『神符大戦 ──世界大会決勝で負けて底辺に堕ちた男、TCGの勝敗が全てを決める異世界で美少女達を調教しながら盤面制圧を目指す──』 作:シキセ
小鳥のさえずりと、窓から差し込む柔らかな朝日の光で目が覚めた。
隣を見ると、苑子はまだシーツにくるまったまま、すやすやと眠っていた。昨夜の浴室での第二ラウンドも含めた過度な快楽により、完全に腰を抜かしてしまったようだ。
俺が動き出すと、苑子はうっすらと目を開け、顔を真っ赤に染めながら恥ずかしそうに微笑んだ。
「おはようございます、世一様……。お恥ずかしいことに、身体がだるくて、起き上がることができず……っ♡」
「無理に起きるな。昨夜はあれだけ俺の熱いのでお仕置きしたんだ、当然だろ」
「はい……。世一様が、あまりにも激しく注いでくださるから……身体の芯まで、あなた様の温もりで溶けてしまったようです……っ♡」
苑子は幸せそうに吐息を漏らし、シーツを顔の半分まで引き上げて身をすくませた。
俺はそっとベッドから抜け出し、苑子にシーツをかけ直してやった。
その時、俺の影から淡い黄金の光粒子が舞い上がり、音もなくルクシエルが実体化した。
彼女はいつも通り、ほんわかとした優しい微笑みを浮かべ、俺の身体にガウンをそっと羽織らせてくれる。
俺はガウンに袖を通したまま、少しの間動かなかった。
ベッドで眠る苑子を、ぼんやりと見つめた。昨夜、あの女は夫の遺品を目の前に置いて俺に服従した。計算の産物として、完璧な結果を出した。成功だ。星宮家の礎が、また一つ固まった。
なのに——。
(……また、これか)
胸の奥に、あの冷気が戻っている。英稟を初めて抱いた後に感じたのと同じ感覚——満たされているのに、どこか乾いている。支配者の仮面を被って立ち回り続けた後の、内側だけが削れるような冷たさ。
俺はルクシエルの方に向き直り、無言でその手を引いた。
「——世一様」
彼女は驚いて目を瞬かせたが、抵抗しなかった。俺はルクシエルを引き寄せ、その胸元に顔を埋めた。
天使の体温が、首筋から伝わってくる。甘い魔力の香りが鼻腔を満たした。昨夜、苑子の身体に触れていた時には感じなかった——安堵の感覚が、一息で戻ってきた。ルクシエルの存在が、俺の擦り切れた部分に直接触れるようだった。魔力の光が、肌の下に染み込んでくる錯覚がある。
「……浄化してくれ」
低い声で、俺は言った。
「苑子を抱いた後の、冷たい感覚を。お前じゃないと、消えない」
「……世一様」
ルクシエルの声が、一瞬だけ揺れた。
次の瞬間、彼女の翼が俺を包んだ。外界を遮断するように、黄金の羽が視界を覆う。苑子の眠る部屋が、ルクシエルの翼の向こうに消えた。
「私が、すべて受け止めます」
温かい光が、内側から広がってくる。魔力なのか、体温なのか——どちらかは分からない。ただ、冷たかったものが、消えていった。
「……世一様は」
しばらくして、ルクシエルが静かに言った。
「世一様はもう、私無しでは居られなくなっているのではないでしょうか♡」
「……かもしれない」
「よかったです♡」
「よかった?」
「私も、世一様なしでは存在できませんから♡」
ルクシエルは翼の内側で、俺に向かってわずかに微笑んだ。
「世一様。昨夜は苑子様と、素晴らしい交合を遂げられたのですね♡」
「ああ、お前にも筒抜けだったか」
「ふふ、世一様の使役である私には、世一様の魔力の波長がより強固に、そして温かく変化したのがはっきりと分かります。そして何より……」
ルクシエルはベッドで眠る苑子へと慈愛に満ちた碧眼を向けた。
「苑子様の魂の奥底まで、世一様の『陽』の精気で深く満たされ、完全に上書きされているのが見えます♡ これで彼女もまた、世一様から決して離れられない『駒』となりましたね」
「魂の上書き……? それはどういう意味だ、ルクシエル」
俺が問いかけると、ルクシエルは嬉しそうに頷き、この世界の秘められた理について教え始めた。
「この世界の霊理において、男性は『陽』、女性は『陰』の性質を持っています。交合という肉体の交わりを通じて、世一様の陽の精気をお相手の体内に直接注ぎ込むことで、その女性が持つ魔力回路を世一様の陽の精気が巡り、彼女たちの霊力や符士としての能力は飛躍的に高まります。ですが……それは同時に、彼女たちの魂と魔力回路そのものを、世一様の陽の精気によって深く侵食し、書き換えてしまうことでもあるのです♡」
ルクシエルは穏やかな笑顔のまま、淡々と恐ろしい支配の法則を語る。
「注ぎ込まれた陽の精気が濃く、深くなるほど、この精神的・本能的支配は強固になります。一度世一様と深く結ばれた女性は、自身の本能レベルで、陽の主たる世一様に逆らうことが絶対にできなくなってしまいますの。魂の底から恭順し、世一様なしでは生きられないように脳も肉体も作り替えられてしまう……これが『陽気支配の霊理』でございます♡」
ルクシエルの説明を聞きながら、俺の中でいくつかのことがつながった。
(――そういうことか)
あの夜、アパートのベッドの上で、星宮英稟を初めて抱いた時の違和感。
いくら符闘の敗北ペナルティがあったとはいえ、符士としての誇りも家門の重圧も背負っていたはずのあの厳格な女が、たった一度の交合でなぜあそこまで簡単に崩壊し、俺の足元に跪いたのか。
快楽への弱さだけでは到底説明のつかなかったあの「落ちやすさ」の正体こそが、この『陽気支配の霊理』だったのだ。
俺の種が英稟のナカに注がれた瞬間から、彼女の魂は本能レベルで俺を主人と認識し、逆らうことを放棄させられていたのだ。
そして今、苑子もまた同じように、夫の遺品の前で俺に突き倒され、種を注がれたことで、完全に俺の支配下へと堕ちた。
「……なるほどな」
笑う気にもならなかった。ただ、静かな確信が、胸の底に落ちた。
元の世界での俺の三十三年間の人生は、何一つ持たない惨めな負け犬だった。
朝から晩までブラック企業にこき使われ、無力感に苛まれ、這いつくばって生きるだけの存在。
だが、この世界では違う。
俺の手にはルクシエルがおり、そしてこの、女性を魂から絶対隷属させる『陽気支配の霊理』がある。
星宮家を、この世界の権力構造を、そして立ちはだかる全ての符士を俺の足元に跪かせてやる。
この力を使って、元の世界では一生手が届かなかったものを、全部こじ開けていく。それだけだ。
俺がそう決意を固めると、ルクシエルは愛おしそうに俺の腕に頬を寄せ、嬉しそうに囁いた。
「ふふ、ずっとそう言っていただけると思っておりました、世一様♡ 世一様の望むままに、この空っぽの世界を満たしてくださいませ……この世界に在る'本物の'人の子は、世一様ただお一人だけなのですから♡」
ルクシエルは満足そうに微笑むと、買い出しのために一度その姿を光の粒子へと戻し、俺の符叢へと溶けるようにして消えた。
一人になった部屋で、俺は顔を洗い、身支度を整えた。まだ眠っている苑子の寝顔を一度だけ確かめてから、律也の借金の後始末や、これからの符家運営について頭の中で段取りを組み立てる。そうして小一時間ほど経った頃、ようやく上着に袖を通し終えた。
リビングへと出ると、ちょうどタイミングよく部屋のチャイムが鳴った。
扉を開けると、そこにはルクシエルと星宮英稟が立っていた。ルクシエルは符士街の仕出し屋から取り寄せたらしい折箱を、英稟は老舗の茶屋の包みを手にしている。
「おはようございます、世一様。朝ごはんの調達がてら、様子を見に来ました」
ルクシエルはほんわかとした優しい笑みを浮かべながら、部屋に入ってきた。その後ろで、英稟が少し赤くなりながら会釈する。
「おはようございます、世一様。……あの、苑子殿は?」
英稟がリビングを見回しながら尋ねると、ルクシエルがクスリと嬉しそうに微笑んだ。
「ふふ、見当たりませんね。まだ寝室のベッドで、世一様からたくさん愛されて、腰が抜けてしまっているのでしょうか」
「ル、ルクシエル殿! な、何を不謹慎な……っ」
英稟は顔を真っ赤にしてうつむいたが、俺が苦笑いしながら「その通りだ。まだベッドで休んでいる」と言うと、さらに顔を赤くして視線を泳がせた。
「そ、そう……ですか。世一様が、苑子殿の力になれたのなら、何よりです……」
「よし、彼女が休んでいる間に、ルクシエルが買ってきた朝食を食べながら、今日の予定について話そう」
俺たちはリビングのテーブルを囲み、ルクシエルの折箱と英稟が持ってきた茶屋の包みを広げ、軽い朝食を済ませた。
食事を進めながら、俺は本題を切り出した。
