異世界で舞うはハーレム、奏でるはヤンデレの災禍 作:ka-主
今回は12話…第1章の最終話です。酷暑、猛暑の中ですが…頑張って執筆します!
それでは…どうぞ!
「ふぅ……」
ルーツと共に1晩過ごした例の小部屋で俺は目を覚まし、時間の感覚が麻痺しそうになる感覚を押し殺しながら起き上がる。体感やら記憶やらが鈍ってなければ…今日が
因みに─俺に課せられた試練にはルールがある。
・試練は夜、魔物の森で行なう
・期間は1週間、その間は魔物の森で過ごす
・試練の期間が終わるまで森から出てはなならい
・試練の時間以外は瞑想以外の鍛錬を行ってはならない
・生き残ること
恐らくは、短期間での俺の育成が目的だろう。日没までの魔物の森は幾度なくルーツとの鍛錬で経験したが夜は初めてだ。真新しく且つ危険度の高い環境での育成ほど効果が現れる。
『そこで脱落しよう物なら3人を任せられない』─そう言ってるようにも思えて俺にとっては望むところだと気を引き締めて、そのルールを承諾した。
「おはようございます、カグラ君」
「うぉあぁっ!?ひ、ヒドゥンさん…脅かさんでくださいよ……」
そう思いながら起き上がろうと思った最中─隣からヒドゥンさんの声が聞こえ変な声上げる位驚いた。……何故それ位驚いたのか?すぐ隣に気配を消し、正座をして俺の太腿辺りに手を置きながらそう声を掛けて来たからだ。
ヒドゥンさんはこうして…試練の時間になる前に、俺の元へ来てくれる。何故かは分からない…理由を聞いても─『試練の邪魔になったら悪いから』といって拒否されてしまう。ただ、既視感がある様な感じがするのは……流石に気の所為─と言うものだよな?
「悪かったですね…ですが、こうして試練の前に私お手製のサンドイッチを持って君の元へ来るのも…これが最後何でしょうね」
「ヒドゥンさん……」
サンドイッチを受け取って、ヒドゥンさんのその一言に…俺はどう返したら良いか分からなかった。一先ず自分の中でモヤついている気持ちを棚に上げて「ありがとうございます」と返事をし、俺はサンドイッチを食べ始めた。美味しい…ルーツさんの教育係を務めた『メイド長』なだけはあるなと思った。
「─俺、いつの間にかヒドゥンさんが作ってくれるサンドイッチの虜になったのかもしれません。なので…これは俺の我儘ですが、最終日の試練の時間を乗り越えたら……貴方の事を教えて下さい」
「褒めても何も出ませんが……いいですよ、君のその正直な気持ちに免じて話すとしましょう。ですがそれを叶える為にも─生き延びて下さい。良いですね?」
「ハイ!」
そう返事した俺はサンドイッチを食べ欲して飲み物を飲んで小部屋から出る。そして…目の前の泉で瞑想を始めた。
(……始まりましたか)
既に日が沈み…辺りはすっかり夜となってから少しして─魔物達の雄叫び、魔力の奔流音が聞こえてきて私は一口珈琲を飲みながらそう感じた。この一週間…私は魔物の森の入口前でテントを、小規模な待機拠点を作りカグラ君の様子を毎晩耳で感じ取っていた。
何故此処でそんな事をしているのか…理由は言わば彼の試験官として此処に残ったから。私は大魔王様の命でカグラ君の試練の担当を任された身。私の我儘がそれこそ通るのなら……断りたかった。カグラ君の事が嫌いだからと言う理由ではない。本当の理由は─長くなりそうなのでこの場では話さないで置きます。
話を戻しましょう…「何か対処不可な事が起きたら魔弾を打ち上げて下さい」と伝えてある。しかし…試練が始まって今に至る迄、一度も打ち上げられた事は無かった。初めは唯の痩せ我慢だろうと思った。しかし違った……日に日に慌しい音が聞こえなくなり、己を強化し守りを固める音、魔物を仕留める音…或いは魔物達が攻撃する音、仕留められる音と聞き分けられる程までに至った。それらから察するに…お嬢様達の話していた事は本当だった。彼は己が実力で、努力で研鑽を積んで期待に応えようとしている事に。
(私の…──の─だと言うのに、彼は私のそういった思想に気にも留めずただ一つの目標に向かって取り組んでる。成程…私が彼の呼び方を変えたのも……─)
