※この作品はR-18です。

月讀ルナとその周辺(R-18)   作:月読ルナ(作者の方)

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pixivに投稿したものとほぼ同内容になります。

pixivリンク:https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=28362168

本文のエロシーンの校正等にAIを補助的に利用しています。ご了承下さい。


2話IF「少年の手は、星屑に手が届いたのか」

 ルナが考えた末の答えは――

 

 (舌を噛めば、流石に痛みで正気に戻るか……?)

 

 ――結論から言えば失敗であった。

 

 まず、他人の舌を受け入れている状態で、自分の舌をひっこめて、そしてその他人の舌のみを噛む。

 

 それが至難の業なのだ。

 

 舌をひっこめようとすれば、絡まった舌が余計に官能的な刺激を彼の口内に与えるし、それに対応してクローネも舌を絡める。

 

 勿論、それで感じるのはルナだけではない。クローネも、それに合わせて鼻息を少し荒くする。

 

 そして、クローネの舌を噛もうとした絶好のタイミングで――

 

 (――いや待て、舌を噛んだら流石にキレられないか?)

 

 と一瞬でも思ったのが運の尽き。

 

 中途半端な咀嚼は、単なる甘噛みに化け――

 

「――ぷはぁ、ねぇ、今噛もうとしたでしょ?」

 

 ……悟られてしまう。

 

「いや違う、俺はお前に正常な判断をして欲しくてだな」

 

「ふふ……。私にとって、それは余計な興奮を生むだけよ。ねぇ~え?このまま、バカになっちゃいましょう?」

 

 クローネが蠱惑的に耳元で囁く。

 

 彼女の右手は、ルナにこれまで蓄積した快楽によって甘く勃起したソレを、ズボン越しに優しく、しかし悪戯に撫でる。

 

 すり……すり……♡

 

「ッ、やめ……」

 

ズボンと下着という二重の守りでさえ、彼女の手はまるでそれが無いかのように、的確に男性の弱い所を擦り上げる。

 

「ここ……、大きくさせてるのにやめて、と言っても、説得力が無いわよ?やめてほしいなら、ちゃんと小さくして」

 

 無理な話である。

 

 男性というもののソレは、一度勃起してしまえばそれを収めるには、触らず、興奮させず、ただ時間を待つしかない。

 

 それを触っているのも、興奮させているのも、他でもないクローネで。

 

「……だったら、その右手を俺のモノから離してくれませんかね……?」

 

「だーめ。そんなことしたら、折角貴方のものを飲む機会が失われてしまうわ」

 

 すり……すり……♡

 

 わずかながらに残った理性が溶けていくのを感じる。

 

 (クソッ、悔しいが気持ちいい……)

 

 やがてソレは、甘いという域を超えて完全に屹立し、気づけばズボンがテントのように膨れ上がっていた。

 

「あは……♡大きいわぁ……口に入り切るかしら……♡」

 

 クローネが俺のズボンを脱がすために、一旦後ろに下がった。

 

「……!」

 

 今しかない。

 

 俺は後ずさりながら立とうとする。

 

 しかし。

 

「ふふふ、可愛いわね。逃げようとしてるの?――無駄よ」

 

 彼女の瞳が、怪しく光る。

 

 虹彩が、赤い色から段々と紫を帯びたかと思うと、ピンク色へ。かと思えば、また赤紫色へ。

 

 グラデーションのように、変わっていく。

 

「……あ……?」

 

 それを視た瞬間、俺の身体から力が抜けていく。

 

 いや、抜けていくというよりも、何か別のものに変換されて、脳から脊椎を伝い、全身を駆け巡る。

 

 ――それは、意思という力の変換だった。

 

 逃げようとする『意思』が、だんだんと薄らいでいくのを感じた。

 

 (しまった……魅了の魔眼か……!)

 

 目を背けるという行為すら、許されない。

 

 思考が、だんだんと残った理性を手放していく。

 

「じゃあお願いするわ、『私から離れようとしないで』」

 

 クローネは優しく、しかし絶対的な命令を下した。

 

 心臓が大きく一つ鼓動をした瞬間、俺の自由は、完全に無くなった。

 

 手は動く。足もだ。顔も目も、同じく動かせる。

 

 しかし、彼女から離れようとする行動が、思考が、意思が。押さえつけられたように封じられている。

 

 ――完全に、俺は彼女のモノとされてしまった。

 

「ず……るい……ぞ……!」

 

「貴方の魔力がいけないのよ?私をこんなにも昂らせて……。ほら、私に見せなさい、何を隠そうとしていたの?」

 

 クローネが妖しく微笑み、俺のズボンに手をかけた。

 

