ダンジョンハンターの冒険譚〜三度目の生を受けた男〜 作:けーやん
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これからも多くの方に読んで貰えるよう連載していきます。
今回はR-18描写が少しあります。
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主人公側のヒロインを募集してます。
募集対象は『ハイスクールハックアンドスラッシュ』以外の他作品キャラクターです。
他作品キャラクターは学園物作品のヒロインに限定します。
興味がありましたら応募お願いします。
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「え?鎧のクラス、明日ダンジョンダイブするんだ」
「ああ。順番はウチが最初らしい」
寮の部屋に戻った俺はヒロと今日の情報をお互いに共有していた。壱年生は入学式とオリエンテーションのみだったので課題もないから自由時間が多い。
「いーなー。最初にダンジョンに潜れるなんて」
「ヒロのクラスは何番目?」
「ウチのクラスは最後から2番目。それまで一般科目と専門科目をやるってさ。あーあ、俺も早くダンジョン行きたいよ」
悔しそうな表情をするヒロに俺は助言する。
「いや、寧ろ準備期間が設けられてるヒロ達の方が良いと思うよ。知識あるのと無いとじゃ違うし」
「そうかな?早い方がレアアイテムとか見つけやすいんじゃないの?」
「闇雲に探すよりノウハウを身につけておいた方が発見しやすいでしょ。それにダンジョンにはモンスターが生息してるらしいし、素人が土地勘無しにジャングルを彷徨うのと同じだろ」
「うわっ、確かにそれは危ないね」
ヒロはイメージしてみて嫌そうな顔をする。だけど実際、知識の有無が生存率に直結してるのは確かだ。天空闘技場の200階クラスや
………久し振りに使うとするか、
◾️◾️◾️◾️
登校2日目。俺達卯組は一限目のダンジョン特別実習の為に教室ではなく、地底の大空洞に来ていた。場所としては学園の校舎中央にある庭園の様な中庭の真下に位置していると思われる。
教室から出て昇降口の先にある階段を降り、巨大金庫の様な扉を潜った先に繋がる大空洞には朱い神社の様な施設が建っていた。
「これは羅城門と言います。仕組みや機能については、迷宮概論の授業で学ぶ事になると思いますが軽く教えますね」
ロスヴァイセ先生が説明を始める。
「これは世界に穴を開けるゲートの一種です。そして、貴方達の身の安全を守るセーフティ機構でもあります」
先生の説明を聞きながら羅城門を観察する。正面に幾つも並ぶ朱い鳥居の奥には大きな門が閉じられていた。おそらく、あの先にダンジョンがあるのだろう。
「もし、中で致命的な事態が起きても此処に戻れます。………ですが、決して無理はしない様にして下さい。危険だと思ったら直ぐに逃げる様に」
ロスヴァイセ先生は心配そうな表情で俺達にそう言った。
「おい、それ以上は余計な事を言うな」
すると、羅城門の両脇に立っていた用務員らしき2人が先生の説明を遮る。ロスヴァイセ先生は2人を睨むも、目を閉じて息を吐くと俺達の方へ再び視線を向ける。
「………それでは、パーティー順に羅城門を潜って下さい」
ロスヴァイセ先生は気を取り直して指示を出す。パーティー順だと俺達が最初だな。
「よし、行こうか。皆、準備は良い?」
「はい」
「ああ」
「うむ」
俺の声にトキ、アカメ、めだかが頷く。俺達はロスヴァイセ先生に着いて行きながら羅城門の扉を通り、羅城門『始之扉』に到着する。
「では、貴方達のパーティーが最初ですね。門の中央にある二重円の中央固まって下さい。転移の際には、円の中にいるメンバーを同じ場所へと移動させます。稀に逸れる事がありますので身体を接触、手を繫いでいれば間違いありません」
ロスヴァイセ先生の指示を受け、俺達4人はお互いに肩が触れ合う程度に密着して待機する。