「ヒドゥン先生」
「ルーツお嬢様、お戻りに成られた…と言うことは……」
私がカグラ君の事に想い耽っていると……ルーツお嬢様が私の前に現れた。日付けはまだ変わって居ないがこんなにも早く戻られるなんて、流石……私が認めた魔王ですね。
しかし…どうやらお嬢様は
「その…まだカグラの試練が終わってない事を承知の上でお願いがあるの…『コレ』を、カグラの元へ届けたいの」
(!!コレは……)
お嬢様が袋から出したそれを見て…私は目を見開いた。それは─拳銃だった。王都の武器屋で取り扱ってる拳銃と形状は似てる。だけど…一目で見てそれが普通の拳銃では無いと言う事がわかった。
「成程……紅焔魔王様と蛇帝魔王様が考案された
確か…王都の軍の新たな魔弾銃の試作としてかの2人が大魔王様と我々【黒龍将軍隊】に試作の計画案を提示し受理されたのは覚えている。しかし─幾つもの問題点が製造段階から浮上し、度重なる大魔王様立ち会いの元行われた試作製造から会議を重ね……漸く製造段階を全てクリア。しかしいざ試験射撃の段階で想定されてた威力より著しく見劣りしてた為再び降り出しに戻っての無限ループに陥ってたと羅生龍先生から話は聞かされていたが……漸く─否、私の目算だとまだ掛かるはずと思っていた。何故…こんなにも早く完成したのか?それは─ルーツお嬢様がお答えになられました。
「リーブ鉱石はあらゆる鉱石の中でも高い融点を有してる…だけどそれは…リーブ鉱石自体が魔石で…『人工的・自然的に放出される熱を吸収してそれを魔力に変換して蓄えてるから』…それ故にリーブ鉱石を魔弾銃のボディ、並びに魔晶石弾対応のマガジン…その他諸々の部品にしようすると言う事は─暴発や故障を引き起こす元を狙撃手自らが引き起こすと同義。かと言って…魔弾銃自体の構造をリーブ鉱石が引き起こすデメリットに耐えれる様に作り替えても…リーブ鉱石自体の魔力を蓄える為の質量=融点な為魔弾の威力は狙撃手によってバラつきが大きく生まれる。ならどうするべきか─」
「コレは…!」
そう言ってお嬢様は更に袋からひとつの鉱石を取り出した。リーブ鉱石と対をなしており、且つ同等の融点を誇る鉱物…─
「『アブソリ鉱石』…
「成程…2つの鉱石が引き起こす蒸気エネルギーを魔弾代わりにする。コレならリーブ鉱石のデメリットも補える─」
「少し違う。魔弾は…狙撃手の魔力によってチェンバーに生成されて─ピン部分のリーブ鉱石とハンマー部分のアブソリ鉱石の衝突で引き起こされる蒸気エネルギーで魔弾が射出。それだけでも火力と射出スピードは充分…。だけど…バレル部分のアブソリ鉱石が先の蒸気エネルギーに誘発されて…瞬間的な超射出スピードが発揮される…よって火力は無論『貫通力』も充分以上に備わる…─」
「…………」
お嬢様は更に操作方法を説明し続けるが……私は驚きを隠せません─いいえ、先程からお嬢様に驚かされてばかりです。私は確かにお嬢様の教育係でした…しかし、私が教えたのはあくまでナイフ全般。拳銃は…扱っていたものの、熟練度的には低い方─
「お嬢様…カグラ君はこの先にいらっしゃります。鍛錬の邪魔にならぬ様…至急届けて上げて下さい。今夜は……何時もより空気が殺気立っております故…お気を付けて」
「!!……("ヌシ"が動き出した証拠─)…行ってくる」
殺気立たしてる存在に心当たりがあるのか、お嬢様は足早に森の中へかけて行かれました。
(……何時もより、空気がピリついてるな)
試練の時間が始まり…暫く経ち、夜の魔物の森を徘徊する魔物を数十体倒した所で─周りの空気がピリついて…殺気立ってる事に気が付いた。そのせいか、何時もより周りを見れる様になった。立ち回りも、以前よりかは何ら変わっては無いように思えて…相手の統率が崩れた所で一気に叩いても少しばかりだが余裕が生まれる位だ。
「ガルルル……」
「グルルル……」
唯…ただ一つ、
「(何だか
「ウオォォォォォォォォォォン…ッ!!」
「ッ!?」
直後……俺が聞いてきた中で、ハイガルムより甲高い声の遠吠が聞こえてきた。
