ヤンデレ魔族と没落貴族のヤバい生活♡~旦那様の体液が全部媚薬でごっくんしたらみんな狂ってイっちゃうんです~ 作:有のよいち
「ああっ! うあ……あったかい……」
「ふふふ、いいでしょう? もっと声を出していいのよ?」
あえて締め付け、強い刺激を与える。侵入の深度が増すにつれて、快感が脳まで駆け昇ってくる。ひとつ残らず全身の細胞に電流が走る。私はたまらず歓声を吐き出す。
「あああ! イイ♡♡ すごい……ああああん♡♡」
奥まで到達した瞬間、たったひと突きで私は昇天した。サキュバスのときとは異質の快感が一気に襲ってきた。外から中を乱される感覚とは異なる、外からも中からも攪乱されるような感覚。
(うそ、だめ……。これ、イキっぱなしになってしまう!)
悟られていないか、エルヴェ様の顔を見る。彼はほほえんでいた。
しまった、このままでは——。
「今イッたでしょ、ラズ」
「ちっ、違う! そんなわけない!」
「嘘だね。……下から激しく突いてあげようか?」
「だめ……。そんなの…………ああああ♡♡」
パンパンパンと強打される火口と奥壁。全身の制御が効かなくなる。大きくのけ反り、めくれる恥部を突き出して、エルヴェ様へと見せつける。自分の意思ではない、本能がそうさせている。
(だめだ、溺れてしまう……。見せたくない、耐えろ……。バンパイアの尊厳は、何としても守らねば!)
しかし、それは儚く散る運命にあった。
「ああああん♡ イイのお♡♡ もっとおおおお!」
「いいよ、もっともっと激しくしてあげる」
「あ゙あ゙あ゙あ゙っ、あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」
腰を乱暴に掴まれ、剛剣で滅多打ちにされた。ベッドの弾力を使い切り、深く、浅く、その刀身すべてを駆使してくる。ぶちゅ、ぶちゅっとだらしのない音とともに、欲液が火口からドクドクと漏れた。
エルヴェ様が聖剣を抜き取った。瞬間、私の悦びが噴火した。
「わあっ、すごい! いっぱい出てるよ、ラズ」
「だめ、だめえ! ……あ゙あ゙あ゙あ゙んっ♡♡♡」
(私はバンパイアなのに……誇り高き捕食者なのに……。こんなの……)
分かっていた。主従関係なんて、初めから決していた。抗いようなんてない、バンパイアの私もエルヴェ様に支配されたい。完膚なきまでに支配されたい。
いじめられたい、弄ばれたい。
イカせてほしい、何度も、何度も——。
どうか恥ずかしいご命令を。
そして私を執拗に乱して、淫らにして——。
「もう、だめ……。エルヴェ様の精液、じんじんするの♡ 勝手に溢れて、イッちゃうの♡」
「気に入ってくれたんだね。……僕もまたイキそうだよ。さっきよりもっと激しくして、バンパイアのラズの中でイッてもいい?」
「そんな……だめぇ♡ 狂っちゃうから……だめえ♡♡」
「ふふ。可愛いな、ラズは。そんなにほしいんだね」
「ちが……うのぉ♡ もう、だめ……なのぉ♡」
「分かった。いっぱい激しくするね」
手遅れだった。このお方はよく私を見ている。私の目をじっと見つめて、わずかな色の変化を見逃さない。きっと声の変化も的確に捉えている。五感全てで私の本音を丸裸にしてしまうんだ。
「あはああ♡ イイ♡♡ 激しくしたら……だめええ♡♡」
「そんなにのけ反ったら、返って気持ちいいところに当たっちゃうんじゃない? もしかしてわざと? ここをたくさん突いてほしいの?」
「ああああっ♡♡ そこっ、そこいっぱいしてええええ!」
恥丘のすぐ裏面の膣壁——いちばん弱いところ。的確にその点へ目がけて波状攻撃を受ける。逃げ出したくなるほどの強烈な刺激を高速で撃ち込まれる。
「だめったらああああ♡♡ やああああああああ♡♡♡」
何も考えられない。エルヴェ様の動きにしか意識が向かない。息が苦しい。胸が苦しい。イキ過ぎて頭が苦しい。でもそれが——最高にたまらない。
(エルヴェ様、エルヴェ様、エルヴェ様、エルヴェ様ぁ♡♡♡)
素直になんて絶対なれそうになかったバンパイアの私。このままエルヴェ様に従順になれるのか、今夜だけでは分からない。それを口実にして狂ったように求め合えば、私は変われるだろうか。
消え去りそうになる意識の中で、それだけは考えることができた。けれど、その後の記憶は定かでなかった。ただ絶え間なく絶頂を繰り返したことだけが、脳裏に刻まれていた。
意識を失ったわけではなかった。視覚は機能していた。
遠くから水音が聞こえた。風呂場のほうからだ。部屋には間接照明の小型ランプだけが灯っていた。
まだ夜のようだ。豪雨に打たれたように、シーツ全体がぐっしょり濡れていた。エルヴェ様の匂いと、微かな酸を感じる私の匂いとが混ざり合っていた。
バンパイアの私の愛液を、どう思われただろうか。サキュバスのときと比べると香りは強い。もしお好みでなかったらどうしようか。
ああ、嫌だ。バンパイアの私はサキュバスの私より明らかに高い戦闘力を持っているのに、心はてんで弱くて脆い。ひどく臆病だ。
自分の体に目をやる。エルヴェ様の精液と私の愛液、ふたりの汗に唾液——様々な体液が白い斑模様を描いていた。
バンパイアの私の処女は、極上の快楽に彩られて、エルヴェ様への献上を果たした。
タオルで濡れた髪を拭きながら、エルヴェ様が風呂場から戻られた。私はベッドの上で体を丸めて、無意識にある言葉を口にした。
「
すると髪を拭く手を止めて、私に微笑みかけてくださった。
「ラズ、急にいなくなってごめん。ちょっと汗を流しにいっていたんだ」
「あ……いえ、謝らないでください」
布団を手繰り寄せて、貝のように体を覆う。エルヴェ様の視線に全身が火照ってくる。
「ラズもお風呂でさっぱりしてくるといいよ」
「はい……。そうします」
乱れた髪をすくと、耳が短いことに気がついた。ツノもなかった。私はまだ、バンパイアの姿だった。
(私、さっき……エルヴェ様のことを……)
急に顔が熱くなってきたのが分かって、翼を広げ、逃げるように風呂場へと飛び去った。胸と秘部をしっかりと手で隠して。
(うそ……私、バンパイアのままで……)
勢いそのままに浴室まで行き、一直線に浴槽へ飛び込んだ。湯は少し熱いくらいで、微かにエルヴェ様の匂いがした。
くんくんと匂いを嗅ぎ、気持ちが緩んだときだった。浴室に誰かがいることに気がついたのは。
「その姿、久しぶりに見たわ。ラズちゃん」
「お、お母様……」