すると、俺達の周囲がぐにゃりと歪み出した。
「…………どうか、無事に帰って来て下さい」
ロスヴァイセ先生が小声で呟いたのを聞いたと同時に、俺達はダンジョンへダイブする。
◾️◾️◾️◾️
『permesivanelacittadolentepermesivaneletternodolorepermesivatralaperdutagentegiustiziamosseilmioaltofattorefecemiladivinapodestatelasommasapienzaelprimoamoredinanziamenonfuorcosecreatesenonetterneeioetternodurolasciateognesperanzavoichintrate』
よく分からないアルファベットの羅列が見える。アルファベットだけじゃない。漢文や上古中国語、達筆過ぎる和文の墨文字。有りとあらゆる文字が無限に湧き上がる様に流れていた。
浮遊感と相まって乗り物酔いみたいな不快感を感じていると、最後のアルファベットの文字が視界に入る。
瞬間、形を失っていた視界が逆再生された様に立体を取り戻していく。
平衡感覚だけでなく、身体の内側も一緒にひっくり返った様な感覚が襲って来た。すると、立っている場所が一変していた。
広い空間は薄暗い長方形で、天井は低くは無いが圧迫感があった。
どうやら無事にダンジョンに到着したみたいだ。
「どうやら無事に着いたみたいですね」
「そうみたいだ」
「ふむ。此処がダンジョンとやらか。思ったより殺風景だな」
近くでトキ達が周囲を見渡していた。全員逸れずに居るみたいだな。
「さて、どうするか。先へ進んでみるか、それとも此処に留まるか。俺は先へ行ってみたいけど」
「羅城門に強制帰還するのが3時間後の正午でしたね。折角なので探検しましょう」
「どのみちモンスターが生息しているなら移動した方が良いと思う」
「此処に居ても時間を無駄に浪費するだけだろうしな。それなら色々と周ってみるべきではないか?」
パーティーの全員が『移動』を選択したので一先ず先へ行ってみる事にする。
問題はダンジョン内部に生息しているモンスターだ。どんなモンスターが居るのか情報が無いうえに、こっちの攻撃が通じるのかも不明だがである。
更には、俺達の装備だ。学園から支給されたのは全長1メートルくらいの警棒と特殊プラスチック製の片手で持てるサイズの盾。
果たして、これらの装備がモンスターに通用するのか。
一先ず、周囲を警戒しておくか。
俺は体内の精孔を広げ、通常以上の生命エネルギー『オーラ』を生み出す"練"と、自身の身体の周囲にオーラを留める"纏"を複合した応用技"円"を発動する。
現時点での俺の"円"は半径35m。パーティー全員をオーラで覆い、周囲の気配を感知する事が出来る。NGLの時はカイトの方が"円"の範囲が広かったから任せてたけど、今回は俺がその役割を担う番だ。
準備が整った俺達はダンジョン内部を探索する。灯りは無いけど、視界は不思議と確保出来ていた。
すると、俺達の前方にモンスターの気配を"円"で察知する。
「皆、前にモンスターが居る。数は……3体」
「本当ですか、鎧?」
「ああ。警戒してくれ」
モンスターの気配を先に察知した事に驚くトキに俺は頷いた。
全員で警戒していると前方から複数の足音が聞こえて来る。そして、奥の通路からゆっくりとその姿を現す。
現れたのは、澱んだドブ色の肌をした人型のモンスターだった。鍋の蓋の様な盾と節くれた丸太のような棍棒を持ち、ぼろ切れを腰布として巻いた股間には逸物が揺れていた。
RPGでお馴染みのモンスター、『ゴブリン』だ。
「ギギギッ」
「ギャギャギャッ」
「ギヘヘッ」
ゴブリン達は俺達、と言うよりトキ達女子を見ながら下劣な声を上げて笑みを零す。そして、腰布がテント上に盛り上がっているのがこっちでも見えていた。どうやらトキ達を強姦したいらしい。