 する、すると、下着ごとゆっくりと。しかし確実に俺のズボンを脱がす。 

 

 ぼろん、と重たげに飛び出した俺のペニスに、彼女は息を飲んだ。

 

「――ッ♡」

 

 彼女の前に現れたソレは、少し時間の経過した不完全な勃起ですら、その手に余る代物だった。

 

「……ふふ、こんなに食べ応えがありそうなモノ隠し持ってたなんて、楽しませてくれるじゃない♡それでこそよ、ルナ♡」

 

 だが、それですら彼女の興奮を冷ますには足りなかった。

 

 いや、むしろ興奮を煽ってしまっただろうか。

 

 彼女の両手が、しっかりと俺のペニスの根本を握る。

 

「ぐ……、何するつもりだ……?」

 

「勿論、こうするのよ?……いただきます……♡」

 

 クローネが、大きく口を開けると――

 

 ずぅ……♡

 

 ――俺の亀頭を、熱く湿ったクローネの口が、ぱっくりと咥え込んだ。

 

「んっ……!」

 

 強い刺激に耐えられず、俺の口から声が漏れる。魔眼の支配下にあるせいか、勝手に腰が跳ねる。

 

 裏筋に舌を這わせ、亀頭を甘やかしながらの、ぐっぽぐっぽと音が鳴るような激しい吸引。

 

 時折軽く当たる彼女の牙が、危険ながらも劣情を煽る。

 

 そして何よりも、血を吸う事に長けた吸血鬼の口内は、初めてとは思えないほどにルナの興奮を昂らせていく。

 

 (ダメだ、気持ちよすぎる……!)

 

 キスで得た快感。愛撫されるもお預けを食らったペニス。魅了の魔眼。

 

 そして、フェラチオという強烈な刺激。

 

 限界は、とうに近かった。射精をこらえようと必死になっていると、ぷはぁ、と彼女が口を離した。

 

「……まだ我慢できる理性があるのね。立派よ。でもだーめ。『――我慢しないで、恥ずかしい所まで、全部見せて』」

 

 ――追加の命令。ソレが脳に響き渡る。

 

 理性のタガが外れ、きつく膨張したペニスが、言う事を聞かなくなる。

 

 射精を抑えようと頑張っていた俺の頭は、とうに逆、「射精したい」という意思でいっぱいになっていた。

 

 だが――

 

 ルナは、無言で彼女の後頭部をがしっと掴んだ。

 

「……へぇ、それでどうするつもりかしら?」

 

「人間様を舐めるなよ……こうするんだ!」

 

 そう言うと彼女の口に向けて、ペニスを奥深く突き刺した。

 

「んぐッ!?」

 

 クローネの喉まで、一気にペニスが入り込む。

 

 熱い。蕩けそうな程、気持ちいい。

 

 彼女の目は驚いて一瞬見開かれるが、すぐに妖艶なものへと切り替わる。

 

 容赦なく、ピストンを開始する。彼女の喉は熱く、そして細い。

 

 それを押し広げるように、ペニスが行き来する度に、快感に腰が砕けそうになる。

 

「お前のせいだ……!何もかも全部、クローネ、お前の……!」

 

 最初こそ、苦しげに「んぅっ!んんっ!!」と声を漏らしていたクローネだったが、慣れてきたのかすぐに俺の腰に手を回し、逃さないというように捕まえる。

 

 そして、舌を竿に這わせて動かし、喉を使って搾り取りにかかる。

 

 ぐぽっ♡ぐぽっ♡じゅるるる……♡

 

「これで終わりじゃあないんだからな……!全部受け止めろよ……!」

 

 ピストンをする腰の動きが早くなる。クローネのの瞳を見ると、流石に吸血鬼と言えど苦しいのか、涙を浮かべていた。

 

 しかし、紅潮した頬と、『もっと』と訴えかけるようなソレは、俺の劣情を煽るだけだった。

 

 ずぷっ♡ずぷっ♡

 

 俺のペニスが何度もクローネの喉を突く度に、いやらしい水音が部屋を満たす。痙攣した彼女の喉が、びく、びく、と、俺のペニスを刺激する。

 

 精巣から、熱いものがペニスへと登ってくる。

 

「ぐっ……!出る、出す……!」

 

 そう口走りながら一突きすると――

 

 ――どぷっ、どびゅるるるる、どくっ、どくっ……♡

 

 喉奥深くへの、直接の射精。一瞬腰が痙攣して離れそうになるが、クローネが手を腰に回していて離れられない。

 

 喉をごく、ごく、と鳴らして、その性の濁流を彼女は胃に収めようとする。

 

