ヤンデレ魔族と没落貴族のヤバい生活♡~旦那様の体液が全部媚薬でごっくんしたらみんな狂ってイっちゃうんです~ 作:有のよいち
ぱくっと食べて、口の中で転がすように味わってる。見ていると妙にうれしくて、でも恥ずかしくも思えてしまうの、何でなのかな。
もし私が旦那様で、旦那様が私だったら——旦那様はこんな気持ちなのかな。
変なことばっかり考えちゃう。淫魔として一人前に近づいているってことなのかな。いろんなえっちなこと、今までより過激なこと、考えるようになって。
「旦那様、美味しいですか?」
「うん、いい甘さだね。ちょっと大人の味かな?」
そんないい方されたら、余計に変な妄想しちゃう。旦那様のその言葉、次にご奉仕するときに言ってみようかな、なんて——おかしなことずっと考えちゃってる。
もしも、旦那様のあの逞しいものを突き出されて「あ~んして」って言われたら♡
もう私ったら、だめな娘。旦那様が食事中にこんなこと考えたりして。
「さっきからどうしたの、ラズ」
「あ、ごめんなさい……。えっと……」
今は言えない。だけど、今度ご奉仕するときに言って欲しいって頼んでみよう。旦那様ならきっと私の望みを叶えてくれる。お優しい方だから。
食事を終えてお部屋に戻ると——。
「ラズ、昼間は町を見てまわらない?」
「……それってデートのお誘い、ですか?」
「えっと……うん、そうかな」
人間の言葉だから完璧に意味が分かっているわけではないけど、仲良くふたりきりでお出かけすることをデートって言うのは知ってる。
でも、何をするのかとか、理想はどうなのかとかは知らないまま憧れてた。そうだ、旦那様に聞けばいいんだ。
「あの、旦那様。教えていただきたいことがあるのですが」
「ん? なんだい?」
「デートって言葉は知っているんですけど、具体的には何をするのか教えてもらえませんか?」
尋ねてすぐ、旦那様は視線を反らして考え出した。少し顔が赤いような。
「えっとね、お店をめぐったり劇を見たり、したいことを決めてふたりで過ごすこと……かな」
「したいことって……えっちなことも、ありですか?」
「ま、まあ…………あり、かな」
旦那様、ちょっと照れくさそうに答えた。それなら、真剣に話し合って決めなきゃ。
そう言えば、お母様が教えてくれたっけ。えっちしたいっていう雰囲気があっても、そこだけはあえて決めないでおくほうがいいって。
お母様は本当にいろんなことを、私に教えてくれてたんだな。今度会ったとき、ちゃんとお礼言わなきゃ。
「旦那様は私といっしょにどこへ行ってみたいですか?」
「そうだなあ……。服を見てみたいかな」
旦那様が今着ているものとは違う雰囲気の服を着ていたら——なんかドキドキしてきちゃった。
お父様みたいなカッコイイ黒のマントを羽織った旦那様とか、魔界の王立研究所みたいな白衣を着ている旦那様とか。考えただけで顔が惚けてしまいそう。
「絶対見にいきましょう! 旦那様にお似合いの服、きっと見つかると思います」
私が興奮気味に言うと、旦那様ったらきょとんとした顔をした。
「僕はラズに似合いそうな服を見に行くつもりで言ったんだよ」
「えっ、そうなんですか? でも私は魔法で服を出すことができますから……」
答えてる途中で気がついた。これってチャンスだ。
「あ、でも、どんな服を私に着せたいか、旦那様の好みを教えていただきたいです♡」
正面から、両手で胸を挟んでわざと上目遣いで聞いちゃう。ちらっと私の胸の谷間を見たの、見逃してませんからね。
(どんな服を着せるおつもりなのかな。考えるだけでも燃えてきちゃう。これ、いいかも♡)
——狼族の宿主に鍵を預けて街に出る。
宿を出たらさっそく旦那様の腕に抱き着いた。腕に顔をすりすりしたら不意に笑顔で「ラズは本当にネコみたいだね」なんて言うから、私、ちょっと照れちゃった。
サドラの町はそんなに大きくないけど、お店はそれなりにあるみたい。先に女性ものの服を見に行くことになった。
道中、横目でお店を見ながら旦那様に似合いそうな服をチェックしておく。着てもらえるのが楽しみで仕方ない。
「ここのお店なんてどうかな」
「わあ、かわいい服がいっぱいです♡」
淡い色合いの服が並んでるお店。でも旦那様は気がついてない、奥の方に下着がたくさん並べられてることに。
「旦那様、服だけでなく、お好みの下着も選んでいただけますか?」
「え? し、下着も?」
「はい♡ お願いいたします♡」
試着室のカーテンを閉めて、悪戯の準備。服を全部脱いで、今か今かと旦那様が戻るのを待つ。コツコツコツ、と足音が近づいて来る。私、すっごくドキドキしてる。
「ラズ……これなんかどうかな」
そう言って旦那様は隙間から手だけ伸ばして、淡い赤紫のワンピースと純白の下着を差し出して来た。今だ——!
「えい!」
「わあっ! ちょっと、ラズ?!」
「うふふ♡ その下着、旦那様の手でラズに着せてください♡」
「ちょっと待って。店員さんにバレたらまずいよ」
「お早く済ませれば大丈夫ですから♡」
肌触りが良くて、縁にレースが施された下着。これが私に着せたい、旦那様の好みなんだ。
ドキドキして待っていたら——。
なぜか、旦那様はじっと動かず黙ったまま。俯いて何か考えていらっしゃる。急にどうしたんだろう。
「ラズ、すぐに服を着て」
「え……なぜですか?」
「ごめん。この下着は買ってあげるから、すぐにお店を出よう」
(目を合わせようとしてくれない。ひょっとして……怒らせてしまったの?)
すごく気になるけど、訳は後で聞こう。旦那様のご命令だもん、私は絶対に逆らったりしない。
「かしこまりました」
すぐに服を着る。旦那様は会計を済ませ、私の手を引いた。少し早歩きでお店を出る。
そのまま近くの森へと入って行く。一度も私へ振り返らない。やっぱり怒ってるのかな——。
——怖い。
嫌われちゃったらどうしよう。もし別れを告げられたりなんかしたら、私、生きていけないよ。
ううん、きっと違う。さすがにやり過ぎだよって叱られるのかも。
(お尻ペンペンされちゃうのかな? それなら私はうれしいんだけどな♡ ……じゃなくて!)
森の中にある、太くて立派な木。旦那様は私をそこに押し付けた。息が荒い。ようやく私の目を見てくれた。じっと、怖いくらい鋭い目で。
そして右手を私の顔の側に、ドンっと叩きつけた。ビクッと私が体を震わせた、次の瞬間——。
「んむっ! んん♡」
旦那様が強引にキスをした。思わず声が出た。すごく激しいキスだった。もちろん、うれしかった。
舌を入れてきてくれて、私が舌で応じると、激しく絡めてくれた。激しく絡め返すと、私の頭をぎゅっと抱き寄せて、一層激しく絡めてくれた。
旦那様のもう一方の手が、私の胸を捕えた。初めは優しく撫でるように、徐々に激しく揉み上げて——。