異世界で舞うはハーレム、奏でるはヤンデレの災禍 作:ka-主
皆さんは休日如何お過ごしでしょうか?自分は眠い目擦りながら執筆─では無く午前中遊んで参りました(場所は言わない。そして如何わしい場所でも無い)〜。いや〜彼処は久しぶりに程良く遊ぶからこそ楽しい所だね……沼ったらマジでシャレにならん。
まぁそんな話は置いといて……第1章もいよいよ大詰め。あっという間でしたね─まだ完結してないけど(笑)。それもこれもモチベもとい読者の皆さんが何時も読んでくれてるからこそですね。まだまだ続きますので、応援宜しくお願いします!
それでは……どうぞ!
……王都『ドラズエン』。龍・龍の名を持つ魔族が人口の大半を占めている巨大国家。古式的な文明技術を多く取り入れてるが、現大魔王『グラオス・S・ミラ』の代になってから『近代国家』との交友関係を持ち始め、近代的な文明技術も僅かながら取り入れている。そしてその南に─海岸の断崖際にそびえ立つのが、『ミラ城』…私の実家。更に南西の海にある孤島が『熔岩山島』。ドラズエンが誇る軍事・工業資源である"リーブ鉱石"が取れる─別名『ドラズエン炭鉱島』に、私…ルーツは母様と共におとずれて居た。
「ほぅ、姉上。それにルーツ…娘を連れて炭鉱見学かな?」
「今日も作業の方は順調そうだな…『ラース』よ。念波で伝えた通りだ、詳細も伝えた通り。資料が欲しいなら後程寄越そう」
「相変わらず通常運転、か……ヤレヤレだ」
母様とそう当たり障りないやり取りをしている『ラース』と呼ばれた、母様と同じ赤色の髪を後に纏め縛っている。瞳は黄色、赤色の龍魔族特有の角を生やして居る。そして母様とは違い、黒のドレスでは無く赤色でマントは黒色だ。そして
「まぁ、冗談はさて起き…態々此処まで御足労済まなかったな、姉上。姉上からの知らせを受けた時城に出向こうと思って居たのだが……」
「そうであったか。それは少し過ぎた真似をした…資料は大丈夫そうか?」
「問題ない─私の
「宜しくお願いします…ラース叔母様」
私はそう言って叔母様に一礼した。その後、「頑張るのだぞ」と言い残し母様は炭鉱場を去っていった。
「さて……姉上も行ったことだし、始めるとしようか」
「宜しくお願いします…それで、私は何を?」
「ふむ…そうだな……」
そう言って叔母様は私をじっと見てきた。叔母様は母国の《第二王女》であり『三大巨姉妹』の一角をになっている。
『三大巨姉妹』─長女であり国王でもある大魔王の母様。次女で此処熔岩山島の最高責任者であるラース叔母様。そして王都の商会─三女であり《第三王女》、『ドラズエン大商会』の会長『マデュラ叔母様』……この三姉が我が国を代表する『三大巨姉妹』。私達『ミラ三姉妹』の─憧れの存在でもある。
「よし、ルーツよ…其方はこの一週間私の助手をして貰う」
「……え?」
「なんだ、不満か」
「そ、その…私は母様の命d─「知らん。妾も忙しい、一度しか言わんからちゃんと聞いてこなせ。良いな?先ずはこの島全土を周りながら業務内容を教える、着いてこい」そ、そんな……」
私は…母様に課せられた試練をこなす為に帰省したのに……きっと姉様達は既に前に進んでる筈なのに。こんな事をしてて良いのだろうか、母様は…何を考えて私に……
頭の中でまとわりついてるモヤモヤが晴れぬまま、私は叔母様の後を付いていった。
「失礼します…お久しぶりです、羅生龍先生」
「ほっほっほ、新年懇会以来じゃのうバルカよ」
私は…2人と別れて、城内のとある和室部屋にいる私の師匠─羅生龍先生の元を訪れた。先生は部屋の奥の茶の間で『
「話は主から念波を通して既に聞いておる。じゃが……敢えてお主の口から聞かせてくれ。その為に茶も用意したからのぅ」
私は「分かりました」と言って先生にあの日の出来事を話した、カグラの事も含めて……。話し終えた後─先生はお茶を飲んで話はじめた。
「成程のぅ……つまりお主らはその人間─カグラと言ったか、そ奴を助けたあの日から少しずつ惹かれ始めた。そして終いにはそ奴と共に旅に出たいと思い…お主らはそ奴が一緒に旅に出た時に、不憫な想いをせぬ様そ奴が考案した特訓と試験的な手合わせを通してそ奴を鍛えておった……バルカよ、お主はそ奴の事を今も好きか?」
「!─はい、先生。不躾ながら…私は彼、カグラと出会って…カグラの特訓のお付き合いをしてる中で、惹かれ好きになりました。その想いに嘘偽りはありません」
「そうか……ならバルカよ、試しにこの水晶玉に手を置いてまてはくれぬか?」
そう言って先生は、懐から水晶玉を取り出して私の前に置いた。そして私は言われるがままにその水晶玉に手を置き─
コアァァァァァァァ…─ッ!
