※この作品はR-18です。

機動戦士ガンダム エロ短編集 女達の地獄の黒史録   作:みなぽん

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ガンダムSEED ラクス クライン 虚構と現実

ガンダムSEED 二次創作

 

『虚像と現実』

 

「ラクス様、お時間です」

 

侍女の声に、私は鏡へ視線を向けた。

 

映っているのは、今日も変わらず微笑むラクス・クライン。

 

薄桃色の髪を整えられ、純白のドレスをまとい、誰もが知る「プラントの歌姫」。

 

……けれど、その微笑みは、本当に私のものなのだろうか。

 

幼い頃から教えられてきた。

 

歩き方。

言葉遣い。

笑顔の角度。

歌うときの視線。

人を安心させる声色。

 

「あなたはクライン派の希望なのですよ」

 

父はそう言って、私の頭を優しく撫でてくれた。

 

私は父が大好きだった。

 

だから期待に応えたかった。

 

泣きたい日も笑った。

 

怒りたい日も穏やかに振る舞った。

 

嫌なことがあっても、「ラクス・クライン」は決して感情を乱してはならなかった。

 

いつしか私は分からなくなった。

 

本当の私は、どこへ行ってしまったのだろう。

 

⸻

 

コンサートホール。

 

何万人もの歓声。

 

「ラクス様ー!」

 

「歌姫!」

 

無数のペンライトが星空のように揺れる。

 

私は歌う。

 

平和を願う歌を。

 

争いを忘れる歌を。

 

その間だけ、人々は笑顔になる。

 

その笑顔を見るのは嫌いではない。

 

むしろ好きだ。

 

けれど、歌が終わればまた戦争が始まる。

 

人は拍手をしながら武器を作り、歌に涙を流しながら憎しみを育てる。

 

私の歌に、本当に意味はあるのだろうか。

 

そんな疑問を胸にしまいながら、私は今日も優雅に一礼する。

 

完璧な歌姫として。

 

⸻

 

アスランとの婚約。

 

誰もが祝福した。

 

「理想のお二人です」

 

そう言われるたび、私は微笑んだ。

 

彼は優しい人だった。

 

誠実で、不器用で。

 

けれど私たちは、恋人ではなかった。

 

政治が結んだ関係。

 

互いにそれを理解していた。

 

彼も苦しかったのだろう。

 

だから婚約が解消されたとき、不思議と悲しみはなかった。

 

ただ一人の若者として生きられるなら、その方が彼には幸せだと思えたから。

 

⸻

 

キラ・ヤマト。

 

最初に会ったときの彼は、世界に傷つけられた少年だった。

 

あの瞳を忘れられない。

 

誰も憎みたくない。

 

それなのに戦わなければならない。

 

そんな矛盾に押し潰されそうになっていた。

 

だから私はフリーダムを託した。

 

世界はきっと私を責める。

 

軍事機密を奪った歌姫。

 

裏切り者。

 

犯罪者。

 

それでも構わなかった。

 

平和とは、願うだけでは訪れない。

 

誰かが責任を負わなければならない。

 

その責任を、私は引き受けると決めた。

 

あの日から、歌姫ラクス・クラインは終わったのだ。

 

 

⸻

 

父が亡くなった日。

 

私は泣かなかった。

 

泣けなかった。

 

父の遺体の前には、多くの人がいた。

 

娘ではなく、クライン派の代表として立たなければならなかった。

 

本当は叫びたかった。

 

「お父様!」

 

そう呼んで抱きつきたかった。

 

でも、それは許されない。

 

私は静かに目を閉じ、深く一礼した。

 

その瞬間、父の娘は消えた。

 

残ったのは指導者だけだった。

 

⸻

 

夜。

 

エターナルの艦橋は静かだった。

 

誰もいない窓際に立ち、宇宙を見つめる。

 

漆黒の闇に無数の星が瞬く。

 

こんなにも美しい世界なのに。

 

どうして人は争うのだろう。

 

「ラクス」

 

後ろから優しい声がした。

 

キラだった。

 

「眠れないの?」

 

私は少し笑った。

 

「少しだけ考え事を。」

 

「みんな、君は強いって思ってる。」

 

私は思わず吹き出してしまった。

 

「強い……ですか。」

 

そんなこと、一度も思ったことはない。

 

怖い。

 

失敗もする。

 

誰かを傷つけてしまうこともある。

 

毎日、不安でいっぱいだ。

 

それでも誰にも言えない。

 

ラクス・クラインは弱音を吐いてはいけないから。

 

キラは私の隣へ立った。

 

何も言わず、同じ景色を見つめる。

 

その沈黙が心地よかった。

 

ようやく私は、小さく本音をこぼす。

 

「私……疲れてしまうことがあります。」

 

