機動戦士ガンダム エロ短編集 女達の地獄の黒史録 作:みなぽん
「機動戦士Vガンダム」ウッソとシュラク隊のお姉さん達❤️
機動戦士Vガンダム 二次創作
『戦場に咲く、八つの笑顔』
宇宙へ上がる前の、ほんの短い休日。
リガ・ミリティアの輸送艦リーンホースJr.は、補給と整備のために小さなコロニーの港湾区画に停泊していた。次の作戦がいつ始まるのか、誰にもわからない。だからこそ、今日一日だけは戦闘を忘れて過ごそうということになった。
ウッソ・エヴィンにとって、それは久しぶりに訪れた平穏だった。
「ウッソー! いつまで寝てるんだい!」
格納庫にまで響き渡る、明るく豪快な声。
毛布を頭からかぶっていたウッソは、びくりと肩を震わせた。
「えっ、敵襲ですか!?」
「休日の朝っぱらから敵が来てたまるかい!」
毛布が勢いよく剥ぎ取られる。
そこに立っていたのは、オレンジ色の髪をポニーテールにしたケイト・ブッシュだった。腰に手を当て、いかにも呆れたという顔をしている。
「まったく。普段は大人顔負けの働きをするくせに、寝起きは子供なんだから」
「ぼ、僕だってちゃんと起きられますよ!」
「はいはい。じゃあ、その寝癖を直してから言いな」
ケイトは笑いながら、ウッソの頭をくしゃくしゃとなでた。
その手は温かかった。
戦場では、誰よりも頼もしいパイロットの手。けれど今は、年下の少年をからかう、近所のお姉さんの手だった。
ウッソは少しだけ頬を赤くしながら、慌てて髪を整えた。
「今日は何をするんですか?」
「決まってるだろ。遊びに行くんだよ!」
ケイトは白い歯を見せた。
「隊長命令だ。今日はウッソを思いっきり甘やかす!」
「えっ?」
「嫌とは言わせないよ!」
その後ろから、別の女性の声がした。
「ケイト。あんまり大声を出すと、艦中に聞こえるわよ」
現れたのはジュンコ・ジェンコだった。
いつもは鋭い眼差しをしている彼女も、今日は柔らかな色のシャツに上着を羽織っただけの、気さくなお姉さんだった。腰には護身用の小型拳銃を下げていたが、それも今日ばかりは飾りのように見える。
「おはよう、ウッソ。よく眠れた?」
「は、はい。おはようございます、ジュンコさん」
「よし。それじゃあ顔を洗っておいで。朝ご飯はみんなで食べるからね」
「みんなで?」
ウッソが目を丸くすると、ジュンコはいたずらっぽく微笑んだ。
「そう。今日はシュラク隊が総出で、あんたの面倒を見る日なの」
「ええっ!?」
「文句ある?」
「ありません!」
反射的に答えたウッソを見て、二人の女性は声を上げて笑った。
その笑い声が、格納庫の無機質な壁に明るく響いた。
ウッソは思った。
こんな朝が、ずっと続けばいいのに。
けれど、その願いがどれほど贅沢なものなのか、彼は知っていた。
だからこそ、今だけは。
この温かな時間を、胸いっぱいに吸い込んでおきたかった。
朝食の席は、いつもよりずっと賑やかだった。
「ほら、ウッソ。もっと食べな」
大皿を抱えたマヘリア・メリルが、焼きたてのパンと卵料理をウッソの前に並べた。
豊かな髪を後ろでまとめた彼女は、普段の勇ましい雰囲気とは違って、面倒見のいい姉のようだった。
「マヘリアさん、もう十分です!」
「何言ってんだい。育ち盛りだろ?」
「でも、こんなに食べたら……」
「食べられるうちに食べときな。戦場じゃ、好きなときに好きなものが食べられるとは限らないんだから」
言いながら、マヘリアはウッソの皿にもう一切れパンを置いた。
その言葉には、彼女自身の経験がにじんでいた。
ウッソはそれ以上、断れなかった。
「……ありがとうございます」
「よしよし。素直でよろしい」
マヘリアは満足そうに笑い、ウッソの頬についたパンくずを指先で払った。
ほんの何気ない仕草だった。
けれどウッソは、妙にどきりとした。
マヘリアの顔が近い。
柔らかな声も、優しい眼差しも、普段の戦場では意識する余裕さえなかったものだ。
「どうしたんだい? 顔が赤いよ」
「な、何でもありません!」
「あらあら。熱でもあるのかしら?」
今度は隣に座っていたコニー・フランシスが、にやにやしながら顔をのぞき込んできた。
黒髪のおかっぱにそばかす。快活で、遠慮がなく、誰とでもすぐに打ち解ける女性だ。
「マヘリアに近づかれて、照れてるんじゃないの?」
「ち、違います!」
「へえー?」
「違いますってば!」
「ウッソって、こういうところは本当に可愛いわねえ」
コニーが楽しそうに笑う。
「ちょっとコニー、からかいすぎだよ」
マヘリアがたしなめたものの、その口元にも笑みが浮かんでいた。
「だって、いつもは生意気なくらいしっかりしてるんだもの。たまには年相応の顔を見せてくれたっていいじゃない」
「年相応って……僕、そんなに子供じゃありません!」
ウッソは必死に抗議した。
すると、テーブルの向こうで静かに紅茶を飲んでいたペギー・リーが、ぽつりと言った。
「子供よ」
「ペギーさんまで!」
「背伸びをする必要はないってこと」
ペギーはカップを置いた。
口数の少ない彼女らしい、淡々とした声だった。
「大人の真似をしなくてもいい。疲れたら休む。怖かったら怖いと言う。甘えたいときは甘える。それでいいのよ」
ウッソは言葉を失った。
