは完全なるゴレムを捨てるということでもある。檮杌的にもそれは許せないから押し込むだろうし、イサク=ローゼンタール的にも受容はできないから何度も正気に戻るんだろうけど……必ずまたこの快楽に沈みこまされる。

 狂うほどの、脳も霊魂も焼き尽くすほどの快楽から逃れるために大望を捨てるか。

 大望を叶えるためにこの快楽に溺れ続けるか。

 

 捨てるなら早くしな。

 でないとコワーイセロリが戻ってきちゃうぞ~。




7/9 一方通行の一人称を修正(オレ→俺)
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