※この作品はR-18です。

TSうすほそ転生魔族ちゃんが人間の男に救われて一緒に暮らす話。   作:ソイレント・グリーン

15 / 20



前半百合になります。
TS百合ではないのであしからず。





じゅうご

 

「今更なんだけど……二人のこと、あんな危険な戦いに無理やり巻き込んじゃって、ホントにごめんなさい……」

 

 歩き始めた帰路の途中で、あたしは深々と二人に頭を下げた。

 

 当然だ。いくらチャンスだったとはいえ、過去の人類が生み出したツケを、二人に都合よく肩代わりさせたようなものなのだから。

 

「誘い方は中々強引だったが、気にする必要などない。私もこの大陸で生きることを選んだものなんだからな」

 

 きょぴたやは淡々とした口調でそう返してくれた。その横顔には、普段の無表情からは想像もつかないような、不敵でどこか優しい笑みが浮かんでいる。……初めて見た、きょぴたやの笑顔。

 

「あたくしは人類のために戦ったんじゃないですわっ! リリス様のっ…! リリス様のために戦ったんですのっ!! こ、これは自分自身の選択ですわ!!」

 

 ガラにゃんもまた、真っ赤な顔で必死に叫んでくれた。

 

 ……本当に、頭が上がらないや。

 胸がいっぱいになって、あたしは二人をまとめて力いっぱい抱きしめていた。

 

 その直後、全身を襲った激痛でそのまま動けなくなっちゃったんだけどね……。

 

 

 

 なんとか無事に、あたしたちはりゔくんの待つ家へと帰り着いた。きょぴたやは、お前を抱えて人間の拠点まで送ることもできるぞ〜なんて提案してくれたけれど、一番ボロボロなのはどう見ても彼女自身だったし、何より真っ先に家へ帰るべきだと思ったのだ。待っている夫と子供がいるんだから。

 そうしたら、待っていたりゔくんが腕によりをかけた豪勢なご馳走を用意して迎えてくれて、あたしたちは流されるままに夕飯をたらふくご馳走になってしまった。

 

 人間の拠点に帰るのは明日にしよっかな〜って、そう決めて、その夜は勝利の喜びに浸りながら心地よく眠りについた……はずだったんだけど……。

 

「……………んっ…♥ あ…♥……… 」

 

 深夜、薄い壁の向こう──隣室から漏れ聞こえてくる、やけに艶っぽい吐息。

 まーそうなるよねーー!!! 最初から分かってたよーー!!!

 

 しかも今夜の二人の営みは、昨夜よりも激しくて、聞かされているこっちの頭がおかしくなりそうだった。

 めっちゃもんもんしちゃってたけど……あたしたちの方は、さすがに本番はできなかった。

 正直めちゃくちゃしたかったし、戦いの前はする気満々だったのは事実だ。だけど、いくらなんでも人んちでそんなことは……ねぇ……?

 

 そんなわけで一晩中甘い声を聞かされ続け、翌朝──げっそりやつれたあたしたちと、やけにツヤツヤしているきょぴたやの姿がそこにあったのだった。(りゔくんもやつれて一回り痩せてた)

 

「あのさ…ガラにゃん…」

 

「な、なんですの…?」

 

「うち……寄ってく……??」

 

 なんて言ってさーー!! りゔくん宅を出発してからは、もう一目散に早足であたしの家へと向かったのだ。

 

 

 

 

 あたしの家は元々、人間拠点内にあるアパルトメントの一室だった。だけどそっちの部屋はとっくに引き払い、今は拠点外にある難民集落へと新しく居を構えている。

 

 難民集落も最初の頃は仮設住居ばかりだったけれど、みんなで必死に頑張った結果、今では拠点内の住宅と比べても甲乙つけがたいほど立派な家々が立ち並ぶようになった。これには、ガラにゃんがたくさん手助けしてくれたことも本当に大きかったんだよね。

 

 あたしの新居は集落を囲う外柵のすぐ近くに建っていて、何か異変があれば即座に出撃できるようになっている。そこまで広い家じゃないけれど、あたしとしてはこれくらい手狭な方がかえって落ち着くんだよね〜。

