※この作品はR-18です。

魔王討伐に貢献したオークの英雄、数百年後の世界で人間の女戦士を嫁にする(短編集)   作:京谷ぜんきまる

2 / 2
オークの女族長の宮殿にて

 ルサイド氏族は元々「チェンバー・アーツ(房中術)」や「ルスト・アーツ(閨淫武技)」を重視する氏族だ。

 宮殿の女たちは幼い頃から性の技を磨く教育を受けている。

 特にラケーシの側近である侍女たちは、ラケーシの「手足」として機能する存在だった。

 

 一方テッサはモーベイを飛びだし、ウルドログというモンスター退治専門の戦士となった異色のルサイドオークだ。

 男に媚びず、戦士の生き方を貫いてきたテッサに彼女たちは尊敬の念を持っていた。

 だが一方で、ギルベーダに担ぎ上げられ、尻を叩かれ、締め落とされたテッサの痴態も目に焼き付いていた……。

 

「ラケーシ様がテッサ様を見初めた以上、私たちがちゃんとお世話してテッサ様の『女』を磨いて差し上げないとね」

 

 侍女長のエジャンがそう言うと、侍女達はみな意気込みを込めて頷いた。

 

    ×   ×   ×

 

 ギルベーダから受けた傷が癒えたあと、テッサはラケーシの寝室に呼ばれ、褥(しとね)を交わした。

 

 翌朝。

 ラケーシの寝室に、ゼフラと侍女たちがやってきた。

 

 ゼフラ、侍女長のエジャン、アジュ、リンの四人は、全員が薄手の寝衣をまとい、優雅に微笑んでいる。

 

「テッサ様。今からあなた様の心身を、お手入れさせていただきます」

 

 エジャンが静かに、しかしはっきりと言った。

 既に着衣を着ていたテッサは寝台に座ったまま、わずかに身を硬くした。

 何も聞いていない。

 

「ラケーシ様。わ、私は戦士です。別に、そんな……」

 

 テッサは隣にいるラケーシにそう言うが、彼女は笑顔を浮かべたまま何も言わない。

 エジャンは優しく微笑みながら、テッサの肩に手を置いた。

 

「はい。ウルドログとして、素晴らしい方だと存じています。でもこれからはラケーシ様と一緒に過ごされるわけですから」

「大丈夫ですよ。私たちが、ちゃんと……気持ちよくしてあげますから」

 

 ゼフラの言葉とともに、侍女たちがテッサの周りを囲んだ。

 まず手をつけられたのは、黒い胸布だった。

 アジュが嬉しそうに、テッサの大きな胸を露わにしていく。

 

「わあ……間近で見ると、すごく大きい。張りもあって、それに乳首が綺麗……テッサ様って、こんなに女らしい体を隠して戦ってらしたんですか?」

「アジュ……そんなこと、言うな……っ」

 

 テッサが顔を赤らめて抗うと、ゼフラが淡々とした声で続けた。

 

「じっとしてください。まずは、綺麗に整えて差しあげますから」

「と、整える?」

 

 あれよあれよという間に、腰巻きも脱がされて、露わになったテッサの股間にリンの手が伸びた。

 

「し、失礼します」

 

 リンの手はフロストパームの樹脂で作られた甘い香りのする石鹸で泡立っていた。

 クリーム状の石鹸を付けられながら他者に股間を洗われる羞恥に、テッサは身をよじった。

 さらに――

 

「うっ……あ!?」

 

 ゼフラが手に剃刀をもっているのに気づいて、テッサはうろたえた。

 

「じっとしていれば全く痛くはありません」

「ま、待て」

「テッサ」

 

 ラケーシの一声でテッサの身動きが止まった。

 

「濃い茂りも素敵だけどさ、テッサには似合わないと思ってね」

 

 ゼフラは慣れた手つきで、テッサの陰毛を丁寧に剃り落としていく。

 時折、温かい息を吹きかけながら、淡々と作業を進めるその姿に、テッサはただ身を硬くするしかなかった。

 一方、リンはテッサの太ももを優しく押さえながら、小さな声で囁いた。

 

「テッサ様の肌、すごく綺麗……こんなに鍛えられてるのに、触るととても柔らかいんですね……」

「リン、見ていてなさい。これからが本番ですから」

 

 エジャンが優しく微笑みながら、テッサの左の乳首を指先で優しく摘んだ。

 

「ひゃっ……!?」

「ふふっ……敏感ですね。ウルドログであられる猛々しい体が、こんなに素直に反応するなんて……なんて愛らしい」

 

 右の乳首も、アジュの舌が優しく包み込む。

 左は指、右は舌。

 交互に、しかし容赦なく刺激が与えられる。

 

「やめ……っ、そんな風に、触るな……!」

 

 テッサが声を震わせて非難の声を上げても、侍女たちは笑みを崩さない。

 

「テッサ様は性の道においては初心でいらっしゃるご様子……でも、お乳はおませですね。こんなに硬く尖っちゃって……」

「素敵ですテッサ様。それに本当にお美しい……」

 

 アジュとエジャンが耳元で優しく囁く。

 その声に、テッサの胸の奥がざわついた。

(戦士である私が、こんな風に何人もの女に同時に触られて……感じてしまうなんて……)

 

 剃り終わった後、ゼフラが温かい布でテッサの股間を優しく拭いながら、淡々と告げた。

 

「これで……もっと、気持ちよくしてあげられますね」

 

 次の瞬間、指が、すでに熱を帯びたテッサの秘部を、ゆっくりと撫で始めた。

 

「っ……!」

 

 テッサは歯を食いしばって声を殺そうとするが、ゼフラの指は容赦がない。

 熟練した動きで、弱いところを的確に刺激してくる。

 