 ――気持ちいい。気持ちいい。気持ちいい。

 

 どれだけその至福が続いただろうか。10秒かもしれないし、1分を超えたかもしれない。

 

 やっと射精が落ち着き、彼女が俺の腰から手を離す。

 

 ずるり、と音を立てて、俺はソレを彼女の口から引き抜いた。

 

「はぁ……はぁ……。流石にやりすぎたか?」

 

 げほ、げほとクローネが激しくえずき、喉を押さえる。が、それもすぐに収まると、クローネは言った。

 

「……優男かと思ったら、ずいぶんと激しくしてくれたじゃない?」

 

 彼女の頭から手を離し、軽く撫でる。

 

 射精の開放感と共に、理性が少しだけ戻る。脳にかかったモヤが少しずつ晴れていくような気がする。

 

 (魅了の効果が、少し弱まったか……。これなら少し離れられるな)

 

「そうは言うけどな、お前だって俺を煽ったんだ。それ相応の報いだと思うけどな」

 

 ルナはそう言うと、ベッドから離れ、クローネに背を向ける。

 

「……水を取ってくる。その間に脱いどいどいた方がいい」

 

「ふふ、終わりじゃあない、ってさっき言ってたものね。……責任は、取ってくれるのよね?私、処女よ?」

 

 俺の足が止まる。処女?あの口と喉の使い方で?

 

 振り返ると、彼女は既に帯を緩め、上着をはだけさせていた。

 

 白い肌は熱に浮かれて赤みがかり、低い身長からは想像ができない大きな乳房は、一瞬俺の目を惹いた。

 

「……処女、か。あんなにこなれていたのにか?」

 

「私のお母様は吸血鬼じゃなくて元々サキュバスなの。それで知識として男の喜ばせ方は知っていたつもりだけど、流石に男性相手に膣を許したことは無いわ」

 

「そう、か。……でも、今更だな。あんなことしておいて、今更友達から始めようってのは無理があるだろう?」

 

 キッチンへ向かう。その後ろでクローネはこう言った。

 

「楽しみね……。待ってるわ、ルナ♡」

 

――

 

 ルナがコップを両手に持ちながら現れると、彼女はベッドの上で俺を待っていた。

 

 金色の髪が肩にかけて流れていて、彼女の肉体は、シーツ越しでもわかるくらいの大きな乳房が目を惹く。

 

 しかし――

 

「――脱いでおいたほうがいいって言ったのに、脱がなかったんだな。ソックス」

 

 クローネは黒いサイハイソックスを履いたままだった。彼女の白い肌と、黒いサイハイソックスのコントラストに、俺はドキっとした。

 

「ふふ、男はこういうのが好きだ、ってお母様は言ってたわ。好きでしょう?」

 

「ああ、嫌いじゃない」

 

 そう言いながらルナはクローネの隣に座り、水の入ったコップを差し出す。

 

 指先が触れて、思わずビクっとした俺に、彼女はからかうように言う。

 

「……いまビクっとしたでしょ、そういう所、童貞っぽいわ」

 

「失礼だな、一応非童貞だって言ったら?」

 

「ふふふ!ちょっと面白いわよ、今の冗談!」

 

 微笑む彼女に、思わず苦笑いを返す。お互いの笑い声が、部屋に響いた。

 

「そんなことより、早く飲んでくれ。持ってきた意味が無いだろ」

 

「はいはい、飲むわよ」

 

 二人揃って、水を飲む。バカみたいに熱かった身体から、熱が引いてくるのを感じる。

 

 だが、彼女の喉がこく、こくと水を飲む度に、その小さな音でさえ、俺は先程のイラマチオを思い出し、また熱が戻ってくる。

 

「……ごちそうさま」

 

 飲み終わったコップを机に置き、クローネが身体を俺の肩に預ける。柔らかい髪の感触が肩に伝わり、髪の毛からは女性用シャンプーのものだろうか、とても良い香りがする。

 

「水、冷たくて気持ちよかった。でも、ルナの体温、温かくて、もっと欲しくなる……」

 

 甘えたような声が耳に届く。その声に、俺の理性ははちきれんばかりだ。

 

 (ラン姉ぇの時は、リードされてたからなぁ……。でも、今日は俺が、男としてクローネを抱く)

 

 覚悟は決まった。俺は部屋の電気のリモコンを操作し、電気を消した。

 

「……クローネ」

 

 呼びかけに応じて、クローネがこちらを向いた。俺はその顎に指をかけ、ゆっくりと顔を上げさせた。

 

「……ルナ?」

 

 暗い中で赤紫色の瞳は潤み、期待と不安を見せる。

 