 ガラにゃんはお嬢様だし、落ち着かないんじゃないかな〜…なんて最初は心配していたけど。彼女は意外とどんな環境にも適応できる逞しさを持っていて、それどころか、あたしとの距離が近くて幸せ、なんてかわいいことを言ってくれたりしたのだ。

 

 本来なら一週間ほどかかる距離をわずか三日で駆け抜け、自宅に滑り込んで泥のように爆睡。翌日二人でほっと一息。

 ガラにゃんが集落の皆へ挨拶回りをして、あたしがその間にお手伝いをこなしているうちに、気づけばすっかり夜の帳が下りていた。

 

「ふーーーー………ガラにゃん」

 

「ひょ!? な、なんれすっ!?」

 

 深く息を吐き出してガラにゃんの肩にそっと触れると、それだけで彼女の身体はビクッと大きく跳ね上がり、耳の先まで真っ赤に染まった。

 

 りゔくんときょぴたやの行為の声を聞かされてから、大体四日。

 

 ムラムラもんもんはとっくに限界突破していたけれど、ひとまず頭を冷やそうと一日クールダウンを挟んでみた──もちろん二人で示し合わせたわけではないけれど──結果は完全に裏目。

 そんなお預け期間は、身体の奥底に燻る熱をさらに燃え上がらせるだけだった。

 

 

 

 

 

 

 切なげなか細い吐息と、くち…♡ くち…♡という、かすかな音が静かな部屋に溶けていく。

 あれ……? あたし、何やってんだろ……。

 

「ぁ……♡ まっ……て……♡♡」

 

 耳元で聞こえる甘い声。間違いなくガラにゃんだ。

 

 あたしはベッドの上で壁に背を預け、自分の両足の間にガラにゃんを座らせ、後ろから抱きしめるように彼女の熱く濡れた陰部を弄っていた。

 彼女はもぞもぞと身を捩り、抵抗しているような素振りを見せているけれど、それが本気ではなくフリだと言うのはすぐに分かった。

 

「やめてほしいの……?」

 

「っ……そ、それ…は……」

 

 意地悪に囁きかけながら、真っ赤に染まったガラにゃんの耳を小さく甘噛みする。ガラにゃんの耳は少し尖っていて、あたしはその先っぽをはむはむした。

 

「ふぁ…!?♡♡」

 

「ふふ……かわい……」

 

 あたし、完全にガラにゃんのこと襲っちゃってるわ、うん。

 

 我慢できてないじゃん! やば〜い…。

 理性ではやめなきゃって思ってるけど、やめたくないって気持ちと心が二つある〜。だってガラにゃんめちゃくちゃかわいいんだもん。

 

 彼女のすべすべした太ももの内側を指先でつつ……となぞり上げ、下腹部のあたりをくっ…と優しく押した。

 

「っ……あ…♡♡ こ、れ……っ…♡♡」

 

 ガラにゃんの身体が、甘い快楽にビクビクと小刻みに跳ね上がる。

 

「あーしさ…元から女の子が好きだったわけじゃないんだよね…」

 

「ぁっ…♡ ぅ゙…♡ り、りりす…さま…?♡♡」

 

 優しく愛撫する手は、決して止めない。

 

「だからさ、どうやって気持ちよくしてあげたらいいのかとか、しょーじきわかんなんだけど……」

 

 あたしはガラにゃんの身体を優しくシーツの上へ仰向けに寝かせ、彼女の頭の左右に両手をついて、逃げ場を塞ぐように上から覆いかぶさった。

 

「あたしなりにさ…ちょっと頑張ってみるね……♡♡」

 

「り、りす…さま……」

 

 顔を真っ赤にして、視線を泳がせるガラにゃん。汗ばんだ肌で口元を小さくぱくぱくさせている彼女があまりにも愛おしくて、まるで怯える小動物を見ているようで──あたしは思わず、舌なめずりをしてしまった。

 

「脱がして…いい…?」

 