「三神律也の件で、ひとつ懸案が残っている。律也はすでに俺の従者として再起を誓い、甕星流の傍流を継ぐための修行に入っているが……彼の過去の負債がまだ清算されていない」
英稟が真剣な表情で頷いた。
「律也がかつて出入りしていた賭け符闘場——その借金の記録がまだ生きている。苑子から、その辺りの事情を聞いていたか?」
英稟は少し考え、答えた。
「はい。苑子殿から以前、相談を受けていました。律也はかつて遠見市の下町にある賭け符闘場に出入りし、多額の借金を負っていたようです。その元締めはすでに世一様が符闘で叩き潰しておりましたが……元締めは敗れる前に、律也の借金記録を帝都の符流ブローカー組織へと売り渡していたようで。その組織が遠見市に新たな賭け符闘場『イクリプス』を開き、律也の父の形見の符叢を狙って直接動き始めたという噂があり……」
「なるほど。過去の因縁は清算したつもりだったが、債権が帝都の組織に渡っていたか。律也が俺の手を掴んでやり直そうとしている以上、放置しておくわけにはいかんな。イクリプスの組織ごと叩き潰して、律也を縛る鎖を完全に断ち切る必要がある」
ルクシエルが楽しそうに目を細めた。
「おもしろそうですね、世一様。どう動かれますか?」
「まず事前調査を兼ねて、戦力を整える。律也のデッキ補強用のカードも調達しておきたい。……いや、そう言えば、俺のアパートに昔のコレクションが大量に眠っていたな」
「世一様のお部屋ですか? 現実世界から部屋ごと転移してきた際に持ち込まれた、あのカード群ですね」
ルクシエルがおっとりと首を傾げると、英稟が驚いたように目を丸くした。
「世一様のお部屋に、大量のカードが? ……そう言えば、以前に一度お邪魔したあの不思議な空間ですね。あそこにカードが保管されているのですか?」
「ああ。元の世界で大会用にかき集めていたカードなら、律也の『火車』に合う陰属性のパーツも山ほどあるはずだ。まずは一度、俺の部屋に戻るぞ」
俺たちは転移してきた俺のアパートの六畳間へと戻った。
部屋の隅に山積みにされたプラスチックのケースや段ボール箱。かつて現実世界からアパートごと転移してきた際に持ち込まれた、俺の昔のカード資産――大量のストレージボックスだ。
俺たちは箱を開け、埃を払いながら、律也のデッキ調整に使えそうなカードを探し始めた。
ルクシエルや英稟に手伝わせながら、俺がかつて世界大会に出場するほど熱中していた頃のコレクションを仕分けていく。
「……驚きました。これは帝国内でも滅多に市場に出回らないような、極稀なサポートカードが、こんな無造作に箱へ収められているとは……。世一様は、本当に底の知れないお方です」
ストレージの中から現れるレアカードの数々に、英稟は息を呑み、尊敬と畏怖が混ざった瞳で俺を見つめた。陽の主である俺の圧倒的なカード資産を前にして、彼女の魔力回路がまた一段と疼いているようだ。
「ふふ、世一様はかつての世界最高峰の符士だったのですよ。この程度、当然です」
ルクシエルが我がことのように胸を張り、嬉しそうに微笑んだ。
俺はストレージの中から、律也のデッキをサポートするための優秀なカードを何枚か調達した。
『黄泉路の行灯(SR)』や『付き添う猫又(SR)』など、陰属性の展開スピードを加速させる優秀なカード群だ。これらを使えば、律也のデッキはより実戦的で凶悪なものに進化するだろう。
カードの調達を終えた俺たちは、現状の非公式符闘場に関する噂や情報収集を兼ねて、遠見市の街へと繰り出した。
大通りには近代的なビルが立ち並び、ホログラムで映し出されたカードゲーム『神符大戦』の広告が空中を彩っている。その一方で、古風な石造りの符闘場が随所に存在し、近代と伝統が融合したこの世界特有の空気が流れていた。
「世一様、あちらの市場へ行きましょう。遠見市の旧市街は、この時間が一番賑やかです」
ルクシエルが俺の腕に自分の腕を絡め、ドレスアーマーに包まれた身体を俺の肘に寄せながら、楽しそうに大通りの奥を指差した。
英稟が一歩引いて従者として付いてくる。背筋を伸ばした凛とした立ち姿は、街の喧騒の中でも際立っていた。
旧市街の方へと歩き出すと、大通りの雰囲気がじわじわと変わっていった。
石畳の路地。軒を連ねる屋台と小店。揚げ物の油と香辛料の匂いが混ざった、温かい食の気配。
「これ……全部、食い物屋か?」
「はい♡ 遠見市の旧市街は、符士の文化と下町の食文化が混在しているんです。お金があっても貧しくても、みんな同じ屋台で食べますの」
ルクシエルがうれしそうに説明しながら、俺の袖を引いた。
屋台の前に立つと、焼き網の上に並んだ肉串から、白い煙が食欲をそそる香りとともに立ち上っていた。
「……一本、いくらだ」
「銀符二枚でさあ」
屋台の親父が答えた。学院に潜り込んだ当初に覚えた相場感で計算すると、現実世界の価値でいえば百円かそこらの安価な食い物だ。
それでも俺は少しの間、その屋台の前に立ち尽くした。
(……コンビニの値引きシールの弁当。毎晩、一人で冷えたやつを啜っていた)
あの頃、「熱い飯を食べる」ことが、俺には贅沢だった。残業上がりにコンビニに寄り、棚に残っている値引きシールの弁当を選ぶ。それをレンジで温める金も惜しくて、冷えたまま食べた夜が何度あったか。
串を受け取り、一口噛んだ。
熱い。肉の脂と香辛料が、舌の上に広がる。
(……うまい)
ただそれだけのことが、胸の奥を奇妙に揺さぶった。
「世一様、お口に合いましたか?」
「……ああ」
「よかったです♡」
ルクシエルが幸せそうに俺の顔を覗き込んでいる。子供の顔を見るような、温かい目で。
俺はもう一本、親父に注文した。
(この感覚を、元の世界で俺は知らなかった)
(熱い飯が、こんなに旨いとは)
路地を歩きながら、屋台から屋台へと寄り道した。ルクシエルが「こちらは符士の守り神を象ったお菓子です、食べてみてください」と俺の口に菓子を押しつけてくる。甘い符気の練り込まれた饅頭のようなもので、食べると舌の上でかすかな魔力が弾けた。
「なんだこれ、魔力入りか」
「少しだけ♡ 下町の子供向けのお菓子ですが、疲れた時に食べると頭がすっきりするんです。世一様に食べさせたかったので」
「……お前は本当に、こういうことが好きだな」
「世一様に何かを食べさせるのが、好きです♡」
ルクシエルは悪びれもせず、楽しそうに笑った。俺はそのまま饅頭を噛み締めた。
(……こういう時間が、こんなに穏やかだとは思わなかった)
支配も、符闘も、陽気支配の霊理も、今この瞬間は関係ない。ただ、街を歩いて、食い物を食べて、天使が隣で笑っている。
(これが——俺の日常になったのか)
そう思った瞬間、ひどく現実的な形で、この世界を手放すまいという意志が固まった。元の世界に戻る気など、最初から一ミリもなかったが——今この瞬間ほど、強くそう思ったことはなかった。
通りの広い場所に差し掛かった時、英稟が先に立って歩いていた。
その瞬間、変化が起きた。
前から歩いてきた商人風の男たちが、英稟の姿を見た途端、目を見開き——道を譲った。一人が頭を下げ、もう一人がわずかに後退した。「星宮の……」という囁きが聞こえた。
英稟は表情を変えない。凛として、視線を正面に向けたまま、自然に通り過ぎる。まるで道が開くのが当たり前であるかのように。
(……なるほど)
俺はその光景を、一歩引いて見ていた。
星宮家の名は、この遠見市において、それだけの重みを持っている。英稟が軍服姿で歩けば、人々が気づいて道を空ける。名門符家の跡継ぎとして、この街では畏怖されている存在だ。
(その女が、夜には俺の指に泣き声を漏らしている)
じわりと、暗い満足感が広がった。
外でこれだけ畏れられる女が、俺の前では凛々しさを剥がされ、従者として後ろに立ち、俺の空いた手をこっそり握りに来る——。
この世界に来た理由が、またひとつ、骨の髄まで染み込んできた気がした。
「世一様?」
英稟が振り返り、俺の視線に気づいてわずかに眉根を寄せた。
「なんでもない。行くぞ」
「……はい」
英稟が俺の半歩後ろに戻る。その耳が、かすかに赤かった。
ルクシエルが俺の腕をまた引いた。
「世一様、あちらの式符店も見ていきましょうか。この辺りは珍しい属性カードが流通していると聞きました」
「そうしよう」
ルクシエルに引かれるまま、式符専門の小さな店に入った。狭い店内に、木製の棚がずらりと並び、ガラスケースの中に各属性のカードが整然と並べられている。
店主の老人が俺の入店に気づき、軽く頭を下げた。
「いらっしゃいませ。ご用命があれば、何なりと」
