※この作品はR-18です。

その転生者はハーレムをつくる   作:小説を見るよう

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 今回は長くなりそうなので分けました。

 コメントして下さった方ありがとうございます!

 感想等のコメントがあると嬉しいです。


この中で一番いい乳袋だからじゃん? 確かに揉みしだきたい乳ではある(前編)

 

「サイズはどうでした? どこかキツイとか…」

 

「超ぴったり! でもちょい動きづらいかな。腕あんま上がんないとかだけど、全っっ然ヨユー! ありよりのあり!」

 

「そうか、人用は動くこととか着心地も考えないといけないんだ…」

 

「てかさてかさ! 聞いてくれるっ!?」

 

「はい」

 

「『マジでこんなことある?』ってくらい乳袋ができてんの!」

 

 すると喜多川さんは自身の柔乳を両手でぽよんぽよんっと擬音語が聞こえそうな軽く跳ねさせていた。

 

 胸元開いてるのにそれは…………揉むぞ?

 

 

「こんなにぴったり作れるもんなの!!? ガチでビビる完璧!」

 

 胸を跳ねさせ終えると次は少し体を動かしてスカートをひらめかせた。

 

「スカートもさ~、ちょーどイイ長さで『わかってる』って感じだよね~♪ 雫たんってチュールからのガーター透けがマジ可愛いんだけどそこも完璧っ!! ごじょー君神!」

 

「ありがとうございます。そう言ってもらえるのは嬉しいんですが、自分的にはまだまだで…」

 

「マジであたし雫たんになれるなんて…嬉しすぎる…!」

 

「ん?」

 

「超ヤバ…れーせーにヤバっ…はっ⁉ 待って無理、最高すぎて無理なんだけど…っ!! まぢ無理っ! えっ⁉ マ⁈ めっちゃドキドキしてきた♫ キレちゃうっっ!」

 

「き、喜多川さん落ち着いて…!」

 

 めちゃくちゃハイテンションになってる……。

 目がキラキラしているのがわかった。カラーコンタクトの影響ではなくほんとにキラキラしている。

 

 まあ待ち望んでいたものに届いたって喜びは分かるけどね。

 

 

「そうだ写真っ! 写真撮りたいっ!撮って!!」

 

「わ、わかりました」

 

 喜多川さんにスマホを渡されたのでカメラアプリを起動して全身が入るように調整した。

 

「撮りますよ」

 

 

カシャッ

 

 

「あっ…」

 

「撮れた? 見せて見せて、盛れてる?」

 

 さっき撮った写真を喜多川さんに見せる。

 

「うわっ♪よき~」

 

「でも、これはなんというか……喜多川さんじゃない?」

 

「えっ良くない? めっちゃ笑ってて自分でウケる(笑)」

 

「コスプレですし…やはり雫たんのイメージに合ったポーズの方がいいと思います。それに和室(この部屋)だと背景があまり世界観と合ってないかもですね」

 

 背景用の無地の大きな布があればいいのだが、うちにあるのは雛人形用の和柄のものしかないし、防音シートも向かなさそうだ。

 

 

「あっ、ごじょー君ここどう?」

 

「ん?」

 

「ここで撮れば白いじゃん! 畳も布団で隠せばよくない?」

 

「なるほど…! 引手と縁を写さなければいけそうですね」

 

「でしょっ! これでイケるじゃん!」

 

 襖の前に布団を横に敷いて畳を映らないように隠した後に喜多川さんに立ってもらった。

 

 

「では雫たんらしくお願いします」

 

「オッケーっ!」

 

 ふぅと息を吐くと雫たんらしい顔になった。

 

 そこをカメラに収めシャッターを押す。

 

 

カシャッ

 

 

「待って今のなし!!」

 

 一瞬画面が暗くなったあと撮った写真が画面に映されたのだが………そこには嬉しくて緩んだ笑顔の喜多川さんがいた。

 

 あの一瞬で変わったというのか……。

 

 

「ブフーっ! ブス!」

 

「また笑っちゃいましたね」

 