ズン…ズン…ズン…ズン……
遠吠えを発した主がどれだけ大きいのかがわかる足音がした。そしてそれは─こっちに向かってくる。俺はナイフを抜き、その方に向かって臨戦態勢を整えた。
ソレは……ガルム族のみならず、この森一帯を仕切るボス─言うなれば森のヌシ見たいな存在感…威圧感・殺気含むそれを纏っている。森の空気がピリついていたのはソレが原因だろう。所々白く染まった毛は、長年種として生き長らえてる証だ。体毛だけでなく、体格もそれを物語っている。
─『ガルムリーダー』…それがこの森のヌシの名だった。
「ガルルルッ!」
「グルルルッ!」
「ウオォォォォォォォォンッ!」
「なっ!?」
ガルムリーダーが現れた事により警戒心を保っていたガルム達がどこからとも無く姿を表した。しかもその内の一体のハイガルムが『仲間呼び』をし…更にガルム達が湧いて出てくる。一、二……─
(マジか……サッカーチーム出来ちゃったよ……)
ガルムリーダー含め、11体に囲まれた俺……この場この森一帯の空気が更にピリつくのがわかる。何とかその殺気に飲まれるのを必死に堪え…『パンテクト:Lv3』、『アクセル・ハート』を1回づつかける。コレで『パンテクト』は3回…『アクセル・ハート』は2回─これでリーダー以外の攻撃はある程度抑えられる。試練の期間中同じ作業を繰り返していく内に…よく使う『パンテクト』の熟練度は上がりに上がり…今ではLvは3だ。コレにより今迄見たく重ねがけを多様せずとも夜の魔物達の相手が出来る様になった。
(先ずは取り巻きの数を減らして、隙を見て─)
「ウガゥ!!」
「(『パンテクト:Lv3』!)─セイヤァッ!!」
死角スレスレの所から1体のバトルガルムが飛び掛って来た。それと同時に『パンテクト』を唱え、コマのように回避して…横っ腹を思い切り回し蹴りして弾き返した。
「良いのが入った様だな─行くぞ…!(『アクセル・ハート』、そして─)『
『アクセル・ハート』で3度移動速度を上げて、今度は少し離れた所にいるハイガルム一体の死角に回り込み…『アクアバースト』を唱える。体勢が崩れた隙をついて─一気に距離を詰め、回し蹴りを決める。
1体、もう1体と…『仲間呼び』で数を増やされても尚取り巻きとなってるガルム達を着々と減らして行く。そんな中─何故か『ガルムリーダー』だけは動かない。取り巻きが次々と倒されてるのに…恰も俺とのサシを望んでるかのように思える。
「仮にもし…そうだと言うなら─受けて立とう!」
そう言ってナイフを強く握り…4度の『パンテクト』と『アクセル・ハート』をかけ己を強化し、自分も『ガルムリーダー』に習い取り巻きを一掃し始めた。
「ふぅ…待たせたな、この森のヌシよ」
「グルルルルル…」
取り巻きを全て倒し…俺は再度ガルムリーダーと向き合う形に移動しながらそう言った。何とこのガルムリーダー…本当に俺が取り巻きを倒し終える迄待っていたのだ。強者故の余裕……では無い事を願いたい。
「ウガゥッ!」
「来る…ッ!」
先に仕掛けて来たのはガルムリーダー。噛み付き突進、なのだがやはりと言うべきか…流石このガルム族のリーダーであり、この森のヌシ。速い…避けれない速度では無いが、パリィを一発決めるにはもう少し様子を見たい。体勢を整えるよりも速く─
「うぉッ!?」
『パンテクト』と『アクセル・ハート』を1つづつ唱えようとしても、切り替わりが早い為間に合わない。となれば─
「タイミングを合わせて…─そこだッ!」
ガキィィィンッ!!…─ドカッ!!
「ガァッ!?」
回避し…もう一度タイミングを見計らい─俺は『パンテクト・パリィ』を決め、一気に距離を詰め回し蹴りを決めた。対するガルムリーダーは…大きく体勢を崩す物の、すぐさま体勢を元に戻し威嚇した。つまり─4度唱えた『パンテクト』と『アクセル・ハート』の組み合わせで強化された回し蹴り一発だけでは大した痛手にはなってないと言う事だ、分かってはいたが…流石にそう容易く倒れてはくれないと言う事だ。
ダッ…ッ!!
