2-1
四人の学校での姿を存分に眺めた芹田は、もっと見たくてたまらない。
(家ではどんなコトしてるんだろうな?)
放課後、芹田は彼女たちの家への侵入を試みた。
まず向かったのはサナリの住まい。サナリより早く彼女の家に着いた芹田は、サナリが帰ってくるところからずっと見つめ続けていた。
(……? 何か待ってるのか?)
食事等を済ませたサナリは、そわそわと玄関の方を繰り返し見ている。
テーブルには宿題を広げているがほとんど進んでいない。何か気になるものがあるようで、風呂の用意はされていても入浴へ赴くことはないらしい。
「!」
と、不意にチャイムが鳴る。
「は、はいっ……!」
声を裏返らせながら玄関へ急ぐサナリが受け取ったのは、小さな箱ひとつ。
荷物を受け取ったサナリは箱を開けると、中をそっと覗くと目を見開く。
「あれ……?」
不安そうに首を傾げたサナリが布地を引っ張り出すと――そこにあったのは、サナリのイメージにそぐわないほどセクシーな下着。
「な、なんで……え……!?」
慌てて同梱の注文明細に目を通すサナリは、続いて携帯電話を開く。
通販サイトの履歴を確認するサナリの画面を覗いてみると、注文履歴には確かに目の前の下着と同じものが載っている。
「え……あ、あれ、間違えて――え……?」
おろおろと戸惑うサナリは、顔を赤くしたかと思えば下着をもう一度箱に突っ込み直し。
「お、お風呂……お風呂……」
ふらふらと、脱衣室へと向かった。
――取り残された芹田は、押し黙ったまま箱に目を向ける。
(エロい下着……だったよな……?)
箱の隙間から見えるのは、布面積が異常なほど少ない下着。
ほどなくして浴室からはシャワーの音が聞こえる。芹田は脱衣室のドアをそっと開けると、脱衣かごの中にある脱ぎたての下着を手に取る。
(そうだよな、見た目的にもこういう下着だよな)
やわらかい綿の上下はサナリの見た目の印象にぴったりだ。
サナリの下着をスリスリと撫で、内側にも手を入れる――薄く汗が染みたのか、ブラジャーの内側はほんのりと湿っている。
ショーツも手にとって裏返してみると、食い込みを繰り返したらしいショーツの後ろ側には深い皺がいくつも刻まれ、陰唇の形もくっきりと浮かんでいる。
(うわ、エロ――)
クラクラするほどの興奮を覚える芹田のそば、浴室から聞こえたシャワー音が止まった。
「!!」
大急ぎで下着をかごに戻し、壁に張りついて壁に同化。
すぐにサナリは浴室から出て、バスタオルで身体を拭き始める。
(素っ裸じゃねえか! 思ったより胸あるな)
やけに焦った様子のサナリの身体に容赦ない視線を向ける芹田。
オーバーサイズのパーカーを着ていても隠せなかった胸の膨らみは見事なお椀型。乳輪や乳首は小さめで、タオルを動かすたびにやわらかそうに揺れる乳肉がたまらない。
(下は……毛はほとんどないか)
水滴が滴る下半身、恥丘に毛はほとんどない。
濡れた肌に張りついて存在感が薄れているのもあるが、元から毛は薄く細い方なのだろう。髪の毛と同じ色の毛はレースのカーテンほどの存在感で、ぴちっと閉じた淫裂は丸見えだ。
(エロいな……)
思わず屈んで秘所を覗こうとする芹田だが、せわしなく動くサナリにぶつかりそうでなかなか近づけない。
タオルで身体を拭き、最低限のスキンケアとヘアケアを終わらせるサナリの動きは手早い。裸にバスタオルを巻いただけの姿で脱衣室を飛び出すと、サナリはもう一度届いたばかりの箱と向き合う。
「……返品できないし……」
言い訳のように呟いて、中にある下着を掲げ持つ。
広げれば下着の大胆さは克明だ。ブラジャーは縦長の薄いレース二枚を黒紐で繋いだようなものだし、ショーツも似たようなもの。
じっと見つめるサナリの頬は紅潮しており、彼女にとってもこの下着は非日常的なものらしい。愛らしい顔いっぱいに緊張感を滲ませながら、サナリはそっとタオルを取る。
(撮……!!)
瞬間、芹田はオボロの力を発動。
裸でセクシーな下着を着ける一部始終をコマ送りのように撮影する。ショーツを穿くために足を上げた時は床と一体化するほどのローアングルから撮れば、サナリの割れ目がほんのりと綻ぶところも撮れてしまう。
(マンスジだ!)
割れ目に沿う毛はほとんどなく、いかにも清純そうな淫唇の内側は見えない。
しかし、スジは余すところなく視界とカメラに収まる。見られているとも知らないサナリはブラジャーも着けて、おずおずと姿見の前に立つ。
「わ……!」
その瞬間、サナリの顔は茹で上がったように真っ赤に。
あらわになった乳肉はブラジャーの左右からはみ出し、黒レースは乳輪や乳首を透かしている。
女体を淫らに彩ることを目的としたブラジャーは乳を支える役目を完全に放棄し、サナリがモジモジするだけで乳丘が左右に揺れる。ざらつくレースの布地の刺激に乳首はすぐに勃起してしまって、薄い布の内側からツンと存在感を発揮している。
(エロすぎる……ッ!!)