「無理無理無理笑うなって無理すぎ! ニヤけちゃうに決まってんじゃん! だって今そーとー嬉しさハンパないし!! でっも待って次マジ本気出す! 次絶対ちゃんとやるからもっかい撮って!」

 

「はい」

 

 深呼吸をして首輪を握りなおした。

 

 

「せーーのっ」

 

 

カシャッ

 

 

 撮った写真が表示された。

 

 そこには完全に三次元となった雫たんがいた。

 

 

「今のどう? ありじゃない⁉」

 

「はいっ! 雫たんになりました!」

 

「マジ?」

 

「はい! この調子で続けましょう」

 

「オッケー!」

 

 自分が作った衣装を着た喜多川さんを撮ると雫たんがそこに生まれる。

 

 味わったことのない感動と嬉しさで、俺もテンションが上がってきていた。

 

 

 

カシャッ、カシャッ、カシャッ×n回数

 

 調子を上げてどんどん取っていく。

 

 喜多川さんもコツをつかんだのか表情も完全に雫たんになりきっていた。

 

「いいですよ~、ポーズまで完璧です! すごい…雫たんそのものです! あっ目線お願いします! あっ今の表情は雫たんが初めて主人公を…素晴らしいです!」

 

 この時、俺は睡眠不足と疲労、そして衣装が完成した達成感が混ざり合ってテンアゲになっていた。

 

「ハッ…! このくらいでいいですか?」

 

「サンキュー! 見せて見せて~」

 

 ハイテンションで写真を撮りまくっているところを冷静になって、一度喜多川さんに撮った写真を見せる。

 

「超よく撮れてんじゃん♪ マジアがるんだけど! アカ作ってそっこーネットに上げよ~」

 

 行動力というか行動が速い。

 

「もう上げるんですか?」

 

「うん、てかコスネーム考えてなかったわ。んーまんま【まりん】でいっか!」

 

 さっき撮った写真から4枚ほど選び、そこに短く一言とヌル女とコスのタグをつけると登校していた。

 

「うわっ可愛すぎる~~。マジ、ヤバすぎッ!」

 

 素人写真なのによく見えるのはやはり被写体がいいからだろう。

 

 雫たんになった喜多川さんが雫たんの表情、動きをしたものを撮ったのだから可愛いに決まっている。

 ただ、カメラや撮る人が撮ればよりいい写真になるのだろう。

 

 

「――――……………ねぇ、ごじょー君…」

 

「うん?」

 

 

 

 

「明日のコスイベ行っちゃおっか!」

 

 

「え?」

 

 っといきなりだったから変な声が出たが、そうか。ここでコスイベに行くことが決まるのか。

 

 

「なんか出たくなっちゃった。行こーよ、ごじょー君!」

 

「……そうですね、せっかくですし出ましょうか」

 

「やったーっ! じゃ明日池袋駅で待ち合わせね! てか疲れてるんだしマジでちゃんと休んでね! ヤバ~~っ めっっっちゃ楽しみ~~っ!」

 

 

 

――――――――――――――――――――――――

 

 

翌日

 

 

 俺と喜多川さんは今、コスイベが開催されている公園に来ていた。

 

 

「ヤ、ヤッバ~~~~~いっ♬ コスイベすっっっご! レイヤーさんだらけなんだけど~~!」

 

 見渡す限りコスプレをした人が視界に入らないことはなく、ここの広場だけでも数えきれない人数のレイヤーがいた。

 

「あっ!! マミたんいるじゃん めっかわ~ ってかあっちの人、総司と龍馬くん⁉ ランスロットに剣心、レオ様も! あっちはシルクとソレイユの合わせだ! キャー! ガチでアガる~~っ!」

 

 とても楽しみだったのだろう、動物園に来た子供のようにはしゃいでいる。

 

 喜多川さんがキャラの名前を挙げていく。

 俺も全員はわからないが、知ってるキャラの格好をした人がちらほらといる。

 

 ここまでの人数がいるなら様々なコスを見ているだけでも楽しいかもしれない。

 

 

「か ら の~あたしもついにコスデビュー…マジうれしい…最っ高! ありがとごじょー君っ!」

 