 ガラにゃんは唇をきゅっと結び、羞恥に目を伏せながら小さく頷いてくれた。

 衣擦れの微かな音が、静まり返った部屋にやけに鮮明に聞こえる。

 

 露わになったガラにゃんの肌は傷一つなくて、真っ白で……すごく柔らかかった。

 胸は大きすぎず小さすぎず、まさに美乳って感じ。

 その胸の真ん中は、目で見てわかるほどバクバクと激しく波打っている。

 

 あたしは淡い桃色の先端へと、そっと舌先を這わせた。

 

「んっ…!!♡♡」

 

 びくんっ!と身体が大きく跳ねる。

 

 あたしは彼女の反応を確かめながら、丁寧に愛撫を重ねていく。

 

「んん~っ…♡ あっ…♡ ぅ…はぅ……♡♡」

 

 必死に手で声を殺そうとしているけれど、甘く艶っぽい声は勝手に漏れ出てしまっていた。

 

 そんな姿を見ていると、どうしても悪戯心が疼いてしまって──あたしは先端をほんの少しだけ、甘噛みした。

 

「んあっ!!♡♡ それっ!♡ ひゃめっ…!♡♡」

 

 あー……だめだこれ、どんどん意地悪したくなっちゃう。それもこれも、ガラにゃんがかわいいのが悪いよね?

 

「ん……下も、するね…??」

 

「あ……はぇ…ちょ…まって……♡♡」

 

「口元……緩んじゃってるよ……?♡」

 

 ガラにゃんは咄嗟に両手で口元を覆い隠したけれど、きっと自分でも無意識だったんだろう。

 

「バレちゃったね……♡ 期待してるの……♡」

 

「ち…ちが……♡♡」

 

 指先をそっと、中と滑り込ませる。

 

「さっきは…外側ちょっといじめただけだったから…もっと奥、いってみよっか…♡」

 

「はっ…♡ はっ…♡」

 

 ゆっくり、ゆっくりと確かめるように指を奥へと沈めていく。きゅっと吸い付くような圧迫感が指先を包み込んで離さない。

 

「ここ…どう?♡」

 

 腹部側、内壁の奥を、指先でくっと優しく押し上げた。

 

「っはぁあっ!?♡♡」

 

「あ…♡ よかった…♡ 気持ちいいみたいだね♡♡」

 

 あたしはそのまま、ガラにゃんの陰部を優しく刺激し続ける。

 

「あ…ぁあ…♡ りりすしゃまっ!♡ あたくひっ!♡ これいじょうはっ…♡♡」

 

「いいよ…♡ じゃ、一回イッてみよっか…♡♡」

 

 囁くと同時に、あたしは彼女の胸の先端へ小さく歯を立てた。

 

「ィ゙ッ…♡…ギゅっ…!♡♡…!♡♡」

 

 びくんっ!!♡

 

 身体が大きく跳ね上がり、シーツの上で綺麗なアーチを描くように背を反らせる。

 昂ぶりが引いていくと、彼女は肩で息をしながら、ようやく荒い呼吸を整え始めた。

 

「はーっ…はーっ…♡」

 

 まだ頭の中が真っ白なのか、潤んだ瞳が定まらずに揺れている。あたしはそんなガラにゃんの髪を、そっと撫でた。

 

「うんうん…♡ ゆっくりでいいよ…♡ 落ち着いて…ね?♡♡」

 

「あ…♡ りりひゅ…ひゃま…♡♡」

 

 とろとろのガラにゃんの顔を見つめていると、背筋をゾクゾクしたものが駆け巡って──やっぱり、抑えがきかなくなってしまう。

 

「んひぃつ!?!♡ り、りりすさまっ!? あ、あたくしまだ、い、い…そ、その達したばっかりで…!♡♡」

 

 あたしも身に纏っていたものを脱いで、陰部をぴったりと重ね合わせるようにして、ぬりゅ…♡と擦り寄せた。

 

「そうだよね…♡ ごめんね…♡ でも続けちゃうね?♡♡」

 

