※この作品はR-18です。

【R18差分】俺たちが作ったゲームなのに知らない設定が多すぎる ~自作ゲーム世界に転移したら聖女になっていた~   作:Fiomia

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TS娘が好きになっちゃった男のことを考えながらするのって可愛いと思いませんか?
※異論は認める

時系列は26話付近です。


EX2 何かが変わった日

薄暗い部屋。異世界の部屋じゃない、日本にいた頃の私の部屋だ。

机の上には資料とノートパソコンが散らばり、壁際にはゲーム画面を映した大型モニターが置かれている。

 

「直人、このイベントなんだけど」

 

聞き慣れた声だった。

振り向けば、明弘がコーヒー片手に画面を眺めている。

 

「ヒロインがここで笑った方が自然じゃないか?」

 

「それだと伏線回収が早すぎるだろ」

 

私は椅子を回して画面へ向き直る。

 

「終盤まで引っ張るから意味があるんだ」

 

「でも感情の流れが――」

 

それはいつものやり取り。何百回も繰り返した議論。

気づけば二人とも笑っていた。

 

「今日は徹夜かな」

 

「だな」

 

画面には《エターナル・エコー》のタイトル。

完成にはまだ遠いしバグも山ほど残っている。

だけど、この時間は嫌いじゃなかった。

 

「直人」

 

明弘がこちらを見る。

 

「このヒロイン、お前が作ったんだろ?」

 

「ああ」

 

私はモニターへ目を向ける。

銀色の長い髪、透き通った青い瞳の神官服をまとった少女。

フィアナ。

 

「可愛いよな」

 

「そりゃメインヒロインだしな」

 

画面の中のフィアナがこちらを見た。

目が合う。

不意に視界が揺れた。

 

「あれ……?」

 

キーボードへ置いたはずの手。

細くて白い……指先まで見慣れた女性の手だった。

 

混乱して胸元へ視線を落とす。

神官服。銀色の髪が肩へ流れている。

 

「え……」

 

「可愛いよ、フィアナ」

 

そこにいたのは黒髪の青年剣士。

 

「アレックス……?」

 

口が勝手にそう呼ぶ。そこに違和感を覚えない。

 

「疲れてるなら少し休め」

 

自然な口調。まるで昔からそう呼び合っていたように。

私は部屋を見回した。

資料はある。ゲーム画面もある。パソコンもある。

なのに、どこにも珠玖直人はいない。神代明弘もいない。

フィアナがいて。アレックスがいる。

 

◇

 

目が覚めた。

勢いよく身体を起こす。呼吸が少し乱れている。

 

「何でまたあんな夢を……」

 

布団の上へ視線を落とす。

そして一つ自分の変化に気が付いた

 

(濡れてる……)

 

夢の中でアレックスに「可愛いよ」と言われて嬉しかった。

そのことを認めたくない気持ち、すこしばかりの興奮。色々なものがごちゃごちゃになりながら、私は下腹部に手をやった。

 

「あっ……ぁ……あん」

 

ゆっくりと指を動かす。

くちゅくちゅと響いてくる水音。

もう何度か「して」いることもあって、女のやり方がわかってきていた。

 

下腹部を触りながら、同時に胸を揉みしだく。もうすっかり先端が固くなっている。

そのまま胸の突起をくりくりと摘まみ上げ、同時に下腹部の「芽」も刺激する。

 

「ああっ……ぃぃ……これ……すきぃ」

 

つまむ、撫でる、時には蜜の中でそよがせてみる。

男のそれと違って、刺激を変えると快感もさまざまに色彩を変える。女になって初めて知った感覚。

私は夢中で指を動かした。無意識に腰がもちあがってくる。

 

「ぅんっ……あっ……ぁ……あっあっ……もうぃくっ」

 

光がスパークし、大きな波にさらわれる。私は嬌声を上げた。

 

「ああーーーーーんんっ」

 

◇

 

(やっぱり欲しい……)

 

しばらく絶頂の余韻を味わいながら、そんなことを考えてしまう。

以前は嫌悪感が湧いてきていたが、最近はそんな風にも思えなくなっていた。

 

(指なら……だいじょうぶかな……ちょっとだけ)

 

ぼーっとした思考の中、私は濡れそぼる蜜壺の奥に、そっと指を差し入れてみる。

 

くちゅんっ。

 

「んぅっ」

 

違和感。

1本しか入れてないはずなのに、圧迫感を感じる。

 

(指1本でこんなに違和感があるのに、男のモノが入るとどうなってしまうんだろう)

 

そんなことを考えながら、ゆっくりと指を出し入れする。

何となく満たされていくような感覚に身を任せながら続けていると、不意にさっきの夢を思い出した。

 

『可愛いよ、フィアナ』

 

途端、中がきゅっと締まったのが自分で分かった。

慌てて指を止めようとしたが止まらない。それどころかどんどん加速していく。

 

「あっあっあっ……だめぇっ」

 

気づくと中に入れている指が2本に増えていた。

親指で固くなった芽をくるくると回しながら、指を何度も出し入れする。

 

「あっ……あっ……アレックス……」

 

(!!)

 

(今私はアレックスの名前を……オナニーしながら男の名前を呼んでしまうなんて……)

 

けれども指は止まらない。妄想も止まらない。

いつしか私は妄想の中で男性に組み敷かれていた。アレックスだ。

 

『可愛いよフィアナ。ほらもっと感じて』

 

「あっ……ゃあっ」

 

すると今度はアレックスが明弘になる。

 

『男なのに挿れられて感じるんだな。でもそんな風に乱れるお前も可愛いぞ』

 

「ああっ!……ゃっ……いわないで……恥ずかしいのぉ……あっ!」

 

激しい羞恥心が沸き起こる。けれどそれもスパイスとなってしまって、私の興奮は加速する。

妄想の中で私はアレックスに抱かれているのか、明弘に抱かれているのかわからないまま、指の動きだけはどんどんと激しくなる。

 

「あっ……だめっ……こんなの初めて……わたし……いっちゃうぅ……アレックス……明弘ぉっ」

 

もう自分が何を叫んでいるのかわからなくなっていた。今まで感じたことのない波がくる。

 

「あっあっあっ……あああぁぁぁぁぁぁぁぁんっっ!!!!!」

 

大きく腰を持ち上げ、高く高く嬌声を上げながら私はベッドへ倒れこんだ。

 

◇

 

「ぅぁーー……」

 

しばらく後。

興奮が収まり、自分が何を叫んだか思い返して私は自己嫌悪に沈んでいた。

 

「よりによって親友を『オカズ』にしてしまうとは……女の快感って怖いな」

 

女の快感のせいにしようとするが、自分でもわかっていた。

あれは私の中に確かにある願望だ。

 

(それに最近は意図的に「俺」って言ってる気がするしな……)

 

このまま「フィアナ」として過ごすと自分がどうなるのか、まだ分からない。

ただそれがそんなに嫌だと思っていない自分にも気づいていた。

窓の外はまだ薄暗く、王都の朝は始まっていなかった。

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