○太陽暦3213年 地球 日本皇国 首都中京○
ある時間軸に、科学文明が極めて高度に発展し、人類以外の知性種族や超能力を発展させてファンタジー作品のように魔術まで生じさせるまでに至った地球があった。
だが、その世界はその文明故にほんのわずかなミスで一度全てが崩壊し、今はその超高度文明の遺物を“オーパーツ”と呼び、それを発見して再利用しつつも今や基本として中世から近代レベルまで文明や文化の多くは衰退するまでになっていた。
(…まあ、生まれてからそういう歴史を時々触れる前の世界…というか前にいた時代とこの世界の繋がりを知れても…、別に魔物相手に大冒険とかだけが道じゃないよね…)
そうなった地球にて、前世と同じく祖国であるが、見た感じは明治くらいまで文化や文明が変わった日本で、転生者の
幸雄はこの転生者だが特に神など超常的な存在に出会った記憶も、俗にいうチート能力なるものも貰ったことは無く、赤ん坊としてこの世界で生まれた時にはもう前世の大学で車に轢かれて亡くなるというテンプレも含めた記憶があるだけであった。
その後は前世の伝手でこの時代では古代文字扱いされている前世の時代の日本語が読めたこともあって、地元では神童扱いされてその噂を聞きつけた役人のスカウトで、嘗ては名古屋と呼ばれていた今の首都中京校にある名門校に通えて、今はその寮で暮らしていた。
(…まあ、遺跡や未知領域での探索は冒険者にして貰って、こっちはそういうのの支援や成果の処理などで、安定的な給料を貰う身になる予定だから、そういうのをちゃんとできるように勉強を進めるため、ストレスも発散しておこう…ん)
幸雄は危険なことが多いこの幻想的な未来の地球で安全な職に付けそうなことに感謝しつつ、それが上手くいくようにボトムと下着を脱ぎ落して自慰することにした。
「……んんん…っ!!」
だが、この世界でも比較的ながら平凡だが穏便に過ごせるだろうと思っていた日常は、今さっきその愚息から迸ったそのストレス発散の証であったはずのものに変えられてしまうことになる。
「…はああ、前世からやっててもこの感覚は飽きないよなぁ…ん? 何かざらざらとした感覚がー…!?」
幸雄がその違和感に釣られてピクピクと震えている愚息を見やると、それ及び我が手に付いている子種汁に混じるそれに目が丸くなる。
「…え!? こ、これは…砂金…!?」
その時代や文明が変わっても価値が変わらない高価なる存在が精液に混じっていることに、幸雄は困惑するがそこで彼の気分は急速に悪くなっていった。
「…それでー、一向に気分が良くならないとー…?」
「は、はい…そうです…」
翌日、一晩寝れば治るかと思ってそうしても一向に気分がすぐれなかった幸雄は、病院に出向いて診察を受けていた。
なお、なるべく正直に話すことを心がけてはいたが、自慰によって出てきた精液に砂金が混じっており、それが切っ掛けとなってか気分が悪くなったということは話していなかった。
「…とりあえず、こちらで色々触診や瞳孔の確認もして通常では見られない反応が幾つか見られましたが、とりあえず色々更に調べたいので麻酔を受けてもらってもいいですか?」
「あ、はい…どうも……よろしくお願いします…」
そして、幸雄は医者から飲み薬形式の麻酔薬を受けて、病床の上で静かに眠りについた。
(…ん…く…だいぶ長く寝ていたような感覚が…ん? 何か…部屋の中が暗くなって…更にー…目前を何だか肌色の大きなものが占めているようなー…!?)
