第二章:侵蝕の日々
【禁忌の針】
「ほれ、ええもんやるで」
注射器を持った“あなた”が動けないリューネに近づく
シリンダーの中には自己進化を促す物質、マシンセルが入っていた
注射針が皮膚を貫いた瞬間、灼熱の痛みが全身を走った
「うわぁああッ!!」
手足は固定されているがそれでも全身が跳ねる
“あなた”が注射器を押すたび、血管に注入されるマシンセルが
得体の知れない濁流となって体内を這い上がる
「なによ……これ……!?」
(なんだこれ?なにかおぞましいものが入ってくる……!)
(なにかが……全身に……広がっていく……!?)
全身がバラバラになる痛みを感じ、自己防衛の為にリューネの体は意識を手放した
意識が遠のく寸前、最後に聞こえたのは“あなた”の嗤い声だった
『これでお前の身体は少しずつわいのものになっていくんや』
【飼育チューブ】
気がつけば口に透明なチューブが差し込まれていた
チューブは太く、口内と唇にぴったりと張り付きわずかな隙間も許さない
時計を見るとちょうど午前七時。アラームと共になにか液体が流れ出す
「げぇっ!?」
生臭い液体が喉を滑り降りる。まるで生ゴミの味だ
反射的に嘔吐したが、吐瀉物と一緒にまた口の中に戻ってくる
何度も嘔吐を繰り返して、胃が空っぽになると“あなた”が近づいてきた
「いかんなぁ、お前の為に用意した食事に失礼やで、ほんま」
リューネの形の良い鼻をつまむ
息ができなくなったリューネは必死に暴れるが
四肢を固定されている状態でその行動はなんの意味も持たなかった
(息ができない…死んじゃう…いやだ‥死にたくない…)
「一口飲んだら息させたるで」
耳元で悪魔が囁く
目の前に迫った溺死という恐怖を感じたリューネは
嫌悪感も反抗心も捨てて必死に目の前の液体を飲み込む
「ゴキュ!ゴキュ!」
「よっしゃ、約束やからな、ちょっとだけ解放したる」
“あなた”の手が離れ解放されるリューネの鼻の穴
飲みきれず生理的嫌悪から喉から反発した分がリューネの鼻から噴出した
「……!!ふ、ふごおおおお!ズビュッ!」
「うわっと、きたないなぁ、鼻から出すなんて」
「うわぁ、えらい色の鼻水が垂れてるわ、美少女が台無しやな」
「まぁちゃんと飲めたから大目に見たるわ」
リューネの恥辱心を煽るような言葉が投げかけられるが
それを聞く余裕もなく鼻水の垂れた鼻から必死に空気を取り込んでいた
「ジュルジュルジュルッ!ゲボォ!オエェェェ!フウン!フウン!」
鼻から吸引した鼻水を口から吐瀉物として吐きだした後に
なんとか酸素を取り込む
しばらく回復するまで待ってやった“あなた”が声をかける
「ほな、また鼻をつまんでやろな?」
その言葉を聞いたリューネは半狂乱で頭を振りながら失禁する
「今度はおもらしかいな、とことん汚い子やなぁ」
リューネの鼻に“あなた”の手が伸び、指が鼻に触れた
「フッ!フッ!フッ!フゥン!フゥゥゥウン!フゥーン!」
少女は死の恐怖に涙を流しながら“あなた”に哀願の瞳を向けてきた
しばらくその状態が続いた後、 “あなた”がニヤリと笑った
「助けてほしいんか?リューネちゃん」
その言葉を聞いた瞬間、必死に頭を縦に振るリューネ
「しゃーないなぁ、今回だけやで?まずは一口飲めや、吐いたら容赦なくつまむで」
冷酷な声に身を震わせながらも
生理的嫌悪や体の防衛本能による嘔吐を無視して
必死の形相で汚濁を飲み込む
「フッ…!フッ…!…フッ…!ゴキュ!」
「飲んだだけではあかんで、吐かずに、ちゃあんと、お腹の中に送るんやで」
また戻ってこないように自らの喉の筋肉を閉め、息すら止めて体を硬直させる
十秒ほど経って、お腹がゴロゴロと派手な音を立てる
ほどなくして肛門から汚濁の液体が噴出した
「ケツから吐くとは、ずるがしこいなリューネちゃんは」
“あなた”が冷たい声で言い放ち、鼻を指でつまむ態勢に入る
絶望の表情を浮かべるリューネに、“あなた”は声をかける
「しかし、まぁ…初めての事やからな…」
「今日は特別サービスや、吐かずにちゃあんと全部お腹にいれたらそれで許したるで」
それは救いの言葉としてリューネの耳に沁み入り
生還するための道標として脳に刻みこまれた
「フッ…!フッ…!ゴキュ!…フッ!…フッ!…ゴキュ!」
途中、何度も吐きそうになっても必死に耐え
数時間かけてついに廃棄物と自分の吐瀉物のミックスジュースを胃の中に放り込む事をやりきった
ギュルギュルギュルギュル!ゴロゴロゴロゴロ!