ペギーの視線は、いつものように冷静だった。
けれど、そこには彼を責める色などなかった。
「あなたは、いろいろなものを背負いすぎるから」
その言葉が、胸の奥に静かに染み込んだ。
ウッソは俯いた。
自分が怖がっていること。
仲間が死ぬのが嫌だということ。
本当は戦いたくないと思うこと。
そんな気持ちを口にしたら、誰かを困らせるのではないかと思っていた。
けれど、この人たちは違うのかもしれない。
「……はい」
小さな返事だった。
ペギーはわずかに目元を緩めると、ウッソのカップに紅茶を注ぎ足した。
「冷める前に飲みなさい」
「ありがとうございます、ペギーさん」
「どういたしまして」
それだけ言うと、彼女はまた静かに紅茶を飲み始めた。
その横顔が、ウッソにはとても綺麗に見えた。
食事が終わると、一行はコロニーの商業区画へ出かけた。
人工の青空が広がり、並木道には色とりどりの花が植えられている。小さな商店からは焼き菓子の甘い匂いが流れ、広場では子供たちがボールを追いかけていた。
そこにいる人々は、リガ・ミリティアの事情など知らない。
今日も仕事があり、買い物があり、家族と過ごす時間がある。
そんな当たり前の暮らしを守るために、自分たちは戦っている。
ウッソは歩きながら、ふと空を見上げた。
「ウッソ、こっち!」
先を歩いていたヘレン・ジャクソンが、手を振っている。
彼女は活発で、好奇心旺盛で、思ったことをすぐ口にする。シュラク隊の中でも、とりわけ百舌鳥の名が似合う女性だった。
「これ、似合うんじゃない?」
彼女が指さしたのは、店先に並んだ小さな帽子だった。
「えっ、僕にですか?」
「そう。ほら、かぶってみなよ」
ヘレンは帽子を手に取り、ウッソの頭にちょこんと載せた。
「うん、いいじゃない!」
「そ、そうですか?」
「うん。ちょっと生意気そうな顔が隠れて、可愛くなった」
「ヘレンさん!」
「はははっ、怒った怒った!」
ヘレンは逃げるように駆け出した。
ウッソも思わず追いかける。
「待ってください!」
「捕まえられるものなら捕まえてみな!」
広場を駆ける二人を、少し後ろからジュンコたちが眺めていた。
「まったく、あの二人は」
ジュンコは呆れたように言いながらも、顔は笑っていた。
「ウッソも、ああしていると普通の男の子だね」
隣でケイトが頷く。
「そうだねえ。いつも難しい顔をして、戦争のことばかり考えてるからさ」
「だから、今日くらいは好きにさせてあげたいね」
ジュンコは、遠くで笑っている少年を見つめた。
彼はまだ幼い。
本来なら学校に通い、友達と遊び、好きな女の子のことで悩んでいるような年頃なのだ。
それなのに、彼は戦場で命を懸けている。
そのことを思うと、ジュンコの胸は少しだけ痛んだ。
「……守ってやらなきゃね」
彼女の呟きに、ケイトも静かに頷いた。
昼前、一行は小さな公園のベンチで休憩することになった。
ウッソが自動販売機で買ったジュースを飲んでいると、ケイトが隣に腰を下ろした。
「ねえ、ウッソ」
「はい?」
「好きな子って、いるの?」
「ぶっ!」
飲みかけのジュースを吹き出しかけた。
「な、何を聞くんですか!」
「いやあ、気になるじゃないか。こんなに可愛いお姉さんたちに囲まれてるんだもの」
「か、可愛いって……!」
「おや? 照れてるねえ」
ケイトは楽しそうに笑った。
「いいじゃない。誰にも言わないからさ」
「本当にですか?」
「もちろん!」
そのやり取りを、すぐ近くのベンチにいたミリエラ・カタンが聞きつけた。
青いショートヘアの彼女は、親友のフラニーと一緒にウッソのもとへやって来る。
「えっ、何々? ウッソ、好きな人いるの?」
「いません!」
「即答だ!」
フラニーが声を上げた。
「怪しいなあ。じゃあ、年上のお姉さんは好き?」
「な、何でそうなるんですか!」
「だって、いつも私たちのことをじーっと見てるときがあるもの」
「見てません!」
「ほら、また赤くなった!」
二人は顔を見合わせ、けらけら笑った。
ウッソは両手で顔を覆った。
「もう、勘弁してください……」
「ごめんごめん!」
ミリエラはそう言いながら、ウッソの頭をぽんぽんと叩いた。
「でもね、ウッソ。私たち、あなたのことが好きなのよ」
「え……?」
思わず顔を上げる。
ミリエラは、からかうような笑顔を浮かべていた。
「弟みたいで、放っておけないんだもの」
「そうそう。だから、ちゃんとご飯を食べて、ちゃんと寝て、無茶しないこと!」
フラニーも指を一本立てる。
「約束ね?」
二人の笑顔を見て、ウッソは胸の奥がくすぐったくなった。
恋愛感情なのかどうか、自分でもよくわからない。
ただ、彼女たちが笑ってくれると嬉しい。
自分を心配してくれると、もっと頑張りたいと思う。
そして、いつか彼女たちがいなくなってしまうのではないかと考えると、胸が締め付けられる。
「……はい。約束します」
ウッソは小さく頷いた。
その返事を聞いた二人は、満足そうに笑った。
午後は、商業区画の小さな喫茶店に入った。
窓際の席に座ると、ユカ・マイラスがメニューを開いた。
「ウッソ、何が食べたい?」
「えっと……このケーキ、美味しそうですね」
