※この作品はR-18です。

『神符大戦 ──世界大会決勝で負けて底辺に堕ちた男、TCGの勝敗が全てを決める異世界で美少女達を調教しながら盤面制圧を目指す──』   作:シキセ

33 / 118
第二十話 要塞の褥

「まず床に手をつけ」

 

「……」

 

「跪いて、俺の前に来い」

 

冬子の目が、一瞬だけ揺れた。

 

何を求められているか——分かった上で、動いた。大和撫子の所作で、丁寧に。早雲家の家頭が——畳に膝をついた。

 

「……失礼いたします」

 

格調があった。所作が乱れなかった。それが——この段階の冬子だった。

 

冬子の細い指が、おずおずと俺の怒張に添えられた。慣れない手つきで形と重さを確かめ、それから意を決したように小さな舌を伸ばす。先端の割れ目から滲む先走りを、丁寧に舐め取った。

 

「……れろ……っ」

 

舌先で裏筋を辿り、両手で根元を支えながら、唇を開いて先端を含んだ。

 

「浅い。もっと深く」

 

「……っ」

 

冬子が顔を上げかけた。俺は後頭部に手を置いて、ゆっくりと押し込んだ。

 

「ん——っ」

 

喉の際まで届いた。早雲家の家頭の口が、俺のもので塞がれていた。

 

「んっ……ふ——、んん——っ」

 

苦しげに眉を寄せながら、それでも冬子は引かなかった。符士の意地で、頭を前後させ始める。唇できつく締めつけ、舌を絡ませ、たどたどしくも懸命に奉仕する。すぼめた唇の端から、唾液が銀色の糸を引いて顎を伝った。

 

「んぅ……っ——ふ……んっ……♡」

 

——音が、漏れた。

 

奉仕しているうちに、冬子自身の鼻にかかった息に、甘いものが混じり始めていた。本人も気づいていなかった。

 

俺は動かなかった。冬子にやらせた。早雲家の頭目が膝をつき、格調のある所作のまま、口を犯されて頬を上気させている。その落差が、丁寧にこの女の城壁に楔を打ち込んでいた。

 

「顔を上げろ」

 

冬子が、唇を離して顔を上げた。怒張と唇の間に、唾液の糸が細く伸びて、切れた。

 

目の端に——一筋、光るものがあった。冬子は気づいていなかった。計算の涙ではなかった。体が——先に動いていた。

 

「……上手い」

 

冬子が、かすかに目を逸らした。濡れた唇が、まだ小さく震えていた。

 

────

 

「次は胸だ」

 

「……胸で——ですか」

 

「そうだ。自分でやれ」

 

冬子が止まった。

 

フェラは与えられた命令だった。しかしこれは違う。自分の手で、自分の体を——俺のために使う。その差が、冬子の計算に引っかかっていた。

 

「……承知いたしました」

 

冬子が両手を胸の下に添えた。形のいい乳房を寄せ、俺の怒張を白い谷間に挟み込む。柔らかい肉が、左右からぴたりと包んだ。

 

「……これで」

 

「動け。先を、自分の口で可愛がりながらだ」

 

「……はい」

 

冬子が体を上下させ始めた。最初はゆっくりと、探るように。谷間から覗く先端に舌を伸ばして舐め、胸で擦り、口で含み、たどたどしく両方を使う。

 

「……ぁ——」

 

胸に挟んだ先端が硬く張り詰めるのを感じて——冬子自身が声を漏らした。わずかに止まる。今の音が自分から出たと気づいた顔だった。

 

「止まるな」

 

「……はい、」

 

続けた。乳房を寄せ、揺らすたびに、自分の乳首が手の甲に擦れる。動きにつれて息が変わっていった。

 

「……ん——っ……ぁ——っ」

 

俺は陽気を微量、流した。

 

「——っ!」

 

胸の動きが乱れた。

 

「はっ——ぁ——」

 

「乱れるな」

 

