※この作品はR-18です。

異世界で舞うはハーレム、奏でるはヤンデレの災禍   作:ka-主

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どうも皆さん、ka-主です!
いやはや…もう8話か〜…オリジナル作品でここまで進んだかな?……進んでないと言うか─当時文章崩壊し過ぎて自然消滅したんだ。あの頃と比べると…ブランクはあるものの、成長したなと思う今日この頃。
それでは第8話…どうぞ!


8話

ズルッ……ずってーんッ!!

 

「くぅ〜〜…ッ」

 

「…はい、連勝更新…」

 

「また失敗か〜〜……次こそは必ず成功させてみせる!」

 

俺とルーツが仲直りしてからはやくも1週間が経とうとしていた。居たのだが……相変わらず俺は未だに、『仕掛けた人物当て』でルーツに勝てずにいた。因みに…バルカとは4勝3敗─どっこいどっこいと言った感じだ。

 

「探知してからの動きが…まだ遅い。理想としてはバルカ姉さんが正解の時の2─いや、5倍以上は早く反応して動かないと…話にならない」

 

「けど…コツの方がまた掴めて来たから……1歩前進だな」

 

だけど着実に…僅かではあるが1歩づつ、成功に近付いてる気がする。それに……ルーツと仲直りしてからなのか、彼女の気配(・・)が以前よりも─本当に僅かではあるが探知し安くなってきている。

 

「そう…それで良い。少しづつでもカグラは成長してる…それを自覚出来てるなら…遠からず私を護れる存在になれる。その時が来るの…楽しみにしてる」

 

「あぁ…その時が来るまで、待っていてくれ」

 

「それじゃ、朝食の準備をして来る」とルーツに伝え……俺は一足先にコテージへ戻って行った。

 

「……成長したね、カグラ。それでこそ…私の─私だけの勇者様(カグラ)♡」

 

ルーツが密かにそう言っていた事に……俺は敢えて気付かないふりをした。

 

****

 

─所変わり、王都『ドラズエン』。『ミラ城』大魔王(・・・)寝室にて……。

 

コンコンッ…

 

「大魔王様、おはようございます」

 

「『ヒドゥン』か…起きておる。入るが良い」

 

大魔王寝室前の扉にて、『ヒドゥン』と呼ばれた彼女は入室許可が降りた事を確認し、扉を開けた。目の前には…溶岩の様な燃えたぎる赤色の髪を腰迄真っ直ぐ下ろし、頭には黒い『龍魔族』特有の角……服装はこの国を収める主、或いは彼女が『大魔王』と呼ばれ慕われるに相応しい風格を放つ黒と紅を象徴したドレスと黒のマント。後ろからでも分かる見事なクビレが印象的な人物が窓から見える街並み……或いはその先にある『愛しの娘達』が住んでるコテージを眺めていた。

対する『ヒドゥン』と呼ばれた女性は所謂メイドの装いをしており、全身は黒の網タイツ、黒のピクシーカットに紅色の角を生やし、赤色の瞳をしている。但し口元は黒い布で隠しており、大魔王と同じ黒のマントを身に付けて居る。

 

「大魔王様、改めましておはよう御座います。ご朝食の準備が整いましたのでお迎えに上がりました」

 

「そうか…何時も済まぬなヒドゥンよ。それでは参ろうか」

 

そう言って振り返った大魔王…その瞳は黄色く輝いており、その瞳に宿る光─威光はヒドゥン含む彼女直近の幹部以外の者達は何年仕えてようが竦む程だ。

 

「大魔王……『グラオス・S(シュレイド)・ミラ』女王陛下のお通りです」

 

『おはようございます、大魔王様』

 

廊下で壁際に参列していたメイド達がヒドゥンの掛け声と共にそう挨拶した。……メイド長(・・・・)たるヒドゥンと共に歩く彼女こそ……王都『ドラズエン』を納める国王であり、この王都に住まう『龍魔族』の"長"であり……魔族全員に慕われる『大魔王』─『グラオス・S・ミラ』その人である。

 

「……ふむ、ヒドゥンの『漆黒貝のスパゲティ』─中々に美味だ。その為に用意してくれた『霞ブドウのワイン』が朝だと言うのに食欲を更に注いでくれる」

 

「有り難きお言葉光栄でございます、大魔王様」

 

グラオスが食卓の間でヒドゥンが用意してくれた朝食に舌鼓を打っているなか…グラオスはヒドゥンを褒めつつ、先の景色が見える方を見ていた。

 

「その…お食事中失礼します大魔王様」

 

「ふむ、どうかしたのかヒドゥンよ?」

 

「はい…最近大魔王様は同じ方向の景色を見られておりますが─何か思う事が有るのではございませんか?」

 

