※この作品はR-18です。

ヤンデレ魔族と没落貴族のヤバい生活♡~旦那様の体液が全部媚薬でごっくんしたらみんな狂ってイっちゃうんです~   作:有のよいち

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第26話 知らない私

 

「ああ……うっ!」

「出てる、ラズの中ぁ♡ あああんっ!」

 

 打ち込まれてる。中に、私のおしりの中に。どくどくって、いっぱい出されてる。

 

 受け止めたい、全部。一滴も、細胞ひとつに至るまで、絶対無駄にしたくない。旦那様の可能性を受け継ぐための、大切な遺伝子を。

 

 本当は子宮で受け止めたい。けど、そんなことしたら旦那様の毒に耐え切れずに、私死んじゃうんだろな。お口でも、おかしくなったし。

 

 すっごくほしいのに——。

 

「ラズ、大丈夫かい?」

「はい。ですけど……」

「どうかした?」

「旦那様の貴重なお精子、せっかくお出しいただけたのに……。私、体に取り込むことができなくて……このままじゃ無駄にしてしまいます」

「そんなことない、無駄なわけないよ!」

 

 旦那様、真剣な目をしてる。絶対私を責めない。叱ってもらいたいって、ちょっと思ってる私は変なのかな。

 

 私を責めるどころか、下手をするとご自分を責めてしまう方。謙遜してばかり。あなたほど素晴らしい方はいないっていうのに。

 

「それでも、一滴でも無駄にしたくありません。旦那様、どうかラズが立派に務められるよう、徹底的に調教してくださいませ」

「なっ、調教なんて……」

「お願い致します。どうか……」

 

 椅子に拘束されたまま、精一杯の懇願を込めて旦那様の瞳を真っ直ぐに捕らえる。

 

 ——断られてしまったら、私は自分の存在意義を失ってしまう。

 

 サキュバスとしても、バンパイアとしても、認めてもらえなかった私。お父様とお母様を含めても、私を見捨てずにいてくれたのはほんの数人。お姉様たちからも存在を疎まれて、魔界には私の居場所がないに等しかった。

 

 家出して彷徨っていた私は、旦那様と出会った。551歳で、私の人生はがらりと変わった。常識が音を立てて崩れた。生まれて初めて、私は生きていていいんだって思えた。

 

 何者にもなれなかった私——。

 

 守ってくれるお父様とお母様に申し訳ないって思ってた。見捨てずにいてくれる人々たちにどう報いたらいいか分からなかった。でも今は、胸を張って言える。私には存在価値があるんだよって。たとえ世間から笑いものにされたとしても構わない。だって、信じられるの。

 

 旦那様は——エルヴェ=フォン=ストラディバリ様は、この世で最も尊きお方だって。奴隷としてその傍に置いていただけてることは、身に余る光栄なことなんだって。

 

「何なりとご命令ください、旦那様」

 

 私の正面にまわり、顎をくいと上げられる。旦那様は何も言わず、頭、頬、首と両手で包み込みながら撫でてくださった。そして軽く唇を重ねると、すべての拘束を解いていかれた。

 

「おいでラズ。いっしょに温まろう」

「はい」

 

 とぷんと静かな水音が壁に反響した。向かい合って湯船に入り、私は旦那様の胸に手を添え、お顔を見上げた。旦那様が両手で私の顔を覆う。お湯が波紋をともなって、私たちをかすかに揺らしていた。

 

 ほほえんで、言った。

 

「命令だよ、ラズ。決して無理なことはしないで。自分自身を大切にして、できないことはできないって言って。僕は君を傷つけたくない。いい?」

「でも、それでは……」

「君に出会えて、僕は変わったんだ。生きる喜びとはどういうものなのか、今すごく実感してる。ラズと出会えなければ、きっと一生知らないままだった」

「旦那……さま…………」

 

 はらりと目からこぼれ落ちた、熱くて心地よいもの。新しい波紋を作ってる。

 

「僕は君といっしょに生きていきたい。君の喜ぶことをたくさんしてあげたい。誰よりもたくさん笑っていてほしい。できるなら、世界で一番幸せな女の子にしてあげたい」

 

 憧れていた言葉が、ほしかった言葉が、私の脳を絶頂へと導く。言葉だけで濡れて、溢れて、昇天してしまいそうになる。誰かに必要とされるって、こんなに胸をときめかせるものなの?

 

 旦那様の声を聞くだけで安心する。傍にいるだけで胸が熱くなる。見つめらたら本心を誤魔化せなくなる。見てほしい、触れてほしい、私のすべてに夢中になってほしい。

 

 ——こんな私、知らない。

 

 ——この気持ちは何なの?

 

 どうしようもなく淫らな気持ちになるのに、信じられないくらいほっとするの。

 

 抱いてほしい。入れてほしい。出してほしい。私だけを見ていてほしい。どこにも行かないで。ひとりにしないで。死んじゃイヤ。傍にいて。ずっといっしょがいいの。

 

 そして与えてくれた、最高のご命令——。

 

「ラズ、死んだりしたら許さないよ。生きて、僕のそばに居て」

「……ううっ……どう、して…………」

 

 私は夢を見ているの? それとも、旦那様に魅了(チャーム)の術をかけられている?

 

 そんなわけない。違うって頭では分かってるけど——。

 

 私が今見ているのは、本当に現実なの?

 

 だって、ありえないから————。

 

「僕はラズを……君を好きになってしまったみたいだ」

 

 

 

 

 

 

 

     ———— 第1部 了 ————

 






第1部、お楽しみいただけたでしょうか?

皆さまの率直なご感想などいただけたらうれしいです。
高評価いただけたら、第2部えちえち度アゲアゲでイキます!

第2部以降はヒロイン「ラズ」以外のエロシーンを増量して、サキュバスにとどまらず乱れまくりでお送りする予定、いや確定です。

応援よろしくお願いします!!


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