「り、りり…!んむっ!?♡♡♡」

 

 ガラにゃんが何か言いかけるのを分かっていながら、あたしはその唇を奪い、舌を捩じ込んだ。

 

「ふぁむ…♡ ぇあ…♡♡ らいふき…らよ…♡♡」

 

「んっ…♡ んぁ…♡ っは…♡♡」

 

 突然のキスに呼吸を乱され、上手に空気を吸い込めないガラにゃんは、焦点の合わない瞳に涙を浮かべていた。

 あぁもう…かわいい♡ かわいい♡

 

「っぷぁ…♡ あたま…ぼやぼやだね…♡♡ んっ…♡」

 

「ふぁぇ……?♡♡♡」

 

 腰を密着させたまま、動き続ける。ガラにゃんの腰も、無意識のうちにあたしのリズムに合わせて小さく揺れてくれていた。

 

「あっ♡ はっ♡ 今度はさっ…♡ いっしょにっ♡ ねっ?♡ いこっ♡♡」

 

「♡♡…♡…♡」

 

 指先で彼女の目尻に浮かんだ涙を優しく拭い、もう一度深く唇を重ねる。

 心と頭の中全部、しあわせーって気持ちでどんどん満たされてきて───。

 

「んんっ…!♡ イクッ…!!♡♥」

 

「っ…!♡?♥♡ …っ…♡♥♥」

 

 あたしたちは重なり合ったまま同時に絶頂した。

 溢れ出てくる愛液は、もうどっちのか分かんない。

 これまでの人生の中で、間違いなく一番甘くて、一番幸せな瞬間だった。

 

 乱れた息を整えようとするけれど、興奮がまだ収まらなくて、上手く呼吸が戻らない。

 

「はぁっ…♡ はぁっ…♡ ガラにゃ…って…アレ…?」

 

 ふと視線を落として気づけば──ガラにゃんは、すっかり気を失ってしまっていた。

 

「あー……うん…そっか〜……♡」

 

 あー…まあ、しょうがないかぁ……。

 

 あたしは昂ぶった身体をなんとか落ち着かせると、すうすうと無防備に寝息を立てるガラにゃんの隣に身体を横たえた。そして彼女の柔らかい唇を、親指の腹でそっと撫でる。

 

「おやすみ…♥ ガラにゃん…♥♥」

 

 

 

 

 

 翌日の朝。

 

「あーー……うー………が、ガラ、にゃ~ん…??」

 

 あたしはぷりぷりと全身で怒りをアピールしているガラにゃんの背中に向かって、たじたじと下手に出ながら声をかけていた。

 

「もうっ!もうっ!リリス様ったら!もうっ!!」

 

 後ろから見ても分かるくらい、彼女の耳も顔は真っ赤になってる。かわいいけど……さすがに今は置いといて…。

 

「ご、ごめ〜ん……ほんと、マジごめん……抑えが効かなくなっちゃったっていうか〜…あ、あはは〜……」

 

「もうっ!あははじゃないですわよっ!!」

 

 うん…それはそう…というか、合意があったかどうかといえばギリ……ギリ…いや……うん、言い訳はしません……。

 

 あたしが床の上に正座して小さく縮こまっていると、ガラにゃんが腕を組んだまま、ツンとそっぽを向きながら振り返った。

 

「………はぁ……ま、まあ? その……あたくしも? た…た、たのしんだって…いうかぁ? ぅう…、う、嬉しかった、ていうかぁ…??」

 

 ガラにゃんは視線をあちこちへ激しく泳がせながら、指先で縦巻きロールをくるくると弄んでいる。

 

「つ、次は……もっと、優しくして、くださいまし…?♥」

 

「っ…!! ガラにゃんっ!!!♥♥」

 

「にょわっ…!?」

 

 あまりの愛おしさに、あたしは正座のまま勢いよく彼女の腰へ抱きついてしまった。

 こんなにかわいい恋人を持てるなんて、あたしは間違いなく世界一の幸せ者だ。

 

