ハーレムモノです。R18です。欲望に沿って書いてます。ギャルの知識はないので間違いなくキャラ崩壊します
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pixivにも同様の小説を投稿しています。こちらの方が進んでいます。
頭痛がしたと思ったら俺は気づいたら幼子になっていた。おそらく転生したのだとその時はなぜか冷静に思った。何歳くらいだろうか…恐らく自我が芽生え始めるころに思い出した、という感じだ。正確には思い出したというより感覚的には憑依したと言った方が正しいかもしれない。転生後の記憶もあり、何かした記憶(おもちゃで遊ぶなど)も自分の選択だという感覚があったから、誰かの身体を乗っ取ったわけではないはずだ。
自分が死んだという感覚はある。だがその瞬間の鮮明な記憶を思い出せない。まぁ憶えていてもいいことはないだろうから、あえて深くは考えない。
そしてさっきまで暗いような明るいような場所にいて、誰かと話していた気がする。神様と名乗っていたような、そんな感じの存在だったから自分が神様だと勝手に考えたようなあやふやなものだ。何個か転生特典的なのを授けてくれるみたいな話をした気もするが、気のせいかもしれない。
もちろん思い出した時は悲しくもなったし、申し訳なくもなった。だから泣いていると転生後の両親が慰めてくれた。悪夢をみたと誤魔化したが、抱きしめてくれて優しく頭を撫でてくれた。
そのおかげで立ち直ることも踏ん切りもついた。せっかく記憶を持ったまま転生(おそらく)させてもらったから、前世のことは引っ張りすぎないようにしようと。
――――――――――――――――――――――――
数年後
両親が亡くなった。交通事故だったそうだ。
俺は「何で?」と事故の詳細を聞こうとしたが、気を使った大人は教えてくれることはなかった。何でとしか言えなかったあたり、精神が幼い肉体に引っ張られているのかもしれない。いや、もしかしたら本心では知りたくなかったのかもしれない…そのことしか考えられなくなりそうで、事故相手がいれば余計囚われかねないから…………。
そこから俺は従姉妹の家に住むこととなった。しかし両親の死を受け入れられず塞ぎ込んでしまっていた。朝起きても寝室の敷布団の上で布団を殻のように被って、どこかの食事の時しか顔を出さない生き物のように。
迷惑をかけているのはわかっていた。しかしどうしても住んでいる家が違う事、両親がもういない現実を見たくなかった。受け入れたくなかった。
するといつからか従姉妹の家のお隣だった青柳のばら、愛称【のんちゃん】が毎日来るようになった。殻に籠っている俺の近くに座って【ぱくもぐ】という絵本?を読んでいた。いや、読み聞かせていたのかもしれないが、幼子にそんな技術があるはずもなくただ読んでいるだけのようだった。
ある日、その【ぱくもぐ】というもの、のんちゃんが毎日読んでいるものが幼心に気になって殻から顔を出してみた。すると―
「あ! やっとでてきてくれた!」
「わっっ」
未だ布団に包まった状態で顔だけを出してみると、のんちゃんが布団の中にある俺の顔を明るい笑顔で覗き込んできた。
いきなりだったので、驚いて のんちゃん の脚をひっかけてしまって、俺が押し倒されるかのように一緒に倒れ込んでしまった。
ちゅっ
倒れた拍子に唇同士がくっついてしまっていた。
俺は下にいたので抜け出すこともできず…いや、衝撃的すぎて思考ごと止まっていた。
驚いた表情をしたまま のんちゃんが起き上がり唇は離れていった。柔らk…なんでもない
そんなことより、のんちゃんとチュウをしてしまった……。
これはマズいと顔から血の気が引いていくのを感じながら のんちゃんの顔を布団から頭を出して見ると…真っ赤になっていた。
「ご、ごめn」
「ごめん!」
謝ろうとしたら、俺より大きな声で謝ってきた。その意外な言葉と声量に身体をビクッとさせてしまった。
「わた、わたしそんな、つもりじゃっ…なくて」
声が消え入るように小さくなっていく。
「っ…!」
ばっと部屋を飛び出して一回へ降りて行った。
放置された俺はまた布団の殻に籠ることとなった。
――――――――――――――――――――――――
「(やっちゃったやっちゃったやっちゃった!!)」
