ヤンデレ魔族と没落貴族のヤバい生活♡~旦那様の体液が全部媚薬でごっくんしたらみんな狂ってイっちゃうんです~ 作:有のよいち
「旦那様、今度は洗いっこしましょ♡」
僕の手を引き浴室へ向かう。心臓の音が内側から耳に響いている。
ラズの背中に生える翼がパタパタと、お尻に生える尾がゆらゆらと、楽しそうに揺れている。まばゆいばかりに白い肌をキャンバスにして。
浴室に着くと、ラズは歌を口ずさみながら石鹸を泡立て始めた。
「ふわふわ~、ふわふわ~、しゅわしゅわ~、しゅわしゅわ~♡」
「ふふ、かわいい歌だね」
「えへへ~♡」
口元に見える小さいふたつの牙は、やはり魔族にしては鋭さが感じられない。ラズはバンパイアとのハーフと言っていたけれど、バンパイア姿だともっと鋭いのだろうか。
バンパイアのラズも可愛いんだろうな。
「旦那様、お背中流しますね♡」
「うん、よろしくね」
泡のほわっという音が浴室を包む。ふんわりと綿毛のようになった石鹸の泡が、僕の首筋から肩へ、そこから背中をなぞって脇腹や腰へとのせられていく。
「ラズ、疲れているのに、こんなことまでしてもらっていいの?」
「いいんです。だって、したかったんです♡」
ゆったりした手つきで、ラズは僕の体を洗い上げていった。
「前の方も……お流しいたしますね」
「……うん」
胸、お腹、そして腫れの引かないものへ——肌目の細かい泡がのせられ、しゅわしゅわと弾けていった。微小な刺激が性感帯を意識させる。
また手淫が始まると身構えていたけれど、洗い終わると意外にあっさり泡をお湯で流し始めた。
「続きはベッドで、ですからね♡」
ラズのこだわりなのかな。単純に一番の楽しみのために今は我慢しているとか——。
僕の番になった。泡をのせていって気がついた。ラズはある部分に触れられると色っぽい声を漏らすことに。
「あっ……ひあっ♡」
翼と尻尾は性感帯なんだ。飛んでいるときや僕の体に尻尾を絡めてきたとき、ラズはえっちな雰囲気になっていた。そういうことだったのか。
僕は妙な気分になった。
翼を、付け根から先端まで入念に擦り、洗い上げていった。撫でるように、両手で挟んで。
「あふ……あん♡ ひっ、あああ……」
尻尾を軽く掴んで、同じように。するとラズは振り返って訴えてきた。
「尻尾は特に感じるんです。だから……ここではそれくらいで許して下さいませ♡」
「う、うん。ごめん」
潤んだ瞳で言うものだから、とても悪いことをしている気がして手を引っ込めた。
次に、胸からお腹、散々濡れた割れ目や太股と、やさしい洗っていった。押し殺した微かな嬌声と、溜め息のような吐息が時折漏れた。
さっと洗い流し、ふたりで湯船へ浸かる。ラズが手のひらにお湯を掬い、じっと見つめている。
「雨、止みませんね」
「そうだね。雷はおさまったみたいだけど」
「雨が止む頃には、その……」
「うん、分かってるよ」
「申し訳ございません……」
「謝ることないよ」
この隠れ家で過ごせるのも、あと少し。仮眠を取る時間さえないかもしれない。だけど、興奮しているせいなのか、眠気は来なかった。
「旦那様、私先にあがりますね。ベッドを整えて待ってますから、ゆっくり浸かってください」
「……分かった」
のぼせそうになっているのか、ラズは早々と浴室を後にした。タオルで全身を拭いていく姿がひどく淫靡に思えた。僕はもう正気ではないのかもしれなかった。
腰にタオルを巻いて、寝室へ。
ドアを開けると、無数の花の香りが部屋中に充満していた。ラズは裸のままベッドの脇に立っていた。胸と股を手で隠して。
布団がめくられている。
「お待ちしておりました、旦那様。どうぞベッドに横になって、楽にしていてください」
畏まった言い方をするラズ。ひょっとして緊張しているのかもしれない。サキュバスでもこんなとき、本気で恥じらったりするのだろうか。
僕は導かれるままにベッドに横たわった。ラズは恥部を隠していた手を外し、僕の太股の上に跨がった。そのまま覆い被さってきて、髪をかきあげ、右耳にかけた。
「ご奉仕いたしますね♡ 失礼します」
ゆっくりと落ちてくる唇。行き先は、もう反応している僕の胸の先端。まずは右から——。
口づけして、舌でペロッと舐める。舌先を尖らせて乳輪をなぞり、また口づけをする。僕は声を我慢したけれど、吐息は荒くなっていった。
「はあ……はあ……」
「気持ちいいですか?」
「うん。はあ……はあ……」
今度は左。右の乳首を指でこねながら。
「ああっ、それ……気持ちいい」
「これ、お好きですか?」
「……うん」
にこっと笑った。そして少しずつ激しく、右、左と繰り返す。何度目かのところで、両方の乳首を指で責めながら、おへそ、そして熱茎へと接吻していった。
「旦那様の……すごくいい匂いがします♡」
「そんなこと……ないよ」
「いいえ。とっても美味しそうな匂い♡ 逞しい旦那様のおちんぽ、お口に入れてもよろしいですか?」
僕は声に出せなかった。ラズの目を見て、小さく肯いた。
「ありがとうございます♡ いただきます♡」
はむっと声にして大事そうに咥えた。ちゅぽちゅぽと口の中で音を立てながら唾液を満たしていく。それから、頭を動かさずに舌で包みこんで、ぐるりぐるりと舐めまわし始めた。
「あ、ああっ……」
「ぺちゃ、じゅぷっ、ぺちゃっ、じゅぱっ」
休むことなく、口を大きく開けたり、閉じたり。ラズの口が織り成す湿ったメロディーが、僕をどんどん快楽の沼に引きずり込んでいった。
「旦那様の味がしてきました。準備はよろしいようですね♡ それでは……」
ラズが体を起こした。そして僕の膨れ上がった欲棒に、柔らかな秘貝を纏わりつかせた。
「ラズ……」
「そのまま楽にしていてくださいね♡」