「じゃあ、それにしようか。私も同じものにしよう」
「いいんですか?」
「もちろん。今日はお姉さんたちがご馳走してあげる」
ユカは穏やかな声で言った。
彼女は他の隊員たちに比べると、どこか落ち着いた雰囲気を持っている。戦場では厳しい判断を下すこともあるが、今は年下の少年を気遣う優しい女性だった。
運ばれてきたケーキを前に、ウッソは目を輝かせた。
「わあ……!」
「そんなに嬉しい?」
「はい! こういうお店、久しぶりなんです」
「そっか」
ユカは微笑んだ。
「なら、ゆっくり食べなさい。急いで食べる必要なんてないんだから」
ウッソはフォークを手に取った。
一口食べる。
甘いクリームと、柔らかなスポンジが口の中でほどけた。
「……美味しい」
その声は、思わず漏れたものだった。
ユカはそんな彼を見て、優しく目を細めた。
「よかった」
それから少しの間、二人は窓の外を眺めていた。
やがてユカが、ぽつりと口を開いた。
「ウッソ。あなた、戦争が終わったら何をしたい?」
「戦争が終わったら……?」
「ええ」
ウッソは考え込んだ。
両親を探したい。
普通の暮らしをしたい。
もう誰も死なない世界で、思いきり笑ってみたい。
けれど、それを口にするのは、なぜか難しかった。
「……まだ、よくわかりません」
「そう」
ユカは急かさなかった。
「じゃあ、これから考えればいいわ。あなたには、その時間が必要だもの」
ウッソは彼女を見つめた。
その言葉が、どれほど優しいものなのか。
今の自分にとって、どれほど大切なものなのか。
うまく言葉にできなかった。
「ユカさん」
「なあに?」
「……ありがとうございます」
ユカは少し驚いたように目を瞬かせ、それから微笑んだ。
「どういたしまして」
彼女は手を伸ばし、ウッソの頭を優しく撫でた。
「頑張り屋さんね」
その一言に、ウッソはまた頬を赤くした。
夕方、港へ戻る道すがら、ジュンコはウッソを呼び止めた。
「ウッソ。ちょっと付き合いな」
彼女が連れていったのは、港の外れにある小さな展望デッキだった。
眼下には、係留された輸送船や補給艦が並んでいる。その向こうには、青い人工空がゆっくりと夕焼け色に変わり始めていた。
「綺麗ですね……」
ウッソが呟くと、ジュンコは隣に立った。
「そうだね」
しばらく、二人は黙って景色を眺めた。
やがてジュンコが、ウッソの肩にそっと手を置いた。
「ねえ、ウッソ」
「はい」
「あんたは、よくやってるよ」
不意に言われて、ウッソは目を瞬かせた。
「僕なんて、まだまだです」
「そうやってすぐ自分を低く見積もるんだから」
ジュンコは苦笑した。
「確かに、あんたはすごいパイロットだ。大人だって驚くようなことをやってのける。でもね、それとこれとは別なんだよ」
彼女はウッソの顔を覗き込んだ。
「戦場でどれだけ強くたって、あんたはまだ子供だ。怖いものは怖いし、悲しいことは悲しい。それを忘れちゃいけない」
「……はい」
「それにね」
ジュンコは、ほんの少しだけ声を柔らかくした。
「あんたが無事に帰ってくると、私たちは嬉しいんだよ」
ウッソの胸が、どきりと鳴った。
「ジュンコさん……」
「だから、ひとりで全部背負おうとしないこと。あんたが誰かを守ろうとするのと同じくらい、私たちだってあんたを守りたいんだから」
その言葉を聞いた瞬間、ウッソは何かを言おうとして、言葉を失った。
胸の奥が熱くなった。
嬉しかった。
けれど、それ以上に、怖かった。
この人たちがいなくなってしまうことが。
自分の目の前で、誰かが命を落とすことが。
「……ジュンコさん」
「ん?」
「僕、みんなと一緒にいたいです」
声が震えた。
「ずっと……みんなと一緒に、笑っていたい」
ジュンコは、何も言わなかった。
ただ、ウッソの肩を引き寄せた。
少年の頭が、彼女の肩にそっと触れる。
「……そうだね」
ジュンコの声は、優しかった。
「あたしだって、そうさ」
彼女はウッソの頭を撫でた。
「だから、生きて帰ろう。みんなでね」
ウッソは目を閉じた。
ほんの少しだけ、甘えてもいいだろうか。
そう思って、彼女の肩に額を預けた。
ジュンコは何も言わず、ただそのままでいてくれた。
夜、輸送艦の食堂では、小さなパーティーが開かれていた。
テーブルには、買い込んできた菓子や果物、温め直した料理が並んでいる。ケイトが陽気に乾杯の音頭を取り、ヘレンが大げさな身振りで冗談を飛ばし、コニーとミリエラがそれに乗っかって笑いを巻き起こしていた。
「さあ、ウッソ! 今日は主役なんだから、真ん中に座りな!」
「主役って……僕、何もしてませんよ!」
「いいのいいの。今日はそういう日!」
ヘレンが椅子を引き、ウッソを座らせた。
その隣にマヘリアが座り、反対側にはペギーが腰を下ろす。向かいにはジュンコとケイト。少し離れた席でユカが微笑んでいる。
ミリエラとフラニーは、なぜかウッソの前に大きな菓子皿を置いた。
「はい、いっぱい食べてね!」
「食べきれなかったら、私たちが手伝ってあげる!」
「それ、僕の分がなくなるだけじゃないですか!」
「おや、よくわかったね!」
食堂が笑いに包まれた。
その光景を見ながら、ウッソはふと気づいた。
みんな、笑っている。
いつもは厳しいジュンコも。
