気がつくと、そこはアビドスの砂漠だった。
といっても、昼間の灼熱に焼かれる砂漠ではない。夜空には満天の星が瞬き、果てしなく続く砂丘が月光に照らされて青白く輝いている。風はなく、砂の一粒一粒が銀色の光を帯びて、まるで雪原のようにも見えた。現実のアビドスではありえない光景だった。
そして──ひとりの少女が、砂丘の頂きに立っていた。
アビドスの制服。薄い桃色の髪が、実際には吹いていない風にふわりと揺れている。背中には、ふたつの輪が交差した形のヘイロー。彼女はこちらを見つめ、ほんの少しだけ首を傾げて微笑んだ。
「やっと会えましたね、先生」
梔子ユメ。アビドス高等学校の元生徒会長。すでにこの世を去ったはずの少女が、そこに立っていた。
彼女はゆっくりと砂丘を下り、こちらの前まで歩いてくる。足跡は砂に刻まれず、それでいて彼女は確かに存在していた。
「驚かせてしまってごめんなさい。でも、どうしても先生にお礼が言いたくて」
──お礼?
「はい。ホシノちゃんや、シロコちゃん、ノノミちゃん、セリカちゃん、アヤネちゃん……アビドスのみんなと、仲良くしてくれているところを、ずっと見てきましたから」
彼女は夜空を見上げ、星々を見つめながら続けた。
「ホシノちゃん、昔はもっと笑わなかったんです。いつも難しい顔をしていて、私が変なことを言うと『ユメ先輩、もう少し真面目に考えてください』って怒られてばかりで。でも今は、ちゃんと笑えてる。先生のおかげです」
──ユメがいたからだ。お前がホシノに残したものが、あの子を支えている。
「……えへへ。そう言ってもらえると、私も報われます」
彼女は照れくさそうに笑い、それから少しだけ真剣な顔になった。
「でもね、先生。私……欲張りだから、まだ一つだけ、わがままを言いたいんです」
彼女はこちらの手を両手で握りしめた。その手は、夢の中だからか、それとも彼女がすでにこの世の存在ではないからか、少しだけひんやりとしていた。しかし確かに、温もりもあった。
「夢の中でもいいので……私のことを、抱いてください」
月明かりの下で、彼女の桃色の瞳がまっすぐにこちらを見つめる。その目には、迷いも後悔もなく、ただ純粋な想いだけが宿っていた。
「私、ずっと見てきました。先生がどんなに優しい人か、どんなに生徒たちを大切にしているか。そして……どんなに、誰かに愛されるべき人か。だから、私が生きた証として、先生の記憶の中に残りたい。夢でも幻でもいい。私を、一人の女として……抱いてほしいんです」
彼女の言葉は震えていなかった。死んだ者が生者に願うには、あまりにまっすぐで、あまりに切実な告白だった。
──わかった。夢でも何でも、お前は確かにここにいる。
「……!! ありがとう、ございます……!!」
ユメは涙を浮かべ、それでも笑顔を崩さずに、こちらの胸に飛び込んできた。
♡
彼女は制服のリボンに手をかけ、ゆっくりと解いていった。
「こんなこと、生きてるうちにしたかったな……でも、今だからできること、もありますよね」
ブラウスのボタンを外し、スカートを下ろす。アビドスの制服が砂の上に崩れ落ち、下着姿になった彼女の肢体が月光に照らし出された。身長はホシノより少し高いくらいだろうか。華奢な中にも、少女らしい柔らかな曲線が浮かび上がっていた。
「まだ脱ぎますね。全部、見せますから」
彼女はブラジャーのホックを外し、ふわりと布地を取り去る。露わになった双丘は、慎ましやかでありながら形が良く、白い砂漠の月明かりの下で青白く輝いている。桜色の乳首は、空気に触れて硬くしこり、ほんの少しだけ震えていた。
「私の胸……どうですか? ホシノちゃんには負けちゃうかもしれないけど……でも、先生に触ってもらえるなら、きっと意味があると思うんです」
ショーツも脱ぎ去り、彼女はすべてを晒した。桃色の茂みに覆われた秘部はかすかに濡れていて、太腿の内側を一滴の愛液が伝い落ちる。
「さあ、先生。夢の中だから、遠慮はいりません。私の身体、好きなだけ触ってください」