「はい」

 

 ただ、女性のコスプレイヤーだらけなせいかなんだか落ち着かない。

 女性慣れしてないというより、前にあった女性ものの下着売り場ほどではないがそれに近い肩身の狭さを感じる。

 

 

「なんかそわそわしてる?」

 

「女性レイヤーさんばっかりでなんだか肩身が狭くて……それに視線が気になりますね」

 

「確かに…はっ! もしかして! みんなこの衣装に見惚れてるんじゃない⁉ めっちゃ可愛いし!」

 

 そう言ってもらえるのは嬉しいが多分違うと思う。

 

「俺が場違いだからじゃないですかね。私服だし」

 

 女性レイヤーが集まってる中にポツンと普通の私服を着た長身の男がいたらそりゃ目立つよな。

 

「え? なにがダメ? っていうか私服そんな感じなんだ。てっきり甚平(あれ)かと思ってた」

 

「甚平(あれ)は部屋着って感じですね」

 

「そうなんだ」

 

 俺は原作とは違う服を着ていた。

 

 上は白のゆったりしたTシャツで、下はカーゴパンツを履いていた。

 

 甚平でない理由は、やはり甚平以外の私服を着るようになりたかったのと彼女に合わせておしゃれもしたかったからだ。

 ただ、甚平以外の私服が似合っているかと言われればそうでもない気がする。

 

 

「じゃあやっぱりこの中で一番いい乳袋だからじゃん? このデキだれにも負けてないもんね!」

 

 喜多川さんが自身のおっぱいを揉んだりぽよんっと軽く手で撥ねさせていた。

 

 ここは女性レイヤーがほとんどのように見えるからいいけど、隣に性欲盛んな男子高校生がいることを考えてほしい。

 いや、見てる分には眼福なのだがいかんせんムラムラさせられそうなのがいけない。

 

 というか原作と違って採寸の時に触ったり、ガーターベルトを買いに行ったときにも触ったが、俺への態度というか警戒心が変わらない。

 もしかしてこれが修正力? いや、喜多川さん本来の無防備さな気もするな。

 

 

「てゆーか落ち着かないなら上の広場行こっか。カメラマンさんとか男の人もいたよね」

 

「すみません」

 

 

 俺と喜多川さんは階段を上がって上の広場まで移動した。

 

 

「おぉ~~~~っ! こっちもまったりしてていい感じじゃん!」

 

 喜多川さんの言うとおり、下の広場では写真を撮れば必ずレイヤーさんが映るくらいには密集していたが、ここではまばらにレイヤーさんがいるくらいで雰囲気もゆったりといていた。

 

 

「あっバネッサ様! かぁわいい~、ってかあの人超おっぱいデカーい! あたしも並んで撮らせてもらお~」

 

 確かに大きい。というか衣装のハート型に開いている胸元から見える谷間がエッチだ。

 

 

「すいません」

 

「ん?」

 

「撮影いいですか?」

 

「………………えっ…え? あたしですか⁉」

 

「はい、それ【ヌル女2】の黒江 雫ですよね?」

 

 その瞬間、喜多川さんが昨日衣装を着た時くらい目が輝いた。

 

 作品を知っている人がいて嬉しいのだろう。

 まぁそもそもエロゲ―だから女子高生どころか高校生も手が出てなさそうだし、学校じゃプレイどころか作品を知ってる人なんて見つからないよな。

 

 

「ハイっ! 雫たんですっ!」

 

「あー、もしかして撮影ダメでした?」

 

「いえ! 全然オッケーです! 逆にお願いしますっ!」

 

「こちらこそお願いします」

 

 撮影が始まるようなので俺はカメラマンさんと喜多川さんから離れた位置で見ることにした。

 

 

「ポーズおねがいします」

 

「はい」

 

 斜め上を見て、一瞬笑顔になった。

 多分どのポーズにするか考えていくつか決めたのだろう。

 

 

カシャッ

 

 

 髪を耳にかけて儚げだが無表情な雫たんの表情になった喜多川さんにカメラマンさんはシャッターを切った。

 

 