豪快なケイトも。
情熱的なマヘリアも。
無口なペギーも。
明るいヘレンも、コニーも、ユカも、ミリエラも、フラニーも。
みんな、同じように笑っている。
そのことが、たまらなく嬉しかった。
「ウッソ?」
隣からマヘリアが声をかける。
「どうしたんだい?」
「……いえ」
ウッソは笑った。
「僕、今日のこと、忘れません」
一瞬、食堂が静かになった。
けれど、すぐにケイトが大きな声を上げた。
「何言ってんだい! 今日なんて、これから何度でもあるさ!」
「そうそう!」とヘレンが続ける。
「次はもっと大きなケーキを買ってこようよ!」
「そのときはウッソのおごりね」とコニー。
「ええっ!?」
「冗談だよ、冗談!」
また笑い声が広がった。
ジュンコはそんな仲間たちを眺めながら、そっとグラスを持ち上げた。
「……じゃあ、乾杯しようか」
全員がグラスを手に取った。
「何に乾杯するんですか?」
ウッソが尋ねる。
ジュンコは少しだけ考え、それから微笑んだ。
「明日も、みんなで笑えるように」
「いいねえ!」とケイトが声を上げた。
「それじゃあ、明日も生きて帰ってくることに!」
「乾杯!」
グラスが触れ合う音が、食堂に響いた。
ウッソもグラスを掲げた。
その向こうに、八人の女性たちの笑顔があった。
頼もしくて、優しくて、ときどき意地悪で。
そして、彼にとって、かけがえのない人たち。
ウッソはその一人ひとりの顔を、胸に刻み込むように見つめた。
年上の女性たちに囲まれていると、どうしてこんなに落ち着かなくなるのだろう。
頭を撫でられるだけで、頬が熱くなる。
名前を呼ばれるだけで、胸が高鳴る。
優しくされると、もっと一緒にいたいと思ってしまう。
まだ恋という言葉を使うには、幼すぎる気持ちだった。
けれど、その気持ちは確かに、彼の胸の中に芽生えていた。
夜も更け、食堂の灯りがひとつ、またひとつと消えていく。
自室へ戻る廊下で、ウッソは窓の外を眺めた。
遠くには、星々が輝いている。
艦内の静けさが、夜の深さを際立たせていた。
自室に戻ったウッソは、ベッドの上に腰を下ろし、今日一日の出来事を反芻していた。明るい声、温かな手、優しい眼差し。胸の奥にまだ名残のような余韻が残っている。
「本当に、いい日だったな…」
ぽつりと呟き、寝ようと靴を脱いだ、そのとき。
コンコン、とノックの音がした。
「えっ……?」
時計を見る。もう深夜だ。誰だろうと思いながらドアを開けると、そこにはシュラク隊の面々が……全員、立っていた。
「……えっ?」
「邪魔するよ、ウッソ」
先頭に立ったのはジュンコだった。いつもの軍服ではなく、薄手の部屋着に上着を羽織っている。後ろにはケイト、マヘリア、ペギー、ヘレン、コニー、ユカ、ミリエラ、フラニー。全員が、にこにこと笑みを浮かべていた。
「な、なな何ですか、こんな時間に!?」
「決まってるだろ。寝かせないのさ」
ケイトが、悪戯っぽくウインクした。
「寝かせないって……」
「いいからいいから!」
ヘレンが有無を言わさず部屋に入ってくる。コニーとミリエラも続いた。
狭い個室に、一気に八人の女性が入り込み、たちまち部屋が狭くなった。
「ちょっと、みんな、狭いです!」
「文句言わない。今日は主役の日なんだから」
マヘリアが、笑いながらウッソの肩を押した。むずかる彼をそのままベッドに誘導し、全員がぞろぞろとベッドの周りに集まる。
「え、ええっ? 何を……」
「見てればわかるさ」
ケイトが、先にベッドに腰を下ろした。続いてマヘリア、ヘレン、コニー。反対側からジュンコとペギー。足元にはユカ、ミリエラ、フラニー。
ウッソは、自分のベッドの真ん中に押し出される形になった。四方八方から、女性たちの体温が迫ってくる。
「ちょ、ちょっと待ってください! これは一体……!」
「ウッソ」
ジュンコが、静かに言った。
「あんた、さっき言ったよね。みんなと一緒に笑っていたいって」
「……はい」
「だったら、こういう時間もいいと思わないかい?」
ジュンコは、ウッソの隣に腰を下ろした。近い。いつもよりずっと近い。シャンプーの匂いが、ふわりと鼻先をかすめた。
「ベッドに入って、みんなで雑談する。それだけだよ。変な意味じゃないさ」
「……変な意味、って何ですか」
「あら、わからない?」
コニーがくすくす笑う。ウッソの顔が一気に赤くなった。
「冗談だよ、冗談!」
ケイトが、ウッソの頭をぽんと叩いた。
「いいから座りな。足、痺れるよ」
「……もう、仕方ないなあ」
ウッソは諦めて、ベッドに腰を下ろした。途端に、両側から女性たちが寄り添うように座る。
右隣にはジュンコとケイト。左隣にはマヘリアとペギー。向かい側にはヘレンとコニー。足元にはユカとミリエラとフラニー。ベッドのスプリングが軋んだ。
「ウッソ可愛い 」
ヘレンがくすくす笑う。ウッソは居心地の悪さと、それ以上の安堵感を同時に感じていた。
「ねえ、ウッソ」
ペギーが、静かに口を開いた。
「はい」
「今日は、楽しかった?」
「……はい。とても」
ウッソは正直に答えた。ペギーは、わずかに微笑んだ。
「なら、よかった」
それだけ言って、彼女はまた黙った。いつものペギーだった。
「ウッソ、寒くない?」
