僕に抱かれ喘ぐ妻は、他の男に抱かれた話を紡ぐ2if 作:モブ好き
「茜、はいポーズ」
「こ、こうかしら……?」
僕の合図に、私服姿でぎこちなくポーズをとる妻……宮嶋茜を、スマホのカメラで撮影
していく
「うん、良い感じ。始めて数日だけど様になってる。グラビアアイドルとか向いてるかも」
「もう、そんな分かりやすいお世辞」
「いやいや、お世辞じゃないよ。ほら、今日も沢山『いいね』をつけてくれてるし
フォロワーも順調に伸びて行ってる。これなら茜だって納得してくれるだろ?」
「それは……まぁ」
僕の褒め言葉に少し不満そうな様子を見せる茜に、数日前から始めたSNSのアカウントを
見せると渋々ではあるけど納得してくれて内心安堵する
――事の始まりは『最近抱いてくれていない』と不満を漏らした妻の一言
40を過ぎると寝ても仕事の疲れは中々とれず、肉体的にも精力的にも衰えを感じていて
それを会社の仲間たちに相談してみれば『みんなそんなもんだ』と笑って肩を叩かれた
僕としてはそれで納得をしていたけれど、まだ30前半の妻は『セックスレス』を良しとは
しておらず、普段お互い喧嘩などしないものだからぶつけられた不満に僕は大いに慌てた
妻を喜ばせようと色々褒めてみても妻の下着姿に勃起すらしていない肉棒を指差され
『あなたは優しいからそう言ってくれるけど……勃起してないじゃない。これって私の体型が
崩れたから興奮しないって事でしょ?』
そう妻に指摘されてしまえば僕は黙るしかなかった
妻は昔と比べて太ってしまい『ぽっちゃり体型』な事をしばしば気にしている
僕としてはそんな妻も愛しているけれど、僕の言葉だけでは納得してくれない妻に
今も魅力的だと理解してもらうため提案した事こそ妻の写真をSNSへ投稿する事だ
最初こそ妻は乗り気ではなかったものの、妻の容姿を褒めるコメントの数々を見て
『セックスレスは夫である僕の責任』と言う事でひとまずは納得してくれた
(とは言え、根本的な解決にはなっていないんだけど……)
それでも落ち込む妻の姿など見たくないため今はこれで良いと自分に言い聞かせていると
「……ん?荷物の配達かな。僕が出るよ」
来客を知らせるチャイムを聞いて、スマホと睨めっこしている妻にそう言うと
リビングを出て玄関のドアを開ける
「……あ、初めまして。隣に引っ越してきた『岩瀬』と言います
本日はご挨拶に伺いました。これ、粗品ですけど……」
「あ、これはどうも……」
ドアを開けた先に立っていたのは茜と同年代くらいの女性で
丁寧な挨拶と共に差し出された粗品を受け取る
(……引越し蕎麦だなんて、すごくしっかりしている人だな。それにこれ、結構高い奴だ)
受け取った際、ビニール袋の隙間から見えたそれはそう言う物に疎い自分でも知っている
くらい有名なお蕎麦で
「えっと、今家に妻も居るので、良ければお茶でも……」
物を貰うだけと言うのは失礼だと思いそう提案してみると、岩瀬さんは少し考える
素振りを見せ
「……それじゃぁ、お邪魔しても良いですか?」
「もちろんです、どうぞ……!」
そんなやりとりをした後、僕は小走りで茜に来客を知らせに行った……
「大したおもてなしもできなくてすみません……」
「いえいえ!こっちこそケーキをごちそうになってしまって……!」
リビングのテーブルで向かい合い、妻の機嫌取りの為に買っていたケーキをテーブルへと
並べて行くと岩瀬さんは申し訳なさそうに縮こまっていて、その可愛らしさに
思わず笑みをこぼす
おっとりした顔つきの妻とは反対に快活な印象を受ける岩瀬さんは、最初こそ気の強そうな
感じはしたけど、ちょっと話しただけで気さくで明るい女性だと伝わって来た
(化粧っ毛のない素朴な感じだけど茜と同じく美人だし、茜に負けないくらい凄い巨乳……)
そんな風に偶然の来訪者に見惚れていると、うっかり並べていたフォークを落としてしまい
「あっ、す、すみません!すぐ拾いますっ」
キッチンでコーヒーを用意している妻に見られなくて良かったと思いながら慌てて
テーブルの下に潜り、フォークに手を伸ばす
(まったく、妻の居る身で何をやっているんだか……あっ)
勃起はしないくせに女性の胸はしっかり見てしまう自分に呆れていると
ふと、岩瀬さんの足を見て……視線を上にあげてしまう
岩瀬さんはリラックスしているようで無防備に開かれた股の奥に、ベージュ色の下着が
はっきりと見えてしまった
まずい。と理解しているのに、視線は岩瀬さんのパンティに釘付けでもっと見たいと
思ってしまっている
そしてパンティに吸い寄せられそうになっていると、キッチンからやって来る茜の足音に
鋭く反応し、何事もなかったように椅子に座りなおした
幸い岩瀬さんはそんな僕に対して不審な素振りは見せずテーブルに置かれたケーキを
嬉しそうな表情で食べつつ妻と談笑している
「今日は夫も来る予定だったんだけど、仕事で来れなくなっちゃって」
「香織さんの旦那さんって忙しいんだ」
「良いようにコキ使われてるだけよ、給料は安いんだから。茜ちゃんの旦那様が羨ましい