 ──なお、その後の集落でのお手伝い中、昨日の夜、うちの近所で新種の魔獣の鳴き声が聞こえた…なんて子どもたちが真剣に噂し合っているのを耳にして、二人揃って茹でダコのように顔を真っ赤にしたのでした……。

 

 

 

 

 

 ◇◇(リーヴ視点)

 

 

 

 

 三人が出立してからというもの、正直なところ気が気でなかった。

 

 キョウの事は信頼している。

 キョウの強さを疑ったことなんてない。

 当然だ。最愛の妻であり、世界で一番大切な人を信じていないはずがなかった。だが……それにもかかわらず、胸の奥の嫌なざわめきがどうしても拭えなかったのだ。

 

 思えば、今回の戦いへ赴く直前のキョウは、珍しく不安そうに表情を曇らせていた。出会ってからあんな彼女の顔を見たのは初めてだった。不安を抱えていた彼女を励まそうと、俺はリリスの判断の確かさを説き、ただ抱きしめることしかできなかったが……。

 いざ一人残されてみると、彼女が抱いていた不安が痛いほどよく分かった。

 

 ……いや、違うな。今になって分かったんじゃない。俺自身、ずっと怖かったのだ。

 自分でも認めたくなくて無自覚を装っていただけで、本当は戦いになど行ってほしくなかった。恋人同士になるずっと前から、俺は彼女を愛していたのだから。

 

 けれど、今の俺にできることなど何一つない。

 彼女たちに比べたら、俺はあまりにも無力だ。戦い方すらとうに忘れてしまった自分が、情けなくて仕方がなかった。

 

 だからこそ──せめて俺は、彼女に迷いや不安を与えないよう、動揺を押し殺し続けようと決めた。

 彼女が安心して帰ってこられる場所を守り続けること。それが、俺の役割だ。

 

 

 

 帰還した三人の姿は、遠目からでも分かるほどボロボロだった。

 血相を変えて駆け出しかけた俺だったが、彼女たちの晴れやかな笑顔を目にした瞬間、ぴたりと足を止めた。

 

 ──勝ったのだ。

 

 俺は帰ってきた彼女たちへ、心からの祝いと労いの気持ちを込めて、可能な限り豪勢な料理を振る舞った。本当は、一人で待つ間の落ち着かないそわそわ感を紛らわせるために仕込んでいたものだというのは秘密だ。リリスにはバレていただろうけれど…。

 

 そして、その日の夜。

 我が子をベッドへ寝かしつけ、俺も布団に潜り込み、ああ、少し一人で空回りしちゃったな……なんて苦笑交じりに振り返っていた時のことだ。

 

 隣から、キョウがだらんと正面から全身の体重を預けてきた。

 

「あ゙〜〜……疲れた…久々に戦ったから疲れた〜……」

 

 少し大袈裟なくらいの甘えた声で、俺の首の後ろへ両腕を回し、ぺたんと全身を隙間なく密着させてくる。

 

 そのあからさまな甘えっぷりに、俺は思わず小さく吹き出してしまった。久々つっても……二百年以上を生きてきた彼女にとって、たった一年のブランクなんて誤差のみたいなもんではないのだろうか。

 

 キョウは俺の苦笑いが気に食わなかったらしく、頬を膨らませて唇を尖らせた。

 

「私は疲れているんだぞ?」

 

「ああ、分かってるよ。たくさん頑張ってくれたもんな」

 

「あーあー、何か褒美でも欲しい気分だな〜」

 

 そう言ってわざとらしく拗ねてみせながら、キョウは俺の首筋にすりすりと顔を埋め、すんすんと愛おしそうに匂いを嗅ぎ始めたのだった。

 

「今さら言うのも野暮なんだが……隣、二人が寝てるんだぞ? 一昨日の声だって丸聞こえだったんじゃないか……?」

 

「そんなこと気にしなくて良い」

 

 迷いなく自分の服を脱ぎ始めたキョウは、お前もも早く脱げと言わんばかりの強い視線を向けてくる。俺も観念して服を脱いだ。

 

「んー…♥」

 

