『神符大戦 ──世界大会決勝で負けて底辺に堕ちた男、TCGの勝敗が全てを決める異世界で美少女達を調教しながら盤面制圧を目指す──』 作:シキセ
別邸の自室で、ルクシエルに告げられた。
「世一様。もう一体、実体化させていただいてもよろしいでしょうか。私の妹です♡」
「構わない」
一言答えると、ルクシエルは静かに両手を組み合わせた。白金の光が凝集し、自室の空間に広がっていく。
光の中から現れたのは、銀糸のような美しい髪をなびかせ、燃えるような紅い瞳を持った、小柄で可憐な少女だった。白銀のドレスアーマーを身にまとい、その背丈よりも巨大な白銀の戦鎚を背負っている。
ルクシエルの妹にして、聖教の戦乙女――白銀槌の天使アルギメル。
だが、彼女は実体化するなり、俺を一瞥してあからさまに嫌悪の表情を浮かべた。
「お姉様……なぜこのような下賤な異教徒を主人と呼び、傅いているのですか? 私は認めません。霊約の縛りで式符の命には応じなければなりませんが、符闘以外の場でこの男を主人と敬うつもりは毛頭ありません!」
その目は——俺ではなく、ルクシエルへと向いていた。嫌悪よりも、心配の色の方が濃かった。
勝ち気で頑ななアルギメルの態度に、ルクシエルは悲しげに首を振った。
「アルギメル。世一様は私たちの魂の主です。その無礼はお許しできません♡」
ルクシエルがそっと手をかざすと、空間から無数の黄金の鎖が具現化し、アルギメルの細い両手首と両足首を瞬時に絡め取った。
「なっ、お姉様!? 何を……ひゃぅっ!?」
鎖はアルギメルをベッドへと引き倒し、四肢を大きく広げた状態でシーツに固定した。
「世一様。この子はまだ世界の霊理を理解していない、未熟な妹です。どうぞ、世一様の陽の精気でたっぷりとお仕置きをして、私たちの仲間にして差し上げてください♡」
ルクシエルはおっとりとした笑みを浮かべ、部屋の壁際へとそっと退いた。その目は、一部始終を見届けるつもりだと静かに語っていた。
俺は黄金の鎖で大の字に縛り付けられたアルギメルを見下ろした。
怒りに顔を真っ赤にし、紅い瞳で俺を睨みつけているが、黄金の鎖に囚われた細い四肢はピクリとも動かせない。
「やめろ……異教徒め! 私をどうするつもりだ!」
「俺を主人と認めないと言ったな。ならば——身体から教え込んでやる」
(下賤な異教徒、か)
腹の底でその言葉を一度だけ転がした。
正確な評価だ。元の世界での俺は、まさしく下賤だった。名前すら呼ばれずに「お前」と三年間言われ続け、替えの利く部品として使い潰されていただけの男。
この天使は知らずに言っている。その評価を百も承知の男に向かって言っていることを。
だから——逆にそれでいい。卑屈なまま、全部奪ってやる。
俺は彼女の白銀のドレスアーマーを強引に剥ぎ取っていった。現れたのは、ルクシエルの豊満な肉体とは対照的な、未発達で驚くほど白い、可憐な少女の裸体だった。小さく張りのある胸の先端には、可愛らしいピンク色の蕾がツンと尖っている。
「や、やだっ……見ないで……! 私を汚すな!」
「ほう——」
俺は彼女の小さな胸の蕾を指先で転がした。
「なっ……触れるなっ……!」
「どこがいい。教えろ」
「そんなこと……ひっ……つ……!」
蕾を軽く摘まんで引くと、アルギメルの腰が浮いた。紅い瞳が、ほんの一瞬だけ焦点を失った。
「……あぁ」
壁際からルクシエルの声が漏れた。
「世一様の陽の精気を受けて——アルギメルが蕩けていきます♡」
「そんなこと……言わないでください……お姉様……!」
俺は彼女の太ももを左右に広げ、その中心にある窄まりを指先でなぞった。
日常では反発しながらも、俺の指先が敏感な蕾を擦ると、彼女の幼い秘裂からは透明な蜜液がぬちょりと溢れ出し、指先を濡らした。
「口では生意気を言っても、身体はこんなに濡れてるぞ」
「し、仕方ないでしょう……! 身体が勝手に、疼いてしまうのです……っ♡ あぅ……っ♡」
「アルギメル、素直になりなさい♡」
ルクシエルが壁際から静かに言った。
「お姉様……! お姉様まで……!」
「アルギメル。世一様を受け入れてください。最初は痛いかも知れませんが、すぐに気持ちよくなれますよ。'私達'は皆、そのようにできていますから♡」
「なら、本番だ」
俺は限界まで熱く硬化した自身の肉棒を、彼女の狭く閉じた窄まりへと押し当てた。処女のナカは男の怒張を受け入れたことなど一度もなく、その太さに押し広げられながら悲鳴を上げるように震えた。
「ひぅっ……お、大きい……入らない、入らないですぅ……っ♡」
「お前を俺の『駒』にしてやる」
俺は腰を沈め、一気にその窄まりへと怒張を滑り込ませた。
ずぷり……ぬちょ……っ!
「あぐぅぅっ……!!♡♡♡ つう……っ♡ 身体が、裂けちゃう……お姉様、お姉様ぁっ……っ♡♡」
「いいえ、アルギメル。世一様を受け入れるのです。それはとても気持ちの良いことなのですよ♡」
ルクシエルが見守る中、俺は背後から彼女の小さな腰を掴み、激しくストロークを開始した。
ぐちゅっ……くちゅくちゅ……!
