※この作品はR-18です。

転生者が挑む聖杯戦争   作:邪神もっこす

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サーヴァントを倒せるような超人も存在する(ただし人間なら最弱のサーヴァントに殺される模様)。
他のバトル系の作品なら普通に勝てる奴だって沢山居る。
なんで直接戦うの禁止でサーヴァントを強化して戦ってねという話。

関係無いけど転生者って型月作品だとフォーリナーに分類される存在だよね。
それを言ったら人理の側に立ってないからサーヴァント召喚出来ないけど。


転生者が挑む聖杯戦争

 異世界転生者――――それは死後別の世界に転生する存在の事である。

 人間から幻想の存在であるドラゴン、はたまた台所とかでよく見かける黒光するあいつになったりするのも居るし、前世からは考えられないような特別な力を持ってたりその逆で知識と記憶を持ち越してるんだから他は要らないよねと言わんばかりにスペックを大きく引き下げられていたりする等、多種多様に存在する。

 そして自分もまたその異世界転生者と呼ばれる存在だった。

 しかも、神様としか表現できないような超越存在によって転生させられたのである。

 神様はクトゥルフ系のSAN値直葬な姿をしていて、転生先の世界で常に課題を攻略しないといけないらしい。

 ちなみにその課題というのは聖杯戦争に参加し続けるというものである。

 はい。自分の転生先は『Fate/』シリーズの世界です。

 更に付け加えるのなら課題をこなすにもルールがあるらしい。

 そのルールというのが――――。

 

『・ルール

①転生者は直接戦ってはいけない、それはマスターを狙う事も同様である。

②呼び出したサーヴァントの敗北によってその聖杯戦争では敗退とし、他サーヴァントと契約を交わす事は禁止とする。

③上記の二つを守れば呼び出したサーヴァントに対し何をしても構わないものとする。

④勝敗は問わない。が、勝利を目指す事。』

 

 と、いうものだ。

 はっきりいって縛りプレイである。

 サーヴァントにすら勝てる超人になったし、色々と苦労してきたんだからこんな縛りプレイを課すんじゃないよ。

 いや、やるけどさ。

 まあやらなくちゃ間違いなく酷い目にあうのは分かってるし、あの邪神も自分を使ってサーヴァントを戦わせるなんて手間のかかる事をやるわけだからそういうのが見たいんだろう。

 グリッジとかルーニーとかは嫌いだろうし、真面目にやろう。

 ③のルールがある時点で、何をしようが構わないわけだし。

 いや、ある程度は自重しよう。邪神が良しと言おうがそれ以外で問題が発生する可能性もあるわけだし。

 

「さて、と…………これから挑むのは亜種聖杯戦争か」

 

 そうなると自分が転生する世界は外典(Apocrypha)か、もしくはそれに近い世界線ということ。

 いずれ聖杯大戦にも参加させられるだろうし、これはチュートリアルといったところか。

 自分の力や邪神の恩恵があればグランドクラスは不可能でもサーヴァントの霊基を強化して召喚出来る。

 でもそれだとあの邪神は納得しないだろうから、それとは別方向でパワーアップさせてやろう。

 

「来い、バーサーカー」

 

 自分の力と邪神の恩恵の全てを費やして作り上げたアジトでサーヴァントの召喚を行う。

 このアジトの中でなら聖遺物が無くても狙ってサーヴァントを呼び出す事が出来る。オジマンディアスのように召喚を拒否してる例外を除けばの話だが、狙ったサーヴァントを呼び出せるのはかなり有利に戦える。

 

「よし、召喚は成功っと」

「……………………」

 

 呼び出したのはバーサーカークラスのサーヴァントで、黒いモヤのようなものに全身包んだ黒い甲冑のようなものを着込んだ騎士だった。

 真名をランスロット。

 アーサー王伝説における最強の騎士。そしてその物語において致命的なやらかしをした裏切りの騎士でもある。

 ブリテンという土地がどうしようもなく終わってた上に色々と不幸な要因が重なっていたから彼を責めるのは酷な話だが、それは全てを知っているからこそ言える言葉だ。

 それにバーサーカークラスの彼は裁かれる事を望んでいる。

 だからこそ目を付けた。

 狂気に堕ちても尚、その技術に翳りを見せない最強の騎士の力のみを。

 

「いきなり呼び出して悪いけど令呪を以て命ずる。今から渡すものに身を委ねろ」

 

 立ち尽くすバーサーカーの腹部にある物を触れさせる。

 瞬間、腹部に取り付けた物の両端からベルトのような物が飛び出し、バーサーカーの背骨辺りで繋がった。

 

『アークドライバー*1』

 

 腰に装着したベルト、アークドライバーはバーサーカーが放つ魔力に染まり黒く、真紅に輝く血管のような模様が浮き上がる。

 ランスロットの有する宝具【騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)】だ。

 生前の逸話から昇華された宝具であり、ランスロットが手にした物は宝具としての性質を付与され、元から宝具だったものはそのままランスロットの支配下に置かれる強力な宝具。