俺は棚を眺めながら、数枚のカードを手に取った。ルクシエルが俺の肩越しに覗き込み、「これは律也さんに合うかもしれませんね」とか「このカードは世一様のデッキの方向性と面白い化学反応をしそうです」などと囁いてくる。
(……こいつのこの感じが、どうも癖になってきている気がする)
何かを選ぶ時に、ルクシエルに聞く。何かに迷う時に、ルクシエルの声が判断基準になっている。ベッドの中だけじゃない——こういう、何でもない買い物の瞬間にも、すでに依存が染み込んでいる。
(でも、やめようとは思わない)
散策と調査を終えた頃には、すっかり陽が傾き始めていた。
小腹が空いた俺たちは、英稟の案内で下町の路地裏にある静かな酒場『煙銀亭』に立ち寄ることにした。ここは昔ながらの家庭的な料理が評判の店だという。
木製の扉を開けると、カランコロンと鈴の音が響いた。
「いらっしゃいませ!」
出迎えてくれたのは、栗色のショートカットに人懐っこい瞳をした、エプロンドレス姿の可憐な少女だった。
彼女こそ、この店の看板娘であり、かつて律也が助けた小鳥遊紬だった。外見年齢は17歳前後。素朴だが非常に愛嬌があり、下町の男たちを虜にするのも頷ける可愛らしさだ。
「あら、英稟様! それに……そちらのお連れ様も、いらっしゃいませ」
紬が興味深そうな視線をこちらへ向けた。
「星宮家に世話になっている、式世一だ」と英稟が短く紹介した。
「ああ、紬。少し食事をさせてほしい。それと……少々、話を聞きたいことがあってな」
奥の四人掛けの席に案内され、腰を下ろした。
紬がすぐに麦茶を運んできた。陶器の器に注がれた、少し甘みのある琥珀色の飲み物だ。俺はそれを一口飲んで、無意識にほっとした。
温かかった。
(……温かい飲み物を、誰かが持ってきてくれる)
ただそれだけのことが、妙に刺さった。残業明けの帰り道、自動販売機でホット缶コーヒーを買って、社用車の助手席で一人飲んでいたあの夜のことを、なぜか思い出した。あの缶コーヒーは、「誰かが出してくれた温かいもの」ではなかった。自分で金を入れて、自分で取り出した。
ここでは違う。
紬がメニューを持ってきて、英稟が俺のために「旬の山菜煮と、魔力酒の中でも飲みやすいやつを」と気軽に注文してくれた。
ルクシエルが机の上に肘をついて、俺の横顔を見ている。
「世一様、今日は楽しんでいただけましたか?」
「……まあな」
「よかったです♡」
彼女は素直に笑った。
「世一様が街を歩いているのを見るのが、私は好きです♡ ここの食べ物を食べて、ここの空気を吸って、この世界に馴染んでいくのが、分かります♡」
「まだ馴染んでるとは言えないだろ」
「でも、元の世界のことを引きずっている顔じゃなくなってきました♡」
それはどうかと俺は思ったが、答えなかった。
料理が来た。土鍋に盛られた山菜の煮物と、小鉢に並んだ惣菜が三種。魔力酒は、桃色に透き通った小さな瓶で出てきた。一口なめると、果実の甘さの奥に霊力に似た軽い痺れがあって、脳がじんわりと温まった。
(……これが、この世界の酒か)
コンビニの発泡酒とは、次元が違った。飲むと体内の符気の通りがよくなる感覚がある。天使の魔力と引き合うような、甘い浮揚感だ。
山菜の煮物をひと口食べた。出汁が染みている。この世界の植物は、霊力を含む土から育つせいか、味に奥行きがあった。素材の旨みに、微量の符気が混ざっていて、食べながら身体が微かに回復していくような感触がある。
(……俺は今、こういうものを食べているんだな)
冷えたコンビニ弁当を、誰とも話さず、一人で黙って食べていた三年間。
今は、天使が隣に座り、名門符士の跡継ぎが俺の向かいにいる。運ばれた料理は温かく、酒は旨く、明日の予定は俺が決める。
(……これを、手放すつもりはない)
ふっと、暗い方の感情が浮き上がった。
今の状況を取り上げられることへの恐怖ではなく——もっと冷静で、静かな決意だった。この席に、この酒に、この温かさに。もう二度と、あの惨めな場所には戻らない。
「世一様?」
ルクシエルが、俺の顔を覗き込んでいた。
「何でもない。旨い」
「ふふ……そういうお顔、好きです♡」
「どういう顔だ」
「この世界を、自分のものにしようとしているお顔です♡」
英稟が、湯呑みの縁越しに俺を見ていた。その目に複雑な光がある。満足、誇り、そして——独占欲。
(俺が「旨い」と言っただけで、そういう顔をするか)
俺はそれを、特に何も言わずに受け取った。
英稟が席に座りながら言うと、紬は少し不思議そうな顔をしながらも、温かい麦茶と名物の煮込み料理をテーブルに運んできた。
「話、ですか? 私にわかることなら、何でも聞いてください」
「三神律也についてだ。お前、彼と最近連絡を取っているか?」
俺が尋ねると、紬はビクッと肩を揺らし、その瞳に明らかな動揺と心配の色を浮かべた。
「律也くん……。あの、律也くん、世一様の従者としてやり直すって嬉しそうに言っていたのに……昨日の夜、急に暗い顔で店に来て……『昔の借金を買い取った帝都のブローカーから、父親の形見の符叢を渡せと脅されている。自分でケリをつける』って、一人で『イクリプス』に向かっちゃったんです……!」
紬は胸元で小さな手をきゅっと握りしめ、今にも泣き出しそうな顔で俺たちを見つめた。
「やはり動き出したか。律也が従者になり、三神家の符叢が俺の手に渡りかけていると知って、債権を楯に強硬手段に出たわけだな」
「そんな……! 律也くん、一人でなんて無茶です……!」
紬はガタガタと震え、涙をポロポロとこぼし始めた。
「律也くん、昔は本当に強くて優しくて、正義感の強い人だったんです! 三年前、私が下町の不良符士たちに絡まれて襲われそうになったときも、自分のデッキを使って命がけで助けてくれました……。だから、やっと前を向けそうになっていたのに、過去の因縁に縛られて潰されちゃうなんて、そんなの悲しすぎます……!」
紬はテーブルに両手を突き、俺に向かって必死に頭を下げた。
「お願いです……! 律也くんを、あそこから救い出してあげてください! 彼を、過去の闇から自由にしてください……っ!」
少女の純粋で、痛切な願い。
その涙ながらの懇願を聞きながら、俺は冷徹に思考を巡らせた。
(なるほどな。律也はすでに俺の手を掴んだが、彼を縛る過去の負債と帝都の裏組織が残っている限り、本当の意味で俺の忠実な『駒』にはなりきれん。このイクリプスの危機を逆手に取り、律也を脅かす組織ごと裏の符闘場を完全に叩き潰して傘下に収めてやる。そして、その決着の場にこの少女を立ち会わせることで、律也の心を完全に俺へと繋ぎ止めるアンカーにする)
彼女こそが、律也の過去の鎖を完全に断ち切り、俺の絶対的な『駒』として完成させるための最後の『カギ』になる。
「わかった、紬。俺が彼をその過去の闇から完全に引きずり出し、あの連中ごと叩き潰してやる。その代わり……お前にも、協力してもらうぞ」
「はい……っ! 律也くんを救うためなら、私、何でもします!」
涙を拭い、強い決意を瞳に宿して頷く紬。
更生のキーピースを手に入れた俺は、静かに笑みを浮かべた。
「なら、具体的な作戦を話そう。英稟、ルクシエル、お前たちはここで待っていろ。紬、奥の部屋を少し借りるぞ」
「あ、はい……! こちらへどうぞ」
紬は俺を酒場の奥にある、休憩用の小さな個室へと案内した。
すりガラスの扉を閉めると、居酒屋の賑やかさから遮断され、狭い部屋の中に俺と紬の二人だけが取り残された。
部屋には小さなソファーとテーブルしかなく、二人が立つと、触れ合わんばかりの距離になる。
紬は俺の体格の良さと、放たれる力強い「陽」の気配に圧倒されたのか、上気した顔で緊張したように俯いていた。エプロンドレスに包まれた華奢な胸が、小刻みな呼吸に合わせて小さく上下している。
「作戦についてだ。律也を脅迫している帝都のブローカー組織ごと、賭け符闘場『イクリプス』を俺たちの力で完全に制圧する。あそこの元締めを符闘で叩き潰し、律也の借金も過去の因縁もすべて粉砕してやる」
「イクリプスの……! でも、あの人たちは裏社会の人間で、とても危険だって律也くんが……」
紬は驚きながらも、その瞳の奥には微かな希望の光が宿っていた。
「危険だからこそ、俺が行く。律也は一人でケリをつけようとしているが、あいつ一人ではあの組織には勝てない。俺があの裏の符闘場ごと根こそぎ潰してやる」
「世一様が、律也くんを助けてくれるんですか……っ?」
「ああ。だが、それだけでは終わらない。お前にも役割がある」
俺は一歩距離を詰め、紬の華奢な肩へと優しく手を置いた。