声が震えていた。

 

「皆さんは、私を特別な人間だと思っています。でも私は違います。ただの一人の女性です。」

 

「怖いこともあります。」

 

「泣きたい夜もあります。」

 

「全部投げ出して、普通の女の子になれたらと思うこともあります。」

 

言ってしまった。

 

誰にも言えなかった本当の私。

 

歌姫でもない。

 

指導者でもない。

 

ただのラクス。

 

キラは驚かなかった。

 

ただ穏やかに笑った。

 

「知ってるよ。」

 

その一言だけだった。

 

「君は最初から普通の人だ。」

 

「だから僕は君を信じられる。」

 

胸の奥で、何かがほどけた。

 

私はずっと「ラクス・クライン」を演じ続けてきた。

 

誰かの理想であるために。

 

誰かの希望であるために。

 

けれど、その仮面の奥にいる私を見つけてくれる人がいた。

 

それだけで十分だった。

 

「ラクス」

 

名前を呼ばれただけで、心臓が小さく跳ねた。

 

エターナルの静かな個室。柔らかな灯りだけが落ちる空間で、キラと二人きり。

 

さっきまで交わしていた深い口づけの余韻が、唇に熱として残っている。彼の体温が、私の頬に移っていくようだった。

 

「キラ」

 

応える私の声は、自分でも驚くほど潤んでいた。

 

彼の手が私の頬に触れる。その指先は少しだけ冷たくて、でもそこから伝わってくる想いは確かに温かい。

 

「怖くない?」

 

彼はいつもそうだ。先へ進む前に、必ず私の心を確かめる。

 

私は彼の手に自分の手を重ねた。

 

「怖くはありません。……あなたと一緒なら」

 

それは本心だった。未知の領域へ踏み出す不安はある。けれど、相手がキラであるという事実が、その恐怖を遥かに超える歓喜へと変えていた。

 

キラの手が、ドレスの留め具に伸びる。微かな音を立てて、それが解かれる。

 

肌が露わになる感覚。空気が直接触れる微かな冷たさと、彼の視線を感じる熱さが同時に走った。

 

下着姿になったとき、無意識に体を縮こまらせそうになる自分がいた。

 

「ラクスは、綺麗だね」

 

彼の言葉に、顔が熱くなる。

 

「お世辞を……」

 

「本当だよ」

 

彼は微笑むと、自分のシャツに手をかけた。さらりと脱ぎ捨てられた衣服の下から現れたのは、戦いの日々を刻むかのような傷跡と、それでも美しいと感じる彼の肢体。

 

お互いに何も身につけていない状態になると、不思議と羞恥心よりも、深い親密さが込み上げてきた。

 

彼が私をベッドへと導く。柔らかなスプリングが二人の体重を受け止めた。

 

横たわる私の上に、彼がそっと覆いかぶさる。

 

「触れても……いい?」

 

「はい」

 

彼の指先が、私の鎖骨をなぞる。鳥肌が立つ。その指はゆっくりと下へと降りていき、胸の膨らみへと触れた。

 

「っ……」

 

声が漏れる。自分の体がどう反応していいか分からず、ただ彼に身を委ねることしかできなかった。

 

彼の手のひらが、優しく乳房を包み込む。その温かさと重みに、体の奥がじんわりと熱くなっていくのを感じた。

 

唇が胸元へと降りてくる。白い肌に吸い付き、赤い痕を残していく。

 

「あ……キラ……」

 

乳首に舌が触れた瞬間、背中が弓なりに反った。

 

電流のような刺激が走る。彼はそれを愛おしむように舌で転がし、時折優しく吸い上げた。歯を軽く立てられると、甘い痛みが脳髄を直接叩くようだった。

 

「んっ……あぁ……」

 

甘い疼きが下腹部へと広がっていく。足が無意識に擦り合わされる。太腿の奥が熱く濡れてくるのを感じた。私は自分の体の変化に驚きながらも、彼にされるがままになっていた。

 

私の反応を見て、キラはさらに下へと唇を滑らせた。へそをなぞり、下腹部へキスを落とす。

 

彼の意図に気づいたとき、羞恥心で顔が沸騰しそうになった。

 

「キラ、そこは……!」

 

「大丈夫だよ。……感じてほしいんだ」

 

彼は私の脚をそっと開いた。一番秘められた場所が、彼の前に晒される。

 

「濡れてるね」

 

その言葉に、耳まで赤くなるのが分かった。

 

彼の息がかけられる。それだけで体が震えた。

 

熱い舌が、割れ目をなぞった。

 

「ひゃっ……!」

 

今まで感じたことのない感覚。強すぎる快感に、反射的に脚を閉じそうになる。

 

キラは私の脚を優しく押さえ、さらに深く舌を這わせた。

 