くらいよ」
(……やはりこういう時は女性同士だな)
あっさり名前で呼び合い、フランクに会話をしている女性陣に感心させられ
僕だけでは会話のネタに困りそうだと思いながら、コーヒーに口をつける
「……そう言う事なら、日を改めて食事会をするのはどうだろう?僕たちも岩瀬さんの
旦那さんに挨拶をさせて貰いたいし」
「いいわね。香織さんどうかしら?」
「折角誘ってくれているんだもの、もちろん参加させて貰うわ」
岩瀬さんのパンティを見てしまった申し訳なさもあり、改めての食事会を提案すると
二人とも乗り気で頷いてくれた……
そして数日後、僕の提案通り岩瀬ご夫婦は揃って家へとやって来た
「初めまして、夫の岩瀬達也と言います。先日は妻がお世話になりました」
会社で営業をしていると言う夫の岩瀬さんは、優しい笑みを浮かべて深くお辞儀をする
「宮嶋雄亮です、お会いできて嬉しいです」
それに応えるように手を差し出すと、岩瀬さんも笑顔で手を握り返してくれる
「この人ったらまた手土産を持ってこようとしてたのよ。アタシの方で渡したんだから
いいでしょって言ったんだけど」
隣で呆れた様子で言う岩瀬……香織さんは、すっかりこちらに慣れたらしく笑って見せる
「こっちは初対面なんだからそうはいかないだろう」
「まぁまぁ、お隣同士と言う事ですから気楽に行きましょう」
「ですってアナタ」
「……お気遣いありがとうございます、今日は甘えさせて頂きます」
俺の言葉に乗って来る香織さんのフランクさに苦笑しつつ二人をリビングへと案内した
「それじゃ……乾杯っ」
お酒を飲んで上機嫌な香織さんの何度目になるか分からない乾杯に、僕たち3人は顔を
見合わせて苦笑し、香織さんに合わせて乾杯をする
(香織さん、酔うとこんな感じなんだな)
香織さんに絡まれてちょっと困った様子の茜と、そんな僕たちに申し訳なさそうに
謝る達也さん
「僕たちはあっちの方で飲んでいましょうか」
「奥さんは良いんですか?」
「あはは。まぁ、女性同士仲良くて良いんじゃないかなと」
本当は酔った香織さんに絡まれたりしたら気まずいと言う理由だけど
達也さんは俺の提案に乗ってくれ、二人でテーブルから離れてソファへと腰を下ろす
女性陣とは違い、僕たちは特に会話をする事も無く静かにそれぞれビールを飲んだ
「……今日は誘って頂いてありがとうございます。お陰で気が晴れました」
「……それは、何か心配事でも?」
ぼそり、とひとり言のように話す達也さんにそう返すと
「実は、以前住んでいたアパートでご近所トラブルになりまして……それもあって
こうして挨拶をするまでは不安で」
「ああ、なるほど……それは大変でしたね」
幸いウチは今までそういうトラブルとは無縁だけど、達也さんの安心したような溜息を
聞くと色々と苦労を察せた
「いえ、妻への愛情を再確認する機会にもなったので、大変なだけではなかったなと
あっ、変な事を言ってしまってすみません……」
「そんな事は……何と言うか、同年代なのに仲良くされていて良いなと」
「宮嶋さ……雄亮さんも、奥様と仲は良さそうに見えますけど」
お互いにお酒も入っているからか、探るように話を振り合う
僕は一度だけ、相変わらず香織さんに絡まれている妻を見た後
「……実は、最近はセックスレスで」
そう、小声で達也さんに伝える
「……なるほど。うちも最近までセックスレスだったので、お気持ち分かります」
「そう、なんですね。何かきっかけでも……?」
「えーっと、その……何と言うか」
僕としては何となしに聞いた事だけど、達也さんは迷うように視線をビールに向ける
「すみません、失礼な事を聞いたみたいで」
「い、いえっ……雄亮さんはその『スワッピング』ってご存知ですか……?」
「スワッピング……ええ、その意味だけなら」
確か、お互いのパートナーを入れ替えて行う性行為全般を指す言葉だったはずだ
「以前住んでいた隣人夫婦と、スワッピング……あ、実際にセックスまでは
していないんですけど、その、見せ合いをしたりしていまして……」
「は、はぁ……何と言うか、凄いですね」
「いえ、こちらもなし崩し的にそう言う流れになっただけで……それで実際に
スワッピングに誘われたんですけど、お相手の男性は巨根で。妻を奪われてしまうんじゃ
ないかって怖くなって逃げるように引っ越してきたんです」
そこまで語ると、達也さんはビールを飲み干して深いため息をついた
「……お恥ずかしい話を聞かせてしまってすみません」
「……なるほど、それで奥さんへの愛情を再認識されたと。納得いきました
とても立派な行動だったと思います。お陰でこうして達也さんご夫婦とお会いできました」
我ながらキザな事を言っているなと思い、照れくさくなって僕もビールを飲み干す
「……懐の深い方で安心しました、もし良ければ、これからも仲良くして貰えると
嬉しいです」
「こちらこそ、妻同士で仲良くなっていますし、良いお付き合いを出来たらと思います」
そうお互いに言葉を交し、空になったグラスで静かに乾杯をした……