マヘリアが、ウッソの肩に毛布をかけてくれた。その手が、ふと肩に触れる。温かい。
「大丈夫です。マヘリアさんこそ……」
「私は平気。それより、ウッソが風邪をひいたら大変だろ?」
そう言って、マヘリアはウッソの肩を抱き寄せた。がっしりとした腕だ。安心感がある。
「ちょ、ちょっとマヘリア、近すぎ!」
「いいじゃないか。寒いんだろ?」
「寒くないです!」
「素直じゃないねえ」
今度はケイトが、反対側から肩を寄せてきた。ウッソは、両側から挟まれる形になった。
「……苦しいです」
「我慢しな」
「我慢する理由が……」
「いいから。ほら」
ケイトは、ウッソの手をそっと握った。大きな手だった。いつもビームライフルを握っている手が、今は少年の手を包み込んでいる。
「……ケイトさん」
「ん?」
「手、温かいですね」
「当たり前だろ。人間なんだから」
「……はい」
ウッソは、握られた手を握り返した。ケイトは、何も言わずに握り返してくれた。
「ウッソ」
ユカが、足元から顔を覗かせた。
「はい」
「今日、あなたが言っていたこと……戦争が終わったら何をしたいか、まだ決まってないって」
「……はい」
「じゃあ、一つだけ提案があるわ」
ユカは、穏やかに微笑んだ。
「戦争が終わったら、ここでこうやって、みんなでお茶を飲みましょう」
「……え?」
「そのときは、敵も味方も関係ない。ただの友達として。約束よ」
ウッソは、一瞬言葉を失った。そして、ゆっくりと頷いた。
「……はい。約束します」
「よかった」
ユカは、満足そうに微笑んだ。
「ウッソー、私とも約束してよ!」
ミリエラが、元気よく手を挙げる。
「何ですか?」
「戦争が終わったら、一緒に遊園地に行くの!」
「遊園地?」
「そう! ジェットコースターとか、観覧車とか、メリーゴーランドとか!」
「私は観覧車がいいなあ」
フラニーが夢見るように言う。
「上から見下ろす景色が素敵なんだもの」
「じゃあ、それも約束ね!」
「は、はい……」
ウッソは、引きつった笑みを浮かべた。けれど、胸の奥は温かかった。
「私も、一つ」
マヘリアが、手を挙げた。
「何ですか?」
「戦争が終わったら、ウッソに美味しい料理を振る舞うよ」
「マヘリアさんの料理、楽しみですね」
「おう、任せな。骨までしゃぶれるくらいの味にしてやるよ」
「それはどういう……」
「冗談だよ、冗談!」
マヘリアは、豪快に笑った。
「じゃあ、私も」
ヘレンが、ぴょこんと手を挙げる。
「戦争が終わったら、ウッソと一緒に旅行に行きたいな」
「旅行?」
「うん。どこでもいいの。海でも山でも。のんびりして、美味しいもの食べて、たくさん写真を撮って……」
「いいですね。それ」
「じゃあ、決まり!」
ヘレンは、嬉しそうに頷いた。
「私は……」
コニーが、少しだけ照れくさそうに言った。
「戦争が終わったら、ウッソに一番に報告するわ。『私、幸せになったよ』って」
「……コニーさん」
「だから、そのときまで元気でいてね」
「はい。コニーさんも」
「うん」
コニーは、にっこりと笑った。
「私は、特に希望はないわ」
ペギーが、淡々と言った。
「ただ、みんなが無事に笑って暮らせる世界なら、それでいい」
「……ペギーさん」
「だから、それが一番大事な約束ね」
ウッソは、深く頷いた。
「はい。必ず」
「私は……」
ジュンコが、少し照れくさそうに笑った。
「あんたが、ちゃんと大人になるのを見たいかな」
「大人に、なる……」
「そう。立派な大人にね。そして、誰かを守れるだけじゃなくて、自分の幸せも掴めるような」
ウッソは、ジュンコの顔を見つめた。その瞳には、揺るぎない信頼があった。
「……はい。頑張ります」
「うん。期待してるよ」
ジュンコは、ウッソの頭を撫でた。その手は、今日一日で何度も感じた温かさだった。
「……みんな」
ウッソは、八人の顔を見渡した。
「僕、みんなのことを、大切に思っています」
一瞬、部屋が静かになった。
「……え?」
「だから、僕が守ります。絶対に。誰一人として、死なせたりしません」
その言葉に、ケイトが吹き出した。
「ウッソ、それは告白?」
「ち違います!」
「へえー?」
「ファーストキス、私としちゃおうか❤️」ジュンコが優しく抱きしめて、彼の唇を奪った。
舌をからめる大人のディープキスに、彼の頭はクラクラとする。
「ウッソのココ、すごく元気になってるよ」ペギーがズボンの上から、彼の勃起したものを撫でた。
「みんな…」
ウッソの顔は真っ赤になっていた。
初めての感触に戸惑いながらも体は正直に反応してしまう。
そんな姿を見て皆は微笑み合った。
「ほらほら恥ずかしがらないで」ヘレンは優しく笑う。
「ウッソ可愛い〜」ミリエラはくすくすと笑いながら言った。
「それじゃあみんな裸になってウッソに見せてあげようよ。女の体❤️」コニーが言う。
「賛成~」と皆も賛成する。
「えぇ?!」
「ほら早く脱ぎなさい!」ユカが背中を押してくる。
「ちょっ待って下さい!」しかし抵抗も虚しく……
あっという間に服を脱がされてしまった。
そして全員が裸になると、八人の女神達は順番に、ウッソの男性器を口に含んだ。