 これによってアークワンドライバーは宝具となった。

 宝具としてのランクは決して高く無いしDランク相当だが、そもそも普通の人間に超人的な力を齎す道具の時点で脅威なのに宝具した上でサーヴァントが行使したならば、それは怪物と言っても過言では無い。

 加えて近代兵器をアップグレードした兵器を宝具として使えるのだ。

 そしてこのアークドライバーには特殊な改造を施しており、使い手の潜在能力を引き出した上で戦闘を補助するというものだ。狂気に堕ちたランスロットの動きを悪意のAIが補正してより最適な行動をするという、正に兵器としか言いようのない存在と化す。

 尤も、異世界の道具であるアークドライバーとその副産物なら神秘関係無くサーヴァントにも通じるだろうが。

 

「これを使え」

 

 手渡したアークワンプログライズキーをバーサーカーは手慣れた様子で操作する。

 

『アークワン』

 

 ライズスターターを押すとロックが解除され、ライズキーブレードが展開。

 そのままアークドライバーへと差し込み、折り重なっていた部分が開いてベルトの形状が変わる。

 

『シンギュライズ』

 

 バーサーカーの全身を覆うように悪意の奔流と通信衛星アークを模したエネルギーが出現し、巻き込むように姿を変化する。

 

『破壊…破滅…絶望…滅亡せよ…!』

 

 白と黒のバッタを連想させる装甲、アシンメトリーな顔、そして赤い左目。

 それらが全てランスロットの宝具の影響で黒く染まっていく。

 

『コンクルージョン・ワン』

 

 バーサーカークラスとして召喚されたランスロットを器として、この世界で初めての仮面ライダーが出現した。

 

「…………やりたいようにやったけど、これディケイドやジオウとか来ないよな?」

 

 仮面ライダーの居ない世界で仮面ライダーが出現したら何処からともなく現れるんだよなぁ通りすがりのあの人や最高最善の魔王様。

 これだから世界線どころか世界観を通り越して移動出来る連中は…………隙間妖怪とか鬼巫女最終形態とか。望んでの移動は出来なくても事故でこっちに来そうなのも居るしなぁ、マダオ侍とかあさり10号とか。

 まああの邪神も来ないように対策してるだろうし、自分もこのアジトを作って妨害してるから多分大丈夫だと信じたい。出来る限りの対策をしても突破して来るような連中だからその時が来たら諦めよう。

 初見ならまだしも彼奴等初見じゃないから普通に突破して来るし。

 

「考えたところで何も進まないし、とっとと聖杯戦争終わらせるか」

 

 そう言ってアークワンランスロットを引き連れて亜種聖杯戦争の部隊にへと足を踏み出した。

 

     ※

 

 フランスのとある田舎にて行われていた亜種聖杯戦争は三日目を過ぎた辺りから動き始めた。

 黒いモヤに覆われたバーサーカーらしきサーヴァントの参戦。

 マスターを伴わずに出現したバーサーカーはあまりにも強大過ぎた。

 それこそバーサーカー以外のサーヴァントとマスターが手を結び、共通の敵として同盟するぐらいに。

 しかし、それでも尚、バーサーカーは強かったのである。

 

『Attache Shotgun.』

 

 バーサーカーが手を翳すと腰に装着しているベルトの中央部、赤いレンズから同じく赤い光を投射。赤い光は二つ存在し、それらがアタッシュケースを変形させたかのような銃と掌台に収まる長方形状の何かを形成する。

 そして形成した長方形の何かのボタンを押し、音声が鳴った。

 

『リボルバー』

 

「投影魔術、じゃない。一から物質を作っているのか…………?」

 

 この亜種聖杯戦争に参加したキャスターのサーヴァントが目の前で行われた事象を分析する。

 恐らく科学で作られた武器なのだろう。

 それをバーサーカーの宝具かスキルでサーヴァントにも通じる兵器に変えている。

 だが、この時代にあれ程の機械があるとは思えない。

 明らかにオーバーテクノロジだった。

 警戒するキャスターに対し、バーサーカーは長方形状の何かを銃に接続させる。

 

『Progrise key confirmed Ready to utilize』

『ヘッジホッグズアビリティ』

 

 警戒な、それでいて機械的な音声が鳴ると同時にバーサーカーは銃口を対するサーヴァント達に向ける。

 

『ガトリングカバンショット!』

 

 宝具の真名解放を思わせるように名前を言ってから攻撃が放たれる。

 銃口からハリネズミの棘を思わせる無数の緑色の針が悪意のエネルギーとしか形容出来ない力を纏い、サーヴァントにも通ずる攻撃と化した襲い掛かる。

 これによって防ごうとしたキャスター、回避しようとしたアサシン、迎撃しようとしたアーチャーの霊核が砕かれた。

 

『Attache Allow.』

 

 バーサーカーは用済みと言わんばかりに銃を放り投げ、次にアタッシュケースと弓矢を融合させたかのような武器を生成する。

 その武器には既に同じように長方形状の何かを装填されており、矢を放つ動作を見せる。

 

『スティングカバンアロー!』

 

 悪意のエネルギーを纏い宝具化した一本の矢がライダーを射抜き、その後方に居たランサーにも迫る。

 