嬉しさと恥ずかしさと後悔がごちゃ混ぜになっていた。幼い のばらはどうしたらいいかわからない。だから母親に頼ることにした。
「お母さんどうしよう!!」
「どうしたの?」
「わたしやっちゃったの!」
「少し落ち着いて、ね?」
明らかに動転しているのばらをいったん落ち着かせる。気が動転している状態では伝えられることもうまく伝わらないかもしれないから。
「それで何をしちゃったの?」
優しく、素直に話せるように微笑みながら要件を聞く。
「わ、わたし、わっちゃんに…しちゃったの」
「わっちゃんに何かしちゃったの?」
語気は一切強まっていない。何か悪いことをしたのなら叱らねばならないが、まだ何をしたかもわかっていない今では、優しく何があったのかを聞く。
「わっちゃんにチュウ…しちゃったの」
「え?」
「あらあら」
予想外の内容に呆気にとられていた ほのか。近くにいた新菜の叔母である晴美は可愛らしいと微笑みながら聞いていた。
「どうしてチュウしちゃったの?」
呆気に取られてはいたが、まだ情報が足りない。だから少しづつ、問い詰めないように聞いていく。
「その、わっちゃんがお布団から出て来てくれたから嬉しくなちゃって…」
「嬉しくなってチュウしたの?」
「ううん。うれしくて わっちゃんのお顔みたら倒れちゃってその時に…」
「たまたま当たっちゃったのね」
「うん…でも わっちゃんが怖がってる顔してたから」
話しているうちに のばらの目が潤みだし目尻に涙が溜まっていく。
「どうしよう…わっちゃんに嫌われちゃった」
感情があふれ出しぽろぽろと涙が零れ落ちていく。
現場も当人の顔も見ていない以上は安易に大丈夫とは言えない。本当に怒っているかもしれないからだ。だが、逆になんともない可能性だってある。
「わっちゃんに嫌いって言われたの?」
「ううん」
「じゃあ わっちゃんは怒ってた?」
「わかんない…ごめんって言ってすぐ出てきちゃったから」
嫌いと言われたわけではないし、怒っているかもわからない。それならちゃんと話し合えば悪いことにはならないかもしれない。
「じゃあお母さんと一緒に わっちゃんとお話ししようか」
「っ! でもぉ…」
「わっちゃんが怒ってるならわざとじゃなかったって話して謝ろ? それにもしかしたらのんちゃんのことを怒っても嫌ってもいないかもしれないよ」
「…うん、わかった」
わかってくれたようだ。涙目ながら わっちゃんと話すことを決意して頷く姿はほほえましいものであった。
――――――――――――――――――――――――
「わっちゃん少しいい?」
どうしようかと頭を悩ませていると ほのちゃんから障子越しに声がかかった。
何を言われるかが怖いが、このままではいられないため「うん」とだけ返した。
障子が開かれる音が聞こえた。ほのちゃんだけかと思ったが、足音が二つ聞こえた気がした。
「…わっちゃん、その…ごめん、なさい…」
のんちゃんが涙声になっているのが布団越しでも理解できた。謝らなければならないのはこっちだというのに、脚をひっかけてしまったのは俺の方なのだから。
「だから、私のこと、嫌いにならないでぇ」
声にヒックというしゃっくり音が混じり始め、切実な思いが乗っていることが俺にでもわかった。
だからこのままというわけにはいかない、このままでいていいわけがない。自分を包んでいた布団から抜け出した。
「嫌いになんてならないよ!」
のんちゃんの下へと駆け寄り、自身の服をぎゅっと掴んでいた手を握る。
呆気にとられ、見開いた目が涙で覆われていた瞳をクリアにして俺の姿を映していた。
「ごめん、俺のせいなのに のんちゃんにばっかり謝らせた…」
「わっちゃん、聞いてもいいかな」
「うん」
「のんちゃんが『わっちゃんが怖がってる顔してた』って言ってたんだけど、何か怖いこと思い出しちゃった?」
「ううん。俺が脚を引っ掛けちゃったせいで のんちゃんとキ…チュウをしちゃったから、嫌な思いをさせたんじゃないかって…」
やっぱりと ほのかは思った。二人ともお互いに相手を傷つけてしまったと思っていたのだ。
「のんちゃん、わっちゃんは嫌いになってないしチュウも嫌じゃなかったって」
「本当…?」
「うん、本当だよ」
握っていた手を離し、のんちゃんの背中に腕を回し、体を密着させた。
「毎日来てくれてありがとう。寄り添ってくれてた のんちゃんを嫌いになんてならないよ」
「うん…うん!」
のんちゃんもハグをかえしてくれた。
