ヤンデレ魔族と没落貴族のヤバい生活♡~旦那様の体液が全部媚薬でごっくんしたらみんな狂ってイっちゃうんです~ 作:有のよいち
どこに隠れていたのか、全く分からなかった。完全に気配がなかった。
「エル君にあげたのね。ラズちゃんの初めてを、
「うん。だって……」
私は口元をお湯に沈めて、ぶくぶくと泡を作った。お母様の顔を見られない。
「どうだった?」
「…………よかった」
思い出したら、頭が沸騰しそうになった。
「そうよねえ。バンパイアのラズちゃんまで手懐けちゃうなんて、エル君は規格外の人間よね」
「なっ、まさかずっと見てたの?」
「ちょっとだけよ。さすがに全部は……ねえ♡」
「もう、お母様!」
サキュバスの私でも見られていたら照れる話なのに、バンパイアの私が乱れ悶えている姿を見られていたなんて、あまりに恥辱が過ぎる。
さすがのお母様でも許せない——。
「ねえラズ、誰と話しているの?」
エルヴェ様が会話に気がついて、脱衣場から声をかけてきた。瞬間、良からぬ考えが浮かんだ。
「聞いてください旦那様。お母様ったら酷いんです。私たちが愛し合って乱れているところを、ずっとのぞき見してたって言うんです!」
「ラズちゃん、ちょっとよ、ちょっと。悪気はないのよ、気になっただけなの」
「そんなの言い訳でしょ? 旦那様、こちらに来て、どうか母を叱ってやってください!」
私があんまり声を荒げるものだから、心配そうな顔をして浴室へと入って来た。まだバスタオル姿だった。
それを好機と、私は水しぶきを上げて湯船から飛び出し、エルヴェ様へと突進した。
「ラズ?!」
「旦那様、失礼致します」
バスタオルを剥いで投げ飛ばし、あらわになった主茎にむしゃぶりついた。
「ラズちゃん、何してるのよ」
「ちょっとラズ、お母さんの見てる前で……」
私は構わず唾液を溜め、じゅぱ、じゅぱと淫らな音を鳴らして責め立てる。
「まあ♡ もう、いくら好きだからって」
お母様は勘違いしている。私の企みに全然気がついていない。
「待ってラズ、そんなに激しくしたら……」
翼でがっちり背中と腰を固定し、肉杭が口から抜けないようにする。激しく頭を前後に振り、口の中では舌を左右に素早く動かす。
エルヴェ様の秘液の味が広がってきた。そこで突然、私は口淫を止める。眉をつり上げて、お母様へと迫っていく。
「娘がバンパイア姿でこんなことしてるの、どんな目で見てたの?」
「ラズちゃん、そんなに怒らないで。ママが悪かったわ。ね?」
言い終わると同時に、私はお母様へ飛びつき、肩に噛みついた。
「痛っ! ちょっとラズちゃん、やめなさい! 悪かったって言ってるでしょ」
私の唾液とエルヴェ様の毒を、その血管へと流し込んだ。そう——これはお返し。
はっとしたお母様は私を突き飛ばした。私は赤黒い翼を大きく羽ばたかせ、お母様を見下ろした。
「ラズちゃんあなた……何をしたの?」
「お母様なら分かるでしょ?
「まさか……。そんなことしたらママ、さすがに本気で怒るわよ!」
「できるの? 本当に怒れる? ねえお母様……もう効いてきてるんじゃない?」
噛み
「こんなもの……何ともないわ」
「そう? そのわりに、目がほしがって見えるけど?」
お母様は必死で抗う。眉が開き始め、目はみるみる虚ろになっていく。それに加えて呼吸も浅くなり、今にもよだれを垂らしそうな惚けた表情になっている。
「リリスさん、大丈夫ですか?」
エルヴェ様が声を発した、そのとき。お母様は崩れ落ちるようにその場へ座り込んでしまった。
「お母様、素直になって。ほしくてたまらないんでしょう? 違う?」
「ラズ……ちゃん…………ダメ、よ」
「ねえ、ほら、言って。エルヴェ様にどうしてほしいか言ってみて。さあ、ほら!」
どうにか体を揺らして抵抗を試みているけれど、襲ってくる快感の方が遥かに勝っている様子。目がとろんとして、汗が噴き出している。
抵抗の色が消えていく。
「うう……もっ……と」
「もっと?」
「そそ、いで……ほしい」
「何を?」
「エルくん、の………せいし」
「はい、よく言えました♡」
私に唾液を注がれただけでは、お母様は難なく私の支配を回避できるだろう。でも、エルヴェ様の媚薬に落ちた状態では、さすがの最強淫魔も為す術がないようだ。
「じゃあ、お母様。エルヴェ様に直接お願いしましょうか」
「エル……くん。おねがい……せいし、そそいで」
私はお母様の背後に回り、ミスリルレオンの手枷と足枷をはめる。そしてお母様のすぐ目の前でエルヴェ様の隆茎を頬張った。わざとじゅるると淫らな音を立てて。
「ラズちゃん……。ママにも……ママにも、しゃぶらせて♡ おねがい……」
「だーめ♡」
「……ほしい、のよ」
「じゃあ、ちょっと待ってて♡」
私は美味しそうにおしゃぶりを続けた。先走るお汁をちゅうちゅうと吸い取り、舌に乗せた。お母様をちらりと見ると、びくっと体を震わせ、物欲しそうな顔をしていた。
にこっと笑いかける。甘美な媚薬を舌で転がして、味わっているのを見せつける。人差し指をお母様の唇に当てる。そのまま弧を描くと、口をだらしなく開いていった。
私はすかさず唇を合わせ、猛毒を口移しして与えた。すべて注ぎ込むと、お母様は満足そうにじっくりと味わい、しだいに恍惚の表情になっていった。
「お母様、美味しい?」
「……おいひい♡」
「ごっくんしたい?」
溶け出しそうなほどとろんとした眼差しで、こくりと頷く。
「じゃあどうすればいいか、分かるよね?」
わずかに見開かれた目。小刻みに体を震わせて、きっと最後の抵抗なんだと思う。でもそんなものは無駄でしかない。数秒ともたず、観念したように、本能に従った。
「エルくん」
「違う!
私は追い打ちをかける。完全に堕とすために。
「うう……。エルヴェ、様……。ごっくんひても……よろひいでふか?」
「リリスさん……」
「エルヴェ様、さん付けは要りません。呼び捨ててやってください」
「……リリス。……貴女の好きにしてください」
「ありがとうごらいまふ♡」
お母様はうっとりと目を閉じる。そして、ゴクッと喉を鳴らした。
淫魔四女帝のひとり、自他ともに認める最強の淫魔が、エルヴェ様に屈した。しかも、危険な猛毒だと知りながら、自ら求めて飲み込んだ。この先に訪れる未知の快楽を、お母様ですら我慢できなかった。
「はうっ、くっ……ああ! だめよ、だめっ……だめええええ♡♡」