駆け出したガルムリーダーを見て俺は再びパリィのタイミングを見計らう─が。
バッ!!バッ!!バッ!!バッ!!
(さっきと動きが違う!?)
先程の噛み付き突進とは違い引っ掻きも兼ね合わせたフェイント攻撃…かろうじて躱せてはいるが、速い…これではパリィのタイミングが見計らえない……そう思っていたら─
「ウガゥッ!!」
ガブッ!!
「ぐっ!?うぁ!?」
完全に翻弄された俺目掛けて死角からガルムリーダーが飛び掛り噛み付いて来た。俺は反射的に左腕で庇ってしまい……その噛みつきを諸に受けてしまった。幸い腕から血が出て無いのは4度唱えた『パンテクト』の効果が幸を奏でた様だ。しかし─そうこうしてる内にいつ自信にかけた魔法の効力が切れるか分からない。そうなれば俺のこの腕が食いちぎられ兼ねない。そうなる前に……。
「ぐぅ…ッ、─離れろッ!!」
ザクッ!!
「ぎゃうッ!?」
かくなる上はと…俺はナイフでガルムリーダーの顎に突き刺した。堪らず腕から口を離したガルムリーダーを思い切り突き飛ばし……お返しとして回し蹴りと『アクアバースト:Lv2』をお見舞いしてやった。微かにヒリつく左腕を擦りながら、俺はガルムリーダーを睨み臨戦態勢を整える。
「グルルルルル…ッ!!」
「つぅ…!流石魔物の森のヌシだ。けど─さっきのは確かに入った筈だ」
─と半ば強気を言って5度の『パンテクト』と『アクセル・ハート』を唱え更に強化するが……分かったことがある。この森のヌシは知能度が高いという事だ。噛み付き突進が通用しないと判断して、先の連続飛び掛り攻撃にシフトチェンジしたのだ。しかもその連続飛び掛り攻撃─ラストのフィニッシュの時も…完全なる隙を自らが作り俺に飛び掛ってきた。そうなると……少なくとも次の攻撃で俺が『アクアバースト』と回し蹴りを決めて確実に仕留めるか瀕死辺りに追い込まないと、ジリ貧になるのも時間の問題。
(一か八か……己の直感を信じて、次で─仕留める!)
そう心に決めた俺は6度『パンテクト』と『アクセル・ハート』をかけ。因みに─強化・弱体化系統の魔法は6回しか重複でかけれない。つまり……この状態が、今の俺の全力という事だ。
「……─こいっ!」
「ウガァゥッ!!」
バッ!!バッ!!バッ!!バッ!!
そう言って、俺は駆け出したガルムリーダーを…今度は仕留める為にタイミングを見計らった。先の攻撃で…俺も学んだ。油断したタイミングを瞬時に脳内で反芻し……何時しか行ったカウントを始める。
「(5─4─3─2─1……)─そこだァッ!!」
ガキィィィンッ!!
「ウガゥッ!?」
完璧だ…そう思い俺は一瞬身を引いて、渾身の『パンテクト・パリィ』を叩き込みガルムリーダーの体勢がまたしても大きく崩れたのを確認し、俺は『アクアバースト』を連発する。一発、二発三発と……確実に回し蹴りを決めて仕留める為に、『アクアバースト』が撃てなくなる迄打ち続け……
(─今だッ!!)
打ち切ったと直感で感じた俺は、駆け出して一気に距離を詰め─
「コレで最後ダァァァァァッ!!」
ドカァァァッ!!
「ギャウゥッ!?」
完全に、さっきよりも入った。そんな自覚が有るくらいの手応え、吹き飛ぶガルムリーダーを見て俺は「仕留めた」と……思った。
「グルルルル……ッ」
「うっそだろ!?」
現実は甘くなかった。ガルムリーダーが立ち上がったのだ。フラついては居るものの、仕留め切れなかったのは事実……不味い、もう魔力は殆ど残って居ない。仮にもし余り体力が残ってないとしても─回し蹴り一発で仕留め切れないのは明白。どうすれば……─
……─ゴトッ!