ブビッ!ブビュビュビュビュビュ!
異物にパニックを起こしたお腹から叫び声があがり、肛門から激しい炸裂音が響く
胃や腸は消化する事を拒絶し、飲み干した分だけそのまま肛門から流れ落ちる
しばらくたった後、ようやくリューネに思考が戻る
(やっと終わった…喉いたい…鼻の奥いたい…おなかいたい…気持ち悪い…おしりもいたいよ…)
“あなた”が頭をポンポンと叩く
「よう頑張ったな、これが今日からのお前の食事やで」
それを聞いてリューネの瞳に絶望の色が宿る
「そんな顔せんでええで、人間の体はちゃんと適応するようにできとるんや」
「お前の体は特にな…」
最後の言葉を意味ありげにささやくと“あなた”は部屋を出て行った
“あなた”が居なくなった数時間後、リューネの目に理性と光が戻る
(こんなものを毎日……!)
(絶対に許さない……必ずこいつを破滅させてやる……!)
涙を流しながら怒りに満ちた目を光らせるリューネ
【陵辱の指】
一日三度、“あなた”の手が乳房へと伸びる、快楽調教の時間だ
指の腹が乳輪の縁をなぞるたび鳥肌が立った
「フッ!フッ!フゴッ!」
言葉にはなっていないが、彼女の反抗的な目を見れば言いたい事は明白だった
(許さない……絶対に許さない……!)
(絶対に……感じるものか……!)
指が膨らみの先端を摘まむと反射的に腰が跳ねる
だがそれは快感ではなく生理的な嫌悪だった
「おうおう、すっかり元気になって」
「まぁ、安心せえや、この時間は気持ちええ事しかやらんで」
「リューネちゃんもうれしいやんな?」
「フゴッ!」
(うるさいっ!死ねっ!)
元気を取り戻したリューネの強靭な精神力にむしろ安心したように“あなた”は身体を好き放題触っていった
【決壊】
その日の深夜…排泄を我慢していたリューネにとうとう決壊が訪れる
むしろ、宙吊りにされてここまで耐えた事が
彼女の強靭な意思と肉体を示していたと言えるかもしれない
(あっ…あっ…もう我慢できない…!)
剥き出しの股間から黄金色のしずくが一滴ずつ、ポタ、ポタと落ちていく
やがてそれは勢いを増し、ひとすじの流れとなって放出され床に水たまりを作っていく
自分ひとりとは言え羞恥心が刃となり胸を切り裂いた
放尿が終わった束の間の安堵も長くは続かず、今度はお腹が痛くなりはじめる
(えっ…?うそ…!いやだいやだ!)