「きゃあぁっ!?」
突如水晶玉が光だし……その光が私を飲み込んだ。
そして目を開けると……
「え?……此処、は?……えぇ!?」
目の前に映った光景は、先生と先程まで居た和室では無く─砂漠だった。但し全く持って暑くない。暑くは無いが……周りは砂嵐で囲まれて居た。
それらを認識して間もなく先生の声が何処からとも無く聞こえてきた。
『其処は即席ではあるがわしが作った結界じゃ。あるのはわしが生きて来た中で見て来た大自然の景色だけじゃ。他に何も無い…其処から出たいのなら─歩み続けるのみじゃ。それじゃあ頑張るのだぞ〜♪……─』
「先生ッ!……仕方ないわね…言われた通り歩きましょう……」
歩き続けるだけ……先生がそんな簡単な試練を課す訳じゃない。何かある─そう思いながら私は言われた通り歩み始めた。
「此処に来るの……10年振りだな」
『ミラ城』の演習場。此処ではこの城に使えてる兵士達が、日々鍛練に励んでいる。10年前…私は此処で私の恩師であり母上の意向で私の『教育係』を務めて下さった先生から騎士としての全てを学んだ。
「久しいな、ボレア」
「!…先生、お久しぶりです。実は─」
「皆まで言うな。話は大魔王様から聞かされている」
そう言って先生は木剣を手に取り演習場の中央へ向かう。私もそれに習い木剣を手に取り先生の元へ歩み寄る。
私が先生と呼ぶこの御方は【黒龍将軍隊】の『騎士将軍』であり『2代目剣帝』。黒の髪を後ろで縛り、黒い龍魔族特有の2本の角を生やしていて紫色の瞳の奥先には幾万もの修羅場を乗り越えて来たとも言えんばかりの覇気を宿している。
『リオン・アルバ』それが私の恩師─先生の名前だ。
「その上で問おう……ボレアよ、其方は件の色彩の人間─カグラ、だったか。かの者を愛し護り─旅立つ覚悟はあるのか?」
「私は……1人の騎士として彼に見出されました。事実、私は特訓であるとは言え、彼に敗北を喫してしまいました。私は…その悔しさを隠しそれを紛らす形で彼との特訓の形を変えてしまっていました。それは、騎士である以前に『魔王』として恥ずべき行為だと…母上に指摘され気付かされました。なので……」
そう言って私は間合いを取って戦闘態勢をとった。
そして先生に向かって、こう続けた。
「今回私は、魔王としての自覚を己の魂に再鍛させるべく…先生のお力を借りたいと思い此処まで来ました」
「……そうか。その意気込み"は"本気なのだな」
「─……カハッ!?」
刹那─そう言った先生が消えたかと思った瞬間に、私は襲いかかってきた衝撃と共に宙を舞、地面に受け身を取る間もなく飛ばされた。
「軽い。何もかもが…そう意気込んでる割には、私がこうして其方を容易過ぎる程切り飛ばせる位にはな。成程、そうか……かの者の覚悟も其方と同じ軽い物なのだな」
「ッ!?……訂正して下さい。先程の言葉─私の侮辱は幾らとでもされて貰って構いません。ですが彼─彼の実力と覚悟を侮辱するのは……我慢なりません!」
バキィィィッ!!