触れた瞬間、彼女の身体がびくっと小さく跳ねる。俺の手のひらから伝わる熱と「陽」の気配が、彼女の内に眠る「陰」の霊理を無意識に刺激しているのだ。
「イクリプスを叩き潰した後、過去の鎖から解放された律也の前に、お前を連れていく。借金に怯え、一人で戦おうとしていたあいつに、お前が手を差し伸べるんだ。『もう一人で抱え込まないで。あなたにはちゃんと帰る場所がある』とな。過去を清算した律也が、本当の意味で前を向くための光となるのが、お前だ」
「私が……律也くんの、光に……」
「そうだ。お前が彼を繋ぎ止める錨になれ。俺が過去の闇を叩き潰し、お前が彼の心を救い上げる。これが更生プログラムの総仕上げだ」
俺は彼女の潤んだ目元に指先を滑らせ、溢れそうな涙をそっと拭い取ってやった。泣きじゃくる娘を放っておけなかっただけの、それだけのつもりだった。
だが、きめの細かい、吸い付くような若い肌は、指先を通じて俺の陽の熱をしたたかに吸い込んでしまう。紬はビクッと身体を震わせ、顔を首筋まで真っ赤に染めた。
(——しまった)
目を伏せ、呼吸を荒くしながらも、俺を拒絶するように小さく拳を握りしめている。その瞳の奥には、律也への不屈の忠誠心と恋心が、まるで盾のように硬く輝いていた。
しかし、そんな彼女の健気な意志とは裏腹に、ただ触れただけの俺の陽の気配は、彼女の未開発な陰の肉体を勝手に刺激してしまっていた。加減を誤った、ただの漏れだ。
「は、はい……世一様。私、律也くんを救うためなら……何でもします。だから……っ」
「心配するな。俺がすべてをコントロールしてやる。お前はただ、俺の言う通りに動けばいい」
なだめるつもりで言った言葉のはずが、耳元で低く響いた声さえも、紬には別の意味で届いたらしい。小さな耳たぶが瞬時に朱に染まり、身体が小さく震えた。
律也への想いで心を守ろうとしているのだろうが、目の前の俺の陽の気配に、彼女の肉体は本能的な反応を抑えきれていない。スカートの奥で、彼女が恥ずかしそうに太ももをごしごしと擦り合わせる仕草が、その動揺を雄弁に物語していた。
「世一様に……そう言っていただけると、なんだか、すごく安心します……っ♡ 胸が、ドキドキして……熱くなっちゃって……っ♡」
(意味が分かっていないだけか、それとも——)
これ以上は測りかねて、俺はひとまず、なだめるように彼女の柔らかな髪を撫でた。
「いい子だ、紬」
「あぅ……っ♡」
髪を撫でられただけのはずなのに、紬の口から、くすぐったさと戸惑いの混ざった、艶を帯びた声が漏れた。
(律也のための光にするつもりが……先に、こっちが灯をつけてどうする)
健気に律也を想う不屈の瞳を保とうとしながらも、腕の中の華奢な身体は、俺の陽の気配だけで小さく震え続けている。俺は舌打ちしたい気分を抑えて、そっと手を離した。この娘の身体まで俺のものにするつもりはない。更生の計略はこのまま進めるが、そこだけは律也に譲るつもりだった。
俺たちはリビングのテーブルで待つ英稟とルクシエルのもとへと戻った。
『煙銀亭』を後にした俺たちは、夜の帳が下りた街を歩き、それぞれの帰路についた。
英稟は甕星流の当主代行として、明日のイクリプス急襲に向けた戦力配置と星宮家の護衛たちの調整を行うため、一度本邸へと戻っていった。
俺とルクシエルは、転移した俺のアパート の部屋へと戻る。
ガチャリと扉を開けると、室内にはすでに先客がいた。
「戻ったか、異教徒め……」
ベッドの上に腰掛け、不機嫌そうに俺を睨みつけているのは、ルクシエルの実の妹であるアルギメルだった。
銀糸のような美しい髪をなびかせ、燃えるような紅い瞳に敵意を漲らせている。
小柄で可憐なその身体は、まだこの世界での実体化が不完全なのか、どこか儚げな空気を纏っていた。
「ふふ、アルギメル。またそうやって強がって……本当は、世一様の熱い陽の気でまたお仕置きされるのを、今か今かと待っていたのでしょう?」
ルクシエルが妖艶な微笑みを浮かべ、妹の前にゆっくりと歩み寄る。
「お、お姉様……っ!? な、何を言っているのですか! 私は、この異教徒を主人などと──」
「口ではどれだけ拒んでも、お前の可愛い羽が、世一様を見つめただけで嬉しそうに小刻みに震えていますよ♡ ほら、お姉様が世一様のお仕置きをもっと気持ちよく受け入れられるように、お膳立てして差し上げますね♡」
ルクシエルがそっと優しく手をかざすと、空間から滑るように黄金の鎖が這い出し、アルギメルの華奢な肢体にまとわりついた。
「なっ……! お姉様、また私を差し出すのですか……っ!? ひゃぅっ!?」」
黄金の鎖はアルギメルの細い両手首と両足首に巻き付き、容赦なく彼女をベッドへと引き倒して四肢を大きく広げた状態でシーツに固定した。
「世一様。この子は口では反抗しますが、身体はすでに世一様の陽の味を知っているはずです。どうぞ、私の身体とあわせて、世一様の熱い陽の精気でたっぷりとお仕置きをして差し上げてください」
ルクシエルは蕩けたような微笑みを浮かべると、自らもベッドの横に身を横たえ、自身の両手首を黄金の鎖で縛らせた。
ベッドの上には、黄金の鎖に囚われ、四肢を開かれた美しい天使の姉妹が並んでいた。
豊満で成熟したルクシエルの甘やかな肢体と、未発達で可憐なアルギメルの少女の身体。
そのコントラストが、俺の征服欲と加虐心を激しく刺激する。
「お前たち二人を、俺の陽の気で徹底的に染め上げてやる」
「うぅ……っ。や、やめて……! 異教徒の分際で、また私とお姉様を汚すつもりですかっ!」
アルギメルが必死に抵抗しようと身体をよじるが、黄金の鎖は彼女の自由を奪い、シーツの上に縫い止めている。
俺はまず、ルクシエルの白いドレスアーマーに手をかけた。
慣れた手つきで留め具を外し、衣服を滑り落とすと、そこには月光に濡れて輝く、豊満極まりない裸体が現れた。
はち切れんばかりの大きな双丘の先には、すでに欲情で熱く硬化したピンク色の蕾がツンと尖っている。
「あぁ……世一様……。触れていただく前から、私のなかは……こんなに熱くて、あなた様を求めて疼いています……っ♡」
「いい子だ、ルクシエル。お前のその淫らな身体を、妹の目の前でたっぷり愛撫してやる」
俺はルクシエルの豊かな胸を両手で掴み、揉みほぐすようにして捏ね回した。
指先で敏感な先端を強くつまんで弄ってやると、ルクシエルは背中を反らせて甘い喘ぎを漏らす。
「はぁぅっ……!♡ よ、世一様……っ♡ あつい、あなた様の手が……すごく良くって……身体が溶けちゃいますぅ……っ♡♡」
「お、お姉様……っ。なんて淫らな声を……! は、恥ずかしくないのですかっ……!」
「いいえ、アルギメル……。世一様の手は、本当に気持ちが良いのよ……。あなたの身体も、あの時の熱さを思い出して震えているでしょう?」
「そ、そんなわけ……ひゃぁぅっ!♡」
俺は鎖に繋がれたアルギメルへと視線を移した。
彼女の小さな身体を覆う白銀のドレスアーマーを、強引に剥ぎ取っていく。
現れたのは、ルクシエルとは対照的な、驚くほど白く滑らかな、未発達な少女の裸体だった。
小さく張りのある胸は手のひらにすっぽりと収まりそうなほどだが、その先端は以前に俺がたっぷり愛撫したせいで、すでに淡い色香を漂わせてツンと尖っている。
「うぅ……っ! 見ないで……! 異教徒のお兄様……そんな目で、私を見ないでくださいぃっ……!」
「口ではどんなに拒絶しても、身体は嘘をつけないぞ。一度俺の種をナカまで孕まされたお前の身体が、俺の陽の気をどう迎えるか試してやろう」
俺は彼女の太ももの内側を指先でなぞりながら、その中心にある窄まりへと手を伸ばした。
アルギメルは太ももを閉じようと必死に力を入れるが、黄金の鎖に両脚を左右に大きく開かれているため、かつて俺の肉棒を深く受け入れた秘裂は無防備に俺の前に晒されたままだ。
俺の指先が、すでに俺の陽の味を覚えてしまっている敏感な蕾にそっと触れた瞬間、アルギメルの可憐な身体がビクッと大きく跳ね上がり、背中を反らせた。
「ひぅぅっ……!? や、やだ……! 指先だけで、あの時のあついのが……なかに、入ってきちゃうぅ……っ♡」
「ほら、指先が触れただけでお前のナカがキュンキュンと締め付け、欲情しているぞ。俺の陽の気にお前の身体が本能レベルで屈服している証拠だ」
「ち、違います……っ! これは、ただの……身体が勝手に……っ♡ お兄様のあついので……良くなっちゃうのぉ……っ♡」
俺は指先に少し力を込め、かつて愛撫で何度も濡れそぼった小さな蕾をごしごしと擦ってやった。