 その様子はまだ何もしらない生娘のようで、先程までのイマラチオさせられていた時の、余裕たっぷりの表情ではなかった。

 

 ゆっくりと、唇を重ねる。優しく、何度も角度を変えながら啄む。

 

 彼女が「ん……」と吐息を漏らす度に、胸の奥がきゅん、と切なくなる。

 

 唇を重ねながら、シーツをゆっくりと剥がす。

 

 色白な鎖骨、たゆんという擬音が似合う大きな胸、それに似合わぬ細い腰に、サイハイソックスに締め付けられ少し肉の乗った太もも。

 

 その全てが、視覚でルナを興奮させていく。

 

「……素敵な身体をしているな、クローネは」

 

 下着越しに、彼女の細い指がルナの胸板を這う。

 

「その、本当に……初めてだから、優しく、ね?」

 

 その言葉が、俺の直感を刺激し、頭の中にこう告げた。

 

 ――もう、後戻りはできない。

 

 その背徳こそが、俺の求めていたものだったのかもしれない。

 

 ルナはクローネをゆっくりと押し倒し、彼女に覆いかぶさろうとしたところで、彼女が俺の胸を軽く押した。

 

「……今気づいたのだけれど、結構体格差があるわね私達。このまましてもキスしながらできないわ……」

 

 あ、と俺は声を漏らす。そういえばそうだった。

 

 見下ろすと、俺の胸の辺りに彼女の顔が来てしまうため、キスはおろか、お互いの顔も見ることができない。

 

「……そうだな。別の体位、試してみるか?」

 

 そう聞くと、恥ずかしそうにクローネはこくり、と頷いた。

 

「うん……。ルナのしたいように、お願いね?」

 

 俺はクローネを抱きかかえるとベッドの端に座り、向かい合うように彼女を俺の太ももに座らせる。

 

 対面座位。これが一番ベターだと思う。

 

「ふぅ、これなら大丈夫か?」

 

「ええ、これなら顔を見れるし、キスもできる……」

 

 彼女の腰を引き寄せる。金色の彼女の髪と、銀色の俺の髪が混じり合って、月光を受けて煌めく。

 

 彼女の脚が、俺の腰を掴む。サイハイソックスの感触がすこしざらりと擦れた。

 

 俺のペニスと彼女の秘部がぴたりとくっつく。彼女の秘部はかなり濡れており、前戯は不要にも思えるが……。

 

「……ちょっと触るぞ」

 

「うん……」

 

 彼女の秘部に、右手の人差し指と中指をあてがう。

 

 ぬちゅ、と音を立てて蜜を滴らせるその感触は、俺にそこが準備万端だというのを伝えるには十分だった。

 

 同時に、ぴくりとクローネが震えた。指を離すと、愛液が彼女の秘部から俺の指へと糸を引いた。

 

「ん……!」

 

「っと、痛かったか?」

 

「違う、気持ちよすぎてびっくりしただけ……。ねぇ、もう我慢できないわ……」

 

 彼女の赤紫色の瞳が、潤みながらルナを見つめる。

 

「……ああ。――挿入(い)れるぞ、クローネ」

 

「うん。……来て。ルナ」

 

 ゆっくりと、しかし確実に、彼女の秘部へとペニスをあてがい、挿入していく。

 

 ぬりゅ……ずっ……ぷ……♡

 

 ――狭い。とにかく狭い入口は、俺の屹立したペニスを最初こそ拒むように締め付ける。

 

 しかし一度亀頭が入ってしまうと、そこから先は柔らかく、蕩ける程に熱い。

 

 うねうねと形を変えながら、俺のペニスに順応しようとしてくる。

 

「んあっ……!」

 

 彼女の喉から、甘い声が漏れる。一瞬だけ眉間にシワを寄せるが、すぐにそれは元に戻った。

 

「……大丈夫か?」

 

「……平気、よ。少しだけ痛かったけど、それよりも、熱くて、気持ちいい……♡」

 

 グズグズに蕩けきった理性に追い打ちをかけるような、甘い囁き。

 

 ルナは、肉棒をさらに奥深くまで挿入していく。

 

 ずぷぷ……ずんっ……♡

 

 彼女の膣は、完全に俺のペニスを受け入れ、全てを包み込んだ。

 

 その瞬間、彼女の膣内がぐねぐねと痙攣する。熱い、赤いものが混じった蜜が、結合部から溢れた。

 

「ぁっ、~~ッ♡すごい、全部入っちゃったぁ……♡」

 

 クローネが俺の首に手を回し、自らと俺の額を密着させる。彼女のはぁ、はぁ、という吐息が、俺の息と混ざり合って甘い。

 