♡
そっと手を伸ばし、彼女の乳房を両手で包み込む。ひんやりとした肌が、すぐにこちらの体温で温まっていく。柔らかくて、弾力があって、確かにここに存在している。それは夢のようで、しかし夢以上の手応えだった。
♡ にゅぷ……にちゅ……ぷにゅ……♡
「……ん……♡ せんせの手、あったかい……♡ 私、ずっと冷たかったから……嬉しい……♡」
彼女は目を閉じ、こちらの手の感触を味わうように深く息を吐いた。指先で乳首をそっと摘み、軽く転がすと、彼女の身体が微かに震える。
「……あ……それ、気持ちいい……♡ 私、生きてた時は、こんなこと考えたこともなくて……でも、死んでからずっと……先生にこうされる夢を見てた……♡」
──夢の中でまた夢か。
「えへへ、ややこしいですよね。でも、今はこれが現実です。少なくとも、私にとっては」
彼女はこちらの手に自分の手を重ね、さらに強く胸を押しつけてきた。
「もっとしてください。私が消える前に……いっぱい、触ってください……♡」
♡ にちゅにちゅ……くにゅ……ぬちゃ……♡
「あ……あ……♡ せんせ、好き……好きです……♡」
胸を揉みしだきながら、指で乳首を転がし、時折そっと抓る。彼女の口からは甘い吐息が漏れ続け、その声は砂漠の静寂に吸い込まれていく。夜空の星々だけが、二人の営みを見守っていた。
──ユメ、下も触るぞ。
「……はい。どこでも、触ってほしいです……♡」
手を下腹部に滑らせ、茂みの下の秘裂にそっと指を沈める。ぬめる愛液が指を濡らし、陰核を探り当てて撫でると、ユメの身体がびくんと跳ねた。
♡ ぬちゃ……くちゅ……にちゃにちゃ……♡
「ひゃぅ……っ!! そこ、すごい……!! 私、こんな感覚、知らない……!!♡」
彼女はこちらの肩にしがみつき、必死に快感に耐えている。その身体は消えかけているようで、指の感触は確かにそこにあった。
「せんせ……私、もう……イきそ……♡」
──イっていい。
「……!! はい……!!」
♡ くちゅくちゅくちゅ……!!!♡
「あ"…………っっっ!!!!♡」
彼女の膣が指をぎゅっと締めつけ、温かい潮が溢れ出した。ユメは背中を大きく反らせ、星を見上げながら絶頂に達する。夜空の星々が一層輝きを増し、砂漠全体が彼女の歓びに呼応するかのように瞬いた。
「……はぁ……はぁ……ありがとう、ございます……♡ 私、初めてイきました……♡」
彼女は息を整えながら、こちらのスラックスに視線を落とした。そこではすでに肉茎が硬く張り詰め、布地を押し上げている。
「……先生も、すごいことになってる。私の身体、少しは役に立てたのかな」
──ああ。すごく。
「えへへ、よかった。じゃあ……次は、これで」
彼女はこちらの前に跪き、震える指でスラックスを寛げた。露わになった怒張を前に、彼女は一瞬息を呑み、それから優しく微笑む。
「……これが、先生の。夢で何度も想像したけど……本物は、もっとすごいです」
彼女は両手で自分の胸を持ち上げ、その谷間に肉茎を挟み込んだ。
♡ にゅぷ……ぬちゅにちゅ……♡
「こうやって、私の胸で……気持ちよくさせてあげたいんです……♡」
彼女の乳房は決して大きくはなかったが、柔らかさと体温は十分だった。谷間に挟まれた肉茎は、先走りと汗のぬめりによって滑らかに上下する。谷間から覗く亀頭と、彼女のしこった乳首が擦れ合い、互いの熱を感じ合った。
♡ ぬちゃ……ぷにゅ……ちゅぱ……♡
「……せんせ、気持ちいいですか……? 私、ちゃんとできてる……?」
──すごく気持ちいいよ、ユメ。
「……!! う、嬉しい……!! もっと、もっとします……!!」
彼女は胸を激しく上下させながら、谷間から覗く亀頭にぺろりと舌を這わせた。見上げる桃色の瞳には、涙と歓びが等しく宿っている。
「……せんせ、私、消えても……この感触だけは、絶対に忘れません……♡」
♡ にちゅにちゅにちゅ……!!!♡
──ユメ、出すぞ。顔に出す。
「……!! はい……!! 私の顔に、せんせの……!!」