だが、数時間後に麻酔が切れ始めて目を覚まし始めた幸雄が目にしてしまったものは、想像の埒外にある光景であった。
「…ぷはぁ❤️ あ…起きちゃったのね❤️ ま…いいか❤️」
格好からしてこの病院の看護婦だろうと思える、黒いウェーブショートヘアーで同色の細く切れ長な瞳をして妖艶な面貌をした美女が、自分に乗っかってそのスカートを大きくめくり上げて露になったむっちりとして形の良い尻を自分の顔に押し付けて来ていたのである。
「(ちょお!? 何この前の大学でやったエロゲで見たような光景!? おおおお男としては嬉しくないと言えば嘘になるけど!? ファンタジー要素があるにしても現実にあったら絶対に何か危ない裏がある!?)ちょ!? 人の寝込みで何をしてるんですか…おほぉ!?」
「駄目よ暴れちゃあ❤️ これもれっきとした治療なんだからぁ…かぷ❤️」
幸雄は雄としての悦びを生じさせつつも人としての理性が危険を告げたので止めさせようとするが、美女に露出させられている男根の亀頭を甘噛みされたことでビクンと震えて中断させられてしまう。
「…ねえ、幸雄さん…ここ最近の内にぃ…精液にぇ…妙に輝いている金属みたいな粉が混じってるってことぉ…ありませんでしたかぁ❤️」
「…え? な、何故…それをぉ…あ、あれ!? いつのまに身がぁ!?」
そこで顔を寄せられてきた美女の言葉でドキッとするが、そこでようやく幸雄は我が身が病床にベルトで縛り付けられていることに気付いた。
だが、指先を動かせば届く範囲で、前世で言うナースコールに相当する看護師や医者を呼び出すためのベルを鳴らす紐が付いていることに気付き、それを引っ張って呼び出し用の鈴の音を鳴らすことに成功する。
「ほ、他の看護師たちがもう来ますよ! もうこれ以上は止めてくださ…!?」
幸雄は近づいてくる足音もあって勝利を確信するが、病室の扉が開くと表情は一変してしまう。
「あー❤️ 先輩抜け駆けしてるー❤️」
「患者さんとこっちのどっちも危険なんだから~一人だけでするのは駄目ですよ~❤️」
扉を開いて現れたのは、それぞれが異なる美貌を持つ看護婦が身に付けている衣装を着崩してその女体を魅惑的に見せながら幸雄に迫りくる姿であった。
「…え!? ちょ…何でこんなにも数が…ここって何かお水の人たちと何か繋がってるところなの―――!?」
「あーもーそんな怯えないでー♪ 昨日あたり―…気分を悪くなった時ー…自分で慰めてー子種を出させた時にー何か、金属みたいにキラキラ綺麗に光ってるー砂粒とかがー混じっていませんでしたー?」
「―――お…え?」
そのますます前世でよくやっていたエロゲのような現象に幸雄はますます顔御を真っ赤にしていくが、そうして現れた看護婦の一人に先程と同じ問いを投げかけられて困惑する。
「もー❤️ 皆ーその辺の大事で重い話は後で詳しくしましょー♪ それよりもー…今はこの患者さんをとりあえず治療してあげるのが先でしょ❤️」
そうしている間に幸雄へ最初に襲い掛かっていた看護婦は、彼の腰の上で跨って既に濡れているその熟した赤みで構成されている淫裂を、彼の過去の記憶にないレベルで雄々しくなっている男根に擦り付けていた。
「…うわぁ❤️ ここまで大きくなるなんて…これも“精金病”の症状なのか❣❓」
「…う❤️ この子と目を合わせた時から心臓が高鳴ってたけど…こんなご立派なものを見たら下腹が熱くなって…う❣ あそこがもうこんなにも濡れちゃうなんて…❣」
「…え? 精金病? な、何ですか…その病気…いいううぅ!?」
看護婦たちの話に混じるその病名に幸雄が何か感じたその時、最初に襲ってきた看護婦が勢いよく腰を下げ、その巨根に溶けた肉の薔薇を被せてきた。
「…ふああああ❣ こ…これはぁぁ…過去に味わってきたぁ“鉱棒”の中でもおおお…間違いなくいちばんのだわぁぁ❣ い…入れただけでぇぇ…軽くぅいっちゃったわぁ…ぁあうぅうぅ❣❣」