 ルナは、彼女の細い腰を抱き締め、ゆっくりと腰を動かし始めた。

 

 奥へと挿入していき、途中まで引き抜く。

 

 ずっ……♡ぬぷっ……♡ずちゅっ……♡

 

 彼女の膣内が、俺の形を覚えようと、ペニスに吸い付き、離れるのを惜しむように締め付ける。

 

 ヒダは1枚1枚絡みつき、包み込むような感触は、これまでに経験したことのない快感だった。

 

「ぐっ、あ……、膣内(なか)、気持ちいい……!」

 

「んぅっ♡もっと、もっとして……♡」

 

 この体位にして正解だった。クローネの反応を逐一確認できる。

 

 乱れた金髪は、より俺の銀髪と絡み合う。

 

 上気した頬、こちらを見つめてくる赤紫の瞳。

 

 とても、とても愛おしい。

 

 俺は彼女の腰を掴んで、角度を変えながら、少しずつ腰の動きを強くしていく。

 

 深く、彼女の弱点を探るように。しかし、自分本位になって、強くしすぎてもいけない。

 

 ルナは、その感覚を本能で掴んでいく。

 

 ずっぷ♡ずっぷ♡ずちゅう♡

 

 すると、彼女の弱点――Gスポットを擦った。

 

「はぁぁあっ……♡そこ好きぃ……♡」

 

 切なくて甘い声が、部屋を満たす。

 

 彼女の膣内(なか)が、一段と強く、ぐねぐねと痙攣した。

 

 蜜は結合部から溢れかえって、俺の下半身と、ベッドに敷いていたタオルに染みを残す。

 

「ここがいいのか?」

 

 俺はそこを目掛けて、ゆっくりと、確実な動きで彼女を追い詰める。

 

 こりゅっ♡こりゅっ♡

 

「ぅんっ♡だめっ♡そこ、すごく敏感でっ♡イっちゃうからぁ……♡」

 

 クローネの体はびくびくと震え、甘い声が上擦り、連なる。俺の肩に彼女の爪が刺さりながらも、俺は動くのをやめない。

 

 腰に絡みついた脚が、サイハイソックス越しにも、彼女の痙攣を伝えてくる。

 

「ッ、ああ、いつでも、何度でもイっていいからな……」

 

 俺はリズムを途切れさせず、その一点を亀頭で集中攻撃する。ヒダがペニスに吸い付きながら、何度も快感に打ち震えているのがわかる。

 

「ぁッ♡ぅぅぅう~~~ッ♡」

 

 彼女の身体が細かく震え、軽く絶頂したことをを示す。膣内がぐにゃりと歪み、びくびくとうねる。

 

 ぷしっ、と、結合部から液体が吹き出した。

 

 しかし、俺はピストンを、Gスポットをいじめる動きを緩めない。

 

 優しく、それでいて強かに。彼女を追い詰めていく。

 

「まってぇ♡イった、イったからぁっ♡」

 

 彼女が軽く絶頂を繰り返す度に、嬌声が部屋の中を満たす。

 

 ぷしっ、ぷしっ、と、甘イキする度に尿でなないモノを吹き出しながら蕩けた表情を見せるクローネは、たまらなく官能的だ。

 

 俺の射精感も、徐々にラストスパートへと入っていく。

 

 クローネも絶頂に合わせて、膣をびく、びく、と動かし、こちらを絶頂させようとしてくる。

 

「クローネ……俺、もう……」

 

「ルナぁ♡キス♡キスしてぇ……♡」

 

 彼女が、甘ったるい声で口づけをせがむ。

 

 口づけを迫る彼女は、もはや吸血鬼ではなく、ただの女だと、そう思えた。

 

「ああ……。キスしながら、中に出すからな……」

 

 そう告げて、彼女の顔を引き寄せ、深く唇を重ねる。

 

 舌を絡ませ、唾液を交換するように、互いにむしゃぶりついた。

 

 そしてそれと同時に、ピストンの動きを激しくする。

 

 ずちゅ♡ずちゅ♡ずちゅ♡

 

 膣全体で、俺のペニスの亀頭から根本までを、ぐちゅぐちゅと舐り上げられる。

 

 唇は重ねたまま、こつ、こつ、と、クローネの子宮口をノックし、最後に一番奥に亀頭を擦り付けると――

 

「んん~~~~ッッッ♡」

 

 ――お互いの絶頂が、重なる。

 

 びゅるるるるる……♡、どく、どく、どく……♡

 

 白濁液が、彼女の一番奥、子宮口へと目掛けて勢い良く吐き出される。その全てを飲み込もうと、彼女の膣内は波打った。

 