「……っ——す、みませ——ぁ——っ」

 

謝りながら、また乱れた。先端を擦る動きが不規則になり、自分の喘ぎを止められなくなる。

 

「詫びる暇があるなら、言われた通りにしろ。——ほら、また乱れている」

 

「……はっ——ぁあ——す、みませ——ぁっ——♡」

 

謝れば謝るほど乱れた。体が計算を上回っていた。胸の先が痛いほど尖り、無意識に内腿をすり合わせ始めていた。

 

堅牢土公の城壁が——少しずつ、音を立てて崩れ始めていた。

 

────

 

床に押し倒した。

 

「目を開けたまま、俺を見ていろ」

 

「……」

 

「閉じたら最初からやり直す。分かったか」

 

「……はい」

 

命令の意味が分かっていた。目を閉じれば、自分の世界に逃げ込める。開けたままでいれば——俺だけが視界に入る。冬子はその差を理解した上で、目を開けた。半分より、少し大きく。

 

形のいい乳房に触れた。指先で頂を転がすと、冬子の喉が小さく鳴った。

 

「……っ」

 

腿の内側を辿った。中心へ。指先が秘裂に触れると、そこはもう——フェラとパイズリの間に、しとどに濡れそぼっていた。冬子の腰が、わずかに引いた。

 

「逃げるな。もう、こんなに濡らしているぞ」

 

「……逃げて、おりません」

 

「体が言っている。早雲の大将の、ここがな」

 

冬子が、唇を結んだ。

 

濡れた割れ目に、指を沈めた。

 

「ぁ——っ」

 

中をかき回すと声が出た。冬子が息を詰めて止めようとした。止まらなかった。ぬちゅ、ぬちゅ、と濡れた音が立つ。

 

「……んっ——」「ぁっ——は——」

 

「まだ計算しているか」

 

「……し、て——ぁ——おり——っ——」

 

できていなかった。台詞が崩れていた。指を抜き、十分に潤った秘裂に、今度は怒張の先をあてがった。

 

「挿れるぞ。目を開けたままだ」

 

「……っ——は、い——ぁああっ♡——!!」

 

一息に貫いた。初めて男を受け入れる冬子の中が、強く締めつけて痙攣した。細い背中が大きくしなる。それでも——言いつけ通り、目だけは開けていた。

 

ゆっくりと奥を突きながら、陽気を込めた。ルクシエルの扉が開いている。その流れを経路にして——冬子の魔力回路に向けて、流し込んだ。

 

「——ぁあっ♡!」

 

細い目が——大きく、見開かれた。

 

計算のない目で、俺を見ていた。体が跳ね、両手が畳を掴む。腰が浮いた。

 

「俺を見ろ。命令だ」

 

「……っ——で、でも——ぁ——♡」

 

「目が逸れたら最初からだ」

 

「——ぁ、は——いっ——ぁあっ♡——!!」

 

目が俺に向いたまま、大きく開いて——俺だけを見ていた。突き上げるたびに、その目から涙が滲んだ。

 

一度、激しく震えた。中が強く締まり、冬子が達した。

 

波が、引いた。

 

「……」

 

冬子が息を整えようとした。目が半分、閉じかけた。

 

「閉じるな」

 

「……は、い」

 

まだ震えながら、目を開けていた。繋がったまま、達したばかりの中が、俺をひくひくと締めつけ続けていた。

 

────

 

「上に乗れ」

 

「……ぁ——まだ——」

 

「まだ、とは何だ。早雲の家頭が、これくらいで膝をつくか」

 

冬子が——身を起こし、俺の腰をまたいだ。

 

自分で位置を合わせ、濡れた秘裂に先端を導いて、ゆっくりと腰を落としてきた。

 

「ぁっ♡——」

 

自重で、さっきより深く沈んだ。最奥まで届き、冬子が顎を反らす。俺の顔が、真正面から見えた。目が合った。逃げ場がなかった。

 

「動け。自分で」

 