 その後も喜多川さんはポーズをとり、一つのポーズに対しカメラマンさんは何枚か写真を撮ったりして撮影は進んでいった。

 

 

……――

…――

 

 

 撮り終わるとカメラで撮った写真を確認していた。

 

「やば~~~っ、めっかわじゃん!」

 

「ありがとうございました」

 

「あっいえ、こちらこそ! そうだあたしも! 一緒に撮ってもらってもいいですか?」

 

「えっ」

 

「記念的な?」

 

 喜多川さんはポケットからスマホを取り出すと、自撮りをするようにカメラマンさんと並んだ。

 

「撮りますよ~? あ、ギリ入んないんでちょい寄ってください」

 

「ぅあっは、はい…」

 

 喜多川さん、その距離の近さと気さくさは男には刺激が強いよ…

 

 

カシャッ

 

 

「ありがとうございます、マジ嬉しいです!」

 

 男性のカメラマンさんは軽く手を振って去っていった。

 

 もしかしたらあの人が喜多川さんのファン第一号だったりするのかも。

 

 

「すみません、お願いします」

 

「はい! おねがいしま~す!」

 

 気付いたらいつの間にか撮影待ちの列ができていた。

 

「ポーズお願いします」

 

 

ピピッ…カシャッ

 

 

 先ほどとはまた違ったポーズをとって撮影されていた。

 

 

(よかった、ちゃんと雫たんの表情になってる)

 

 昨日は最初は緩んだ笑顔になっていたのに、今日はテンションが上がっているけどちゃんと雫たんになっていた。

 

 待っているうちにふと周りを見渡してみると男性のレイヤーさんに目が留まった。

 

 女装だったこともそうだが、下の広場では女性レイヤーがほとんどだったこともあって目に留まりやすくなっていた。

 

 

(自分の好きなキャラのコスプレだから自由に楽しめてるんだな)

 

 目に留まった女装しているレイヤーさんは衣装はまだしも、着ている人としてはおそらく元のキャラと似ていない。

 でも楽しんでいる。俺にはそう見えるし、だからここで撮影をしているんだと思う。

 

 自分もコスをしてみたいとはならないが、この自由な楽しさは見ていて“いいな”と思う。

 

 

 喜多川さんの方へ視線を戻すと3人目あたりのカメラマンさんと写真を確認していた。

 

(喜多川さんも楽しんでるようでよかった)

 

 ハッキリ言って下心ありきの衣装作成と言って間違いないのだが、やはり自分の作った物で喜んでもらえる、楽しんでもらえるのは嬉しいものだ。

 

 

 そんなことを考えながら喜多川さんの方を見ていると、女性のカメラマンさんとの撮影を中断したようでキョロキョロし始めた。

 

 そして俺を見つけると微笑みを浮かべ、そこから――

 

 

 

 まるで太陽のように眩しく輝いて見える、見惚れてしまうような…いや、一目惚れさせる笑顔を俺に見せてくれた。

 

 

 知っている。ここの場面を知っているはずなのにどうしても鼓動が早くなる。

 

 まるで恋に落ちてしまったかのように。

 

 原作の五条もこんな気持ちだったのかもしれない。

 

 

 

 なにかカメラマンさんとやり取りをしたようで、少し謝るなしぐさをすると俺の方へ駆けてきた。

 

 息を切らして、大切な人へ向かうかのように一生懸命に。

 そんな姿にも目が、意識が釘付けになってしまって周りの音も聞こえない。

 

 

「ごじょー君!」

 

「はい」

 

「よかった…ハッ…いなくなっちゃったかと思って、ハァッ…かなり焦った…」

 

 何も言わず離れたのは良くなかったかもしれないが、それだけで焦ってくれるなんて……ん? いなくなって焦るって保護者目線では?

 

 気のせいかな。それになにか忘れているような……

 

 

「あの…ハァッ…あのねっ、あたし…――」

 

 

 

 

「服脱げそう!」

 

 

 

「何ですって?」

 

 

天野 千歳(あまねさん)の性別をどうするか

  • 原作通り男
  • 女体化
  • 身体は女、精神は男
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