 キョウはそれ以上何も言わず、期待に満ちた瞳を静かに閉じて、キスをねだってきた。

 俺は優しく、彼女の唇へと重なるように口づけを落とす。

 

「んっ…♥ ぇあ……♥♥ すき……♥」

 

 一生懸命にキスをする彼女は、それだけで瞳を蕩けさせ、全身を火照らせていた。

 

 俺は彼女の背中から腕を回し、秘部に触れる。

 

「あ……♥」

 

 びくっ……♥ と敏感に震える彼女の耳元へ口を寄せ、どんなふうに触れてほしいのかを囁きかける。

 

「っ…♥ わ、わざわざ…聞かなくていいっ…♥♥」

 

 少しだけ拗ねたような表情を浮かべつつも、拒絶する気配など微塵もない。

 唇と舌を動かしながら、熱を帯びた秘部に優しく指先を這わせる。

 

「ふーー…♥♥ ぁ゙おっ…♥♥ はーっ…♥はーっ…♥」

 

 全身を駆け巡る甘い快楽から逃れようとするかのように、薄い身体をくねらせるキョウ。俺はもう片方の腕で彼女の細い腰をがっちりと抱き寄せ、肌と肌の隙間を埋めるようにさらに密着させた。

 

「!♥♥ ……♥♥ っ……♥」

 

 彼女の身体は小刻みに震え始め、限界が近いと予感した。一度手を緩めようとすると、彼女は潤んだ瞳で止めるなと言うように抗議の視線を向けてきた。……分かったよ。

 俺は速度を落とすことなく、そのまま優しく愛撫を続けた。

 

「ィ゙っ………くっ……♥♥♥」

 

 一際大きく背を反らせて跳ね上がり、キョウは甘い声とともに限界を迎えた。

 絶頂の余韻に身を委ね、彼女は息を荒げながら、心地よさそうに俺の腕の中で全身の力を抜いていた。

 

「はぁ…♥ はぁ…♥」

 

「続き、するか?」

 

「ぅん……♥♥♥」

 

 

 

 

 

 

 

 静かな水音と熱い吐息が、薄暗い寝室に甘く響き渡る。

 

「ぉぉ゙おぉ〜…♥♥ ふぅ…ふぅ…♥♥ ぅ゙ぉ゙……♥」

 

 にゅこ…♥ にゅこ…♥

 ゆっくりとしたストロークで彼女の中を馴染ませてゆく。結局、敏感さは治っていない。なので、慣れさせるように、それでいて甘く溶かすように動く。

 

「そ、そろそろ…らいじょぶ……♥♥」

 

「わかった」

 

 ぱんっ…♥と乾いた音が寝室に響いた。

 

「ぉ゙ほっ…!!♥♥」

 

 彼女の両手をシーツへ優しく押さえ込み、上から覆いかぶさるようにして腰を動かす。一度子供を産んだ身体とは思えないほど、奥はきつく締め付けて離さない。

 今回は戦いを終えた彼女への労いなのだ。自分の欲望に走らず、彼女の悦びを最優先にしなければ……。

 

「きっ!きしゅっ…♥♥ きしゅひてっ♥♥」

 

「ほんとうにっ…! 好きだよなっ…! キスっ…!」

 

「うんっ♥♥ うん♥♥ しゅきぃ♥♥ らいしゅき♥♥♥」

 

 いつもの冷静な表情からは想像もつかないほど素直に、舌足らずな甘えた声で愛を囁いてくる。

 ああ、本当に愛おしくてたまらない。キョウはきゅっと俺の腰へ両脚を絡めてきた。

 

「んぇっ…♥♥ なかっ!♥ いちばんおくっ♥♥ おにぇがい…!♥♥」

 

「わかってる…! 一発目いくぞ…!!」

 

 俺は彼女の身体をぎゅっと強く抱きしめ、隙間なく密着した体勢になった。

 

 ぱんッ!♥♥ ぱんッ!♥♥ ぱんッ!♥♥

 

 身体を支配しているこの熱と、込み上げてくる射精感。

 