すると、彼女の窄まりからは、かつての快楽の記憶を呼び覚まされたように、透明な愛液がだくだくと溢れ出し、俺の指先を一瞬で濡らし尽くした。
「口では反抗していても、お前の秘所はこんなにも俺を求めて蜜を吹いているぞ、アルギメル」
「あ、ありえないですぅ……っ♡ お姉様の前で……こんな、お兄様の指なんかで……なかが、ぎゅうぎゅうに疼いて……っ♡♡♡ ぬちょぬちょ……おとがして、恥ずかしいよぉ……っ♡♡♡」
アルギメルは紅い瞳に涙を浮かべ、悔しそうに首を振りながらも、すでに完全に堕ちてしまっている身体が与える熱い快楽に抗うことができず、腰を小さく揺らして指先に擦りつけてきた。
隣では、ルクシエルが自身の割れ目を俺の太ももに擦りつけながら、蕩けた声で妹を誘う。
「ふふ、アルギメル。世一様の陽の熱が、あなたのなかに入り込んでいるのよ。抗うのをやめて、身を委ねなさい……。それはとても、幸せなことなのだから……っ♡」
「お姉様……お姉様まで……ひぅっ……!♡」
俺はさらに愛撫の手を強め、姉妹の身体を交互に弄びながら、二人の魔力回路を俺の陽の気でじっくりと満たしていった。
俺はルクシエルの柔らかな身体をそっと引き寄せ、そのふくよかな胸をひとしきり愛撫した後、視線を隣のアルギメルへと戻した。
アルギメルは紅い瞳を潤ませ、逃げ場のないベッドの上で、黄金の鎖に両手両脚を大きく開かれて呼吸を荒くしていた。
「さて、アルギメル。お前の身体がどれだけ俺の陽の気を覚えているか、じっくりと分からせてやる」
「う、うぅ……っ。嫌です……! 異教徒のお兄様にお仕置きなんて……私、絶対に、良くなんか……っ♡」
口では必死に拒絶の言葉を紡ぐものの、彼女の太ももの間にある秘裂は、すでに透明な蜜液をだくだくと溢れさせ、月光に濡れて妖しく光っていた。
俺は彼女の窄まりの入口、ぷっくりと熱を帯びて膨らんだ敏感な蕾に指先を滑らせた。
「ひゃぅっ……!? あ、あつい……っ♡ 指が触れただけで、なかが……キュンキュンしちゃいますぅ……っ♡」
「以前に俺の種を奥まで孕んだ時の熱さが、もう身体の芯まで染み付いているんだろう」
「ち、違います……っ! これは、ただの……魔力の暴走です……! 私は、絶対に屈服なんて……っ♡ あぅ……っ♡」
俺は指先を窄まりの隙間へと滑り込ませ、そっと奥へと滑り込ませた。
ずぷり……ぬちょ……。
「ひぁああああっ……!!♡♡ な、なかに……お兄様の指が、入ってきたぁ……っ♡♡♡ 奥まで、届いちゃうぅ……っ♡♡」
アルギメルのナカは驚くほど狭く、俺の指を吸い込むようにしてぎゅうぎゅうと締め付けてきた。
一度俺の熱塊を受け入れて開発されたその窄まりは、指先が少し動くだけで「くちゅ、ぐちゅ」と淫らな音を立てて濡れそぼっていく。
「ほら、アルギメル。指を二本に増やしてやるぞ」
「や、やだ……! 二本も入ったら……のなかが、いっぱいになっちゃう……っ♡ んぅぅ……っ♡♡」
俺は二本の指を彼女の窄まりの最奥まで差し入れ、膣壁のひだを抉るようにして激しく掻き回した。
ぐちゅ……ぐちゅぐちゅ……!
「ひぁっ……! あ……っ! つう……っ♡ 動くたびに、なかが、あつくて……良くなっちゃうぅ……っ♡♡♡ お兄様の指、すごくて……頭がぼーっとしちゃいますぅ……っ♡♡♡」
アルギメルは黄金の鎖をジャラジャラと鳴らしながら、腰をくねらせて指先の刺激に狂おしく反応し始めた。
隣では、ルクシエルが自身の豊かな胸を揺らしながら、四つん這いになってアルギメルの顔の横へと這い寄る。
「ふふ、アルギメル♡ お前のナカ、世一様の指をこんなに強く締め付けて、もっと奥を欲しがっているのですよ♡ お姉様には分かります……お前が今、どれだけ気持ちよくなっているか」
「お、お姉様……っ♡ や、やだ……そんな、恥ずかしいこと言わないで……っ♡ はぁ……っ♡ はっ……あぅ……っ♡♡」
「恥ずかしいことはありませんよ、アルギメル♡ 世一様にこうして愛でていただけるのは、私たち天使にとって最高の栄誉ですの。ほら、お姉様も手伝って差し上げましょうね♡」
ルクシエルはそっと顔を伏せ、アルギメルのツンと尖った胸の蕾を、自身の柔らかな唇で優しく吸い上げた。
れろ……れろ……♡
「ひゃぅぅっ……!? お姉様のくちびる……あつい……っ♡ 胸まで、ビリビリしちゃうぅ……っ♡♡」
「あぁ……アルギメルの胸、世一様の陽の気でこんなに熱くなっておりますよ……♡ 可愛い妹……もっと、世一様に甘えていいのですよ……♡」
姉妹の敏感な箇所が同時に愛撫され、アパートの室内に二人の淫らな喘ぎ声が重なり合って反響する。
俺はアルギメルの窄まりを指先で激しく抉りながら、もう片方の手の親指で、ぷっくりと硬く肥大した彼女のクリトリスを激しく捏ね回した。
「あぐぅぅっ……っ♡ くる……くるっ……! そこ……世一様に触られたみたいに、ビリビリする……っ♡♡ なかのあついところが、壊れちゃうぅ……っ♡♡♡」
アルギメルの魔力回路が、俺の指先から流れ込む圧倒的な陽の気に共鳴し、彼女の銀髪がシーツの上に美しく散らばって大きく波打つ。
「アルギメル、初めての潮吹きを味わわせてやる。奥の敏感な場所を、もっと激しく突いてやるからな」
「や、やだ……! そんなの……私、どうなっちゃうのぉ……っ♡ お兄様……っ♡♡ イク……イクぅぅっ……!!♡♡♡」
「ほら、もっと腰を動かせ。俺の陽の熱をお前のナカの最奥まで吸い尽くすんだ」
「ひぃぅっ……っ♡ 身体が……お兄様に負けちゃうぅ……っ♡♡♡ 負けちゃうのぉぉっ……!!♡♡♡ イくぅぅっ……!!♡♡♡」
限界に達したアルギメルは、黄金の鎖の中で全身を激しくがくがくと痙攣させ、背筋を大きく反らせて絶頂した。
その瞬間、彼女の窄まりが激しく収縮し、奥底から透明な愛液がビュビュッと勢いよく噴水のように吹き出した。
「ひゃあぁぅぅぅっ……!!!♡♡♡♡」
吹き出した愛液は、俺の指先を激しく濡らし、彼女の下腹部からベッドのシーツに向けて、淫らな放物線を描いて飛び散った。
初めて経験する強烈な潮吹きの快楽に、アルギメルの頭の中は真っ白に染め上げられ、彼女の紅い瞳は完全に蕩けきって涙をボロボロとこぼした。
「はっ……はぁっ……あぅ……っ♡♡♡ なに、これ……っ♡ 身体から……ジュースが、いっぱい、出ちゃうぅ……っ♡♡♡」
「すごい量だな、アルギメル。お前のナカ、俺の指だけでこんなに淫らな蜜を吹き出して、完全に俺に屈服しているぞ」
俺が濡れた指先を彼女の目の前に突き出すと、アルギメルは恥ずかしさに顔を真っ赤に染めながらも、自ら俺の指先にそっと舌を伸ばして愛液を舐めとった。
「あぅ……っ♡ お兄様……指……おいしいですぅ……っ♡ 身体が……あつくて、もう、どうにかなっちゃいそう……っ♡」
初めての潮吹きによって、彼女の反抗的な精神の防壁は完全に粉砕され、その魂はより深く俺の陽の支配へと沈んでいった。
隣でその淫らな姿を見つめていたルクシエルも、自身の濡れそぼった秘所をシーツに擦りつけながら、我慢の限界といった様子で俺を見上げてきた。
「あぁ……世一様……。アルギメルがこんなに可愛く仕上がりました……。次は……私を、抱いてくださいますか……? 私のなかにも、世一様のあつい種を……たっぷり注いでください……っ♡」
姉妹の魔力回路は俺の陽の気で完全に同調し、部屋の中はむせ返るような淫らな熱気と愛液の匂いで満たされていった。
「二人とも、よく準備ができたな。これからは、お前たち姉妹の窄まりを、俺の熱いので交互に満たしてやる」
俺はベッドの上に横たわる二人の前に、限界まで怒張し、熱く硬化した自身の肉棒を晒した。
「あぁ……世一様の逞しい熱塊……♡ アルギメル、ほら、よく見てくださいね♡ またあの大きなので、私たちのなかを満たしていただけるのですよ♡」
ルクシエルは鎖に繋がれたまま、蕩けた顔で妹のアルギメルに囁きかける。
「ひぅっ……お、おっきい……。また、あんな太いのが……お姉様と私のなかに……っ♡」
アルギメルは恐怖と、それ以上の期待で紅い瞳を潤ませ、太ももを左右に大きく開いたまま、小さく身震いした。
俺はまず、潮吹き直後でヒクつき、締め付けがより敏感になっているアルギメルの秘裂へと怒張の先端を押し当てた。
「まずは妹のお前からだ。ほら、一度俺の種を孕んだナカを、また大きく広げてみせろ」
「や、やだ……! お兄様のあついのが……押し入ってくるぅ……っ♡」
俺は腰を沈め、彼女の狭い窄まりへと一気に怒張を沈め込んだ。
ずぷり……ぬちょ……っ!