 ぷしぃっ♡と、彼女が結合部から透明な液体を噴出すると、床とタオルを大きく濡らした。

 

 クローネはキスを続けながらも、深く仰け反らせようとしたので、腰に回した手に力を入れて逃げられないようにする。

 

 その恍惚の瞳は赤紫色で、俺だけを写していて、とても綺麗に思え、優越感を俺に与えた。

 

 2回目の射精だというのに、ソレは長く、深く、甘く続いた。その間、俺達は抱き合ったまま、キスを続けていた――。

 

――

 

 ――脳の快楽物質が収まったあたりで射精は止み、俺は口を離した。

 

 お互いの唾液でできた細い糸が、俺とクローネの間に艶めかしく橋をかける。

 

「……幸せね……」

 

 彼女が、俺の胸元に頬を擦り寄せて、甘く呟いた。

 

「……ああ」

 

 彼女の頭を撫でた後、俺は膣からペニスを引き抜いた。

 

 クローネの結合部だった場所はくぱっ、と開き、中からは赤い血混じりの白濁液が、こぷっと溢れ出てきた。

 

 それを見て、俺は少し現実へと引き戻される。

 

 (……やっちまった……。初対面の高貴な女性相手に、妊娠させるような大量の中出し射精……)

 

 ――これでもし孕んだりしたら、きっと彼女のお父様とやらに殺されてしまうのではないだろうか?

 

 いくら親人間派とはいえ、これはさすがにマズいのでは……と考えていると、表情の変化を読み取ったのか、クローネは微笑みながら言った。

 

「……ふふ、もしかして、孕ませちゃった、とか考えてる?」

 

「ぐ、なんで解った……?」

 

「顔見ればわかるわよ。大丈夫、吸血鬼は同族同士でしか子供はできない、そうお父様とお母様から聞いてるわ。そもそも危険日じゃないし、大丈夫でしょ」

 

「……そうかい、だとするとあとはそのお父様への説得をどうするか、だな……」

 

 それを聞いたクローネが、上目遣いでこちらを見る。

 

「……ねぇ、ルナ。私の事、好き?」

 

 赤紫の瞳が、まっすぐにこちらを視ていた。さっきまで、あんなに乱れていた表情とは違う、少し不安混じりの表情。

 

 俺は彼女の金色の髪を優しく撫でながら言う。

 

「ああ。――好きだ、クローネ。これまでも、これからも、一番にお前を愛するよ。出会いは唐突だったけれど、これから一緒に思い出を作っていこう」

 

 プロポーズのような告白。それを聞いて、彼女はぱっと笑顔を見せる。

 

「本当?私もよ。――愛してるわ、ルナ。これからはずっと、ずっと一緒だからね?約束よ?」

 

 クローネは年相応の反応を見せながら、嬉しそうにルナに抱きついた。

 

「ああ。ずっと一緒だ、病めるときも健やかなる時も、な」

 

 ぎゅっと抱きしめ返す。幸せを抱いたまま、俺とクローネはベッドで横になった――。

 

――

 

 ――高く登った日差しで、俺は微睡みから目を覚ました。

 

 時計を確認すると、午後1時を過ぎていた。

 

 隣を確認すると、クローネがすぅ、すぅ、と、気持ちよさそうな寝息を立てていた。

 

「あー……寝過ごしたか……」

 

 今日は平日。学校がある日だが、無断で休んでしまったことになる。

 

 ふと机を見ると、スマホが光って、メッセージを受信したことを伝えていた。

 

 差出人を見て、俺の意識は現実へと引き戻される。

 

「――ラン姉ぇ、か」

 

 スマホを手に取り、確認する。

 

『クローネには会えた?あと、無断で学校は休まないでね』

 

 俺はそれに既読を付けた後、ラン姉ぇに電話をかけた。

 

 数コールもしないうちに、電話に反応があった。

 

『もしもし?ルナ、メッセージでも送ったけど、無断で休むのは良くないよ?』

 

「あー……すまんラン姉ぇ。クローネを保護してたんだが……その……」

 

 電話の声に反応して、「ん……朝……?」と、クローネがゆっくり起き上がる。

 

『……声色でわかるよ、クローネとヤっちゃったんでしょ?しかもその声色、中出しまでキメたと見た』

 

「いやそこまでわかるの怖えよ。……責任取って婿になるよ。しばらく、もしくはずっと魔界にいることになるかもしれないな……」

 

 そう言いながら、クローネの頭を撫でる。

 

 魅了の魔眼の効果が消えて、赤い瞳を寝ぼけ眼で擦る彼女は、とても愛らしかった。

 