「ひぁっ……! あ……っ! つう……っ♡ なかが、あつくて……気持ちいい……っ♡♡♡」
「陽」の性質を持つ俺の精気が、交合を通じて「陰」であるアルギメルの体内に注ぎ込まれていく。
こんな光景が、あり得るのか。
一瞬だけ、そう思った。
聖教の天使が俺の精気で侵食されていく。元の世界の俺に誰かが「そのうちお前は天使を組み敷くことになる」と言ったとして——信じただろうか。あの頃の頭の中には返済の残債と次の月曜の朝のことしかなかった。
それが今——。
笑えるような感覚が胸をかすめて、すぐに消えた。ストロークを速めた。
魔力回路が俺の陽の精気に侵食され、上書きされていくたびに、アルギメルの紅い瞳は快楽と支配の恐怖で濁り、蕩けていった。
「やだ……やだっ……! なかが、世一様のあついので……支配されていくぅ……っ♡♡♡ 主人様……異教徒の、主人様の……ち×ぽ、すごくて……良くなっちゃうのぉ……っ♡♡♡」
「——お、お兄……様……っ♡」
アルギメルは一瞬だけ、自分の口から出た言葉に目を丸くした。
「……今、何と言った」
「ち……違っ……! 違います……! 私は……っ!」
「もう一度言え」
「言えません……! 異教徒に向かって……っ♡」
「強情だな」
俺は一度だけ奥まで深く突き込んだ。
「あぅぅぅっ……!!♡♡ ——お、お兄様っ……っ♡♡♡」
「——もう一度」
「お兄様……っ♡♡ お兄様……っ♡♡♡ 良くなっちゃう……お兄様のあついので……良くなっちゃうのぉ……っ♡♡♡ イくぅぅっ……!!♡♡♡」
「出すぞ!」
「つ……っ♡ なかに……! お兄様の種、いっぱい……注いでぇ……っ♡♡♡ 負けちゃう……快楽に、負けちゃうぅ……っ♡♡♡」
俺は彼女の細い腰を強く引き寄せ、窄まりの最奥に向けて白濁した精液を深く注ぎ込んだ。
「あひぃぅっ……!!♡♡ なかが……お兄様のあついので……いっぱいに満たされるぅ……っ♡♡♡」
アルギメルは黄金の鎖の中で全身をがくがくと激しく痙攣させ、初めての絶頂で頭の中を真っ白に染め上げて深く達した。
壁際から、ルクシエルがゆっくりと歩み寄ってきた。
乱れたアルギメルの銀髪に手を伸ばし、そっと撫でる。
「……綺麗な声でしたよ、アルギメル♡」
「お姉様……私……私、さっき……お兄様、って……」
「聞こえていました♡」
ルクシエルは穏やかに微笑んだ。しかしその目には、かすかな光があった。
「嬉しかったのですよ。アルギメル。あなたが——世一様の精気を受け入れて、心からの声で悦んでくれたことが」
「っ……意地悪です……お姉様……っ」
「意地悪ではありません。事実を言っているだけです♡」
息を整えながら、アルギメルを見下ろした。
三十三年間、ずっと下を向いて生きてきた男が——今、聖教の戦乙女の上から見下ろしている。
その事実に感慨めいた何かを感じかけて——感じるのをやめた。感慨に耽るのは、今の俺には似合わない。
「……鎖を解け」
「はい、世一様♡」
ルクシエルが手をかざすと、黄金の鎖がほどけた。
解放されたアルギメルは、しかし逃げなかった。
ベッドの上でシーツを抱き込み、ゆっくりと上半身を起こして俺を見上げている。紅い瞳に剥き出しの敵意はなかった。残っていたのは——混乱と、自分自身への困惑だけだった。
「……私はまだ、認めていません」
「ああ」
「でも」
「でも、何だ」
アルギメルは少し目を伏せた。
「……お兄様と、呼んでもいいですか」
沈黙が落ちた。
ルクシエルが、そっと口元を押さえた。その肩が、かすかに揺れていた。
「——好きにしろ」
アルギメルの顔が、ほんの少しだけ柔らかくなった。
「……ありがとう、ございます」
ルクシエルが俺の傍に寄り添い、静かに言った。
「世一様」
「ああ」
「翼を広げろ」
ルクシエルはアルギメルをちらりと見てから、俺に向き直った。
「……世一様。アルギメルも、よろしいですか♡」
「好きにしろ」
ルクシエルはアルギメルへと手を差し伸べた。
「おいで、アルギメル♡」
アルギメルは一瞬だけ、その手を見つめた。
まるで幼いころから姉に手を引かれてきた人の子のような、そういう目だった。
おずおずと——その手を取った。
「はい♡」
黄金の翼が広がり、三人を包み込んだ。外界の音が消える。部屋の熱も、夜の気配も、何もかも遠ざかる。
残るのは——白金の光と、ルクシエルの温もりと、アルギメルのかすかな体温。
アルギメルはルクシエルの腕に、そっと顔を寄せた。
「……お姉様」
「なんですか、アルギメル♡」
「……あったかい」
ルクシエルが小さく笑い、アルギメルの銀髪をそっと撫でた。
(これだ。ここにいると——俺は正しくなれる)
アルギメルを組み敷いた感触は、翼の中に入った瞬間、完全に洗い流されていった。
何を為した夜でも——俺はここへ戻る。ルクシエルの翼に包まれると——俺は本当の意味で、「正しかった」と確信できる。
(俺の手の中にルクシエルがいてくれる限り——俺は何でもできる)
その確信が——今夜もまた、深く刻まれていった。