「っ……キョウ……!!!」

 

 歯を食いしばりながら、彼女の膣内へ射精した。

 

「ほぉぉ゙おぉぉ〜……♥♥♥」

 

 抱きしめた彼女の身体が甘い痙攣を繰り返す中、腰に巻きついた脚はほどけることなく、注ぎ込まれる俺の精液を最後の一滴まで逃すまいとするかのように強く絡みついていた。

 

 射精が終わったあと、俺は静かに彼女の身体を解放した。

 互いに汗だくになった肌が、ぼやっとした明かりを浴びて艶やかに光を反射している。

 キョウは頬に張り付いた髪をそっとかき上げると、へにゃりと愛らしい笑みをこぼした。

 

「ふふふ…しあわせ……まだ、できるだろ?」

 

「ああ、今夜はとことんやろう」

 

 俺の返答を聞いた瞬間、彼女の蕩けた笑みは一転し、いつものような不敵で妖艶な笑みへと変わった。

 再び熱を帯び始めた俺のチンコを愛おしそうに手で包み込むと、彼女は顔を近づけ、そっと唇を寄せて口づけを落とし…そして──。

 

「ぁむっ…♥♥」

 

 口に咥えた。

 

「ぅ…キ、キョウ…!」

 

 彼女の口は小さくて、俺のチンコをすべて口に含むことはできていない。だが、気持ちよさそうな俺の顔を見つめながら、彼女は実に得意げな笑みを浮かべていた。その仕草がまた、なんというか……たまらなく胸にくるものがあって。

 

 くぽっ♥ くぽっ♥ ちろ…♥ ちろ…♥

 

 気持ち良い…気持ち良いのだが……もどかしい…!!

 舌先の執拗な愛撫に煽られて、俺のチンコはいっそう張り詰めていく。キョウは俺が限界寸前で焦らされているのを完全に分かっていて、わざとマイペースに弄び続けていた。

 

「キョ、ウ…!! そ、そろそろ……!」

 

 これ以上はもたないと懇願すると、彼女は満足そうに細めた瞳で小さく微笑み、ぷはっ♥と口を離した。

 

「あは……もっとおっきくなった…♥♥」

 

 吐息交じりにそう呟くと、彼女は再び俺のチンコを自身の秘部へとあてがった。

 

「だすなら、ここ……♥♥」

 

 妖艶な誘惑に、俺は思わずゴクリと喉を鳴らした。

 

 

 

 

 その後、俺とキョウはお互いの境界線すら溶けて分からなくなるほど深く求め合った。もちろん、少し前のような倒錯したプレイじゃなくて、ただひたすらに甘々で愛を確かめ合うような感じ……。

 

 セックスは朝日が差し込む時間まで続き、最後に精液を注ぎ終える頃には、俺はすっかり生気を根こそぎ吸い取られてげっそりしていた。とことんやろうと言ったのは自分だが……まさかここまでとは…。

 対するキョウはといえば、すごく満足そうで、実にツヤツヤした良い顔をしている。まあ……ご褒美になったのなら本望だ。

 

「じゃ、じゃあ、またねぇ〜……」

 

 見送りの際、リリスたちの目の下に濃い隈が刻まれているのを見て、あ……やっぱり聞こえてたんだな……とすべてを察した。マジで申し訳ない……。

 

「お前達も上手くやれよ」

 

 すっかりご機嫌になったキョウは、普段からは考えられない満面の笑みで二人を見送ると、うーーんと気持ちよさそうに背伸びをして家の中へと戻っていった。

 

「今日はどうする?」

 

 俺が声をかけると、彼女はふと立ち止まって振り返った。

 

「とりあえず、あの子にお乳をあげてくる……朝ごはん、頼んだぞ」

 

「はは……了解」

 

 すっかり母の顔に戻った最愛の妻の後ろ姿を見送りながら、俺は軽く肩を回し、台所へと向かったのだった。

 

 

 

 







レズセってこれでええんか…?
わかんね……。
百合は専門外じゃよ……。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。