【急募】悪徳領主募集。最低収入保証。寝取りやすい職場です。 作:よるのけだま
惨殺から始まる就職活動
113年5月9日 PM 06:15
アロレア地方・ラルトマン領・第8管区東。地方領主館。
ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、ぱんっ、といい音がしている。
3階にある領主寝室の窓からは、ラルトマン領第8管区のしみったれた羊の群れが見える。つやがなく、数もすくない。そんなわけはないのだが、農作物ですらもどんよりとしているように見える。静かだが、収入は少なそう。
目の前では腹の出た60くらいのジジイが立ちバックの体勢で、若い女相手に懸命に腰を振っている。
おっぱい大きいのにね、この子。かわいそ。
まあ、俺は見るだけは見てなんもしないんだけど。
ジジイは女の子に猿ぐつわをしていて、そのうえ女の子がすこしでも大きな声を出そうとすると容赦なくムチで尻を叩いている。
「ふーんふーむふー、あっういいいい、はふへはふへへえええ!」
パアン!
「このメスブタがァ! でけえ声で喘ぐな、てめえの親父にバレたらどうすんだ!」
みたいな感じだ。
俺?
いや、だから俺はこのポルノをたしなみつつ、窓から外を眺めている。悪徳領主になろうと思ったから、いまこうしてこいつらの交尾が終わるのを待っている。こいつらとは関係があるようで、関係がない存在だ。
だから窓辺でのんびりしていても茶のひとつも出されないし、女の子に、見ないでえぇ! 見ないでえぇ! されることもない。
現領主のジジイはぺちぺち、と尻を叩く。
「いやあ、いいなあ。若いのは尻がちがうよな。まあ、突っ込んだときのシマリもちがうけどな。乳はでけえが、ちょっとたるんでるなあ、22とかだろおまえ。早いんじゃないのか。どうだ、気持ちいいか?」
パンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパンパン。
猿ぐつわされてるし、しゃべるとおまえがムチ入れるからしゃべらねえだろそれは。
パァン!
「無視するな、この乳女がッ!」とジジイは不条理にムチで女の子の尻を打つ。
女の子は大きくのけぞり、涙を流している。
まったく気持ちよくはないのだろうが、ただ残念なことにたぶんかなり濡れているので、ジジイは楽しそうに腰をふっている。
「びちゃびちゃじゃなあ。どれ、1回出すか。逃げんといかんからな。あんまり子作りもできなくなる」とジジイは速度をあげる。「この1回じゃ終われんからなあ」
「んああ、んやあ」とほんのり声が漏れてくる。
「おら、しっかり孕めよ、メスブタ」
スゴバゴスゴバゴスゴバゴスゴバゴとひどい速度になって、女の子はたぶんひたすら嫌がっていて、いたすら痛がっている。
ただジジイの腰の動きは激しいので、からだが大きく揺すられて、猿ぐつわがずれる。
口がしゃべれる程度には自由になる。と。
「やめてえ! おとうさん、おとうさん! 助けてぇ! 出されちゃうぅ!」と女の子が叫びだしてしまった。
領主は顔面蒼白だ。いや、ただ覚悟を決めたようでもあって、腰をひときわ強くスイングする。
「あーあ、クソ女」と大きくすこし垂れた乳を思い切りわしづかんで、引っ張り上げる。「おしまいだわ。ワシも鬼じゃないから、中出し許してやろうと思ったけど、思い切り注ぐわ」
いやあ、ぜったいもともと中で出す気だったろ、おまえ。
大勢の足音が廊下で聞こえる。
そう。
通常、これだとなんで叫んでるのかわからんよな?