勃起してなお小ぶりな乳首に、レースの向こうから透ける色の薄い乳輪。さらにブラジャーの左右からこぼれる乳肉――たまらない絶景を連写しながら、芹田の視線は下半身に向かう。
「……お尻、出ちゃってる……」
鏡に背中を写して呟くサナリ。
下半身は輪をかけて大胆だ。腰にぐるりと紐を通し、前部分にはブラジャーと同じ黒レース。
腰の両側で揺れる紐が解ければ脱げてしまうのが気になるのか、サナリはしきりに腰だめに手を当てる――そのたび、尻割れに紐が食い込むせいでヒップはむき出しだ。
(全部出てるな)
尻肉の露出は、昼間に階段の下から覗いた時の比ではないほど。
頼りない紐一本が尻の割れ目を通ってはいるが、見た目には何の役にも立っていないように見える。
身に着けているサナリもそう思うようで、ずっと落ち着かない様子で姿見の前で身体をひねっている。
「……ええと……」
しばらくしてから、サナリは姿見の前に座って。
「……こういう感じ……?」
顔を赤くしながら、鏡の前で四つん這いになる。
(!!)
セクシーなグラビア写真のポーズを真似たつもりか、両腕で胸を寄せる。
むにゅっと寄った乳肉が深い谷間を作ると、サナリは自分でも驚いたように目を瞠る。サナリの背後に立って鏡を見つめる芹田もまた、サナリの恥ずかしいポーズに見惚れっぱなしだ。
(てか、ケツが……)
四つん這いになって鏡と向き合うサナリは、真後ろに立つ芹田に尻を突き出す格好だ。
鏡には周囲の景色に同化した芹田が写ってはいるが、セクシーなポーズを決めては頬を染めるサナリは後ろにまで気が回らない。まったく無防備なサナリの背後を取った芹田は、じっくりと彼女の後ろ姿を眺め回す。
(ほとんど裸だろ)
ブラジャーの紐もショーツの紐も頼りない。
ゆるめのパーカーに隠されていた身体は華奢で、浮き上がった肩甲骨が何とも色っぽい。胸を寄せるセクシーポーズに挑戦するうちに腰がくねるさまは、後ろにいる芹田を無意識に誘惑しているようでもある。
(てか、尻が近いな)
芹田が頭を下げれば、サナリの臀部はすぐそこ。
立ったままサナリを見下ろしていた芹田は、物音を立てないように慎重に膝立ちに。サナリの尻の割れ目と自分の腰の位置を合わせれば、この美少女を後ろから貫いているような体勢だ。
(サナリちゃんとヤる時ってこんな感じになるのか)
サナリが気付かないのを良いことに、間近にあるサナリの美臀をたっぷり眺める。
つやつやと光を放っているようにすら見える尻には、頼りない紐が巻きつけられているだけ。ひょいと視線を下げて尻の割れ目を凝視すれば、菊座すら覗き込める。
(エロ……)
見つめ続ける芹田の下半身はもうはち切れそう。
サナリの部屋に潜り込んでからどれだけ写真を撮ったかは分からない。見て撮るだけでは満足できなくなって、芹田はサナリの腰に手を伸ばす。
「……」
狙ったのは、腰の横で揺れる紐。
腰骨を飾る紐のリボンに手を近づける。サナリが腰を動かすたび揺らめく紐の先端を掴むと、芹田は一息に紐を引いた。
「……え――」
紐が解ける瞬間はスローモーションのようだった。
鏡の中、サナリの目が見開かれる。何が起きたか分からないとばかりに瞠目するサナリの後ろで、紐が解けたショーツが宙に浮く。
(生ケツ……!!)
露出度で言えば先ほどまでと大して変わらないが、完全に裸になった事実が芹田を欲情させる。
(こんなん見たら我慢できねえよ!)
脱がせたショーツを放り捨て、芹田はサナリの尻を鷲掴み。
「っ!?」
見た目の上では隠れている芹田だが、触覚はごまかせない。
サナリの尻には男の手の感触が伝わっているだろう。興奮しきった芹田の手のひらはジットリと湿り、生々しい気配を醸しだす。
「な……な、に……っ……?」
目に涙を浮かべ、声を震わせるサナリ。
(やべぇな、逃げねえと……)
つい尻に手を出してしまったのだ、サナリもこの部屋にいる何者かの存在に気付いている。
もし捕まってしまえば、携帯電話の中にある盗撮データまで見られてしまう――まずいと思うのに、芹田の手はますます強くサナリの尻を揉む。
「や、……っ……!?」
ヒップを強く掴まれたサナリは完全に硬直。
彼女からすれば、一人でこっそりセクシーな下着を着ていたら、急に姿の見えない何者かに生尻を触られたのだ。
尻を掴む手の感触からして、相手が男なことまで分かっていた。予想していない事態に心も体も固まってしまうサナリだが、芹田の手の中で尻肉はむにゅっとひしゃげ、瑞々しくも柔らかな感触を伝える。
(――逃げる!)
サナリのヒップに名残惜しさを感じつつ、身を翻して部屋を去る芹田。
――自宅まで全速力で走って逃げるが、後ろからサナリが追ってくる気配はない。
「っは……はあっ、はあッ……!!」
自宅のアパートに身体を滑り込ませた芹田は、ゼエゼエと息を乱しながら玄関に座り込む。
身体は汗だくで、緊張と興奮に忘れていた空腹と喉の渇きが一斉に押し寄せる。食事も欲しいしシャワーも浴びたいが、それ以上に戦利品を確認したくて、芹田は携帯電話の画像を確かめだす。
「は――ッ……ぁ、ははッ、はは……!!」
荒い呼吸は、すぐに笑い声に変わる。
サナリの半裸姿はいくつも収められている――それを見るだけで疲れは吹っ飛んで、芹田の股間は痛いほどに勃ち上がる。
(これ、明日も――)
窃視と盗撮の歓びに完全に支配されて身体は熱い。
オボロは熱に応え、芹田は翌日も彼女たちを盗撮すると心に決めるのだった。