ヒドゥンの問い掛けに、グラオスは「ふむ…」と一旦ワインを一口飲んで、ヒドゥンの方を向いて話し始めた。

 

「流石、妾が認める【黒龍将軍隊】の一人…隠し事が直ぐにバレてしまう」

 

【黒龍将軍隊】……『"大魔王"グラオス・S・ミラ』が認めた大幹部達の総称。各々が各得意分野で大魔王を支え─いざと言う時は軍の『最高主力部隊』、或いは軍の指揮を担当する程のけど大魔王御墨付きの実力者達だ。ヒドゥンも【黒龍将軍隊】の一人であり『メイド将軍』として主にグラオスの身の回りの世話や王都・城内の財政管理の最高責任者を勤めている。そして……何を隠そうルーツにナイフの手解きをした、ルーツにとっての"師匠(先生)"である。

─閑話休題。グラオスの冗談交じりのセリフに、ヒドゥンは「恐縮で御座います」と一礼して答えた。それを見たグラオスは更に続けた。

 

「民の事は気にならない訳では無いが……つい最近、娘達が我が国に帰省しに来たと知らせを受けてから……胸がやたらとざわつくのだ。親バカ─と言われても仕方あるまいが、どうもな─言葉に表せれぬくらい心配になる日が相次ぐのだよ」

 

グラオスが気にしていたのは…自身の自慢の娘達であるボレア、バルカ、ルーツの3人についてだった。曰く、3人が王都に来た時……あろう事か実家たるこの城にも、グラオスの顔すら見に来なかったと言う。実に母親らしい悩みをヒドゥンに打ち明けていたのだ。

 

「成程……でしたら大魔王様、本日のご予定─お嬢様たちの元へ向かわれませんか?私と共に」

 

「……ほぅ?理由を聞いても?」

 

「御僭越ながら……コホン、簡単な事です。今我が国は大魔王様のお力で安泰そのもの。軍の指揮も『リオン』殿が居れば問題も無いでしょう…私の業務も今の彼女達なら1日やそこら任せても問題有りません」

 

「成程な…」と言いながらグラオスはワインを一口飲んで暫く考えた。此処、王都『ドラズエン』の情勢と軍勢、財勢は大魔王自身の力とヒドゥン含めた【黒龍将軍隊】の皆々の力によって均衡が保たれている。何より国民や他の家臣達が各々のその姿を見習い、慕っている為…ヒドゥンが言った様に誰かが少しの間空けても問題ない。─と言うのがヒドゥンの言い分だった。

 

「成程…確かに、妾やヒドゥンが1日やそこら国を離れてもこの国は問題無いな。これもヒドゥンら家臣達と国民達のお陰だな─良し、ヒドゥンよ今日の予定は全てキャンセルだ。これより妾とヒドゥンで娘達の元へ向かう……それで良いな?」

 

「フフ、それではお食事の後─身なりを整えて参りましょう。おめかしの方は宜しいでしょうか?」

 

「あぁ、問題無い…ヒドゥンは馬車の手配をすると良い」

 

「かしこまりました大魔王様─皆さん、聞いての通りです。私と大魔王様はこれより城を発ちます。私の業務は『ミツネ』が、他の者達は彼女のバックアップ並びに通常業務に勤めてください」

 

『かしこまりました、ヒドゥンメイド長』

 

ヒドゥンの迅速な対応と指揮でメイド達は即座に行動を開始した。そしてヒドゥンもグラオスに一礼し、彼女を迎える為に馬車の手配に向かった。

 

「ほっほっほ…流石は『メイド将軍』じゃ」

 

「『羅生龍(ラオロン)』か……知ってると思うが妾が居ない間n─「先程ヒドゥンと出会ってのぅ、ワシも主と同じ気持ちでな。着いて行くわい」…流石、長い付き合いなだけ妾の事はお見通しか」

 

廊下の壁際に老婆の口調でグラオスに話しかけた幼女体型で灰色の髪を背中迄のばし、黒色の龍魔族特有の2本角を生やし…瑠璃色の瞳をした少女(?)。『羅生龍』と呼ばれた彼女もまたヒドゥンと同じ【黒龍将軍隊】の一人であり組織内で最古参でありトップの実力者。故に彼女は『総将軍』として、他の将軍らや家臣達を取り纏めている。

そしてコレは…グラオス含むごく一部の人物しか知らない事。羅生龍は『龍』の名を含む魔族のみが幾万の鍛練をこなして成る事の出来る『仙龍』と言う存在である。今現在グラオスに見せてる姿は…()の姿である事。グラオスの娘である次女バルカの魔法の師匠であり……若かりしグラオスの教育係であった事。

 