♡ どぴゅっ……どぷぷぷぷっっっ……!!!♡
白濁が彼女の顔と胸に飛び散った。額に、頬に、唇に、そして桃色の髪にも。ユメは目を閉じ、その熱い感触をじっと受け止めていた。精液の白さが、月光と星明かりに照らされてぼんやりと輝いている。
「……あ……あったかい……♡ せんせの、命……♡」
彼女は指で口元の精液をぬぐい、大切そうに口に運んだ。
「……ん……ちょっとしょっぱい。でも……美味しい。これが、先生の味……♡」
彼女は精液に濡れた顔で、心の底から嬉しそうに微笑んだ。
「私、先生の一部を、体の中に取り込めた。それだけで……もう、何も思い残すことはないかも」
──まだだ。
「……え?」
──まだ終わってない。ユメ、お前を抱きたい。
「……!! 先生……!!」
♡
ユメは砂の上にゆっくりと横たわり、両腕を広げた。星空が天蓋のように広がり、砂漠の冷たい砂が背中を支えている。月光が彼女の裸身を隅々まで照らし出し、精液に濡れた肌が銀色に光った。
「来てください、先生。私の中に……先生を感じさせてください」
彼女の両脚の間に身を置き、亀頭を秘裂にあてがう。ぬめる愛液が先端を濡らし、熱い入り口がひくついていた。
──入れるよ、ユメ。
「……はい……♡」
♡ ずぷぅぅ……ぬぷん……!!♡
「……あ"…………っっっ!!!!♡」
彼女の背中が砂の上で大きく反り返った。膣内は熱く、生きている者と変わらない締めつけで肉茎を包み込む。ユメはこちらの背中に両手を回し、まるで二度と離れまいとするかのように強く抱きしめた。
「せんせ……中で、すごく……大きい……!! 私の中、先生でいっぱい……!!」
──動くぞ。
「……!! はい……!! 好きなだけ……!!」
♡ ぬちゃ……ぐぽっ……ずちゅんっ……!!♡
「あ、あ、あ……!! これ、すごい……!! 夢じゃ、ない……!! 先生が、本当に私の中で……!!」
正常位のまま、ゆっくりと抽送を始める。彼女の膣が肉茎の形を覚え込み、ひだの一つ一つが絡みついてくる。砂が二人の体重で沈み、自然の褥が形を変えていく。
♡ ばちゅんっ、ばちゅんっ、ばちゅんっ……!!!♡
「あ"……!! イく、イきます……!! せんせと一緒に……!!」
──ああ、一緒に。
「……!! はい……!!」
♡ どぷっ……どぷぷぷぷっっっ……!!!♡
彼女の胎内に精液が迸る。ユメは声にならない嬌声を上げ、全身を痙攣させて絶頂に達した。その衝撃で、砂漠の砂がふわりと舞い上がり、月光に照らされて金粉のように煌めいた。
「……はぁ……はぁ……♡ せんせの、中に……私、確かに受け取りました……♡」
彼女は結合部から溢れる白濁を指でぬぐい、それを胸の上でそっと握りしめた。
「……これで、私……先生の一部になれた気がします。生きてる証、ここにあります……♡」
──まだ硬い。続けるぞ。
「……!! まだ、ですか……!?」
彼女は驚きと歓喜の入り混じった顔で、それでも嬉しそうに笑った。
「はい、いくらでも。夜が明けるまで……ずっと、私を抱いてください……♡」
♡
今度はユメが上になった。彼女はこちらの上に跨り、自ら秘裂に亀頭をあてがう。
「今度は、私からも……愛させてください」
♡ ずぷぷぷ……ぬぽんっ……!!♡
「あ"……っ!!♡ せんせ、騎乗位って言うんですよね……私、知ってるんですよ……♡」
彼女はゆっくりと腰を動かし始めた。最初はぎこちなく、しかし徐々にリズムを掴んでいく。砂漠の上で、月と星を背負いながら、彼女は自ら快楽を求め、そして与え続けた。
「あ、あ、あ……!! 先生、すごい……!! 私、また、イきそ……!!」
♡ ばちゅんっ、ばちゅんっ……!!♡
「イく……!! イきます……!!」
♡ どぷっぷっぷっ……!!!♡
彼女の胎内に三度目の射精が注がれる。ユメは背中を反らせ、星を見上げながら絶頂に達した。その瞬間、夜空に流れ星が走り、彼女の身体が一瞬だけ透き通ったように見えた。
「……あ……今、少し……消えかけた……?」
──ユメ……?