――

 数日後、俺はクローネや、その父親、母親達が住む魔界へと足を踏み入れていた。

 

「おー……、ここが魔界か。ずっと夜なんだろう?」

 

「ええ。ここは主に吸血鬼と淫魔が住む常夜の魔界。……見て、ルナ。月が今日は満月ね」

 

 空を見ると、星一つない夜空には、赤く染まった満月が、人間界で見るよりも一際大きく見えた。

 

 ――赤と黒が支配する異界。その億に鎮座している、洋風な作りをした荘厳な城。

 

 そこには、吸血鬼を束ねる王と、淫魔達を従える女王が住んでいた。

 

 王は、銀の髪に真紅の瞳をして、白い髭を蓄えた、俺よりも身長が高い、筋肉質な男性。

 

 女王は、薄い緑色の髪に、これまた真紅の色の瞳をした、(女性としては)身長が高めな、美しい女性。

 

「紹介します、お父様、お母様。こちらが、私の連れてきた花婿、月読ルナです」

 

 彼女が恭しく礼をしたので、それに習って礼をすると、吸血鬼の王――クローネの父親、ドラキュラ・アーカード伯が口を開いた。

 

「……ほう、見事な銀の長髪だ。肌もよく手入れされている。身なりの良い男は、心も綺麗だと、私は思うがね?どうだ、エルマ?」

 

 淫魔の女王――クローネの母親であるエルマ・アーカードが、呼びかけに応じて口を開く。

 

「しかしクローネ、アルビノの男性からしか血を吸えないとはいえ、まさか精まで吸ってくるとは思いませんでしたよ。そんなにこの男が気に入ったのですか?」

 

 それに対して、クローネは毅然として答えた。

 

「はい。彼の血と魔力は、私を一撃で射止めました。……そうでしょう?あんなに乱れさせておいて、責任を取らない、なんてことはありませんよね?」

 

 彼女が目配せをしたので、俺は発言する。

 

「はい。婚前交渉の罪は、一生を彼女に捧げることで禊とさせて頂きたく思います。どうか両陛下、俺達に婚姻の許可を願います」

 

 (よし、覚えてきたセリフ、完璧に言えた!)

 

 それに対して、アーカード伯は――

 

「――ふむ、ちょっと失礼」

 

 一瞬にして俺の背後に移動すると、俺の首筋から吸血を行った。

 

「ッ!?」

 

 瞬きする間に、首筋を噛まれ、血と魔力を吸い、玉座へと戻ったアーカード伯は、未だその力健在、といったところか。

 

「ほう……希少血統か……?いや違うな、コレは。……月読ルナ、貴様は魔力体質だな?」

 

「は、はい。その通りです、アーカード伯」

 

 それを聞いたアーカード伯は、カッカッカ、と笑いながら、こう続けた。

 

「素晴らしい……人間というものは、どれもこれも十人十色の味がするものだが、これは今までに飲んだことのない血、そして魔力だ。私は気に入った」

 

 更に、エルマ女王はその様子を見てこう言った。

 

「なるほど、希少魔力持ちな上、魔力体質でその魔力量も十分。肉体的な強度もアルビノと聞いて心配していましたが、これなら問題無さそうですね」

 

「では……!」

 

 クローネが、嬉しそうに声を上げる。

 

「私は問題無いと思うがね、エルマ?」

 

「ええ。わたしも問題無いと思います。それに――彼、相当の絶倫ね。ちゃんとクローネを満足させられると思うわ」

 

 (何でバレてるんだピンポイントでソコが!?)と驚きつつも、表情には出さない。

 

「ありがとうございm「ただ――」」

 

 礼を言おうとした瞬間、アーカード伯によってそれは遮られた。

 

「……人間と、吸血鬼の寿命は違う。その点はどうするつもりだ?」

 

「!?」

 

 クローネが目を見開く。それもそうだろう、『その質問は想定されていなかった』からだ。

 

 俺は一瞬言葉に詰まるが、アーカード伯の真紅の瞳を見てこう啖呵を切った。

 

「……確かに、人間と吸血鬼には、時間という超えられない壁があります。ですが、そもそも俺は人間であることにこだわるつもりはありません。なので、吸血鬼への転生はクローネとおいおい決める予定でいました。……俺には、人間を辞めて、吸血鬼になる覚悟があります」

 

 クローネが、目を見開いてこちらを向く。なにせ、この啖呵は今思いつきで言ったからだ。

 

 正直に言えば、人間をやめることには、多少の恐怖心はある。だが、いずれ辞めねばならない時が来るのであれば、それはもう決めてしまっていた方が良い。

 

「……ほう?」

 

 俺はクローネに微笑みかけてからアーカード伯に向き直り、こう続けた。

 