「羅生龍の気持ちは嬉しい…だが、側近たる者が2人もこの城を離れるとなると…万一の有事に対応できる者が居なくなってしまう。だから今回は堪えてくれ」

 

そう、ヒドゥンと羅生龍はグラオスの側近であり……グラオスが不在の時は何れかがグラオスに代わって他の将軍や家臣達に指示をだす権利をグラオス自らに命じられているのだ。

 

「仕方ないのぅ…わしの弟子であるバルカの成長した顔を母親であるお主と共に拝みに行こうと思ったのだが……城でお留守番するとしよう」

 

「済まないな羅生龍よ。ヒドゥンにはそう伝えておく、何─心配するな。バルカ含め娘達の成長を酒のつまみに帰ったら話そう」

 

「ほっほっほ!そう言う事なら待っていようぞ。それでは主よ、気を付けてゆくのじゃぞ」

 

そう言って手を振りながら羅生龍は遠ざかるグラオスとメイド達を見送った……。

 


 

「ふぅ……」

 

「どうしたカグラ?そんな思い詰めた顔で深く息を吐いて…」

 

「何時もと同じ特訓をするだけ…何処か不調?」

 

「緊張…にしては落ち着いてるわね?どうかしたの?」

 

朝食を済ませ……一足先にストレッチをしていた俺だが─終始落ち着かない。何時もなら何事もなくストレッチを終え、3人との特訓を開始する……筈なのに、今日に限っては落ち着かない─ソワソワと言うか、兎に角落ち着かない。こんな事、初めてだ。

 

まるで……

 

「─まるで、誰かに見られてる様な……」

 

『ッ!!!???』

 

俺がそうポツリと呟くと、3人は咄嗟に各々の武器を手に取り俺を囲み護る形で警戒態勢をとった。

 

そして……

 

「カグラ、その視線は何処から感じる?その不届き者を私達が始末してこよう」

 

「私達のカグラにちょっかいかけようとしてるのかしら?私達に差し置いて…いい度胸ね。余程死にたいのかしら?」

 

「相手が誰だろうと…その輩を殺す。カグラは私が護るんだから…」

 

oh……後ろ姿しか見えないけど分かる。彼女達は今、独占欲と殺意に満ちたオーラを醸し出している。声色やセリフからも物騒な位そう伺える。

だから俺は、彼女達が暴走せぬ様宥める事にした。

 

「落ち着いて3人とも。俺の思い過ごしかもしれないし…何より此処は平原。遮蔽物も少ないんだし誰か見てたらその時点で分かるだろ?」

 

『…………』

 

「─そうだな。済まないカグラ、取り乱した」

 

「確かに…私達に向けられてる視線は愚か、魔力や気配も…落ち着いてみたら感じ無いわね。ごめんなさい…」

 

「…………」

 

何とか3人とも落ち着きを取り戻し、武器をしまってくれた。しかし…ボレアとバルカを除いて、ルーツは黙したまま瞳を閉じて居た。

 

「?……ルーツ?」

 

「……姉さん達」

 

「ルーツ?」

 

「どうかしたの?」

 

俺達に訊ねられたルーツは、目をゆっくりと開いて…ボレアとルーツに向かってこう言った。

 

……母様(・・)先生(・・)が来られる

 

「なっ!?母上が!?」

 

「先生─ヒドゥン様が!?」

 

─ゾワッ

 

(ッ!?な、何だ…この感じ…!)

 

2人がルーツの言葉に今迄見たことの無い反応を見せる中……俺は感じたことの無い悪寒─いや、殺気?気配なんかじゃ生ぬるい……『覇気』と言った方が相応しいだろうそれを俺は全身と言う全身で感じていた。

油断したら意識を全て持っていかれる勢い。俺は全身から尋常じゃない程の汗をかきながら、顔を蒼くし過呼吸地味た感じになっていた。

 

「か、カグラ!?」

 

「凄い顔が…それに、汗とかも凄いし…呼吸も……!?」

 

「カグラ、無理にとは言わない。深呼吸して?…そう、それで良い。カグラがそうなるのは無理ない…だけど私は敢えてこう言う。…逃げないで、私達の母様と先生とあって欲しい

 

「ハァ…ハァ…─スゥ……─」

 

ボレアに、バルカに心配され……ルーツに深呼吸する様促され呼吸を何とか整える俺。そしてそんな最中─ルーツに言われた言葉に、俺は気持ちを整え終えると同時に……ある記憶が蘇ってきた。

 

─回想始め。

 

「そう言えば……ルーツの、ルーツ達のお母さんってどんな人物なんだ?」

 

「母様?」

 

ある日の晩方…4人で約束の元行われた夜の特訓の後のシャワーを浴びて、湯船に4人で使っている最中─俺はその事に関して少し気になり3人にそう聞いてみた。(※尚、今回は通常回の為詳しい描写は控えさせて貰います。要約すると……詳しいシーンは想像にお任せしますと言う事だ!)