花芽を刺激されると、頭の中が真っ白になった。

 

「あっ、あぁ……! だめ……キラ……!」

 

声が抑えられない。彼の舌の動きに合わせて、腰が勝手に跳ねる。

 

彼は私の全てを受け入れながら、丹念に愛し続けた。舌が濡れた襞を割り開き、奥へと潛り込む。くちゅくちゅという水音が、静かな部屋に響き渡る。それは恥ずかしくて、でもたまらなく官能的な音だった。

 

体の奥が熱く脈打ち、何かが溢れ出していく感覚。

 

「キラ……キラ……!」

 

彼の名前を呼ぶことしかできなかった。

 

やがて彼が顔を上げる。その唇は濡れて光り、目は熱く潤んでいた。

 

「ラクス……入っても……いい?」

 

彼の屹立が私の入口に触れる。熱く硬いそれに、体が強張った。

 

「ええ」

 

私は彼の手を握りしめた。

 

「来てください……キラ」

 

彼はゆっくりと押し入った。

 

「っ……!」

 

裂けるような痛みが走った。息が止まる。

 

キラはすぐに動きを止めた。

 

「大丈夫?」

 

彼の額に汗が滲んでいる。私を傷つけないように必死に耐えているのが分かった。

 

「ええ。動いてください」

 

痛みは確かにあった。けれどそれ以上に、彼と一つになっているという事実が、私を圧倒的な幸福で満たしていた。

 

彼がゆっくりと腰を動かし始める。

 

最初は痛みが勝っていた。けれど次第に、体が彼を受け入れていくのが分かった。

 

摩擦から生まれる熱。体の奥深くへ彼が触れる感覚。

 

「あっ……んっ……」

 

痛みが薄れ、代わりに甘い疼きが膨れ上がっていく。

 

「ラクス……好きだよ」

 

耳元で囁かれる愛の言葉。彼の声もまた、快感となって私を満たした。

 

「私も……好きです……キラ……っ!」

 

速度が増していく。肉と肉が打ち合う音が、静かな部屋に響く。

 

「あっ、あっ、あぁ……!」

 

自分の声がこんな風に変わるなんて知らなかった。歌うときとは全く違う、本能に委ねた声。

 

体の奥から波のような快感が押し寄せてくる。

 

「キラ……何か……来ます……!」

 

「僕も……ラクス……!」

 

頂点に達した瞬間、世界が弾けた。

 

白い光が視界を埋め尽くす。体全体が痙攣し、彼の名前を叫んだ。

 

彼もまた、私の最も深い場所で熱を放った。

 

ドクッ、ドクッという脈動が子宮の奥で響く。熱い飛沫が注ぎ込まれる感覚に、私は身を委ねた。

 

二人で重なり合ったまま、荒い息を整える。

 

汗ばんだ肌が触れ合う。彼の心臓の鼓動が伝わってくる。

 

「……愛しています、キラ」

 

私は彼の背中に腕を回した。

 

「僕もだよ、ラクス」

 

彼は私の額に口づけた。

 

この瞬間、私はただのラクスだった。

 

歌姫でも、指導者でもない。

 

一人の女性として愛され、愛した喜びに浸るただのラクス。

 

彼が私の全てを受け入れてくれたように、私もまた彼の全てを受け入れた。

 

偽りない心と体の結びつき。

 

それがどれほど尊いものか、今なら痛いほど分かる。

 

けれど、夜はまだ長い。

 

余韻に浸る間もなく、キラの唇が再び私の首筋を這った。

 

「まだ……足りないよ」

 

彼の目は、さっきまでの優しさとは少し違う、捕食者のような熱を帯びていた。

 

その視線に、背筋がゾクゾクと震えた。

 

怖いのではない。もっと彼に侵食されたい、という倒錯した渇望が湧き上がる。

 

「私もです……もっと、あなたが欲しい」

 

私の言葉に、彼は微笑むと、再び私の胸に顔を埋めた。

 

乳首を吸い上げられ、舌で弄ばれる。さっき敏感になったばかりのそこは、過剰なほどに反応してしまう。

 

「あっ、んっ……! そこ、弱いです……!」

 

彼は容赦なく刺激を続ける。片方を指で捏ねながら、もう片方を口に含み、強く吸い上げる。

 

甘い痛みと快感が、下腹部へと直結していく。

 

彼の手が下へと伸び、再び濡れそぼった秘所に触れた。

 

「もうこんなに……」

 

彼の指が、とろりとした愛液を掻き混ぜる。

 

「ぁっ……!」

 

指が二本、三本と増えていく。内壁をかき回され、快感の糸が引かれる。

 

「キラ……キラの……入れたいです……」

 

我慢できずにねだると、彼は指を引き抜き、代わりに硬く猛った自身を宛てがった。

 