「え…これは……!?」
直後─俺の足元に重々しい物が当たった。足元を見ると何かが入った麻袋があった。俺は警戒心を解かずにそれを開けて中にある物を見て─間を見開いた。
それは拳銃─転生前の世界で見た事のある形、グロック19に良く似てるが……スライド部分やらグリップ部分に妙な違和感を感じる辺り、普通の拳銃じゃない事は直ぐに分かった。
(コレが……ルーツが言ってた『魔弾銃』って奴か?えっと確か……)
魔弾銃を手に取り、俺はルーツが触り程度で教えてくれた詳細を思い返し……ぶっつけ本番でスライドを引き、グリップ部分─正確にはマガジンに内蔵されてるであろう魔石弾に魔力を─ありったけ込めた。
「ウガゥゥ…ッ!!」
ダンッ!!
気付いた時にはガルムリーダーが空高く…月明かりに照らされる位高くジャンプし、俺に襲いかかって来た。迷ってる暇なんて1ミリもない、コレに掛ける。
俺は魔弾銃を構え、狙いを定め……引き金を引いた。
ズガンッ!!
「ギャウンッ!?……─」
発砲音がしたと同時にガルムリーダーは心臓を撃ち抜かれ中をくるんと回って地面に倒れ……動かなくなった。
「やった……のか?」
目の前で動かなくなったガルムリーダーこと魔物の森のヌシを見ながら…俺は月明かりに照らされてる銃を見た。
其処には─『made: ROOTS』とスライドに刻印で彫られていた。
「ン……」
「……ん?」
翌朝、目を覚ますと目の前にはヒドゥンさんの顔があった。
「おはようございます、カグラ君♡良く眠れましたか?」
「ヒドゥンさん…おはようございます─ッ、越しが痛い……」
「目覚める迄…カグラ君の事を観察してましたが、カグラ君…一人ですととても寝相が悪いのですね。見てて面白かったですよ♡」
「oh……」
転生前の世界でも、俺は確かに寝相は悪かったけど……まさか目覚めるまで見られてたなんて─穴があったら入りたい…。
いや、そんな事より……
「カグラ君♡お疲れ様です。無事試練を終えた事をお伝えします……それでは名残り惜しいですが、私は此処でお別れです……朝食を食べたらコテージへ向かって下さい。お嬢様達がお待ちですよ?」
「!!……はい!、ヒドゥンさん…この一週間ありがとうございました」
そう言って俺はヒドゥンさんにお辞儀をした。ヒドゥンさんは何も言わずにっこりと微笑みメイド風のお辞儀をして、小部屋から出ていった。
そして俺は……ヒドゥンさんが作ってくれた朝食を食べ─身なりを整えて小部屋を出て……ルーツ達が待つコテージへと走っていった。
「ふむ……皆、揃った様だな」
「4人とも……1週間とは比べ物にならない位見違えましたね」
『ありがとうございます』
コテージでルーツ達と1週間振りに再開し喜びを分かちあって暫くして……グラオス大魔王とヒドゥンさんが入ってきて俺達を集めた。
ヒドゥンさんにそう言われ…俺達は礼をいってお辞儀した。
「表を上げよ…4人ともよく頑張った。妾が課した課題をよく無事こなしてくれた。よって褒美をやろう」
グラオス大魔王がそう言って、一息置いて俺達にこう告げた。
「カグラよ、妾の愛する娘との交際を認め……其方達のパーティー新編成と旅を許可する」
『ありがとうございます』
そう告げられ……俺達は嬉し気持ちを必死に押し殺しながら改めてもう一度礼をいってお辞儀をした。
そして……
「それと……伝えて置くべき事があった。1つはコテージを撤去し未来を見据え最大8人が住めるシェアハウスを建設する事になった為、建設が終わるまでドラズエンに居ると良い……
そして……─ヒドゥンも其方達の『ギルド』に加入する事になった」
グラオス大魔王のその一言に……俺達4人はそれはもうこのコテージが震える位驚いたのだった……。
〜第1章・END〜
如何でしたか?これにて第1章は一先ず完結です。エピローグと幕間を累計3話程投稿して第1章は完全に完結です。やりたかった事がある為投稿頻度が遅くなってしまいますが……最後までお付き合いしてくださると幸いです。本話から予告通り『第1回人気メインキャラアンケート』を開催しますので……興味がありましたら是非ご投票下さい。
それではまた次回お会いしましょう!
感想・高評価・人気登録よろしくお願いいたします
第1回人気メインキャラアンケート《以下の4人の中で好きなキャラに投票して下さい》
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カグラ
-
ボレア
-
バルカ
-
ルーツ