流石にパーティーメンバーが強姦対象にされたら黙っている訳にはいかないな。
「此処は俺がやるから、皆は警戒しつつ待機で」
「鎧さん?」
「大丈夫なのか?」
「貴様1人で挑まなくとも良いだろ」
トキ達が困惑した表情で問い掛ける。
「大丈夫。まあ、見てて」
そう言って俺は"円"を解き、"練"で生み出したオーラを全身に覆う。オーラを感じたのか、さっきまで笑っていたゴブリン達の表情が一変する。その時、ゴブリン達に隙が生まれる。
「遅い」
ゴブリン達の隙を見逃さなかった俺はオーラの攻防力を自在に変動する"流"で両足に"70"、全身に"30"にオーラを振り分け、ゴブリン達へ駆ける。
一瞬で距離を詰めた俺は今度はオーラの攻防力を警棒に"80"に振り分け、一番近くのゴブリンの頭部を殴る。殴打されたゴブリンは悲鳴を上げる暇もなく、頭部が熟れたトマトの様に潰れて絶命する。
「ギャッ!?」
「ギヒッ!?」
仲間が殺された他のゴブリンは奇声を上げて俺から離れようとする。
俺はオーラの攻防力を"60"に振り分けた盾で2体目のゴブリンを横薙ぎする。
「グギャッ!?」
ゴブリンは盾で殴られて全身から血を吹き出しながら壁にめり込む様に衝突する。
「ギ、ギャァァァァ!!」
最後に残ったゴブリンは恐怖で顔を歪ませながら悲鳴を上げて逃亡を図る。
「逃すかよっ」
俺はオーラを纏った警棒を逃げるゴブリンに投擲する。
警棒はゴブリンの背中から心臓を貫き、衝撃でゴブリンの身体は爆発した様に破裂した。
よし。ゴブリンは全部倒したな。念の為にもう一度"円"を展開して周囲を警戒して…………他にモンスターは居ないな。
「終わったよ、皆」
俺はそう言って振り返る。
「お見事です、鎧さん」
「一切の無駄のない闘いだったな」
「うむ。加勢する必要が無かった。なかなか良い動きだったぞ」
トキは無表情ながら拍手し、アカメは興味深そうに頷き、めだかは上から目線で称賛していた。各々違ったリアクションに俺の方が反応に困る。
「いや、俺の方こそ勝手に動いてごめん。他にモンスターは居ないみたいだから、このまま先へ進もう」
一先ず危機が去り、俺達はダンジョン探索を再開する。
◾️◾️◾️◾️
ダンジョン内部では、鎧達以外の卯組の他パーティーも無事にダイブしていた。しかし、彼らの大半は鎧達の様に探索しなかった。
「いやぁ!離して!」
「へへへ、やべーよこの胸!素朴な顔の割に巨乳じゃん!」
卯組の女子生徒の1人、『光井ほのか』はパーティーを組んだ男子生徒の1人に押し倒され、制服越しでも分かる程の豊満に膨らんだ胸を両手で鷲掴みにされていた。
涙を流しながら悲鳴を上げるほのかを無視し、男子生徒は勃起でズボンを膨らませながら血走った目で彼女の制服を乱暴に剥いでいく。
「いやぁぁ!」
「そう嫌がるなって。直ぐ気持ち良くしてやるからさ」
下劣な笑みをしながら男子生徒は暴れるほのかを抑えてブラウスを力づくで左右に引っ張る。ブラウスを閉じていたボタンが通路に飛び散り、中から可愛らしいフリルが装飾されたライトオレンジのブラジャーに包まれた瑞々しい乳房が露わとなる。
「うっひょ〜〜!凄えオッパイ!ほのかちゃんマジでデカパイだわ!パイズリしてぇ〜〜!!」
「い、いやぁ、見ないで」
歓喜の声を上げる男子生徒とは対極に、ほのかは今まで家族や同性以外に見せてなかった自分の素肌を見られて心が悔しさと羞恥心で一杯になり、涙を流す事しか出来なかった。
「お願い。ほのかには手を出さないで」
陵辱を受けるほのかを庇う様にもう1人の女子生徒の『北山雫』が男子生徒に言った。しかし、雫ももう1人の男子生徒に拘束されて身動きが取れない状態だった。
「おいおい。それは無いんじゃないの、雫ちゃん。俺達はこれを楽しみにダンジョンに来たんだけど」
「ふざけないで。私達はこんな事をされる為に貴方達と組んだ訳じゃない」
