ヤンデレ魔族と没落貴族のヤバい生活♡~旦那様の体液が全部媚薬でごっくんしたらみんな狂ってイっちゃうんです~ 作:有のよいち
糸を引いているのが分かった。たったひと擦りで、僕のものはぬるぬるに包まれた。
ラズが腰を振るたび、くちゃっ、くちゃっと粘り気の強い淫液がいやらしい旋律を紡ぐ。
「あん♡ あっ、あっ、あはあ、あんっ♡」
動きに合わせて淫らな声を出す。強く擦りつけられることで得られる快感が、どんどん深くなっていった。これじゃ、僕はすぐにでも——。
「だめだ、出そうだよ……」
「我慢しないで、いつでも出してください♡ ラズもイキそうです。ああっ……いい♡」
滑らかな腰の動き、ぬるぬるがもたらす強烈な快感。こんなの、我慢できない。
「あ、もう……出る……」
「出してください、旦那様……。いっぱいお出しください♡ あはあん、イッちゃう♡ 私、もうだめ……」
振りを最高に速くするラズ。ぐちゃぐちゃという卑猥な音が、興奮を頂点まで登らせる。
「ああ、イクっ……出るっ、ううっ!」
「旦那様、いっしょに……ひゃあああっ!」
ラズの秘穴から大量の愛液が噴き出す。僕の顔までびっしょりと濡らした。同時に、勢いよく僕の精液が首の近くまで飛んできた。
——とてつもない快感。
「……いっぱい、出ましたね♡ うれしい♡」
ラズは真っ白な僕の雄液を手で集め、手のひらに乗せてくんくんと匂いを嗅いだ。
「いい匂い……それにとっても美味しそう♡」
うっとりと見つめてはまた匂いを嗅いで、とろんとした表情で舌なめずりをしている。
「旦那様の精液、お口に含んで味わってもよろしいですか?」
「え、それ……大丈夫? この前みたいに……」
「いただきまあす♡」
もうラズは夢中になっていた。僕の声が届いていないみたいだ。
目を閉じて啜り取る。口の中でゆっくり転がして味わっている。恍惚の表情がやたらと妖艶で、思わず見とれてしまった。
「あはっ……これ、しゅっごいおいひい♡」
口の中のものがこぼれないように、舌っ足らずに言う。薄目で僕と視線を合わせる。ときどきペロリと唇を舐める。その様子に、僕はぞくぞくし始めた。
「ん~、うん……」
ラズの喉が動いた。
「ごっくん、しちゃいました♡」
乗せていた手を舐り、口元になすりつけている。
「やみつきになっちゃいそう♡」
——僕の理性が、完全に吹き飛んだ。
欲望のまま僕は立ち上がり、まだ興奮冷めやらぬ灼熱根をラズの口元に突き出す。ラズは僕を見上げてこくりと頷く。
口を開けた、瞬間だった——。
「あうっ、うう、苦しい……苦しいよお」
「ラズ……ラズ?!」
喉をおさえ、ベッドに顔をうずめる。お尻を突き出して、悶え始めた。
「うううっ、あうう……いやっ、来る……出ちゃう、だめえ、出ちゃううう!」
ぷしゃあという音とともに、ラズの淫部から間歇泉のように蜜が飛び出した。
「いやああ、止まらない、止まらないよお!」
止めどなく、勢いが一切衰えることなく、噴射され続けた。苦悶の表情で、全身をぶるぶると震えさせている。
「イキっ……ぱなしなのぉ♡ やああっ、だめえ……止めてええ!」
「ラズ……。どうしたら、どうしたらいいんだ?」
失神したときと似ている。いや、それ以上にラズは狂ってしまっているようだ。
シーツをぎゅっと握りしめ、目を虚ろにして。触れたら大変なことになるのが簡単に想像できた。
本当にどうしたらいいんだ。このまま見ていることしかできないのか——。
——と、そのときだった。
途方にくれていた僕の背後から、ラズのものではない妖艶な女性の声がしたのは。
「もう。ちゃんと調べないで精液を飲み込んだりして!」
視線を向けると、窓際に、大きく立派な翼とツノを持つサキュバスらしき姿があった。ラズと違って尖った耳をしている。
声を聞いただけで頭がくらくらした。音の波そのものに色気が宿っているような。対照的に、くるんと丸めた尻尾が可愛らしい印象だった。
「おかあ……さま?」
(この人がラズのお母さん!? ……ということは、淫魔四女帝の、あのリリスってこと?)
「久しぶりね、ラズちゃん。さすがに放っておけなくて来ちゃったわ」
話し方が魔族らしからぬ柔らかな印象だ。呼び方はまるで人間の仲睦まじい親子みたいで。ひょっとしたらそれは、魔族が人間を騙す手段のひとつなのかもしれないけれど。
「なんの……用?」
「分かってるでしょう? ラズちゃんがご執心の旦那様の体液、普通じゃないってこと」
「そ……それは……」
リリスさんは腰に手を当てて尻尾を優雅に振るうと、今度は僕に話かけてきた。
「あなたのこと、調べさせてもらったわ。音楽の名家と繋がりのあるストラディバリ家の末裔、エルヴェ=フォン=ストラディバリ。合ってるかしら?」
「……そうですが」
魔族の情報網には驚愕だ。人外なのだから、僕の想像を超えていても何ら不思議はないけれど。
「ごく稀に妙な個体が生まれるのよ、あなたの家から。でもね、あなたは歴代でも特におかしな特徴をもっているようね。匂いで分かるわ」
「僕の……特徴?」
「ええ。はっきり言うわね。あなたの体液はすべて、サキュバスには猛毒よ」
「え?」
「正しくは、劇物級の媚薬。摂取量を間違えれば命を落としかねないわ」
僕の体液がサキュバスにとって猛毒、だからラズは毎回狂ってしまう——ということなのか。確かに合点はいくけれど。
「ラズちゃん、感じてはいたんでしょう? 彼の体液に猛烈な催淫効果があるって。すっごくいい匂いがするものね」
「うう……そう、だけど……」
「そうなのよ! まったく、勢いに任せて精液を飲み込むだなんて。全部をごっくんしてたら死んでいたかもしれないわよ?」
「だって……旦那様の精液、一滴でも無駄にするなんて、私できないもん」
「ダメよ! 残りは私が保存しておくから、これ以上はおあづけよ」
「やだぁ、飲むの! 私に出してくださったんだもん、私のものなの!」
(これ、もしかして親子喧嘩? 内容、とんでもない気がするけど……)
「ラズちゃん、今だって苦しくてイキっぱなしなの止められないんでしょう? ママが助けてあげるから聞き分けなさい!」
「むうう~」
ラズは不満そうだけど、ラズを助ける方法があるなら、ここはリリスさんに任せるしかない。
でもその方法が——。