「大丈夫です。まだ、大丈夫。私……もっと、先生と一緒にいたい。だから、まだ消えません……!!」
彼女は首を振り、涙を振り切るように笑った。
「続けましょう、先生。朝が来るまで……何度でも……♡」
♡
その後、何度交わったかはわからない。
正常位で彼女の脚を肩に担ぎ、深く深く突き入れたこと。背後から四つん這いの彼女を抱き、砂に手をつかせたまま何度も達したこと。そしてまた、彼女の胸で包み込み、顔に精液を浴びせたことも。
♡ どぴゅ……どぷぷぷ……!!!♡
「……あ……♡ せんせの、また……私の顔に……♡」
♡ ずちゅんっ……ぐぽっ……ぬぷんっ……!!♡
「あ"……!! 中に、また……!!」
♡ どぷっ……どぷぷぷ……!!!♡
「……せんせ……せんせ……♡」
ユメはもはや数えることもできないほど達し、身体中に精液を浴び、胎内には何度も種を注がれていた。彼女の身体は所々が透け始め、向こう側の星空がうっすらと見えるようになっていた。それでも彼女は、必死にこちらの身体にしがみついていた。
「……せんせ、夜明けが近いみたいです」
東の空がほのかに白み始め、星々が少しずつその輝きを弱めていく。砂漠の砂が朝の気配にざわめき、夜の冷気がゆっくりと温み始めていた。
「私、もうすぐ消えちゃうと思います。でも……最後に一つだけ」
彼女はこちらの頬に手を当て、精液と汗と涙に濡れた顔で微笑んだ。その手はもう、半分透けていて、向こう側の景色がぼんやりと見えている。
「──大好きです、先生」
彼女はそう言って、最後の口づけをした。冷たくも温かい、夢と現実の境界のようなキスだった。
「私を抱いてくれて、ありがとうございました。私を……覚えていてくれて」
彼女の身体が、朝日を受けてきらめく砂粒のように、ふわりと輝き始める。
「ホシノちゃんを、これからもよろしくお願いします。あの子、私と違って強がりだから……時々、甘えさせてあげてくださいね」
──ユメ。
「……はい?」
──俺も、大好きだ。
「……!!」
彼女は目を見開き、それから泣き笑いのような表情で、深く頷いた。
「……えへへ。夢の中なのに、こんなに幸せでいいのかな。でも……これが、私の奇跡です」
彼女の身体が、朝日の中に溶けるように消えていく。最後まで、彼女は笑っていた。
「また……会えますように」
その言葉を残して、梔子ユメは光の中に還っていった。
砂漠には、誰もいなくなった。ただ、彼女が横たわっていた場所の砂だけが、ほんの少しだけ温かくて、桜のような淡い香りが残っていた。
♡
──そして朝。
「うへへ〜、先生、おはようございます」
アビドス対策委員会の朝。いつものようにだらりとソファに寝転がっていたホシノが、こちらの顔を見るなり、にんまりと笑った。その濁った瞳はいつも通りの眠たげな色をしているのに、なぜか今日は、その奥に何か透明な光が宿っているように見える。
「先生、なんだかお疲れのご様子ですねぇ。あ、もしかして……夢の中ではユメ先輩とお楽しみだったね〜?」
心臓が止まるかと思った。昨日の夢が、あまりに鮮明で、あまりに生々しくて。確かにそれは夢だったはずだ。それなのに、なぜホシノが。
「……うへ。別に怒ってるわけじゃないですよ。ただ、ユメ先輩、ずいぶん楽しそうだったな〜って」
ホシノはソファから起き上がり、こちらの隣に腰掛けた。彼女の桃色の長い髪が、窓から差し込む朝日に透けて、昨日の夢の中のユメの髪と同じ色に輝いている。
「私ね、知ってるんです。ユメ先輩が時々、先生の夢の中に会いに行ってるって。だってあの人、私が寝てる時に『ちょっと行ってくるね、ホシノちゃん』って、毎回ちゃんと言ってから行くんですよ」
ホシノはそう言って、くすくすと笑った。その笑顔には、いつもの濁った眠たげな色がまったくなくて、ただ透明な朝の光だけが宿っていた。まるで、長い間くすぶっていた何かが、ようやく晴れたかのように。
「だからね、先生。ありがとうございます。ユメ先輩、きっと……もう迷わないと思います」
ホシノは立ち上がり、窓辺に歩いていった。朝日を背に浴びながら振り返った彼女の顔は、逆光でよく見えなかった。だが、その口元が確かに、濁りのない微笑みを浮かべていることだけはわかった。
「さて、私はちょっと仮眠です。寝不足だと、ユメ先輩にまた怒られちゃうから」
そう言って彼女は、いつものようにあくびをしながらソファに戻っていった。わずか数分後には、すうすうと寝息が聞こえ始める。
その寝顔は、どこか安心しきっていて、ずっと年下の少女のようにも見えた。
デスクの上に置かれた一枚のメモが、エアコンの風に揺れてひらりと舞った。そこには、見覚えのない丸っこい文字で、一言だけ書かれていた。
『奇跡は、あります。──ユメ』
窓の外では、アビドスの砂漠が朝日に照らされて金色に輝いていた。