「あぐぅぅっ……!!♡♡♡ つう……っ♡ 身体が、また裂けちゃう……っ♡♡ お兄様の太いのが……奥まで、あつく届いて……っ♡♡♡」
アルギメルのナカは、かつて受け入れた記憶を呼び覚まされたかのように、激しく波打って俺の肉棒を締め付けてきた。
指先での潮吹き直後ということもあり、膣壁は過敏になっており、俺の怒張が擦れるたびに、彼女の口から鋭い悲鳴のような喘ぎ声が漏れる。
「あぁ……気持ちよさそうですね、アルギメル♡ 世一様のあつい肉棒を、お前の可愛いナカでしっかりと締め付けて差し上げてください♡」
ルクシエルが妖艶に言葉で妹を責め立てる。
「お、お姉様……っ♡ 動くたびに……なかが、ぎゅうぎゅうに擦れて……頭がおかしくなりそう……っ♡♡」
俺は数回、アルギメルのナカを最奥まで叩くように突き刺し、たっぷりと愛液を吸い上げさせた後、濡れた肉棒を一気に引き抜いた。
ぽんっ……ぬちょ……。
「ひぅっ……! あついのが……抜けちゃった……っ♡」
寂しげに窄まりをヒクつかせるアルギメルを余所に、俺はすぐ隣で欲情の限界に達して待っていたルクシエルの蜜壺へと、その濡れた熱塊を滑り込ませた。
ずちゅ……ずぷり……!
「あひぃぅっ……!!♡♡ 世一様……っ♡ これです……これが欲しかったのですぅ……っ♡♡♡」
ルクシエルの豊満なナカは、待っていましたとばかりに俺の肉棒をぴったりと包み込み、膣壁全体で吸い付くように締め付けてきた。
かつて何度も俺の種を注ぎ込まれたその蜜壺は、アルギメルの愛液と混ざり合って、信じられないほど滑らかに俺のピストンを受け止める。
「ルクシエルのナカは相変わらず吸い付きが素晴らしいな。妹の目の前で、こんなに締め付けてくるぞ」
「はいぃ……っ♡ 世一様……もっと激しく、私を犯してください……っ♡ アルギメルに見せてあげたいのです……主人様に抱かれる、この最高の快楽を……っ♡♡♡」
俺はルクシエルの細い腰を強く引き寄せ、背後から激しく腰を叩きつけた。
ぐちゅ、ぐちゅ……ぶちゃ、ぐちゃ……!
濡れた皮膚と皮膚が激しくぶつかり合う淫らな音が、アルギメルの目の前で響き渡る。
「お、お姉様……そんな、獣みたいに腰を振って……お兄様にメロメロになってる……っ♡ でも、見てるだけで……私のなかまで、あつくなってきちゃうのぉ……っ♡♡」
「なら、お前のナカにも、すぐにお姉様の蜜がたっぷりと塗られた俺の熱いのを戻してやる」
俺はルクシエルのナカから引き抜き、ルクシエルの蜜で濡れそぼった肉棒を、再びアルギメルの窄まりへと突き刺した。
ずちゅぷり……っ!
「ひゃあぁぅっ……!!!♡♡♡♡」
アルギメルは目を見開き、全身を大きくのけ反らせた。
「お、お姉様の蜜と……お兄様の太いのが……一緒になかに入ってきて……ビリビリするぅ……っ♡♡♡ 魔力回路が……お兄様に、乗っ取られちゃうぅぅっ……!!♡♡♡」
「そうだ、お前たち姉妹の魔力回路を、俺の陽の精気で完全に同調させてやる」
俺は姉妹を交互に激しく貫き、二人の「陰」の窄まりを俺の「陽」の肉棒で繋ぎ合わせるようにして、ピストンの速度を上げていった。
俺は二人の配置を調整し、ルクシエルにアルギメルを背後からそっと抱きしめさせた。
黄金の鎖がジャラジャラと淫らな音を立てる中、二人の美しい裸体がぴったりと重ね合わされる。
ルクシエルの豊満な胸がアルギメルの華奢な背中に押し当てられ、二人の濡れそぼった秘裂がすぐ隣に並んだ。
「お姉様……あつい、お姉様の身体がぴったりくっついて……お兄様のが、もっと奥まで……っ♡」
「ふふ、アルギメル♡ 世一様の陽の熱が、私たちの身体を通じて繋がっているのですよ♡ ほら、もっと激しく突いていただきましょう♡」
ルクシエルが妹の首筋に舌を這わせながら、妖艶に喘ぐ。
俺は腰のピッチを一段と引き上げ、二人の窄まりに向けて交互に、狂ったように腰を叩きつけ始めた。
ずちゅぷり……ずちゅぷり……! ぐちゅぐちゅぐちゅ……!
「ひゃあぁぅっ……!!!♡♡ 交互に……あつくて太いのが……どんどん突き刺さってくるぅ……っ♡♡♡」
アルギメルは太ももを小刻みに震わせ、シーツを両手で固く握りしめた。
ピストンの速度が上がるたびに、二人のナカから溢れ出た愛液が混ざり合い、「ぶちゃぶちゃ」「ぬちょぬちょ」と部屋中に響き渡る。
「気持ちいいか、アルギメル。ほら、お前のナカ、俺の陽の気でこんなにキュンキュンと締め付けて、熱くなっているぞ」
「は、はいぃ……っ♡ お兄様……お兄様のあついので……なかが、ぎゅうぎゅうに締め付けちゃいますぅ……っ♡♡♡ 良くて、壊れちゃうぅ……っ♡♡♡」
すでに彼女の口から反抗の言葉は完全に消え失せ、俺を「お兄様」と呼んで快楽に縋り付く淫らなメスと化していた。
俺はルクシエルの蜜壺へと腰を沈め、最奥の敏感な膣壁を一気に抉るようにして突き刺した。
ずぷり……!
「あひぃぅっ……!!♡♡ 世一様……っ♡ その、奥のあついところ……っ♡ もっと、もっと激しく……私を壊してくださいぃ……っ♡♡♡」
ルクシエルは妹を強く抱きしめたまま、絶頂の予感に全身を震わせ、俺の怒張をナカで締め付け続けた。
「お姉様……っ♡ お姉様が、あつい種を欲しがって、お尻を振ってる……っ♡ 私も……私も、お兄様のあついので、いっぱいにしてほしいよぉ……っ♡♡♡」
アルギメルが自ら腰を小さく浮かせ、俺の肉棒を待ち望むように秘裂をピクプクとうごめかせる。
俺はルクシエルのナカから引き抜きすると、すぐにアルギメルの窄まりへと怒張を突き戻し、腰のストロークを限界まで加速させた。
ぶちゃぶちゃぶちゃ……ぐちゅぐちゅ……!
