※この作品はR-18です。

【急募】悪徳領主募集。最低収入保証。寝取りやすい職場です。   作:よるのけだま

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悪徳領主初日の勤務開始前

113年5月10日 AM 8:00

 

 いったん、状況を整理しようと思う。

 まず、俺は転生者でニートだ。父と母には半年前に捨てられた。育児放棄ってやつだ。痛ましいよな。俺、前世で子どもの世話死ぬまでしてたけどな。21世紀日本よりちょっと世界が封建的なのだろう。だから33歳の子どもを追い出すなんてひどいことができるのだ。

 ただ俺もここまでなにもしてこなかったわけじゃない。具体的には村中の女と寝たり、旅人と寝たり、ぶっちゃけ母親以外の全員と寝たと思う。子どもも把握してるだけで8人くらいいる。そんなわけで村の男はほぼ全員、俺の命を狙っていた。

 たしかにこの世界で育児はしてないけど、それは女が全員あなたの子を育てたいから産ませて欲しい、なにもしなくていい、と口を揃えたからであって、俺は止めたよ、いちおう。

 このリスク管理と生存力が最大のウリです。

 みたいな感じで、ティンダール殿下と面談して領主となったのが1週間前のことである。

 あと魔法も転生者っぽく強いしね、雑に。ニートでチートってやつだ。

 

 ちなみにママーとは33年の付き合いになる。転生したときからの知り合いだ。何回かヤった記憶はあるが、やはり悪魔なので挿入感が微妙にちがう。というか、異種姦苦手なので、おもに俺が酔ったときだ。あるいは数年に1度訪れるママーの発情期で相手が見つからなかったとき、どうしようもなさそうなのでやる。

 いまもたぶんベランダに作った休息所でポアンと寝ているだろう。

 俺が2時間前に起きて、ママーとポアンが身の回りの世話をいっしょにしてくれ、いまからちょっとやることがあると言ったら、今日もあったかいので夕方まで寝てますね、とベランダに行った。

 昨日ポアンはそのベランダで死ぬほど犯されたわけだが、とくに警戒もしていなかった。あとでまた犯しておこう。寝てるときもいいよな。もう俺職あるし、俺の穴だし。

 

 さて。

 ポアンとのセックスを諦めて、俺がすべき今日の仕事は、行政官のNTRである。

 

「すてお」と唱えて、該当してそうなスキルをピックアップする。

 

 スキル:

 糸を解き達人

 ステルス恋愛偽装

 友情のかたち・人間のかたち

 寝取り体質(レベル9)

 

 このあたりはよく使うので一覧に出ているだけで、詳細に行けば、行政官がNTRできる感じのピーキーなスキルもある。

 あ、このへんだな。と3、4コ。

 

 スキル:

 人妻の籠絡

 貞操は捨てるもの・挿入はするもの

 ダブルスタンダード倫理

 

「ママー、いいー?」と俺はベランダに向かって声をかけると、ママーはやさしくやってきて、

「ケージーさまったら、いつまでたってもスキル覚えられないんですね」と笑った。

「多すぎるし、知らなくても使えるもんばっかりだから」

「でも今回はお仕事なので?」

「そう。半年後に死にたくはないから、バレないように寝取りたい」

「さっすがケージー()()()!」とママーは頭を撫でる。

 

 このへんは昔のクセだ。いや、まあ、いちおうケージーさまと努力目標的に呼ぼうとしているだけで、けっこうブレブレだが。

 とにかくママーは基本甘やかしてくる。

 

「で、このへんの3つあたり?」

「あら、人妻なのぉ? また刃傷沙汰なるわよぉ?」

「行政官味方につけにゃ、仕事にならんもの。ポアンの話だとようは行政官が好き勝手やってそうな気配あんだよね」

「やだあ、けーちゃんは本当にシゴデキなんだからあ。ずっとニートだったのに」

「まあ、そういうこともあらあね」

「ママーがそれ教えてあげる♡ 人妻の籠絡は、人妻のガードがゆるくなるわ。ゆるゆるよ。そもそもそれ以外にもけーちゃんは女を油断させる悪魔みたいな属性てんこ盛りしてあるのに、人妻なんてよっぽどじゃなかったらすぐ落ちちゃうのよねえ。貞操は捨てるもの・挿入はするものもそうね。人妻とヤリやすくなるわ。ダブルスタンダード倫理は人妻がけーちゃんとの関係を倫理の外で考えやすくなる。これでいいかしらぁ?」

「ありがとう」と俺は言った。

「相変わらず、聞いてもしょうもないスキルばかりよねえ、けーちゃんのスキルって」

「戦闘に1ミリも役立たんのばっかりだよな」

「いやだあ。何度も言ってるじゃない。戦闘も強いのよお。ニートだから使う必要がなかっただけで。ステータスが常識的な範囲の上のほうだから、スキルがもう見たことないほど盛ってあるって転生のとき魔王様がおっしゃってた、そのまんまよ。優秀なおちんぽだし」「ん? ママー?」

「あら、ごめんなさい。たぶんそろそろ発情期ねこのおちんぽ欲しさ」

「マジかよ。相手いるの?」

「いないから、来週あたりはけーちゃん久しぶりに食べたいわぁ」と大きな乳を揺らして言った。

「まあ、相手いなかったらこれから頑張ってもらうシーンも増えるだろうし、いいぞ」と俺は言った。

「あら、うれしい」

「でも、いまから政務官とやんないといけないけど」

「顔は見たのお?」

「今日の午前0時に就任したから見てるわけないじゃん。まあ、38歳の女だってさ」

「あらー、けーちゃんはもっと若い子が好きなのにねえ。んー、せめて美人さんだといいわねえ」

「いや、女の子ならだれでも好きだから」と俺は言った。

 

 俺にはスキルなどなくとも在原業平顔負けの守備範囲の広さがある。

 スキルも強いし、癖も強い。まさに寝取って生きていくニートと言えるだろう。

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