 

「そうだな……母様の本名は『グラオス・S・ミラ』このコテージからはるか南にある王都『ドラズエン』を納める現・国王で、私達『龍魔族』の長でもある」

 

「そして……全ての魔族を統べる『大魔王』なの」

 

「大魔王と言う威厳や覇気を持ち合わせている母様だけど…それらを公に、同じ種族・他種族の魔族に振りかざす事は全くしない…それどころか家臣・国民を『家族(・・)』として愛し、他種族の魔族達と平等に関わってる…私達の自慢の母様」

 

3人が語る3人の母親こと…『大魔王グラオス』の事を聞かされた俺は……何故かはその時分からなかった。途中からその大魔王に興味と関心を抱いていた。

 

「カグラ…笑ってる?」

 

「あぁいや、済まない。別に君達の母親の事を笑ったんじゃない。聞く限り威厳がコレでもかと言うくらい有るのに─それを魅せようとしない君達の母親、もとい大魔王様がどんな人物なのか興味が俄然湧いてきた感じ」

 

『…………』

 

俺の中の大魔王像が良い意味(・・・・)で崩れた。転生前で没頭してたゲームにより植え付けられた知識が仇となってしまった……。

 

……それはさておき、俺がそう答えた途端─極端…とは言わないがお湯の温度が低くなった様な気がした。そしてその直後…何故か俺は3人に浴槽の端まで詰め寄られ、逃げられない様に両腕をボレアとバルカに抱きつかれ…ルーツに俺と向かい合い密着する感じに跨り、自身の両腕を俺の首に回して抱き着いて来た。

 

そして3人の目のハイライトはoffになっており─目は笑ってて口元は笑ってない……かのヤンデレ特有?の顔をして俺に問い質して来た。

 

「カグラ、気の所為ならそれで良い。だが…私達の母上に好意を寄せてる風に私は聞こえたのだが…?私と言うものが有りながら……セツメイヲシテクレルカナ?」

 

「ホントよね…母様は確かに偉大な方で魅力的で、素敵なお方…カグラがそう言うのは無理も無い。だけどネ…カグラが母様に好意を寄せるのは違うと思うの。私と言う"彼女"が居ながら…ドウイウツモリナノカシラ?」

 

「私と言う"正妻"が居ながら…私達の母様に鼻の下伸ばしてるだなんて……ヨアケマデワカラセナリナイ…トイウコトデイイ?イイヨネ?」

 

ちょ…何故故先の返答で3人はこんな独占欲を─ヤンデレを拗らせてるんだ!?俺は何とかして弁明を推し量ろうとしたのだが…いや待て、3人とも何で頬を赤くさせて─ハイライトはそのままだが。兎にも角にも俺を持ち上げる形で立ち上がる?身体まで拭かされて…え?服は?

 

その後の記憶は……これ以上は通常回の為追憶はしないでおく(←メタい)。

 

─回想終わり。

 

(全く……とんでもない出来事思い出しちまった…だけど─)

 

「……済まない皆、心配かけた」

 

「カグラ…!」

 

あの日、ケツイしたんだったな。俺の中のイメージを、良い意味で玉砕してくれた……ルーツ達の母親、グラオス・S・ミラ。国王であり、長であり─『大魔王』。

どんな人物なのか…この目で確かめたい。真実か否か(・・・・・)……この目で確かめたい。

 

「親しき仲にも礼儀あり……君達のお母様が、ルーツのお師匠様がお見えになられるんだ。君達を不快にさせぬように、俺なりに最善を尽くしてみせるよ」

 

「そうか…カグラの心意気、傍で応援しているぞ?」

 

「いざと言う時は私達がフォローするわ♪」

 

「いつも通り…それが一番」

 

「うん。頑張ってみる…(さて…俺の意識が持ってかれるが先か─いざ、尋常に!)」

 

3人に応援され、俺は内心心を強く持ちながら……4人で間も無く来る経線俺にとっては偉大過ぎる来訪者。彼女達にとっては身内が来るのを待ったのだった……。

 

 

 

 

〜to be continued〜




如何でしたか?
途中メタい文脈が出てきましたが…通常回なのでご了承の程を。さて…残す所第1章は残り4話。眠い目擦りながら暑さに負けず頑張って参ります!
それではまた次回お会いしましょう!
感想・高評価等お待ちしております。
…あ、そうそう。2話で開催してたアンケートはこの話を投稿すると同時に終了します。結果は『♡』!また何処かでアンケートを取りますのでその時は何卒御協力お願いします。
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