「っ、防ぐ…………!」

 

 ランサーは自身の武装である盾で矢を防いだ――――ように見えた。

 しかし、矢が盾に触れた瞬間、一本の矢は複数の矢に変化。

 一瞬宙を舞った後、ランサーに追撃を仕掛けた。

 

「がぁ…………っ!?」

 

 複数の矢へと変化した攻撃に対応出来ず、ランサーは霊核を砕かれて消滅する。

 亜種聖杯戦争が繰り広げられる世界線では名のある英霊の聖遺物の奪い合いが起こるようになっている。

 特に有名なのがギリシャでの聖杯戦争においてヘラクレスの聖遺物を奪い合う一件である。そのせいか、亜種聖杯戦争に参加するサーヴァントは無名、もしくは知名度の低い英霊しか召喚されない事も珍しくない。

 そもそも亜種聖杯戦争で呼び出されるサーヴァントには何かしら問題があったりする。

 此度の聖杯戦争もそんな聖杯戦争だった。

 唯一の例外はバーサーカー、

 

「ふっ!」

 

 セイバーのサーヴァントである。

 バーサーカーの攻撃をセイバーは赤い剣で巧みに捌き、バーサーカーに反撃を仕掛ける。

 正確無比な攻撃にバーサーカーは持っている弓型武器の刃の部分で防ぎ、距離を取る。

 

「狂気に堕ちて尚、冴え渡る武技…………さぞ勇名名高い騎士だったのだろう」

 

 姿は黒い靄のようなものに隠れて見え辛い。

 が、装甲として身に纏っているのは科学的な武装だ。

 しかもそれ単体でサーヴァントに比肩、もしくは上回りかねない程に強力な武装だ。それを使っているのが上級のサーヴァントで、しかも宝具に変える力を持っているのだから尚更手に負えない。

 

「この場に長槍があれば、また話は違ったのだがな」

 

 破魔の長槍に呪いの短槍があったならば、とセイバーは考える。

 だが、あの鎧は宝具に変える力が無かったとしても貫く事は容易くないだろう。

 もし、もう一本剣があったならばまた話は変わったのかもしれないが。

 

「叶うなら、騎士として心ゆく迄戦いたかったものだ」

 

 それでもこうして呼び出された以上、全力で剣を交わすだけ。

 セイバーは赤い剣を構え、対するバーサーカーも腰の装置から出現させた2本の剣を手に取る。

 一方はアタッシュケースに似た片刃の剣、もう一方は金属製のバッタが施された青い刃の剣。

 どちらもバーサーカーの宝具による影響を受け、ドス黒く染まっている。

 

『ファイナルストラッシュ!』

 

 青い刃の剣に液体金属の刃が生成され、そのまま振るう事で刃を放った。

 迫る刃を赤い剣で受け止め、セイバーはそのまま切断しようとする。

 しかし、元々常軌を逸した強度を持っている液体金属を宝具化した事でより強力になった攻撃に押されてしまう。

 そしてその隙を見逃すバーサーカーではなく、セイバーに接近してもう片方の剣のトリガーを引きながら攻撃を仕掛ける。

 

『メタルライジングカバンダイナミック!』

 

 青い刃から出現した液体金属と同じ物が巨大な刃となってセイバーの身体を引き裂いた。

 その闘争を最後に、この亜種聖杯戦争は終結となった。

 

     ※

 

「いやー、まさかここまで順調に優勝出来るとは思わなかった」

 

 まあ常人をサーヴァントと戦えるようになるレベルの武装を宝具化した上でサーヴァントが使ってるのだからこの結末は決まっていたのだろう。

 消え行くセイバーを見下ろしながら、彼が使っていた赤い剣を手にするバーサーカーを見て改めてそう思う。

 しかし亜種聖杯戦争だからか、サーヴァントが劣化して呼ばれてるというのがよく分かる。

 セイバー、ディルムッド・オディナが剣一本しか持ってない状態で呼び出される辺り、分かり切った話になるが大した聖杯じゃなかった。てか戦いの余波で砕けるなんてどういうことよ。

 

「まあ別に欲しいわけじゃないんだけどさ、バーサーカーは欲しかった?」

「…………」

「貰えないより貰える方が良いのは当然かな?」

 

 改造したアークドライバーの補助を経て意思疎通がある程度可能になったバーサーカーにと軽く談笑する。

 向こうは話をしてないけど、何となく何を言いたいのかは分かる。

 まぁ、でもこの関係性も終わりだ。

 

「じゃあねバーサーカー。今度はきみの王様に会って、ちゃんと話さないとね」

 

 その言葉を最後にバーサーカーはアークドライバーを残してこの世界から消え去った。

 

「これが見たかったのかは分からないけど、中々に楽しめたんじゃないの?」

 

 少なくとも僕は見ていてかっこよかったと思えたぞ。

 そんな事を思いながら次の聖杯戦争に思いを馳せ、邪神からのオーダーを待った。

*1:
出典:仮面ライダーゼロワン




バサスロットに仮面ライダーの武器を使わせたかったんや。
次回からエロもやっていく予定。
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