幸雄が男根を溶かされて飲み込まれそうな心地になると、看護婦は背をのけ反らせつつも更なる快楽を求めて腰を激しく振りたくり始める。
「…アアぁ! ま、まさかぁ…こんな形でぇ…初体験するなんてぇ…えむうぅ!?」
「あむぅうぅ❤️ ちゅぱぁ❤️ へえぇ…今日が初めてだったんだぁ…じゃあ、念入りに教えてあげなくちゃあ…❤️」
「ちゅるり❤️ お互い高まった方がぁ効果も高くなりますからぁ…どうかぁもっとぉぉ❤️」
「そーそー❤️ 我慢したり自分で出したりしたらぁ御体を壊しちゃうんですからぁ…かぷ❤️」
それに焚きつけられてか他の看護婦たちも幸雄の身に群がり、キスをしたり、その病衣を脱がして露にした素肌に舌や乳を押し付けて滑らせていく。
そうなれば前の世界からだった童貞を奪われたばかりの幸雄は、そう時を掛けずに情事で最初の迸りが近づくのを覚えた。
「…アアアアアアアア❣❓ こ、この感じいいぃ❣ もううぅ来ちゃうのねぇええ❣❓ いい❣ 良いわああああ❣ 早くぅぅうぅ…出してええええ❣ その方がああ君のためぇ―――❣❓」
「っアアアァア!?」
「―――ええええっぐアアアアアアアアアア❣❓」
幸雄は自分の体内も肉棒内部から焼き溶かしていくような子種汁の大噴火を止められず、それを胎奥で止められた看護婦は膣を満たして焼け焦がしていくような極みに達して折れんばかりに背をのけ反らせて嬌声を上げた。
「…あ…アアアァア…こ、こんな形でぇ…童貞がぁ…け、けれどぉ…気持ち…ん?」
何処まで上がるかわからない極みも最高潮が過ぎて余韻に入ったところで、幸雄は記憶にある限りの初体験が逆レイプで終わったことに複雑な思いながらも気持ちよさを噛みなおそうとしていたところで、何か男根に堅い粒状のものが幾つか触れてきていることに気付く。
「…ふあああああああ❤️ さぁぁ…あなたの子種はぁ…
看護婦は余韻を噛みしめている蕩けた顔ながらも腰を上げて淫裂から男根を抜き取るが、それでゴポリと出てきた大量の子種汁の中に何故か混じるそれを見るや目がギョッとした。
「…え? これって…昨日のよりか大きくて…痛みは無いし、何か気分も良くなってきたけど…“金”!?」
そこで幸雄も昨日と似つつも幾つか違うその現象にまたしても驚いたところで、美女達の反応が一変する。
「ちょ!? これって“金色”よ!」
「んなぁ!?」
「本当に!?」
「ちょっとあんた達! これは私が危険を冒してこの子を治療した分だから止めなさ…!?」
欲に目がつられた様子になって看護婦たちがその砂金を奪い合おうとしたその時、扉が今度はバンと勢い良く開かれた。
「…まったく、この辺りで以前に捕まえるも近日に脱走した“略金者”が出たと聞いたが…、こういう輩は本当に耳ばかり早いな…」
「…え? 今度は…誰?」
黒色の明治期日本陸軍将校を思わせるがその上からでもナイスバディな長身なのをわからせる軍服を着た、薄い亜麻色の長髪で青味を帯びた瞳をしたその美女と、それに率いられてきた明治期日本陸軍将兵達の武装した状態での乱入に、幸雄は今の自分の痴態も忘れさせられて困惑した。
「…さて、お互い自己紹介と行こうか…」
逆レイプで童貞を奪われて翌日、幸雄は自分をその現場から救ってくれた薄い亜麻色の女軍人に取調室へ呼ばれていた。
「…私は日本皇国陸軍中京守備軍防疫部隊所属の
「ぼ、僕は中京帝国大学所属上級学校(中学と高校を合わせた感じ)六年生の
「…そうだな、君が掛かってしまった病気は“精金病”という奇病だ」
「…あ、何か昨日の看護婦達もそのように言っていましたね。何なのですかその病気?」
紀田大佐は自身の背後にあるスクリーンに人体図、特にその股間辺りを指さして説明を始める。
「…まだ詳しい原因などはわかってはいないが、君が掛かった精金病というのは、現在の魔術文明で貴重な資源となる“魔鉱”を精巣が作り出すようになってしまうというものだ」