ニタニタ笑う男子生徒に雫は睨み付ける。真摯に交渉して来た時とは打って変わった態度の彼らに、雫は静かに怒っていた。
「うーん、じゃあこうしよう。雫ちゃんが俺達の相手をしてくれるなら、ほのかちゃんには手を出さないよ」
「おい、ふざけんなよ。俺は早くほのかちゃんのオッパイでパイズリしてぇのに」
提案する男子生徒にほのかを襲おうとしていた男子生徒が睨む。
「うっせー、ちょっと黙ってろよ。それで、どうする?」
「…………信じて良いの?」
「信じるかは雫ちゃん次第だよ。まあ、俺達はどっちも味わいたいけどね」
疑う雫に男子生徒は見下しながら余裕の態度を崩さずに言った。雫は暫く考え、重くなった唇を開く。
「………分かった。条件を飲むから、絶対にほのかには何もしないで」
「だ、ダメだよ雫!」
自ら陵辱の犠牲になる事を決心した雫にほのかが叫ぶ。そんな彼女を雫は安心させる様に微笑む。
「ほのか、私は大丈夫だよ。もう少しだけ我慢してて」
「そんな、雫………」
彼女達のやり取りを見て、男子生徒は感動したかの様に笑う。
「良いね〜、美しい友情ってやつだ。OK、ほのかちゃんには手を出さないよ。けど、その代わりに」
「ッ!?」
男子生徒は右手で雫のスカートを捲り上げる。捲り上がったスカートから白く細い太腿と一緒にミントグリーンのショーツが露出された。
「俺達をたっぷり楽しませてくれよ」
「うるさい。早くして」
雫は無表情で冷たく遇らうと、男子生徒はますます楽しそうな表情をする。
「良いじゃん。強情な女の子は好きだよ。おい、お前もこっちが終わるまで待っとけよ」
「ちっ、貧乳はタイプじゃねぇんだけどな」
もう1人の男子生徒は悪態を吐きながら言われた通りに待つ事にする。
「それじゃあ、始めようか。雫ちゃん」
男子生徒は手を卑しく動かしながら雫の太腿を軽く撫でる。しっとりとして温かい感触が伝わる。
「うわっ、スベスベ。凄く気持ち良いよ」
「ッ〜〜〜」
次第に力を強めながら上下に撫でて感触をより楽しむ男子生徒に対し、雫は嫌悪感を不快感で声を上げそうになるも下唇を噛み締めて耐える。
そんな雫の表情を見た男子生徒は、太腿を撫でながら彼女のブレザーのボタンを外してブラウス越しに彼女の胸に手を置く。そしてブラウスの生地とブラジャー越しに乳房を揉む。
「ァッ」
「良いんだよ、声出して。その方が唆るからさ」
「ッ………別に。気持ち悪いだけ」
「へぇ、そうなんだ」
顔を横に晒しながら我慢する雫に男子生徒の
ボタンを外し終えブラウスを左右に開くと、ショーツと同じミントグリーンのブラジャーが顔を出す。
「可愛いブラジャーだね。下のショーツと相まって雫ちゃんに合ってるよ」
「黙って」
「黙りませーん」
男子生徒は楽しそうにブラジャー越しから雫の乳房を揉む。ほのかと比べると慎ましい大きさだが、乳房の柔らかさを男子生徒は感じていた。
「んっ、うぅっ」
「お、感じてる?感度良いねぇ〜。それじゃあ、そろそろ」
胸を揉まれて感じる雫を見てニタニタ笑いながらブラジャーを上に引っ張る。ブラジャーがズレて乳房が露わになり、小ぶりの丘と綺麗なピンク色の二つの蕾が顔を出した。
「小さいけど綺麗だねぇ。乳輪も乳首もピンク色で初物って感じがするよ」
「いやっ!」
顔を真っ赤にして胸元を隠そうとする雫を男子生徒は妨害し、左側の乳房をパン生地を捏ねる様に揉みしだく。
「あっ、ああっ!」
「良いよ、良いよ。もっと感じようね」
雫の固く閉ざしていた口から吐息混じりの喘ぎ声を漏れ出す様子に男子生徒は興奮すると、乳房の先端を指の爪を立てながら弄って乳房とは違う柔らかさを粘る様に捏ねくり回す。
「ぁっ、いやぁっ、あぁんっ」
「良いね良いね、乳首もだんだん勃ってきたよ。胸が薄いと感度も良いから感じやすいんでしょ」
腰をガクガク震えさせ、声に艶っぽさが増していく雫を見て男子生徒は乳首を弄りながら太腿を撫でていた手を徐々にショーツの方へズラしていく。
「だ、ダメ!そこだけは!」