「うわぁ……大きい」最初に舐めたのはケイトだった。彼女の舌使いは非常に巧みで、たちまち勃起させてしまう。次はマヘリアだ。巨乳を揺らしながら丁寧に愛撫していく。さらにミリエラも加わり三人掛かりでの奉仕となった。
その様子を見ていた他のメンバー達は羨ましそうな表情をしている。
「私もして欲しいなぁ~」「次は私の番ですよね?」などと言い合っているうちに順番が回ってきたようで、四人がかりでのフェラチオが始まった。
「んっ……んんっ……」五人目となったペギーもまた巧みな技を見せ付ける。彼女もかなり興奮しているようで、激しく吸い付いたりしていた。六人目となったフラニーは我慢できず自分でオナニーを始めてしまい、七人目となったヘレンも同じように手淫を行った。そして最後に残ったのがユカであり、彼女はウッソをベッドに寝かせると覆いかぶさってきた。
「ウッソくん……私のおっぱい吸って?」と豊かな乳房を押し付ける。
「んっ♡」という甘い吐息と共に硬くなった突起物が現れた。
それを口に含んでみると甘酸っぱいような味がした。
「ウッソくん、赤ちゃんみたいで可愛い❤️」柔らかな乳房を揉みながら、彼は必死に乳首を吸った。そして5人がかりでフェラチオされている。彼の一物はもはや玄関に出していた。8人の女神の見ている前で、彼は絶頂に登り詰めていく。そしてついに限界を迎えた時、ドピューー「ああっ!!」と叫びながら大量の精液を放出したのであった。それを見た一同は歓喜の声を上げた。「すごぉ~い!」などと言いながらウッソの肉棒に群がっていく。そしてその場で再び行為を開始したのだ。
8人の女神は彼の一物に群がる様は、まさに絵画のようであった。美しさと妖艶さを兼ね備えた彼女らに囲まれ、少年は興奮を抑えきれない。
「さぁ、ウッソ。いよいよだよ。私の中にきて頂戴」と言ってジュンコが彼を押し倒した。ジュンコが濃厚なキスをしながら、彼のモノを受け入れ腰の上で揺れた。
「ああああ、、ジュンコさん、僕のおちんちん溶けちゃう!すごく気持ちいい」
「はぁ〜んっ!!気持ちいい、ウッソのちんちん凄い気持ちいい。イっちゃいそう」
「僕もいきそうです、イクぅ」
「中に射精して!!」ジュンコに言われウッソは彼女の子宮に思い切り射精した。
「ああぁ〜んっ!!出てるぅ!」彼女は激しく痙攣しながら達したようだ。
「うふふ、ウッソの精子でいっぱいだね♡」ジュンコがウッソの上に乗っかる。「ウッソ、またおっきくなってるよ。ウッソのは凄いね」マヘリアは興奮した様子で言った。「今度は私が良い?」「勿論です」と答えるウッソだった。
「ウッソ、私のココにおちんちん入れて❤️」
マヘリアが尻を向け彼を誘う。ウッソはジュンコの時に出したばかりにも関わらず既に臨戦態勢だった。バックから一気に貫くとマヘリアが仰け反り絶叫する。
「ああっ!すごいぃ!」パンパンという肌同士がぶつかる音とグチュッグチョッと結合部から溢れる水音が混ざり合い室内に響き渡る。
「ああん!もっと突いてぇ!」マヘリアは更に激しく求めてきたのでそれに応えるべくピストン運動を速めた。それに合わせてマヘリアの喘ぎ声も大きくなっていった。「ああっイクゥ!!」「僕もでちゃう!」二人同時に果ててしまった。
「ウッソはニュータイムだからね。10回ぐらい射精できるんじゃないの?」ケイトは自分からMじに足を開脚して彼を誘った。ウッソは勢いよく挿入すると激しく動き始めた。
「あんっ♡いいっ」ケイトの大きな乳房が上下左右に揺れている。
「ケイトさん、おっぱいも揉んでいいですか?」「ああん♡好きにして」その言葉を聞きウッソは鷲掴みにし、乳首をつまむとその刺激だけで絶頂を迎えてしまったようだ。「ああ〜んっ出るぅ!」どぴゅーと勢いよく飛び出した白濁色の液体がケイトの顔にかかり彼女は恍惚とした表情を浮かべていた。
「いっぱい出たね」とペギーが褒めてくれた。ウッソは彼女ともセックスをしたくなり押し倒した。
「ぺギーさんも僕を気持ちよくして下さい」というと彼女は顔を赤らめながら答えた。
「わかったわ。それじゃあ……」挿入するとペギーの膣内はとても狭くて温かかった。
「ああんっ♡ウッソのおちんちんがお腹の中で暴れてるぅ」涙を浮かべる、彼女の顔に限りない愛しさを感じたウッソは両胸を、がっちりとつかむとケダモノのようにピストンした!まさにニュータイプの覚醒!彼女たちがどんな責任を望んでいるのか、手に取るようにわかった。そして体が動いた。
ペギーは今まで感じたことのない激しい快楽に打ちのめされて、自分から腰を振った。ウッソは堪らずその柔らかな割れ目に白濁した液を迸らせた!ペギーは絶頂に達した。
「ウッソ、次は私としましょ?」ペギーが離れるのを待っていたように、コニーが上目遣いで微笑んだ。コニーはウッソを寝かせると彼の肉棒を優しく握った。
そして上下にしごき始める。
「コニーさん、気持ちいいです」「よかった」しごくスピードが上がる。
「ああ!出ちゃいます」どぴゅっ、どぴゅっ。勢いよく発射される精液。
「すごい量だね」それを手のひらで受け止めると美味しそうに舐めた。「美味しいよ」と言って微笑む彼女を見てドキッとするウッソだった。