ギュルギュルという大きな音を自分で聞いた次の瞬間
ぷーーーーっ
汚いおならの音が部屋に響き渡り、乙女が出したとは思えないひどい臭いが立ち込める
羞恥で顔を真っ赤にしたリューネだったが、次に起きる残酷な未来に顔を青ざめさせた
放屁の解放感で緩んだ肛門の蕾から、ぬるりと太い何かが顔を出す
そうなってしまえば、自然の排泄欲求に体が逆らえるはずもなかった
ミチッ!ブリブリブリ!
激しい音を立ててリューネの肛門から出てきたそれは切れる事なく地面にキスをする
肛門がぽっかりと空っぽになった時には
リューネの細いお腹にどうやって入っていたのかを疑うほどの量が下でとぐろを巻いていた
黄色い水たまりの上に折り重なる大量のうんち
“食事”の成分のせいもあり、立ち込めるドブのような臭いはリューネに今の現実を嫌でも認識させていた
地獄のような光景にリューネの目からは涙がこぼれていた
(死にたい……恥ずかしくて死にそうだ……!)
(でも……この男を殺すまでは……絶対に屈しない……!)
翌朝
ドアを開けて入ってきた“あなた”はぎょっとして排泄物を見る
「えっ…?くっさ!やば!」
いたぶるような話し方ではなく素の反応にかえってリューネは傷つき、ボロボロと泣き出した……
【浄化の儀式】
夜8時…“あなた”は泡立ったブラシを手にする。
『綺麗にしてあげるでぇ、昨日はすごかったな、まだうんちとおしっこの臭いが取れんわ』
からかうような言葉をかけられ体の隅々までブラシで乱暴に擦られる
『やっぱここは臭いな…念入りに洗わんとな…うわっ、ウンカス付いてるやん』
尿道と肛門と女性器を広げられて専用のブラシで擦られる
涙を流しながら恥辱に耐えるしかなかった
(ひどい…ひどすぎる…どうしてこんなことができるの?)
(全部こいつのせいなのに……許さない……!)
【深夜の観察】
拘束台の監視カメラは二十四時間作動している
疲れきって眠ってしまったリューネを画面越しに眺めながら
“あなた”はこれまでの事を思い返していた
「しっかし、ようここまで来れたなほんまに」
「正直原作知識あっても戦えるわけやないし、ハードモードすぎるで」
「金塊のあるだいたいの場所知ってるから時間かけて掘って、買いたたかれながらも売り続けて」
「なんとか小さな貨物船手に入れて操縦覚えて、戦場で必死にハイエナして逃げ回って金貯めて」
「宇宙バエのキャビアがある世界やったら楽勝やねんけどなー別ゲーやけど」
「死にかけた事なんて何回あったかもう分からんわ」
「傭兵に大金払ってマシンセルを盗ませたのはでかかったな、あれ無いと童貞のわいが調教とか無理やし」
「リューネがそれに耐えきって適合したのも幸運すぎやな、普通死ぬやろあんなん打たれたら」
「初日から飛ばしすぎたけど、溺死寸前までいって壊れてないのがほんますごいな、鍛えてるだけあるわ」
「いやー…しかし、こんな格好になっても、とんでもない美少女やな」
「スパロボの世界に来て初めて実物みたけど、実物の方がガチ美少女やわ」
「この頃は親と喧嘩して家出やっけ?単独行動でお人よしのリューネならワンチャンあるかと思ったの冴えてるわ」
「正直、救難信号やら睡眠ガスやら引っかからんかもしれんかったし、いくらでも詰む可能性はあったけどここまで来れるのは運命感じるわ」
「マシンセル一本分しかないからなぁ…この一回のチャンスでモノにせんと終わりや」
「やるしかないわ、明日も楽しみやなぁ」
【憎悪の呪文】
夢の中でリューネは誓う
「必ずお前を地獄に落とす……!」
「私の身体を使って遊んだ罪……十倍にして返してやる……!」
涙に濡れた瞳が“あなた”を睨みつける。怒りが燃料となり内なる炎が燃え盛った