「……っ」

 

「これも調教だ。早雲の大将が、自分から腰を振ってみせろ」

 

冬子が——動き始めた。最初は小さく、円を描くように。しかし体が覚えていた。さっきまで受けていたのとは違う。自ら、いいところに当たる角度を探していた。

 

「……ぁあっ♡——」

 

「止まるな」

 

「……は——いっ——ぁ——っ♡」

 

動きが大きくなった。計算ではなかった。膝を使い、腰を打ちつけ、自分から快楽を貪り始める。繋がった部分から、ぬちゃ、ぬちゃと濡れた音が響いた。汗ばんだ乳房が、揺れるたびに弾んだ。

 

「……ぁあっ♡——世一様——っ♡」

 

「言え。誰のものだ、お前は」

 

「……っ——せ、世一様の……ぁっ♡——早雲の、すべてが……ぁあっ♡——」

 

声を絞り出しながら、それでも腰は止めなかった。命令に従うことと、快楽に溺れることが、同時に起きていた。

 

陽気を流した。

 

「——ぁあっ♡!!」

 

二度目の波。冬子が俺の肩を掴み、腰の動きが我を忘れたものになる。

 

「手を離せ」

 

「……っ——は——い——っ」

 

離した。でも次の瞬間、また掴んでいた。

 

「……すみ——ぁあ——っ♡——っ!」

 

謝りながら、また掴んだ。体が命令より先だった。掴んだ手に力をこめ、自分から最奥を擦りつけて、また達した。

 

そのまま、横に倒した。

 

────

 

「最後だ」

 

冬子の両足を持ち上げ、肩に担いだ。腰を高く折り曲げ、真上から体重をかけて押さえ込む。逃げ場のない体勢で、繋がりがいっそう深くなった。

 

「……ぁ——こ、れは——♡」

 

「種付けプレスという。お前が動ける余地はない。一滴残らず、奥で受け止めるための形だ」

 

「……っ——そんな——」

 

「お前の全部を、俺のものにする。今夜——ここで、孕ませる」

 

冬子が——止まった。

 

「……はい」

 

迷わなかった。一拍だけ。堅牢土公の家頭が——迷わなかった。

 

俺は真上から、突き下ろした。

 

「ぁっ♡——!」

 

深さが違った。これまでのどこより——深く、子宮の入り口を抉った。逃げ場を失った冬子の体が、ただ受け止めるしかなかった。

 

「……ぁあっ♡——!」

 

打ち下ろすたびに、結合部から透明な飛沫が散った。逃げられない体勢のまま、冬子は何度も小さく達していた。

 

陽気を込めた。今度は惜しまなかった。ルクシエルの扉を全開にして——冬子の魔力回路に直接、流し込んだ。

 

「——ぁあっ♡!!」

 

——その瞬間。

 

陽気が冬子の中を通り抜けた流れの中に、別の脈動が混じった。

 

倉橋の血だった。

 

星読みの回路が——大量の陽気に触れて、開いた。

 

「……っ——ぁ——」

 

冬子の呼吸が変わった。快楽だけではない何かが、その目に入り込んでいた。半開きの目が——遠くを向こうとして、できなかった。今夜初めて、星ではなく俺を起点として——何かを見ていた。

 

「見えているか」

 

「……ぁっ——み、え——」

 

「今、何が見える。全部、声に出せ」

 

冬子が、唇を結んだ。

 

抵抗だった。今夜最大の抵抗だった。体の制御は崩れていた。声も崩れていた。しかし——見えたものを言葉にすることだけは、冬子がまだ手放していなかった。

 

俺は動いたまま、陽気をさらに流した。

 

「——ぁあっ!!」

 

「言え」

 

「……わた、しは——」

 

出た。冬子自身が、その声に目を見開いた。

 

「わたしは——世一様の——」

 

「続けろ」

 

「世一様の——もの、です——っ——星が——三年前から——そう、示して——ぁっ——おりました——!!」

 