「ここ……まだ、あまり触れられたことがないんですか?」

「もしかしてテッサ様。ご自分でこ(・)こ(・)を慰めたことが……ないとか?」と、アジュ。

「……ッ」

 

 テッサは無言だ。うつむいた顔は朱に染まっている。

 

「失礼ですよアジュ。でも……こういうことに関しては本当に初心であられるんですね」

 

 エジャンが嬉しそうにからかう。

 テッサの顔がさらに真っ赤になる。

 ラケーシは寝台の端に腰を下ろし、フロストパームの蒸留酒を片手に、優雅にその光景を見つめていた。

 

「ふふっ……テッサ、顔が真っ赤よ。まだまだこれからよ? しっかり、味わいなさい」

 

 テッサは、ただもどかしく、混乱したまま、侍女たちの熟練した愛撫に身を委ねるしかなかった。

 テッサも性交の経験が無いわけでは無い。

 女同士での性交においても『攻め』と『受け』があることも承知している。

 だがこの日、技巧や経験に大きく差があるとその立場は決して逆転し得ないことを知った。

 侍女達の中でも一番小柄で、あどけないリンでさえも自分を翻弄し、許しがなければ愛撫を与える側に回れない。

 

 テッサは顔を背けようとするが、ゼフラに顎を優しく押さえられ、強制的に顔を向けさせられた。

 

「恥ずかしがらないでくださいね。これから、もっと気持ちいいこと、教えてあげますから」

 

 指が、舌が、ゆっくりと中に入ってくる。

 腕が絡みつき、足でギュッとはさまれる。

 テッサの体が、びくりと大きく跳ねた。

 

「や……っ、こんなの……あっ」

 

 いつの間にか近づいていたラケーシの顔が視界いっぱいに広がって、さらに近づいてくる。

 波が引くように、ゼフラ達がテッサの体から離れるのとほぼ同時に、ラケーシの唇がテッサのそれを塞いだ。

 それだけで、肉悦の頂点に達した。

 

    ×   ×   ×

 

 テッサは目を覚ました。

 

「はっ!? ん、ンン――――!!!」

 

 直後に、また意識が跳びかけた。

 足の付け根から下っ腹の奥、背筋に凄まじい快感が伝い、脳天へと突き抜けていく。

 股に、何かが食い込んでいる。

 殆ど紐状の何かだ。仰け反っていて分からないが、自分が娼婦のような薄くて小さな下着を履かされていることだけは分かる。

 その布が、剃毛したばかりの――ゼフラは整える、と言っていたのに殆ど無毛に近くなった――股間に食い込み、その布越しに誰かの指がぴっとりと当たっている。動いていないその指先からテッサは物凄く強い気を感じた。

 

「起きられましたか……ご賞味くださいテッサ様。これがルサイドオークの真髄、『淫気』でございます」

「――ッ! ンッッ、くぅぅ~~~!!」

 

 ゼフラや侍女達は湯女の姿から、手甲や革帯を着けて半ば武装した出で立ちに変じていた。

 それなのに自分だけが淫靡な下着を身につけた姿で身もだえしている――。

 まるで、戦場で負けて陵辱を受けているかのような錯覚を覚え、テッサは惑乱し、屈辱と悔しさを感じ、そしてそれ以上の倒錯的な肉の悦びに震えた。 

 ゼフラと侍女たちは、テッサの反応を愉しむように、微笑みながらさらに動きを激しくしていく。

 その愛撫は、甘く優しいが、支配的であった。

 

(……私は、ま(・)ぐ(・)わ(・)い(・)においてはこんなに……弱いのか……)

 

 朦朧とする意識の中で、周囲の会話が辛うじてテッサの耳に入った。

 

「どうだエジャン。テッサは」

「はい、ラケーシ様。テッサ様の肉体は筋肉の鎧を纏いながらも関節は柔らかく……しなやかで、精気に満ち満ちています」

「霊体は?」 

 

 続くラケーシの質問にゼフラが頷く。

 

「我ら淫の気に対して強く反応しながらも見事に耐えられておられます……今すぐにでもチェンバー・アーツの習得は可能……ラケーシ様のお相手もつとまりましょう」

「それにしても、本当に柔らかいね……色んな体位が楽しめそう。お前たち、もっと強めにしてあげな」

「はい、ラケーシ様」

 

 テッサは目を剥いた。

 

「待って!? 待ってくださいッ、もうやめ――」

 

 女達の手がテッサの乳首をつまみ上げ、腹に当てられた掌から臍の奥へ向けて淫気が注入された。

 足の付け根を擦り立てていた指から発せられていた淫気も激しさを増した。

 さらに淫気は舌のように尖ると慎ましい肉唇を撫で上げ、次に平たくなって小さなテッサを揉み潰した。そして最後にはそれはまるで男性の有り様に変じたかのようになって――。

 

「んおおぉッ――――――!!!!」

 

 力強い痙攣とともにテッサは獣のような声を放った。

 今、私のあそこを触っているのは誰だ? 

 ゼフラか? アジュ? それともラケーシ様?

 

 わからない。

 わかるのは、今(・)自(・)分(・)は(・)刺(・)し(・)貫(・)か(・)れ(・)て(・)い(・)る(・)と(・)い(・)う(・)こ(・)と(・)。

 

 そこまで思うのが限界だった。

 折れんばかりに背を反らし、テッサの思考は凄絶な快楽の波に飲み込まれていった。

 




『魔王討伐に貢献したオークの英雄、数百年後の世界で人間の女戦士を嫁にする』の第101.5話にあたるエピソードです。

pixiv版(※AIイラストあり)
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=28550613
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。