ほのかはこの光景をとても微笑ましく見ていたが、一方で新菜のことを少し大人びている気がしていた。
この日を境に、
だが、まだ夜中に泣いている時があるらしい。俺はそのことを憶えていないのだが。
なぜそことを知っているかというと、無理に明るく振舞っているのではないかと心配して聞いてくれたからだ。
まだ乗り越え切れていないのだろう。だが、両親のことを切り離していない、忘れていないと安心を憶えた。
――――――――――――――――――――――――
仲良くなかったわけではないが、あの日から のんちゃんと俺の距離はさらに縮まったように思う。
あの日以降も頻繁に会いに来てくれるし、一緒に ぱくもぐも見るようになった。まぁ精神が大人の俺は面白くはな………いや、正直言うとちょっと面白かった。
だが、それ以上に のんちゃんと一緒に見ることが楽しかった。ぱくもぐではなく、のんちゃんの楽しんでいる顔を見ていた時間が長い時もあったほどだ。
今日は俺のおじいちゃんが一緒に散歩に行ってくれた。自分も辛いだろうに俺を気遣ってくれたのだ……もしかしたらおじいちゃんも少しでも気を紛らわせたかったのかもしれない。
おじいちゃんの家は雛人形のお店だった。そこで俺は人生に関わるほどの衝撃を受けることとなった。
前世でも雛人形は見たことはあった。桃の節句、雛壇とは縁遠かったのだが…飾られているところはテレビでも実物をデパートのような場所でも見たことはあった。基本全体を見て「すごいなー」という月並みな感想しか持っておらず、間近で観たこともなかった。
今日 初めて雛人形を間近で見た。目が釘付けになって離れなかった。「雛人形とはこんなにキレイなものだったのか…」と感動したのだ。他の雛人形もそうなのか、おじいちゃんが作った雛人形が特別なのはわからない。だが今この瞬間、雛人形に心を奪われていたのだ。
そこからおじいちゃんの家に行く頻度が増えた。所謂ハマっているという状態で、最近はぱくもぐよりも雛人形を見に行くのが楽しみとなっていた。もちろん のんちゃんと遊んだりぱくもぐを見るのは楽しいが、その時は雛人形に夢中だったのだ。
もちろん、のんちゃんを疎かにしているわけではなく、雛人形を見に行くときも一緒に行かないかと誘っていた。
ある日、のんちゃんと一緒におじいちゃんの家に雛人形を見に来ていた。
「わっちゃん、ぱくもぐ始まるよ。行こ」
「ごめん、もうちょっとだけ見ておきたいんだ」
この時、観覧用の棚に入っている雛人形に夢中で のんちゃんの声色に負の感情がこもっていたことに気づかなかった。いや、声色が違う気はしていたがその違和感よりも雛人形を見ることを優先してしまったのだ。
「この子たちすごくキレイだよね」
本心で思った何気ない一言だった。
接する機会が減った鬱憤が溜まっていたのか、今まで自分に向いていた意識が別の者に移ったのが気にくわなかったのかはわからない。ただこの一言がトリガーとなったのは確かだ
「…変。お雛様は女の子のものでしょ!」
語気が強くなったことがわかり、俺はようやく のんちゃんに意識を向けた。
「なんで わっちゃん男の子のくせに…女の子のお人形好きなのよ!」
どんどんボルテージが高まっていく。おそらく自分がどんなことを言っているのかも気づいていないだろう。大人でも抑制ができないことのある状況、あふれ出した感情が言葉になって出ていくのを幼子には止めることはできない。
「気持ち悪い!!わっちゃんなんて…わっちゃんなんて嫌い!!」
トラウマになりかねない言葉。それを幼馴染の異性が発したのだ。同年代の子供であれば特にキズを残し、絶交は不可避だろう。
だが、転生者だった俺は のんちゃんの言葉の威力よりも別の衝撃が走っていた。
雷が落ちたような衝撃。このやり取りで、クイズ番組でひらめき問題の正解がパッと浮かんだかのようにある記憶が鮮明に頭に現れた。
「(あ、これ【その着せ替え人形は恋をする】の世界だ…)」
いかがでしたでしょうか? 子供同士のやり取りがうまくできているか心配ですが、一応書けたとは思います。
青柳のばら の母親のフルネームが分からなかったので「ほのか」にしています。有識者の方がいらっしゃったら教えてくださると助かります。
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