ヤンデレ魔族と没落貴族のヤバい生活♡~旦那様の体液が全部媚薬でごっくんしたらみんな狂ってイっちゃうんです~ 作:有のよいち
「ラズちゃん、覚悟しなさいね」
「なにを……するの?」
「あなたは今、媚薬の過剰摂取で失神することもできない危険な状態なの。苦しいかもしれないけど、我慢してもらうわよ」
そう言うと、リリスさんはラズを後ろ手にして手枷を嵌めた。
「このままじゃ寝室がラズちゃんのお汁で水浸しになるわ。浴室にいきましょう。エル君も手伝ってもらえるかしら?」
僕は言われるままに移動した。「エル君」なんて呼ばれて戸惑ったけれど、なぜか自然と受け入れている自分がいた。移動中もラズは絶頂し続けていた。水分不足になったりしないのだろうか。
浴室に着くと、リリスさんはラズを跪かせた。顔を上に向けさせ、太めの管をラズの口に突っ込んでしっかり固定した。管は青色の液体が入った袋に繋がっていた。ちょうど点滴のような見た目だ。
「ラズちゃん、いい? お薬を流し込むから、苦しくても全部飲むのよ」
「んんん!」
何かを知っているのか、ラズは首を横に振っている。僕が心配そうに見ているのに気づいて、リリスさんは僕にこれからどんな方法で解毒を行うのか話してくれた。
「エル君、この薬はね、毒の排出を早める効果があるの。水分の補給も兼ねてるわ。効き目はすごくいいんだけどね……かなり痛いのよ」
「痛い?」
「ええ。体中が拒絶反応する感じなの。痛みを和らげながらより効果を高める方法があるんだけど、手伝ってもらえないかしら?」
僕はそれでラズが早く楽になれるならと、快く引き受けた。
「じゃあ……ラズちゃんに手マンをしてくれる?」
「へっ?」
「あら、知らない? 手淫のことよ」
「そ、それは分かりますけど——」
「お願いね♡」
リリスさんはぐっと顔を近づけてにこっと微笑んだ。
(これ、断れないやつだ……)
僕はラズのすぐ隣に座って、断続的に雨を降らせている陰部に手を当てた。
「んん~! ん~んん~!」
だめって言っているように見える。眉を八の字にして懇願している。
「大丈夫なんですか? そんなことして……」
「心配ないわ。感じ過ぎて狂ってるのを見られるのが恥ずかしいだけよ。いくらサキュバスっていっても、痛みと快感の程度が強いとよがり方が半端じゃないからね」
さらりとすごいことを言われている気がする。これからラズは、多分人間にはおよそ耐えられないような凄まじい感覚に襲われるのだろう。
「エル君、始めてっ」
「はいっ!」
僕は助けたい一心で、ラズを激しく手淫した。
「んーー! んんーー、んーー!!」
上を向かされ、目を見開き、喉を鳴らして薬を飲み込む。同時にぷしゃあっという噴射音とともに愛液が豪雨のように床を叩いた。苦悶の表情で足をばたつかせ、固く閉じようとする。僕とリリスさんとで開脚させ、解毒を続けた。
首を振り、体をビクンビクンと何度も跳ねさせ、涙を浮かべながら耐えていた。それは四、五分続いた。もがき苦しむ姿を見るのは心が痛んだ。でも、そもそもの原因は僕にあるんだ。
ずっと目をそらさず、「大丈夫、大丈夫」と声をかけ続けた。
「ラズちゃん、もう少しよ! エル君の手の動きに集中していなさい。いっぱい気持ちよくしてくれてるのよ、分かる?」
ラズは何度も首を縦に振って応えていた。残りわずかとなった薬液を必死で嚥下して、ぽろぽろと涙を流していた。痛々しい姿だった。
けれど、美しい光景に感じた。きっとそれは、ラズが僕のために一生懸命耐えてくれているからなのだと思う。可憐な女の子が苦しそうにしているのを見て喜ぶなんて、そんなことあるはずない。
——解毒が完了した。
ラズはぐったりとして、ペタンとお尻をついた。手枷を外されると、床に蹲ってしまった。
「よくがんばったわね、ラズちゃん。もう大丈夫よ」
「ラズ、どこも痛くない? 苦しくない?」
僕が背中を擦りながら尋ねると、ラズは俯いたまま声もなく、小さくこくりと肯いた。
翼と尻尾がだらりと力なく垂れている。力を使い果たしたのか、ほどなくして寝息が聞こえてきた。
「あれだけイキまくったら、サキュバスとはいえさすがにバテるわよね」
リリスさんはラズにお湯をかけて体を清めると、タオルでしっかり拭いて抱き上げた。そのまま寝室に戻り、ベッドへ寝かせた。
「ねえ、エル君。ラズちゃんが倒した魔族の遺体は私が処理しておくから、ふたりはここでしばらく休んでおくといいわ」
「……ありがとうございます」
ラズに布団を被せて優しく頭を撫でる姿は、やはり母親なのだなと思わせる温かい雰囲気に包まれていた。
「……ウチの子、本当に心からあなたを気に入っているみたいだわ。あなたが嫌でなければ、一緒にいてあげてもらえないかしら」
「それはもちろんです」
「この子ったら、どうも私と夫の関係に憧れているみたいなのよ。たとえ真似事でも、恋愛ってものを知りたいんだと思うわ」
ラズが言っていた。自分は特殊個体だと。本来なら生まれることはあり得ない存在なのだと。
「バンパイアの旦那さんとは恋愛結婚だったんですか?」
「ええそうよ。サキュバスとバンパイアが結婚するってだけでも前代未聞だけど、大恋愛の末に妊娠出産までするなんて、さすがの私も予想ができなかったわ」
「ラズは……あっ、ラズさんは、それだけ
「……まあ、ね」
リリスさんはラズを撫でる手を止めることなく、視線をラズから離すことなく、にこっと笑った。
「よろしくね、ウチの子のこと……」
愛おしそうに最後にゆっくりひと撫でした。
と、そこまでは感動的な場面だったのだが——。