でも、この世界じゃこれをされると、たいてい領主のほうが死ぬ。
「ありゃ、出ちゃうわぁー」とジジイが言った。
「あーもうやだなあ、死にたくねえんだよなあ」と腰をふって、最後の1滴まで注ぎ込む。
「やだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ」
まあ、間に合わんよなあ。かわいそ。
どびゅびゅびゅびゅびゅっ、みたいななんかどろどろした音がして、女の子は大きく嗚咽。
まあじゃあ、しゃーないから、しんどいよね、わかるー。じゃ、挿れるね、みたいな感じで俺が行く。
わけがない。
俺にはとくにこういうつまみ食いに興味がない。
すべて注ぎ込まれた膣から、だらりと精液がこぼれ、女の子は力なく崩れ落ちる。
ジジイめっちゃ出したなー。でも、これたぶん生涯最後の射精だしな。しゃーないか。
いや、まあそれに巻き込まれる女の子も災難だけども。
113年5月9日 PM 08:25
「ああー、死んじゃってるよお」と嫌そうに身なりのいい金髪の男が入ってくる。「きったな。血出すぎでしょ」
「閣下、領民から訴状が」
「うん。まあ、レイプされたんでしょ。成敗返しね。妥当じゃない? こいつも逃げりゃいいのにな。バカだなー」
「どうも犯していた娘に助けを呼ばれたらしいです」
「あれ、じゃあ成敗返しじゃないじゃん。娘生きてんの?」
「たださきほど身投げしたそうで」
「うへぇ。そんなに嫌だったんだ。まあ、こいつブ男だもんな。いま顔が変わるほど殴られててぜんぜんわからないけど」
「村人を捕らえますか?」
「まあいいよ。娘が生きてても死んでても成敗返し認めてやる」と金髪は言った。「先戻っていいよ。俺これから面接だから。悪徳領主さま採用しなきゃ」
「はっ、御用のさいにはお呼びつけくださいッ!」
「いやもう今日は呼ばないよ。つぎの領主も決まってるようなもんだし、これ見てまだ領主やるのか、って最終確認だね」
「さすが閣下……!」
「むしろ、決まってるからこいつ死んでいいかと思って。これまでこいつの2回くらい尻拭いしてんだよねえ。人手不足だから、領主ってなかなかだれもならない。なのに若い娘襲って、領民に殺されてる。無能だよなあ。まあそれでも税をちゃんと数えられるだけマシなんだけどね」
「では、わたくしはこれで」と兵が下がろうとしたとき、
「さっさと出て来なよ」とラルトマン領第8管区の総領主・ティンダール=ラルトマンは俺に向かって言った。
「お気づきでしたか、殿下」と俺は隠密魔法を解く。
「第8管区総領主ぞ、俺は。妾の子で三男だが、ちゃんとラルトマン家の血筋でもある。なめるんじゃないよ」と言って、ティンダールは今度は兵に尋ねる。「あとおまえ、気づいてたか、これに」
「も、もうしわけございませんッ!」と兵は思い切り頭を下げた。「お命ばかりはッ!」
「いや、こんなんで部下殺すの悪徳領主くらいだよ。あ、おまえ、つぎの領主なるんだもんな?」と俺にティンダールは尋ねる。
「ですな」と俺は認める。「ただ私もそれくらいじゃ殺しませんよ」
「なんだ、せっかく悪徳領主になるのに」
「私がなるのは領主なので。悪徳領主になるわけじゃないんですよ」
「領主なんて、ひとの女犯すか、部下に八つ当たりするしかやることないだろ」
「そうするとこうやって死ぬじゃないですか」と俺はアゴで前領主の死体を指す。
「どうせ任期が切れると夜逃げしかないぞ。まあ、おまえはそのお得意の隠密魔法があるから逃げられるかもしれんが」
「精進します」
「ま、正式採用で。このブタの死骸片付けるまでは俺の責任でやってやる。日付が変わってから半年がおまえの任期だ。わかったか?」
「は。ありがたく」
こうして俺は領主になった。
【急募】悪徳領主募集。最低収入保証。寝取りやすい職場です。
と村人が揶揄するために描いたチラシで本気で応募してきた男として。