また震えた。

 

「あなたの——もとへ来ると——ずっと——見えていました——ぁあ——あなたのモノに、なると——見えて——いました——っ——!」

 

「次に何が見える」

 

冬子が目を閉じようとした。

 

「開けたまま言え」

 

「……っ——そ、れは——」

 

「声に出せ」

 

「——ぁあっ!!——こ、を——」

 

「はっきり言え」

 

「子を——孕みます——ぁあっ——!!——世一様の——あなたの——子を——孕むのが——見えます——!!」

 

また震えた。涙が出ていた。言葉を言いながら——泣いていた。

 

「だから——来ました——ぁっ——あなたに孕まされると——三年前から——見えていたから——だから——ここに——!!」

 

「最後は何が見える」

 

冬子が、口を閉じた。

 

震えながら、閉じていた。これだけは——という顔だった。早雲家の最後の壁だった。

 

俺は陽気を全部流した。

 

「——ぁあっ——!!!」

 

「言え」

 

「……よ、ろ——っ——」

 

「続けろ」

 

「喜び——に——ぁっ——!——喜びに、なって——ぁあ——この支配が——っ——この隷属が——」

 

声が崩れた。しかし止まらなかった。

 

「あなたへの——わたしの——喜び、に——ぁあっ!!——なって——いきます——これから——ずっと——!!」

 

最後の壁が——落ちた。

 

「見えます——ぁあ——っ——見えています——これから先——ずっと——あなたの——あなたの——ぁあっ——!!!」

 

三度、震えた。

 

「世一様——っ——」

 

「世一様——ぁあっ——!!!」

 

四度。

 

冬子の全身が大きく震え、背筋が反り返った。目が大きく開いていた。涙が流れていた。気づいていない涙だった。

 

その、魂まで開ききった瞬間を狙って——俺は最奥で、解き放った。

 

「——ぁああっ♡——!!!」

 

種付けプレスで逃げ場を塞がれた子宮の入り口へ、熱い精が叩きつけられる。冬子の体が、注がれるたびに大きく跳ねた。星読みで「孕む」と口にした、まさにその場所に——一滴残らず、注ぎ込んだ。

 

「あつ……い——ぁあ——っ♡——孕んで……っ——孕まされて……ます——っ♡——世一様の——子を——っ♡——」

 

見えていた通りに、冬子は俺の種を最奥で受け止めていた。深く繋がったまま、注がれるそばから、また達していた。

 

「……世一——様——」

 

声だけが残った。

 

陽気支配の霊理が——魂の回路まで——完成した。

 

俺は腕を伸ばし、壁際の姿見を引き寄せた。

 

旅宿に備え付けられた小さな鏡だった。それを——冬子の顔の前に、差し出した。

 

「……」

 

冬子の目が——鏡を見た。

 

焦点の合わない、とろけきった目だった。頬が赤く、唇は開いたまま、涙の跡が両頬を伝っていた。乱れた髪が顔に貼りついていた。口元に、自分でも気づいていない舌の名残があった。

 

早雲冬子の顔ではなかった。

 

「……っ——」

 

冬子が、顔を背けようとした。

 

俺は鏡を動かして、また正面に置いた。

 

「見ろ」

 

「……」

 

「これが、お前の顔だ」

 

冬子が——鏡を見た。

 

見続けた。

 

自分の顔から——目が離せなかった。

 

早雲家の家頭として誰の前にも崩さなかった顔が、今そこにあった。計算も、矜持も、城壁も、何も残っていない顔が。

 

「……こんな——顔を——」

 

「していた。俺の前で」

 

「……っ——」

 

冬子の唇が震えた。

 

俺は鏡を下ろした。

 

「これから——可愛がってやる」

 

冬子が、止まった。

 

「支配の下に置くだけじゃない」

 

「……」

 

「可愛がってやる」

 

一拍。

 

「……はい」

 

今夜で一番、小さな声だった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。