「あひぃっ……! そこ、だめぇっ……!♡ 突き刺さるたびに、頭が真っ白になっちゃうのぉ……っ♡♡♡ とまらない……っ、イっちゃうぅぅっ……!!!♡♡♡」
「二人とも、もう限界だな。俺の陽の精気で、お前たちのナカをたっぷりとお仕置きしてやる」
二人の「陰」の霊理は、俺の「陽」の気によって極限まで高まり、魔力回路が限界を迎えてショート寸前の熱を放ち始めていた。
俺はルクシエルの窄まりから濡れた肉棒を引き抜くと、すべての標的をアルギメルへと絞った。
「アルギメル、お前を先に最高の快楽へ叩き落としてやる。俺の陽の種を、お前のナカの最奥までたっぷりと注ぎ込んでやるからな」
「ひぅっ……! お兄様……私だけを……あついのが、奥まで、突き刺さって……っ♡」
俺はアルギメルの細い腰を両手でしっかりと掴み、彼女の敏感な窄まりに向けて、腰を激しく叩きつけ始めた。
ずちゅぷり……ずちゅぷり……! ぶちゃ、ぶちゃぶちゃ……!
「あひぃぅっ……!!!♡♡ あ……あつい、おっきいのが……奥を、どんどん叩いて……頭が壊れちゃうぅ……っ♡♡♡」
アルギメルは黄金の鎖の中で全身を激しく震わせ、首筋を真っ赤に染めて喘ぎ声を上げた。
隣では、ルクシエルが自身の濡れそぼった秘所をシーツに押し付けながら、アルギメルの耳元へと顔を近づける。
「ふふ、アルギメル♡ 世一様のあつい肉棒が、お前のナカだけを独占して突いているのですよ♡ お姉様の前で、主人様の種を一番に孕んでくださいね♡」
「お姉様……お姉様……っ♡ やだ……っ♡ なかが、お兄様の逞しいので……ぎゅうぎゅうに満たされて……おかしくなっちゃうぅ……っ♡♡♡」
「おかしくなっていいのですよ、アルギメル♡ 世一様の種をいっぱい注いでいただいて、私たちの本当の主人様の駒になりましょう♡」
「は、はいぃ……っ♡ お兄様……お兄様の種、なかに……いっぱい……いっぱい出してぇ……っ♡♡♡」
アルギメルは紅い瞳を潤ませ、完全に蕩けきった顔で俺を見上げ、もっと奥まで突き刺してほしいと懇願するように腰を小さく揺らした。
俺は彼女の窄まりの最奥、魔力回路の根幹をなす敏感な膣壁に向けて、最後のストロークを激しく叩きつけた。
「出すぞ、アルギメル!」
「つ……っ♡ なかに……! お兄様のあつい種……全部、全部流し込んでぇ……っ♡♡♡ いく……っ、奥でいくぅぅっ……!!!♡♡♡」
限界に達したアルギメルは、黄金の鎖の中で全身を激しくがくがくと痙攣させ、背中を大きくのけ反らせて絶頂した。
それと同時に、俺は彼女の膣壁が狂ったように収縮して締め付ける最奥に向けて、白濁した精液をごぷっごぷっと勢いよく放出した。
「あひぃぅぅっ……!!!♡♡♡♡」
アルギメルの窄まりは、俺の陽の精液を吸い上げるようにしてビクビクと強くうごめき、熱いザーメンを膣内いっぱいに受け止めた。
頭の中を最高潮の快楽で真っ白に染め上げられた彼女は、そのままシーツの上に力なく崩れ落ち、涙を流しながら深く達した。
俺がゆっくりと肉棒を引き抜くと、彼女の愛らしくヒクつく窄まりの入口から、白濁した俺の種がどろりと糸を引いて溢れ出し、彼女の太ももを汚した。
「はぁ……はぁ……っ♡ お兄様……なかが、お兄様のあついので……ぽかぽかして、すごく幸せですぅ……っ♡」
アルギメルは蕩けた顔で微笑み、黄金の鎖の中でぐったりと横たわりながらも、その瞳には俺への深い忠誠と愛欲が宿っていた。
ルクシエルはそれを見て、嬉しそうにアルギメルの頬にキスをした。
「本当によくできましたね、アルギメル♡ これであなたも、世一様の本当の仲間ですよ♡」
「はい……お姉様……っ♡」
こうして、反抗的だった白銀の天使は、俺の陽の精気によって完全に魂の底から隷属する『駒』として完成した。
俺はアルギメルの窄まりから引き抜いたばかりの、彼女の蜜と俺の白濁した種で濡れそぼった肉棒を、すぐ隣で待つルクシエルの秘所へと押し当てた。
ルクシエルは黄金の鎖に手首を縛られたまま、腰を激しくくねらせて俺の熱塊を迎え入れようと待ち望んでいる。
「世一様……おねだりです。私のなかにも……世一様のあつい種を、アルギメルと同じようにたっぷり注ぎ込んでください……っ♡」
「焦るな、ルクシエル。お前のその欲張りな蜜壺を、今からたっぷりとお仕置きしてやる」
俺は彼女の豊満な太ももを大きく左右に広げ、濡れそぼった窄まりに向けて、一気に腰を沈め込んだ。
ずぷり……ぬちょ……!
「あひぃぅっ……!!♡♡ 世一様……っ♡ なか、すごくあつくて……良くなっちゃいますぅ……っ♡♡♡」
ルクシエルのナカは、かつて何度も俺の種を受け入れて開発されているため、吸い付きが尋常ではないほど良く、膣壁全体で俺の怒張をぎゅうぎゅうと締め付けてきた。
「アルギメル、よく見ておけ。お前のお姉様が、俺の肉棒をナカで締め付けて、こんなに淫らな声を上げているぞ」
俺がそう告げると、絶頂の余韻に身を震わせながら横たわっていたアルギメルが、濡れた瞳でこちらを見つめた。
「は、はい……お兄様……。お姉様、すごく幸せそうなお顔をして……お兄様に抱かれています……っ♡」
「なら、アルギメル。今度は逆にお前が、お姉様を愛撫して差し上げるんだ。ルクシエルの胸を優しく揉んでやれ」
「は、はい……お兄様……っ♡」
アルギメルは鎖の可動範囲のなかで、細い両手を伸ばし、ルクシエルの豊かな胸を優しく揉みほぐし始めた。
「んぁ……っ♡ アルギメル……お前の手、冷たくて気持ちいいですよ……♡ 世一様……っ♡ 妹の愛撫と、主人様の太いので……私、もっと良くなっちゃいますぅ……っ♡♡♡」
ルクシエルは妹の愛撫を受け止めながら、俺の激しいピストンに合わせて腰を大きく振り、ナカの最奥を抉るようにして締め付けを強くした。
ぶちゃ、ぶちゃぶちゃ……! ぐちゅぐちゅ……!
姉の豊かな胸を揉みながら、アルギメルもまた、姉が俺の逞しい肉棒に貫かれて蕩けきっている淫らな姿を見つめ、自身の窄まりを再びキュンキュンと疼かせていた。
「いいぞ、ルクシエル。お前のナカ、妹の愛撫でさらに熱く締め付けてきているぞ」
「はいぃ……っ♡ 世一様……もっと、もっと奥まで突いて……私をめちゃくちゃにしてくださいぃっ……!!!♡♡♡」
俺はルクシエルの腰を強く掴み、彼女のナカの最奥を叩き潰すようにして、ピストンの速度をさらに上げていった。
俺はルクシエルを後ろから激しく貫きながら、空いた方の手を、隣で姉の胸を揉んでいたアルギメルの下腹部へと伸ばした。
アルギメルの秘裂は、先ほどの初めての潮吹きでだくだくに濡れそぼったまま、まだ熱を帯びて小刻みにヒクついていた。
そこへ俺の大きな手が覆い被さると、濡れた蕾を指先で強く捏ねるようにして擦る。
「ひゃぅっ……!!♡ お兄様、またそこを……っ♡ まだ、じんじんして、あついのにぃ……っ♡♡」
「お前の身体は、一度絶頂したくらいじゃ全然満足していないぞ。ほら、お姉様を抱きながら、お前も一緒に可愛がってやる」
俺はルクシエルの豊満な腰を片手でしっかりと掴んでストロークを続けつつ、もう片方の手の指を、アルギメルの濡れそぼった窄まりの奥へと再び滑り込ませた。
ずぷり……ぬちょ……。
「あぐぅっ……!♡ なかに、またお兄様の指が……っ♡ ぐちゅぐちゅ、おとがして、良くなっちゃうぅ……っ♡♡♡」
アルギメルは黄金の鎖に囚われた両手足をもがき、腰をくねらせて指先の刺激に激しく応じた。
ルクシエルは自身の最奥に俺の怒張を咥え込んだまま、アルギメルの涙に濡れた顔を見つめ、そっと唇を重ね合わせて舌を絡ませた。
れろ……ちゅ……っ♡
「んん……っ♡ ふぁ……っ♡ お姉様……のした、あまくて、あついよぉ……っ♡♡」
「アルギメル……私も、世一様のあついので頭が溶けそうですの……♡ 一緒に行きましょう……主人様の、素晴らしい快楽の底へ……っ♡」
姉妹が舌を絡ませて喘ぎ声を重ね合わせるなか、俺はルクシエルを激しく突き刺し、同時にアルギメルの窄まりを指先で抉り回した。
ぶちゃ、ぶちゃぶちゃ……!!! ぐちゅっ、くちゅくちゅ……!!!