「…え!? 何ですかその魔術文明な今どきでは色々なところに狙われそうな奇病は!?」
「…君みたいな反応を見せるのは珍しいな。他の男は大抵、詳しい事情を聞かせる前には隠してはいても大喜びしているのはわかる反応だったがー…」
「…あ、いやー…別にそれほどでもー…というか、僕も全く喜んでいないというわけでもー…」
「そうやって隠したがる本音を無駄に隠さないのはもっと少ないな。だが、大学行きが決まっているだけ理解が早くて助かる。だがー…18歳のわりに背が低くて童顔だがー…」
「そ、その辺にはあまり触れないでもらえると…」
「す、すまん…だが、この精金病というのは…色々と患者…特にその周囲に危険を招きやすい…」
「(…まあ、エロゲとかと違ってデメリットもあるのが当然だろうね…)…それでどのような副作用があるのですか?」
性的に濃くなっていく内容とは裏腹に、重くなっていく空気を幸雄は感じ取る。
「この精金病は男の精巣で魔鉱を精製するというものだが、この時のついでに出る副産物が人体に有害な物質で、体内に留め続けておくと発癌などを引き起こすのだ」
「!? そ、そんなに危険な病気なのですか!?」
「それでいて単純に射精すればいいだけというものでもなくてな。普通に自慰をするだけでは精巣に多くはとどまっている有害物質がより体の各所へ広がりやすくなってしまうのだ」
「…そ、それでー…昨日の女性達による襲撃が関係してくるのですね…」
「ああ、そのままなら有害物質として留まる成分はー…男根を介して女性の膣液と接していくと化学魔術反応を起こして魔鉱生成の方に回されー…射精されるとより大きくて純度も増して無毒化されて魔鉱になるのだ」
「!?」
「それも男性がより興奮して性的快楽が強い状態だとより効率的だ」
「(な、何ていうここまで聞けば…男子据え膳なエロゲ設定…)だ、だけどーあの希少で高価な魔鉱を手に入れられる好機とは言ってもー、皆が実利の為なら貞淑を捨てるというわけではないでしょう? 昨日のあの人たちは金銭欲もですけど性欲も強まっていた様子ですし…」
「その通りだな.。君たちの中で魔鉱生成にともなって生じる有害物質だが、宿主の男には有害だが、その男の性的興奮を煽る女性には中毒症状のあるフェロモンとして放出されてしまう。それで寄ってきた女との濃厚接触で、魔鉱が出てしまったことで自分が精金病患者であることに気付くというものも多いな。また同じ女性で濃厚接触が重なれば、特にその感覚が短いほど麻薬のような依存性も強めてしまうのだ…」
「…ここまで聞くと、男にはメリットばかり目立つような感じに聞こえますけど、ここまでだと色々な勢力が動き出すのでは? 昨日の女性達は明らかに初犯ではない人たちもいましたしー…」
こうして濃くなっていくエロゲ的設定と、それでも絶えることのない人間の業を感じ取った幸雄に、紀太もまた目を細めていく。
「…ああ、今や魔鉱は各国で研究がすすめられた結果、軍事や経済で大きく影響力を持つ戦略資源だ…。故に、精金病患者は我が国も含めた列強を始め多くの勢力が狙っている…。それに、出来る可能性は低いが…もしも子が出来てそれが男子の場合は、その子も何れは発症するからな」
「………」
「…まあ、君のように理解が早くてデメリットを理解してくれている人物は希少且つ政府としても付き合いやすい。特に君は魔鉱の中で最も希少な魔金の持ち主だから、君が協力的な限りは政府も大きく便宜を払えるだろう」
「…は…ははは…よろしくお願いします(…それ逆に言えば“こちらに逆らう意向を感じられれば強硬策を採る”にも聞こえるよね…)」
こうしてエロゲ的な空気の中で、日本だけでは済みそうにない重くも闇を感じさせる背景に、幸雄は静かに乾いた笑みが出てきた。
今回は色々と重い感じが出ましたけど、次回は明るめ(?)の話になる予定です(…多分)。