次はユカの番だ。「さあ、いらっしゃい」彼女は両腕を大きく広げて迎えてくれた。まずはキスをしてお互いの舌を絡ませていく。そしてゆっくりと服を脱いでいき全裸になった。豊満なおっぱいに吸い付きながら手で弄っていく。「んっ♡」という甘い吐息が漏れた。
「ユカさん、綺麗ですよ」耳元で囁くと「恥ずかしいわ」と顔を赤らめた。「そんなことないですよ」「本当?」と言いながらも嬉しそうだった。そしてついに挿入した瞬間だった。あまりの締め付けの強さに思わず声が出てしまったのだ。「うっ……」ユカの膣内はまるで生き物のように脈打っていた。
「ユカさん!もうダメです!」「出して!中に出してぇ!」その言葉と同時に大量の精液が注ぎ込まれていった。「ああ……」あまりの気持ちよさに放心状態になってしまう。「凄かったわ」ユカも満足してくれたようだ。次はヘレンの番だ。「ウッソ、来て♡」ヘレンもやはり性欲が強いらしく、すぐに挿入してきた。
「ああんっ♡すごいぃ!」激しい動きに翻弄されるばかりだった。「イクゥー!」彼女は絶叫と共に絶頂を迎えた。「ああ……気持ち良かった……」と呟いて眠ってしまったようだ。次はフラニーの番だが、手マンで絶頂させてやると、電池が切れたようにぐったりとベッドに横たわった「ごめんなさい……疲れて眠くなっちゃったみたい」
と残念そうに言った。
「また今度にしましょう」「うん……そうするね」フラニーは眠ってしまったようだ。
しかし、覚醒した彼は容赦がない。眠った状態のフラニーにのしかかりちんぽでモーニングコール!彼女は狂ったように叫びながら、後ろから貫かれて絶頂した。
最後に残ったミリエラだが……。
「ウッソ君♡最後は私よね?」と言って彼を押し倒した。
彼の一物を握り、口に咥えると、ジュルジュルと激しく吸い始めた。
そして亀頭部分にキスすると、「ウッソ君のおちんちん、本当に美味しい❤️」と言った。
「ウッソ君、大好き❤️」ウッソは一気に勃起した。
彼の股間に顔を埋めていたミリエラは、上目遣いで彼を見つめる。
「ウッソ君、もう我慢できないわ。早くちょうだい♡」ミリエラは腰を浮かせると、ウッソの太腿を跨いで、腰を沈めていく。
ウッソもまた、ミリエラを抱き寄せると、一気に根元まで挿入した。
ミリエラの膣内は暖かく、そして柔らかい肉ヒダが絡みついてくる。
(ああ……最高の感触だ)ウッソはゆっくりとピストンを開始する。
「ああっ!凄い!」ミリエラの膣内が収縮してくる。
「ミリエラさん、気持ちいいですか?」
「ええ、とっても♡」二人は互いに見つめ合いながらキスを交わす。
「あんっ♡ウッソ君、好きよ」ミリエラの膣内がさらに強く締まる。
「僕もです」ミリエラが動くたびに、豊満な胸が上下に揺れる。
その光景を見たウッソは興奮して、さらに激しく腰を動かす。
「ああっ!すごいわ、ウッソ君!そんなにされたら、またイッちゃう!」
ミリエラはウッソの腰に両足を絡ませてきた。これが伝説のヤンキー座りか!!ウッソは思い切り腰を動かし、最後は中に射精した。ミリエラは恍惚とした表情で身体を痙攣させた。ミリエラがようやく離れると、8人は円陣を作ってベッドの上に座った。全員裸だ。「さて、私達は、今日からウッソくんの恋人ね」ジュンコが宣言した。
「よろしくね、ウッソ」8人がそれぞれ挨拶をする。
「はい、こちらこそ」ウッソは嬉しそうに答えた。
こうして8人の美女との生活が始まったのだ!
エピローグ
決戦の夜は、ひどく静かに更けていた。
エンジェル・ハイロゥの影が地球圏を覆い隠そうとする中、リガ・ミリティアの艦内には明日の死を予感させる重苦しい空気が漂っている。ヴィクトリーガンダムのコックピットで膝を抱えていたウッソ・エヴィンは、自分の体が小さく震えているのに気づいていた。怖いのだ。また誰かが死ぬのが。また守れなかったという絶望を味わうのが。
「眠れないのかい?」
不意に掛けられた声に顔を上げると、整備用のハッチからコニー・フランシスが顔を覗かせていた。黒髪のおかっぱにそばかすの浮いた顔は、いつもの快活さを潜め、どこか寂しげに微笑んでいた。
「コニーさん……」
「こんなところで丸くなってたら、腰を悪くするよ」
コニーはひらりとコックピットに身を乗り出し、ウッソの隣に腰を下ろした。狭い空間に、彼女の体温と微かな整備油の匂いが混じり合う。
「みんな死んじゃった」とウッソがつぶやく。コニーは一瞬だけ目を伏せた。
「ジュンコさんもユカもミリエラも、フラニーも…みんな覚悟を決めてのことさ、それは私だって同じだよ。シュラク隊の最後の生き残りの意地を見せてやるんだ」
それはつまり、生きて帰るつもりでいるわけではないということだ。ウッソは唇を噛み締めた。
「あんなに笑ってたのに。あの日、みんなでケーキを食べたのに……」
あの休日の記憶が蘇る。マヘリアが勧めてくれた温かい食事。ケイトの弾けるような笑い声。ペギーの静かな優しさ。ヘレンの無邪気な提案。そして、ジュンコさんの力強い抱擁。どれもこれも、今はもう遠い幻のようだ。
「マヘリアさんは、僕にご飯をたくさんくれました。ケイトさんは、僕の手を握ってくれました。ジュンコさんは……僕を守ってくれるって……!」
言葉の終わりに、嗚咽が漏れた。涙が止まらない。
「みんな、僕を置いていっちゃった……!」
