第五章:穢れの蜜月
【悦楽の食卓】
調教から二か月経った(マシンセル侵食率40%)
食事の時間…今日はいつもと様子が違う
常に口に繋がれていたチューブが外されていた
代わりに“あなた”がスプーンで生臭い液体をすくう
「ほれ、今日からは特別に食べやすいようにしたる」
近づいてきたスプーンをリューネは諦めたように受け入れる
次の瞬間、彼女は目を見開いた
口内に広がる芳醇な甘みと香り──
かつて何度も嘔吐した食事が口内で蜂蜜のように蕩けていく
現在の“餌”は徐々に“あなた”の精液と尿の割合が増え、今では80%がそれらだった
マシンセルは完全にリューネの舌と内臓を作り替え
食事の時間はリューネにとって喜びの時間になってしまっていた
(美味しい……すごく美味しい……!)
(ダメなのに……もっと欲しいって思っちゃう……)
(あたしのペースに合わせて食べさせてくれるの優しい…)
(チューブなんかとは全然違う…こんなの嬉しくて全部食べちゃうよ……)
スプーンを持つ“あなた”の手に頬ずりしかけてしまいハッと慌てる
(あっ…ダメ……でも、何がダメなんだっけ?…もう分からないよ…)
気付けばまた“あなた”の手に頬ずりを再開していた
「けぷっ」
全て食べ終わり、女の子らしい可愛いゲップをするリューネ
グギュルルルル!
「あっ…」
体内に入った“あなた”の精液と尿に胃と腸が歓迎の音を立てる
さすがに恥ずかしいのか頬を赤らめて目を伏せるが
“あなた”に対する拒絶はもう全く感じられず、照れや甘えが見え隠れしていた
---
【至福の快楽調教】
「今日も可愛い喘ぎ声聞かせてくれや」
乳首を執拗に転がされるとリューネの下腹部が大きく震えた
「イクっ……!イっちゃう……!」
チューブが取れ自由になった口で快楽を訴えるリューネ
(触られたら簡単にイッちゃうよ……)
(でも気持ちいい……頭が真っ白になるのが好き……)
「ほんまエッチやなぁ?」とからかわれても──
「そんな…」
赤面したまま呟くだけだった
【恥辱の排泄】
夜10時
屈辱や恥辱の表情は無くリラックスして自然に排泄を開始する
「んっ」
チョロ…シャアアアア…
尿道からチョロチョロと黄金色の雫が流れ
やがて緩やかな小川となって足元に小さな池を作る
「ふう、ん…んんっ…」
プゥーッ……ムリッ…ブリリリリ…
可愛らしいおならの後に、赤茶色の蕾からうんちが顔を出し
伸びるように這い出して床にとぐろを巻く
常人の三人分はあるかの量に顔を赤らめるリューネ
部屋はおしっことうんちの臭いが充満した淫靡な空間になっていた
監視カメラに目を合わせながら頬を染めてしなを作るリューネ
(今日もいっぱい出ちゃった……気持ちいい……)
(今まで気づいてなかったけど……あの監視カメラで見てたんだよね……)
(こんなの許せないはずなのに……どうして嫌な気持ちになれないの…………)
朝の訪問時に“あなた”がニヤつきながら排泄物を掬い上げる
「昨日もいっぱい出たなぁ!こんな毎日いっぱいして恥ずかしないんか?」
目の前に自らの排泄物を持ってこられる
「ひどいよ…恥ずかしいよ…」
恥辱の表情を作って見せるが
声のトーンで嫌がっていないのは誰の目にも明らかだった
(あたしのおなかの中身……全部見られちゃってる……恥ずかしい……)
(こんなの汚いのに…この人は嫌じゃないの…?変な気持ちになっちゃう…)
かつての怒りは消え「恥ずかしさは快楽」として脳内で結びつき始めた
【浄化の愉悦】
ブラシが陰核をなぞる感触にリューネの口から心地よさそうな吐息が漏れた
いつからか、最初の頃のような乱暴な擦り方から優しく愛撫するような擦り方に変わっていた
チョロ…チョロ…
完全にリラックスして弛緩した尿道からおしっこが少し滴ってくる
「なんや、洗ってやってるのにしょうがない奴やな」
おもらししたリューネに優しく声をかけると、温かいシャワーが股間を洗い流す
「ん……っ」
(あったかい…優しい…気持ちいい…)
(最初からこうしてくれたらよかったのに…)
「よし、全部洗い終わったな」
「今日は新しい事するで」
甘い匂いのする液体の入った瓶とカテーテルを取り出す“あなた”
「これは果物ジュースや、今からお前のおしっこ袋とうんち袋にジュースを詰め込むで」
「えっ…」
不安そうな表情を見せるリューネ
「安心せい、人肌に温めてるし、ゆっくりやるから痛くないで」
頭を優しく撫でながら言い聞かせると
まだ不安な顔をしているが、リューネは「うん…」とうなづき
抵抗する様子もなく“あなた”を見つめて待つ
(精神の摩耗を恐れて優しくする方向に変えたが、ここまでの変化があるとは嬉しい誤算やで)
(せっかく上手い事行ってるからな、優しい路線続行やで!)
果汁入りローションが塗られたカテーテルを優しく緩やかに挿入し、奥に進めていくと
まるで自ら向かい入れるように抵抗もなくあっさりと入ってしまった
「よし…ほな、ジュース流すで…」
リューネがコクリとうなずいたのを確認してから、少しずつ流し込んでいく
何事もなくリューネの膀胱と腸はジュースで満たされた
尿道と肛門に栓をしてやると、リューネが体を預けてきた
「どや…?苦しいか?」
膨らんだおなかをなでてやると、目を細めて「ちょっと苦しいよ…」とリューネが答える
「初めてやからな、30分にしとこ」
三十分後、栓を抜いてやると、すごい勢いでジュースが二穴から流れ出てきて
殺風景な部屋が甘い匂いに包まれる
「よし、よく頑張ったな、えらいで、リューネ」
頭をなでてやると、しばらくの間“あなた”に頭を預けてきた
【脱出の残滓】
夜中にリューネは穴に固定された四肢を動かして身をよじる
それは脱出とは思えないほど弱々しいものだった
「んっ…逃げちゃうんだから…」
まるで言い訳のように四肢を弱々しく動かそうとする
「抜けないよ…逃げられないよ…」
「はやく逃げないと〇〇来ちゃう…」
逃げる意思は捨てていないと自分に言い聞かせる言葉を繰り返しているが
実際の行動はほんの少し体をくねらせただけで、それきり動かなくなってしまった
ナノマシンによる体の適応と“あなた”の優しい態度が快適な生活を作り上げつつあり
それが彼女の強靭な意志すら溶かしてしまっているようだった
「ふん、だいぶ心が弱っとるな」
「優しくした事が大分効いとる、もっと優しく扱って反抗する意味をなくしたるで」
監視カメラでリューネを見ていた“あなた”は勝利を確信したかのように呟いた