部屋の中には、二つの淫らな結合部から発せられる「ぶちゃぐちゃ」という濡れ音が激しく反響し、むせ返るような愛液と精液の匂いが満ちていく。
「はぁぅっ……!♡ 世一様……あつい……っ♡ なかが、世一様ので……いっぱいに締め付けちゃいますぅ……っ♡♡♡」
「だめ……だめぇっ……! お兄様の指、そこ……あの時のあついところが、ビリビリするぅ……っ♡♡♡ イク……また、イクぅぅっ……!!!♡♡♡」
二人の「陰」の霊理は極限まで同調し、お互いの快楽を高め合いながら、激しい絶頂の波へと向かって駆け上がっていた。
「二人同時にイクぞ! お前たちの同調したナカに、俺の陽の熱を極限まで注ぎ込んでやる!」
俺はルクシエルを最奥まで激しく突き刺しながら、同時にアルギメルの敏感な箇所を指先で狂ったように掻き回した。
「はぁああああっ……!!!♡♡♡ 世一様……っ♡ そこ、あつくて、良すぎますぅ……っ♡♡♡ もう……だめっ……! イっちゃいますぅぅっ……!!!♡♡♡」
「あひぃぅっ……っ♡ お兄様……お兄様の指で、なか、かき回されて……私も、もうだめぇっ……!!!♡♡♡ イク……イクぅぅっ……!!!♡♡♡」
姉妹の舌が再び絡み合い、お互いの喘ぎ声を口内に吸い込み合いながら、二人の美しい身体がベッドの上で激しく痙攣し、のけ反った。
その極限の同調の瞬間、俺はルクシエルの激しくうねる蜜壺の最奥に向けて、熱い精液を一気に放出した。
ごぷっ……ごぷごぷっ……!!!
「あひぃぃぅっ……!!!♡♡♡♡ なかが……世一様のあついので……いっぱいに満たされるぅ……っ♡♡♡」
ルクシエルの膣壁は、俺の怒張を壊さんばかりに強くビクビクと収縮し、放出された精液を余さず吸い上げるようにして絶頂した。
それと同時に、俺の指先で抉られていたアルギメルの窄まりからも、再び透明な愛液がビュビュッと勢いよく噴水のように吹き出し、俺の手を熱く濡らした。
「ふぁあぁぅぅぅっ……!!!♡♡♡♡」
アルギメルは頭の中を真っ白に蕩けさせた恍惚の表情で、背中を激しくのけ反らせ、二度目の強烈な潮吹きの中で深く達した。
アパートの部屋には、二人の天使の凄まじい絶頂の悲鳴と、荒い呼吸の音だけが反響していた。
俺がルクシエルのナカからゆっくりと肉棒を引き抜くと、彼女の秘所から白濁した俺の種と蜜液がどろりと糸を引いて溢れ出し、シーツを汚した。
アルギメルの窄まりからも、吹き出した愛液がシーツに大きな水たまりを作っている。
ルクシエルがそっと手を振ると、二人の四肢を縛っていた黄金の鎖がサラサラと光の粒子となって消滅した。
拘束から解放された二人は、腰が完全に抜けてくたくたになった身体を這わせ、俺の左右へと吸い寄せられるようにしてすがりついてきた。
アルギメルは涙に濡れた顔を俺の胸に埋め、小さく身体を震わせながら幸せそうに微笑んだ。
「世一様……私の、大好きなお兄様……っ♡ 私のなか、お兄様のあついので、ぽかぽかして……もう、あなた様なしでは生きられなくなっちゃいました……っ♡」
「ふふ、アルギメル♡ 本当に可愛い妹……。世一様、私たちの魔力回路は、今や完全にあなた様の陽の気と同調いたしました♡ これで明日の符闘、どんな敵が来ようとも、私たちは最大の力でお応えできます♡」
ルクシエルも俺の腕を強く抱きしめ、豊かな胸を押し付けながら嬉しそうに微笑んだ。
姉妹の魂は、俺の陽の精気によって本能レベルで完全に支配され、最上位の式符としての同調率は極限へと達したのだった。
激しい交合の余韻が残る中、俺は左右からすがりついてくるルクシエルとアルギメルの細い身体を両腕に抱き締め、そのまま深い眠りに落ちていった。
シーツに広がった愛液と精液の甘い匂いに包まれながら、泥のように眠る時間は、心地よい疲労感に満ちていた。
——
翌朝、窓から差し込む眩しい朝日の光で目が覚めた。
隣を見ると、ルクシエルとアルギメルが俺の胸に顔を埋めたまま、すやすやと穏やかな寝息を立てていた。
アルギメルは黄金の鎖が消え去った後も、自ら俺の腕に細い両手を絡ませてしっかりと抱きついている。
かつてあれほど頑なに俺を拒絶し、「異教徒」と罵っていた勝ち気な天使の面影はそこにはなく、ただ陽の主に心身を委ねきった愛らしい少女の顔だった。
俺が身を起こそうとすると、二人がうっすらと目を覚ました。
「おはようございます、世一様……。昨夜は、本当に素晴らしい夜でしたね……っ♡」
ルクシエルが蕩けた笑顔で俺の頬にそっとキスを寄せる。
アルギメルは俺の腕を抱きしめていたことに気づくや否や、顔を耳まで真っ赤にして慌てて手を離し、ツンとそっぽを向いた。
「な、何を見てるのですか、異教徒のお兄様! ……うぅ、昨夜のお仕置きのせいで、まだ身体が熱くて動かないのです。責任を取ってください……っ♡」
「無理に動くな。今日の符闘のために、お前たちの魔力回路は俺の陽の気で満たしてある。ゆっくり実体化を解いて休んでおけ」
「はい……お兄様……っ♡」
二人は嬉しそうに頷くと、光の粒子となって俺の符叢のカードへと吸い込まれていった。
手元に残ったカードからは、かつてないほどに力強く、澄み渡った陽の魔力が波動となって伝わってくる。
姉妹の魔力を完全に同調させ、式符としての出力を極限まで引き上げることに成功した確かな手応えがあった。
俺はシャワーを浴びて身体を清め、従者としての身なりを整えると、アパートを出て英稟たちとの合流地点へと向かった。
合流場所は、賭け符闘場『イクリプス』の裏手にある、人通りのない薄暗い路地裏だ。
そこには、凛とした軍服姿の英稟と、黒い符士装束をまとった苑子が、緊張感を漂わせながら待っていた。
「世一様、お待ちしておりました」
英稟が歩み寄り、俺の一礼に応える。
その瞬間、英稟の肩がビクッと小さく震え、彼女の黒い瞳に驚愕の色が走った。
俺の身体から放たれる、ルクシエル姉妹との交合を経て極限まで高まった圧倒的な「陽」の覇気。
その強烈な霊力に当てられ、英稟の陰の肉体は無意識のうちに反応し、軍服の奥で身体を熱く疼かせているようだった。
「す、素晴らしい霊力です、世一様……。まるで、世界そのものを支配するかのような陽の波動を感じます……っ♡」
英稟は顔を上気させ、漏れそうになる熱い吐息を必死に押し殺しながら、羨望と服従の眼差しで俺を見つめた。
背後に控える苑子もまた、俺の放つ覇気に圧倒されたように頬を染め、深く頭を下げて恭順の意を示した。
「苑子、律也の様子はどうだ?」
「はい、世一様。律也はすでに『イクリプス』の内部へと入り込んでおり、あの組織の者たちに囲まれながら、脅迫されている状況のようです」
「そうか。更生プログラムの総仕上げだな。英稟、作戦通り俺たちが乗り込んで、律也を人質に取っているあの組織ごと、イクリプスを徹底的に叩き潰すぞ」
「は、はい……世一様。作戦の指示、承知いたしました。甕星流の総力を以て、あなた様をサポートいたします」
英稟は熱く濡れ始めているであろう太ももをそっと擦り合わせ、引き締まった表情で頷いた。
準備はすべて整った。
三神の息子を脅かす過去の因縁を完全に粉砕し、俺の忠実な『駒』として完成させるための舞台が待っている。
俺はイクリプスの重い鉄扉を見上げた。
「よし、始めようか」