「今すぐに、は流石に準備が足らないので難しいとは思いますが、今後彼女と話し合って決めます。その時は、近いうちに訪れるでしょう」

 

 その覚悟に当てられて、クローネも口を開いた。

 

「……私も、彼と『いつ吸血鬼になるか』、については、話し合う必要があると思います。彼自身は覚悟があるとは言いますが、彼は魔力体質があるとはいえアルビノ体質です。肉体そのものの強度はそこで高くありません。なのでいずれそのうち、と先延ばしにしておりました。申し訳ありませんでした、お父様」

 

 ぺこり、と彼女が礼をする。それを見て、俺も頭を下げながら言う。

 

「長くても3ヶ月は待たせません。どうか婚姻の許可を」

 

 それを聞いたアーカード伯は――

 

「――短い。決めるには早急すぎるぞ、月読ルナ。そも貴様、血の後味から考えてまだ人間界の法律では成人していないだろう」

 

「……隠すつもりはありませんでした。申し訳ありません」

 

「良い。怒っているのではない。そんな若い内から人生を決め打ちすることを憂いておるのだよ」

 

 はぁ、とアーカード伯はため息をつきながら、玉座の肘掛けに肘を置いて、頬杖を付いた。

 

「……婚姻を認めよう。式も近いうちに。だが、吸血鬼への転生は18の誕生日の日に、だ」

 

「……!」

 

 クローネと顔を見合わせる。婚姻が認められた事の実感が、ふつふつと湧いてくる。

 

「寛大な対応、ありがとうございます、アーカード伯、エルマ女王!」

 

「ありがとう、お父様、お母様!」

 

「フ、娘を笑顔にする。それに勝る美酒は無いものよ。カカカ……」

 

「そうね、フフフ――」

 

 ――そして、結婚式当日。

 

 魔界の婚礼は、少し人間界のものとは異なっていた。

 

 「魔族の婚礼は、真紅でまとめるのが基本なのよ」

 

 と、過去のクローネは言っていた。

 

 曰く、赤は魔界においては愛、永遠等を象徴するシンボルだから、とのことだ。

 

 「赤い礼装、似合ってるわよ、ルナ」

 

 真っ赤なドレスに真っ赤なヒール、真っ赤な口紅に、赤い薔薇の、赤い宝石の嵌められたコサージュ。そして、真っ赤な瞳。

 

 魔界の花嫁衣装に身を包んだクローネは、普段の妖艶さとは違う、気品ある美しさをしていた。

 

「クローネも、似合ってるぞ。――ここでキスしたいくらいだ」

 

「ふふ、ダメよ。それは神父さまや皆の前で、ね?」 

 

 ――式は、城の大広間で執り行われた。魔界の上位種族達が、俺達を見ていた。

 

 ……そこに、嵐がいたのは気の所為だろうか?

 

 ともかく、二人でウェディングロードを歩き、祭壇の前に立つ。

 

 覚えてきた誓いの文言を宣誓し、お互いの指輪を交換する。全てがつつがなく進んでいく。

 

 しかし、その最中――。

 

 (――これで、よかったんだろうか……?)

 

 脳裏に、疑問が浮かぶ。

 

 人間界への未練。いきなりいなくなった俺を、心配する人たちはいないだろうか?特に、友だちになったばかりの茜のこと。

 

 そもそも、茜はなぜ晴女から暴行を受けていたのか?

 

 謎が残されたまま、このままクローネと結婚していいものだろうか……?

 

 そんな葛藤が頭をよぎった時、クローネが、俺の手を優しく握り、微笑みかけた。

 

 赤い瞳の中には、もう俺以外が映り込んでいないような、そんな気がした。

 

 誓いのキスをする番になった。

 

 ルナはクローネの腰を引き、顎を上げさせ、唇を重ねた。

 

 甘く、切なくなるような、しかし、それでいて情熱的なキス。

 

 クローネの幸せそうな表情を見て、俺の葛藤は、どこかへと過ぎ去っていった。

 

 (……まぁ、いいか……。)

 

 俺は今、幸せなんだ。そう思い込んで、他の思考を放棄した。

 

 周囲から祝福の声が上がる中、俺達は長い接吻を交わし続けた。

 

 ――やがて、キスが終わった時。

 

 クローネはこう言った。

 

「ふふ、お揃いね。私達」

 

「……ああ、お揃いで、幸せだ」

 

 ――赤い月は、いつまでもいつまでも、ルナとクローネを照らしていた。




途中、サンホラの曲をイメージした箇所がありますが、一応楽曲コードを入れておいたほうがいいんですかね……?
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