「なんでだよ。上ばっかり触ってちゃバランス悪いじゃん」
雫の悲鳴を無視して男子生徒は遂にショーツのクロッチ部分に触れる。ショーツのザラザラとした感触の奥にある少女の恥丘の柔らかさに男子生徒の指が少し沈んだ。
「ッ〜〜〜〜!!?」
今まで誰にも触れられていないデリケートゾーンに触れられたショックと、乳房への無理矢理な愛撫によって高まった感度で、雫は声にもならない悲鳴に似た喘ぎ声を叫ぶ。
未体験の感覚に襲われた痙攣する様にガクガクと腰を揺らし、プシュッと小さな音を立ててショーツのクロッチ部分を生暖かい愛液が濡らした雫はその場に膝から崩れる。
「派手にイッたね〜〜。軽く触っただけなのに見応えのある良い絶頂だったよ、雫ちゃん」
「うわっ、やっべー。不覚にも興奮しちまったわ」
「はぁっ、はあっ…………うぅっ、ひぐっ」
「ごめんっ。ごめんね、雫…………」
片方は予想以上の反応を見れた事にパチパチと拍手し、もう片方は思わず興奮する男子生徒達。雫は望まない絶頂を感じた事が悔しいあまり嗚咽を出しながら泣き出した。そんな幼馴染が泣く姿に、ほのかも身代わりにしてしまった事を後悔しながら涙を流した。
しかし、彼女への陵辱は終わらなかった。
「
男子生徒はそう言ってズボンのチャックを下ろし、ボクサーパンツをズラして中からペニスを露出させる。血管を浮き立たせ、少し反った赤黒いペニスが雫を捉える。
「本当は手コキとかフェラもさせたかったけど、こっちも良い加減我慢出来なくなってさ。このまましちゃおっか」
「ヒッ!?」
男子生徒が残念そうに言いながら先端から我慢汁を垂らすペニスを近付かせると、これから自分の身に起こる事を想像した雫は恐怖のあまり思わず悲鳴を上げた。
「もう止めて!これ以上雫を苦しめないで!」
「はぁ?今更何言ってんの?雫ちゃんは君の代わりになってくれてたのに、被害者面とか無いわ」
「そうだぜ。お前のせいで雫はあんな目に遭ってんだ。それとも、今度はお前が雫の代わりになってくれるのかよ」
雫を庇うほのかに男子生徒達が責め立てる。あまりの理不尽に雫とほのかは只々泣く事しか出来なかった。
「それじゃあ、待ちに待ったセックスタイムだ」
男子生徒が雫の上に覆い被さろうとした次の瞬間、背後からドシュッ!と何か貫く音が聞こえた。
「………………は?」
口から赤い血を零す男子生徒は何が起きたのか理解出来ない表情をする。少し視線を下に向けると、黒い鉤爪が自分の胸を貫き、ドクンッドクンッと脈打つ赤い肉塊を握っていた。
肉塊の正体は、男子生徒の心臓だった。
そして、鉤爪はズルリと肉塊を握ったまま男子生徒の体内へ引っ込んだのと同時に、彼の身体からブチブチッ!と繊維が千切れる音が聞こえる。
「がはっ…………!?」
男子生徒は風穴の空いた胸元に手を添えながら食道から迫り上がった血の塊を吐き出して倒れる。
「え、え?」
「な、何?」
「お、おい!どうしたんだよ!」
雫達が困惑の声を上げると、倒れた男子生徒の後ろの通路から黒い塊が這い上がる様に現れる。その姿は人の影が立体化した様だった。そして、影の鉤爪にはさっき男子生徒から引き抜いた心臓が握られていた。
影の頭部がバクリと左右に裂け、ぞろりと鮫の歯の様に真っ白な櫛牙が、グチュグチュと肉の塊を咀嚼する。
すると、心臓を引き抜かれて倒れた男子生徒は肉体の輪郭を蛍火の様に散らして消滅した。
「う、嘘だろ。此処に来てモンスターが出て来んのかよ!?」
「きゃっ!」
ほのかを押し倒していた男子生徒は立ち上がり、慌てる様にその場から逃亡を図る。しかし、影は鉤爪を伸ばして逃げる男子生徒の首をポンッと刎ねる。
首を刎ねられた男子生徒の身体は通路に勢い良く倒れ、先程の男子生徒の様に蛍火となって消滅する。
そして、影は次の標的として残った雫とほのかに狙いを定めジリジリと近寄る。
「い、いや!」
「来ないで!」
雫とほのかは迫り来る影に恐怖で投げ出す事も出来なり、怯えながらお互いを抱き締める。死を覚悟する2人に影は無慈悲に鉤爪を振り翳す。