二度目の侵入は、一度目のような痛みはなかった。

 

むしろ、彼を迎え入れるための準備が整っているかのように、奥までスムーズに飲み込んでいく。

 

「はぁっ……! ンッ……!」

 

奥まで埋まった瞬間、体が満たされる充足感に溺れそうになった。

 

「ラクス……すごい……締め付けてる……」

 

「だって……キラのが大きくて……奥まで来てるんです……」

 

彼が動き出す。

 

一度目よりも激しく、深く突き上げられる。

 

「あっ!あっ!あっ!」

 

彼の腰の動きに合わせて、私の体が揺さぶられる。

 

彼が私の脚を抱え上げ、さらに深く侵入してくる。

 

「んっ!そこっ!あぁッ!」

 

角度が変わり、最も敏感な場所を掠めるたびに、背中が反り返り、爪がシーツに食い込む。

 

「キラ!キラッ!」

 

彼の名前を呼ぶことだけが、正気を繋ぎ止める命綱だった。

 

彼もまた、獣のような荒い息を吐きながら、私の中を貪る。

 

「ラクス……ラクス……!」

 

肉が打ち合う卑猥な音と、二人の喘ぎ声が部屋中に響き渡る。

 

汗が混じり合い、互いの体液の匂いが充満する。

 

「もっと!もっと奥まで!」

 

私の口から、そんな淫らな言葉が飛び出した。

 

歌姫ラクス・クラインが決して口にしない、本能のままの言葉。

 

彼はそれに応えるように、さらに激しく腰を打ち付けてきた。

 

ズンッ!ズンッ!という重い衝撃が、体の芯を貫く。

 

「いっ!いくっ!あぁぁぁッ!!」

 

再び絶頂が押し寄せる。今度は一度目よりも遥かに強く、深い波だった。

 

視界が白む中、彼もまた最後の突き上げを行う。

 

「ラクスッ!」

 

彼が二度目の熱を放つ。

 

ドクッドクッという脈動が、一度目よりも強く感じられる。子宮の奥に注ぎ込まれる精液の熱さに、私は声にならない嬌声を上げた。

 

二度目の絶頂の余韻に浸りながら、私は荒い息をついた。

 

体は汗と体液で濡れそぼり、力が入らない。

 

けれど、心は満たされていた。

 

これが「生」の実感なのだと。

 

彼と繋がり、彼の熱を受け止めること。それが私の存在意義を超えた、純粋な悦びなのだと。

 

「ラクス……」

 

キラが私の耳元で囁く。

 

「もう一回……いい?」

 

彼の目は、まだ熱を帯びていた。

 

そして、私の体の奥もまた、彼を求めて疼いていた。

 

「はい……何度でも……」

 

私は彼の首に腕を巻きつけ、自ら唇を重ねた。

 

三度目の情交は、よりゆっくりと、しかし執拗に、互いの全てを味わい尽くすように行われた。

 

彼は私の体中に口づけを落とす。首筋、鎖骨、乳房、下腹部、太腿の内側。

 

そして再び私の中へと戻ってくる。

 

今度は激しさよりも、深い結合を求めるかのように、ゆっくりとピストン運動を繰り返す。

 

「んっ……はぁっ……キラ……」

 

「ラクス……愛してる……」

 

彼の言葉が、耳から脳へ、そして体の隅々へと染み渡っていく。

 

私もまた、彼の背中に爪を立て、彼の全てを感じ取ろうとする。

 

彼が動くたびに、私の内壁が彼を締め付ける。

 

彼が私の中で脈打つたびに、私の体が喜びに震える。

 

長い時間をかけて、ゆっくりと高みへと登っていく。

 

「あっ……キラ、私……!」

 

「うん……僕も……一緒に……」

 

最後は同時に頂点へと達した。

 

三度目の放精は、疲れ果てた彼の体から絞り出されるように行われた。

 

けれど、その熱は一番温かく、一番深く私の中に刻み込まれた。

 

彼が私の中から抜けると、混ざり合った体液が太腿を伝ってシーツに滴り落ちた。

 

彼はそのまま私の隣に横たわり、私を強く抱きしめた。

 

「ラクス……」

 

「キラ……」

 

二人の心臓の鼓動が、一つに重なる。

 

「この先も……共に歩んでくれますか?」

 

「うん。……ずっと」

 

彼の腕の中で、私はようやく本当の安らぎを手に入れた。

 

明日もまた戦いは続くのだろう。

 

けれど今夜、私は「ラクス・クライン」という虚像を脱ぎ捨て、ただの女として、彼に愛された。

 

その現実の重みと温もりを、私の体の奥深くに刻み込んで。

 

愛する人の隣で。

一人の女性として。

 

 

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