木と木がぶつかり合う音が響き渡った。
許せない……幾ら先生とあれ、カグラの侮辱を…カグラを見た事も無いのに……
「アグッ!」
「悔しいのなら、許せぬのなら私を倒して見せよ!其方の覚悟が、かの者の覚悟が真だと……この私に証明して見せよ!」
「ッ!……臨む所ですッ!!」
こうして……私は先生との手合わせが始まった。
「……」
「我ここに在らずと言う顔をしておるのぅ主よ」
「羅生龍か……」
謁見の間にて、妾の元に羅生龍がそう言いながら歩み寄ってきた。
全く……羅生龍には昔から隠し事が出来ない。
「娘の為にした事とは言え……妾のとった行動は果たして正解だったのかな、とな」
「相変わらず親バカじゃのう。
確かに…羅生龍の言う通りだ。私はあの時、娘達とカグラの覚悟の旨をヒドゥンと共に聞いた。その時妾は母親としてはその意志を組んでやろうと思った反面─大魔王としては4人のその覚悟を『唯一無二で確かなる…そして完全無欠』なものにしようと思っていた。悩みに悩み─結果、妾は後者として…大魔王としての考えを尊重し娘達、カグラ…そして妾の思いに答えてくれるであろう家臣と肉親にこの事を命じた。
「そうだな…済まないな羅生龍よ。この時だけ、娘達を『魔王』として見て……『大魔王』として娘達とカグラと向き合おう」
「ほっほっほ、それでこそ我が主…わしら魔族が認めた大魔王じゃ」
「ふむ。にして話は変わるが……羅生龍よ、バルカの様子は如何な程かな?」
切り替えようと決めた妾は、羅生龍に頼んだバルカの試練の進捗を尋ねた。
「そうじゃのぅ……主から件の話を聞かされた時─いいや、わしの目で先日の様子を見させて貰った。見させて貰ったからこそ、わしは主の命を快く引き受けたのじゃ。話を戻そう……バルカの方じゃが─わしも心を鬼にして、わしの魔力と記憶を元に作った水晶玉型の結界の中にバルカを隔離した今頃…一人で脱出の手立てを考えながら迷走してる所じゃろう」
「ほぅ、妾の話を聞いた時…どうしたのだ?」
「……恐らくは他の者たちも感じとる筈じゃが、…正直に言うなら、そのカグラと言う者に対する執着がバルカの─魔王としてのバルカの覚悟を歪ませておると思っもてのぅ…だからわしの経験を持ってしてその自覚を再鍛させようと考えたのじゃ」
そう言われ、妾は迷いが無くなった。流石は妾が認めた【黒龍将軍】でありその昔妾の教育係を務めてくれた者のだけある。古い付き合いなだけいざと言う時は妾の代わりに民達を、家臣達を導居てくれる。妾が迷った時も先程見たく当たり障りない口調で妾を励ましてくれる。
だから笑は……こう言う事が出来る。
「有難う羅生龍よ、引き続きバルカの事を頼む」
「礼には及ばんよ。それと…バルカはあのままで大丈夫じゃ。結界から出た後の事はしっかり部屋に書き置きをして置いた。だからここから先は……わしのやりたい様に動いても良いな?」
「あぁ構わんよ、次いでと言っては何だが……この後夜の晩酌に付き合ってはくれぬか?」
その誘いに羅生龍は「そんな事なら構わんぞ」と答えてくれた。それを聞いた妾は羅生龍と共に寝室へ向かったのだった。
「ハァッ…ハァッハァッ……ッ!」
「ウキャキャーッ!」
ガキィッ…っ!─ドカッ!!
「ウギャーーッ!?……─」
夜の魔物の森にて……俺はゴブリンの獰猛化した種─『ゴブリンソルジャー』の繰り出してきた棍棒攻撃を『パンテクト・パリィ』で弾き、
(コレが…この世界の
事実─先のゴブリンソルジャーにパリィからの回し蹴りを喰らわしても1度だけでは倒れてくれなかった。それだけなら良かったのだが……問題はもう1つ。当然ではあるがダメージも痛い。『パンテクト』を2、3回重ねがけして漸くこの森で何時も戦っていた魔物の攻撃と同じ位になる。よって……今現在最大限まで『パンテクト』をかけて物理強度を高めてる状態だった。
「ガルルルル……」
「くっ、『ハイガルム』か…!」
ハイガルム─先のゴブリンソルジャーと同じくバトルガルムが獰猛化して変異した種。攻撃力も体力も高く、その上俊敏……更に厄介なのが─
「オウゥゥゥゥゥン…ッ!!」
「クッソ、今度はイキナリ呼んできたか!」
「ガルルルル…!」
「ウウウウ…ッ!」
厄介な事……それはハイガルム特有の『仲間呼び』。広範囲で離れた所に居る同種を呼び寄せる特技。俺はこの特技に幾度なく苦湯を飲まされた。
「クッソ…!上等だゴルァーッ!!」
そう叫びながら俺はハイガルム達に肉迫した。
俺に課せられた試練は夜に始まる……そしてこの試練の難易度の高さが俺が想像したものより遥かに高難易度だと言うのは、この時の俺はまだ知らない……。
〜to be continued〜
如何でしたか?視点がコロコロ変わる感じでしたが……頑張って整理してくださると幸いです(汗)。
それではまた次回お会いしましょう!
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