その時。彼女達の隣を何かが物凄い速度で通り抜けると同時に、雫達を襲おうとした影が大きく後方へ吹き飛んだ。
「ごめん。遅くなった」
「「………え?」」
優しい声が聞こえた雫とほのかは思わず顔を見上げる。自分達の目の前に立っていたのは、影ではなかった。黒髪の男子生徒が1人、自分達を守るかの様に影の前に立ち塞がっていた。
その正体は、最初のパーティーでダンジョンにダイブした筈の鎧だった。
「大丈夫か?」
「え?あ、う、うん」
「だ、大丈夫」
振り向きながら安否を確認する鎧に雫とほのかは理解が追いつけないまま頷いた。すると、背後から複数の走る足音が聞こえる。
「鎧、突然走り出すな!追い付くのに苦労したぞ!」
「そう言うめだかさんも物凄いスピードで追い掛けてましたが」
「着いて行くのに苦労したぞ」
鎧を追って来ためだか、トキ、アカメの3人が遅れて到着する。
「悪い、皆。そこの2人を頼む」
鎧はそう言って、起き上がってくる影に臨戦態勢を取る。オーラを纏った飛び蹴りを受けてダメージを受けながらも敵意を向ける影を見て、鎧は分析する。
(さっきの蹴り。"硬"じゃなかったとしても十分に決定打になる一撃だったにも関わらず起きて来るか。…………久々に本気出すか)
鎧は装備していた警棒と盾を投げ捨て"練"でオーラを大量に生み出し、右手の掌を上に向ける。すると、オーラが形となり、ルーレットが具現化する。
『
このルーレットこそが、鎧の"発"であり、オリジナルの念能力。
その名は『
6つあるオーラの系統の中でも希少な特質系の能力である。
すると、ルーレットの針が自動で回転を始める。針のスピードは次第に遅くなり、『放』の枠にピタリと止まった。
「放出系か。
鎧が結果に少し残念そうに呟きながらルーレットを消した。そして、右手の人差し指を影に向けると、その指先にオーラを集中させる。
「ッ!?」
影は危険を察知したのか、瞬時に鉤爪を鎧へ伸ばそうとする。
「喰らいやがれ、『
しかし、コンマ数秒の差で鎧が早かった。鎧の指先から巨大な念弾が放たれ、床を抉りながら影を飲み込む。
直撃した影は消滅し、大きく抉れた床にはボロボロ黒色の布切れが一片だけ残っていた。
【今回初登場した壱年卯組ヒロイン's】
北山雫(作品名:『魔法科高校の劣等生』)
光井ほのか(作品名:『魔法科高校の劣等生』)
念能力紹介
『
系統:特質系
【能力】
オーラで具現化したルーレットを回し、『強』『変』『放』『操』『具』『特』『全』の枠から一つ決まるとその系統の能力が最も得意となり、100%の威力・精度で発揮出来る体質になる。
ルーレットが『全』を指した場合、5分間のみ全系統を100%の威力・精度で使用出来る。
引き当てる確率
『強化系』……16.5%
『変化系』……16.5%
『放出系』……16.5%
『操作系』……16.5%
『具現化系』……16.5%
『特質系』……16.5%
『全』……1%
【制約と誓約】
①決まった系統の能力を最低でも1回使用しないと次のルーレットを回せない。
②決まった系統の精度は念能力の六性図を基準とする。
《例》強化系の場合
強化系 100%
変化系 80%
放出系 80%
操作系 60%
具現化系 60%
特質系 0%
③『全』の場合、使用時間を過ぎると『発』が24時間使用不可になる。
『
系統:放出系
能力
右手の人差し指の先にオーラを集中させて弾丸の様に撃ち出す。
威力は溜め込んだオーラ量に比例する。
【制約と誓約】
①能力発動の為には『
②1日に撃てる弾数は4発。
元ネタ
漫画『幽☆遊☆白書』の霊丸
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主人公がヒロイン達に念能力を教えるのは………?
-
あり
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なし