ヤンデレ魔族と没落貴族のヤバい生活♡~旦那様の体液が全部媚薬でごっくんしたらみんな狂ってイっちゃうんです~ 作:有のよいち
「ううっ……。ああ…………」
「はあ、はあ……ああん♡ でてる……なかに、いっぱい……でてるぅ♡♡」
「……ラズ、かわいい。本当に素敵だよ、ラズ」
「うれしい♡ ほんとに……うれしい♡♡ だんにゃさまの……おせいし、いっぱい、どくどくって……らじゅの、なかに……ああ、しゅてきぃ♡♡」
止められなかった。止められるはずがなかった。
こんなに気持ちいいことが、この世にあるだなんて。こんなに可愛い子と、これほど深い関係になれるだなんて。運命という言葉を本気で信じたくなってしまうような、ラズとの出会い。
まるで初めからこうなることが決まっていたような——。
交わす言葉も、そそられる匂いも、そして体の相性までも。「すべてが僕の好みだ」と伝えると、ラズも「すべてが私の好みです」と答えた。何もかもが、ぴったりだった。
ふたりとも息が整うと、抱き合って舌を絡め合った。ラズはしばらくやめようとしなかった。僕が唇を離すと、すぐに追いかけてキスをねだった。それが、たまらなく可愛らしかった。
「んん……。ラズ、大好きだよ」
「はむ……。らじゅも、だんなしゃま、だいしゅきい♡♡」
「ふふ。ラズはいっぱい気持ち良くなると、言葉が幼くなるのかな?」
「たぶん……。でも、らじゅも、しらにゃかった、でしゅ♡」
もう、反則だと思った。甘ったるい話し方がこれほど心を安らげてくれるなんて、こんなに心が燃え盛るだなんて、僕の頭の中には全くなかった。僕はどうやら、甘えられるのがたまらなく好きなようだ。
それに、僕は激しく求められるのが、どうしようもなく好きだと知った。男の本能なのか、それとも僕の性分なのか。自分が必要とされていることで、こんなにも熱い気持ちになれるなんて。
世の男たちは女性を抱くことを「汚す」と言ったりする。あれは大間違いだ。本当に大切な相手ならば「さらけ出す」や「受け止める」が正解に近いと僕は思う。
ラズとの出会いで、それが確信になった。
「僕はもう、だめかもしれない」
「……だめ?」
「ラズなしでは……きっと生きていけない」
僕はラズを抱き寄せ、首筋に何度もキスをした。ラズは腰をくねらせ、吐息を漏らす。
「んっ、はあ……うれしい♡ らじゅも、だんにゃさまと、いっしょがいい♡ いっしょじゃなきゃ……やだよぉ」
尻尾をくるんくるん舞わせて、僕の背中に痛いほど爪を立てる。突然の泣きそうな表情も、ひどく愛おしくてたまらない。ツノとうなじを撫でると、気持ちよさそうに身を委ねてきた。
ラズが同じ想いでいてくれる。何物にも代えがたい、幸せなひとときだった。
僕はラズとひとつに繋がったまま、ぐっしょりと濡れている全身を撫でまわすかのように見た。上気して桃色に染まる肌は、それでも元の澄んだ白を失ってはいなかった。
「ラズ、綺麗だ。ツノも耳も、瞳も唇も、腕も胸も……お腹も尻尾も……」
「はずか……しい♡」
「足も……それに、繋がっているところも……」
両手をぎゅっと握って、口元を隠して恥じらうラズ。僕の心に、再び欲望が湧き上がってくる。飛び出したふたりの淫液で乳白色に塗られた恥丘。そこに、小川を成すように血が滲んでいた。
膣の中で、また腫れあがっていく情欲。恥丘を隆起させていった。
「だんな、さま……」
わずかに落ち着きを取り戻したラズは、元の口調でささやく。
「ラズの中で……またおっきくなってますよ?」
「言われると、恥ずかしいもんだね……」
「うふふ♡」
体は素直だ。情熱をたっぷり注ぎこんだ直後だというのに、散々ラズの体をほしいままにしたというのに、また快感を得たいといきり立っている。ラズをもっと乱れさせたいと、激しい欲求が脳内を占拠している。
「どうぞ、たくさん突いてください♡ もっともっと……シてほしいです♡♡」
そう言うと、きゅうきゅうと僕の乱茎を締め付けてきた。ラズの拍動に合わせてぐちゅぐちゅという音とともに擦れ合う。
再び溢れ出してくるラズの情蜜。ふたりの愛が混ざり合った粘液が押し出された。重なり合うふたりのわずかな隙間から、ぷちゅ、ぷちゅっと滴り落ちていった。
——僕たちは繰り返した。陽が傾くまで。
お互い裸のままで、大木を背に、肩を寄せ合った。
ラズはずっと僕の体に顔をすりすりして離れない。気持ちがたかぶると、翼をパタパタと羽ばたかせた。尻尾を腕や腰に絡めたり、ときどき悪戯に、こしょこしょと僕の剣先をくすぐった。
「ぴくぴくって、反応してます♡」
「恥ずかしいよ、そんな言い方」
「ふふふ♡ でも旦那様、まんざらでもないって顔してますよ?」
うっとりした瞳に魅せられる。僕の心はすっかり素直になっていた。
「まあ……その通りだけどさ」
「ラズも、ずっとあそこが……ひくひくいってます♡」
「媚薬の効果かな? 痛かったり苦しかったりしてないかい?」
「はい、大丈夫です♡ でも……」
「でも?」
ラズがはっとして、途端に顔を真っ赤にした。僕が目を覗きこむと、慌ててうつむいてしまった。こうまで恥じらうラズは、たぶん初めて見る。
「ずっとエッチしたいって、気持ちがおさまらなくって……」
「お部屋に戻ってからも……する?」
僕が返すと、ラズは恥じらっていたことも忘れて、とびきりの笑顔で答えた。
「はい、もっといっぱい入れてほしいです♡ もっと中に……ほしいです♡」
満面の笑顔でそんなことを言われて、興奮しない男なんているだろうか。ましてやその相手がラズなんだ、僕はもう脳が沸騰しているみたいに惚けている。
「じゃあ、そろそろお部屋に戻ろうか。いっぱい動いたら、またお腹が空いてきてしまったし」
「では、お食事の後、お風呂でするのはいかがですか?」
「ずっと思っていたんだけど……ひょっとしてラズってお風呂、好き?」
聞いた途端、ラズが身を縮めて胸を隠し、足をぴたりと閉じた。
「えっと……はい♡ だって、旦那様ったらお風呂で……」
「ん? お風呂で?」
「すごく……大胆に、激しくして、くださるので……」
そう答えて、顔まで隠してしまったラズ。何だか僕まで恥ずかしくなってきて、思わずぴたりと足を閉じた。さっきまでの方がよっぽど大胆なことをしていたというのに。
お互い背を向けたまま服を着ると、言葉を交わすことなく宿へと歩いた。
僕らの初体験は、まだ終わらない——。