ウッソは子供のように泣きじゃくった。13歳の少年が背負うにはあまりにも重く、あまりにも残酷な現実が、彼の心を押し潰そうとしていた。
コニーは何も言わずに、ただ泣く少年の頭を抱き寄せた。彼女の胸にウッソの顔が押し付けられる。豊かな胸の柔らかさと、心臓の鼓動だけが伝わってくる。
「……ウッソの相手をしてやれるのも、私だけになっちゃったね」
コニーの声は震えていた。しかし、そこには甘えは許さないという女戦士の強さがあった。
「マヘリアもケイトもジュンコさんも……みんなあんたのことが大好きだったさ。だからこそ、あんたを守るために命を燃やしたんだよ」
「そんなのって……そんなのってありません! 僕は、みんなと一緒に笑っていたいだけなんです!」
「わかってるよ……わかってるよ、ウッソ」
コニーは優しくウッソの背中を撫でた。その手つきはまるで、壊れ物を扱うかのように丁寧で、限りない愛しさを込めていた。
「ねえ、ウッソ。私が温めてあげる」
コニーは囁くと、ウッソの濡れた頬にそっと唇を寄せた。
驚くウッソの唇を、自分のそれで塞ぐ。最初は驚きで硬直していたウッソだったが、コニーの抱擁の強さと、唇から伝わる熱に抗えず、ゆっくりと瞳を閉じた。
それは深く、互いの存在を確かめ合うような口づけだった。
コニーの手がウッソのパイロットスーツのジッパーを下ろし、肌に触れる。ウッソも震える手でコニーの服に手をかけた。二人はもどかしいほどの手つきで互いの服を脱ぎ捨てていく。
狭いコックピットに転がり込んだ二つの裸体が、モニターの淡い光に照らし出された。
「コニーさん……」
「いいから……こっちにおいで」
コニーはウッソの手を引き、自分自身の上に導いた。豊かな乳房がウッソの胸に押し付けられ、互いの肌の熱さが直接伝わる。
ウッソは夢中でコニーの首筋に顔を埋めた。彼女の匂いを吸い込みたいと思った。明日死んでしまうかもしれない恐怖を追い払うように、ただひたすらに彼女の温もりを求めた。
「んっ……ウッソ……」
コニーもまたウッソを強く抱きしめ返した。彼女の手がウッソの背中を這い回り、少年の未成熟な筋肉の硬直を解きほぐしていく。
ウッソの手がコニーの胸を揉みしだくと、彼女は甘い吐息を漏らした。
「あぁんっ……そうだよ……激しくしていいから……」
言葉とは裏腹に、コニーの体は熱く火照り、ウッソを受け入れようと潤み始めていた。ウッソは顔を赤らめながらも、本能に従ってコニーの股間へ手を伸ばした。
「あっ……」
指先が濡れた秘裂に触れると、コニーの体がビクンと跳ねた。
「ウッソ……お願い……私の中にきて」
コニーは自ら足を開き、ウッソを誘った。
ウッソは震える手で自身を導き、コニーの秘所へと先端を押し当てた。
「入ります……」
「うん……きて……」
ゆっくりと先端が沈み込んでいく。きつく締め付ける肉壁の感触にウッソは息を呑んだ。
「あぁっ……! コニーさん、すごく……締まってます……」
「んっくぅ……っ! 大きいよ……ウッソ……」
全てを飲み込んだ二人は一瞬動きを止め、互いの体温と鼓動を感じ合った。
やがてウッソがゆっくりと腰を揺らし始めると、狭い空間に水音と肉がぶつかる音が響き始めた。
「あっ……あぁんっ! そこっ……いいよっ……!」
「コニーさん……僕……僕……!」
ウッソは必死に腰を振った。ただ繋がっていたかった。この温もりだけが真実であるかのように。
コニーはウッソの背中に爪を立てないように気をつけながら抱きつき、迎え入れた。彼女の脳裏には去りし仲間たちの姿が浮かんでいた。
マヘリアさんの豪快な笑顔。ケイトさんの明るい声。ペギーさんのクールな眼差し。ヘレンさんの活発な様子。ジュンコさんの頼れる背中。そしてユカさんやミリエラたち。
みんなもういない。この可愛い少年のそばにいてやれるのは自分だけだ。
(みんな……見ててよね)
コニーは心の中で囁いた。
(この子を……この愛しい子を未来へ送り届けるまでは、私も死ねない)
たとえ明日、この身が砕け散ろうとも構わない。この子が生き抜くための道標となるならば。
「ウッソ……もっと……もっと深くっ……!」
コニーは自ら腰を浮かせてウッソを受け入れようとする。
「ああっ! コニーさん……好きです……!」
「私もだよ……愛してるよ……ウッソっ!」
二人は強く抱き合いながら激しく腰を打ち付けた。
行為は優しくありながらも激しさを増していった。生きていることを確かめ合うように互いの体液と熱を分け合う。
「イクっ……僕っ……!」
「うんっ! 出してっ! 中にいっぱい出してぇっ!!」
ウッソが限界を迎え深々と突き入れながら放出すると同時にコニーもまた絶頂へと達した。
「あぁぁぁぁぁっ!!」
二人は互いの名前を呼び合いながら果てた。
事後二人は毛布にくるまって寄り添っていた。汗ばむ肌が気持ちよかった。
「ウッソ……絶対に生きるんだよ」
「……はい」
「あんたには未来があるんだからね」
コニーはウッソの髪を優しく撫でながら心の中で静かに覚悟を決めた。
(この可愛い少年のために道を切り開いて死のう)
それがシュラク隊最後の生き残りとして自分に課せられた使命なのだから。
窓の外には冷たい宇宙空間が広がっているが二人の手だけは温かかった。