※この作品はR-18です。

かっこいいボクの、かっこわるくて淫らな秘密   作:斑目朔

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書き方が毎回迷走してる……成長してるのか退化しているのか。


王子様と夏休みの始まり(前編)

 七月下旬。

 

 一学期の終業式を終え、真夏の開放感に包まれた二年B組の教室。

 

 明日から始まる待望の夏休みを前に、クラスメイトたちは一様に浮足立ち、机を寄せ合って休日の計画を賑やかに語り合っていた。

 

 僕も黙々とカバンに教科書を詰め込んでいく。

 

 ようやく一学期も終わりを迎える。

 

 今年の夏休みは、大好きな志穂(しほ)とどんな時間を過ごせるのだろう。

 

 そう考えるだけで胸がキュンと跳ね、ワクワクした高揚感がこみ上げてくる。

 

 学校では地味な男子を決め込んでいる僕は、教室の喧騒から少し離れたこの特等席で、静かに教科書をカバンへ収めていく。

 

「あーあ、ついに夏休みかぁ! 嬉しいけどさ、あの大量の宿題だけは本当に納得がいかねえよな。なぁ翔(かける)、お前はどう思う⁉」

 

 隣の席から漣(れん)が自分のカバンを肩に担ぎながら声をかけてきた。

 

 彼は期末テスト前の課題も提出日に僕のノートを写して乗り切った男だ。

 

 今回もどうせ同じパターンになるのだろう。

 

「そうだね。計画的に少しずつ進めるしかないんじゃないかな」

 

「そんな正論聞きたくねえって! お前みたいに要領よく終わらせられる奴はいいよなー」

 

 漣(れん)が大げさに肩をすくめて嘆く声を、僕は穏やかな苦笑いで受け流す。

 

 そんな僕たちの視線の先──

 

 教室の前方、黒板の近くには、今日も今日とて大きな女子生徒の輪ができあがっていた。

 

 その中心に立っているのは、僕の幼なじみの柊(ひいらぎ) 志穂(しほ)。

 

 相変わらず女子生徒たちに囲まれて大人気だが、普段のスラックスの制服の下にある彼女の身体が、どれだけ豊満で可愛らしく、僕にだけ甘い声を聞かせてくれる女の子なのかを知っているのは、世界で僕ひとりだけだ。

 

 志穂(しほ)は女子たちに囲まれながらも、いつもの完璧な紳士的微笑みを浮かべて、優雅に応対していた。

 

 そこへ、女子たちの輪をスッと割るようにして、一人の女生徒が優雅な足取りで歩み寄ってきた。

 

 綺麗に切り揃えられた金髪の縦ロールツインテールを揺らし、凛とした姿勢で佇むのは、クラス委員長の西園寺(さいおんじ)さん。

 

「柊(ひいらぎ)様、ごきげんよう。明日からいよいよ待望の夏休みですわね」

 

「やあ、麗香(れいか)。今日も朝からお疲れ様。そうだね、明日から夏休みだ」

 

 志穂(しほ)が爽やかに答えると、西園寺(さいおんじ)さんは頬をほんのりと薔薇色に染め、胸の前で両手をきゅっと握りしめた。

 

「ええ、わたくしもこの長いお休みを、柊(ひいらぎ)様とお会いできないまま過ごすのは寂しい限りですわ。……そこで、柊(ひいらぎ)様。もしよければ、明日、わたくしどものグループが所有するプライベートプールにいらっしゃいませんかしら?」

 

「えっ⁉ プライベートプールかい⁉」

 

「はい。完全貸し切りの、非常に美しく静かなプールでございます。一般のお客様はいらっしゃいませんから、他人の視線を気にすることなく、ゆっくりと涼を味わっていただけますわ。もちろん、おもてなしの準備は万全に整えさせます」

 

 西園寺(さいおんじ)さんの熱烈な打診に、志穂(しほ)は一瞬だけ困ったように眉を下げた。

 

 水着を着れば、隠している身体の秘密がクラスメイトたちに知られてしまう恐れがあった。

 

 焦った志穂(しほ)は、ふと教室の最後列に座る僕のほうへと視線を向けた。

 

 目が合ったのはほんの一瞬。

 

 その瞳の奥には、僕に対する微かなパニックと助けを求めるSOSが明確に浮かんでいた。

 

 困り果てた瞳で助けを求めてくる志穂(しほ)の姿も、胸がキュンとするほど可愛らしくてたまらない。

 

 ここで素直に助けてあげるのも良いが、少しだけ意地悪をして困らせてみたい気持ちが湧き上がってきた。

 

 僕はあえて気づかないフリをして、平然とカバンのジッパーを閉めた。

 

 志穂(しほ)はかすかに目を見開き、僕の意地悪なスルーに不満げな唇を噛み締めると、小さく息を吐いて西園寺(さいおんじ)さんに向き直った。

 

「とても魅力的な誘いだね、麗香(れいか)。……でも、ボク一人だけでそんな素晴らしい場所を独占してしまうのは少し気が引けるな。もしよければ、クラスメイトたちも一緒でもいいかい?」

 

「柊(ひいらぎ)様のご要望でしたら、喜んで! ……ですが、一体どなたをご招待なさるおつもりで?」

 

「うん。そこにいる日向(ひなた)くんと真宵(まよい)くんだよ。彼らも一緒に、夏休みの最初の思い出を作れたら嬉しいなと思ってね」

 

 志穂(しほ)が僕たちを指差すと、西園寺(さいおんじ)さんの鋭い視線が一直線に僕たちへと注がれた。

 

 特に、志穂(しほ)の幼なじみとして常に警戒されている僕に対しては、西園寺(さいおんじ)さんの過保護なガチ恋オーラが突き刺さる。

 

「げぇっ、マジで⁉ 西園寺(さいおんじ)のプライベートプール⁉ すげえ、俺も行っていいのかよ!」

 

 漣(れん)が身を乗り出して興奮した声を上げる。

 

 西園寺(さいおんじ)さんは溜息をつき、扇子を広げるような優雅なしぐさで首を横に振った。

 

「仕方がありませんわね。柊(ひいらぎ)様が退屈なさらないためでしたら、お二人も特別にご招待いたしますわ。ただし、不埒な振る舞いは厳禁ですことよ、真宵(まよい)さん!」

 

「おう! わかってますって! サンキュー西園寺(さいおんじ)!」

 

「日向(ひなた)さんも、よろしいかしら? 柊(ひいらぎ)様にご迷惑をかけないよう、大人しくしていらっしゃいな」

 

「うん。誘ってくれてありがとう、西園寺(さいおんじ)さん。お邪魔させてもらうよ」

 

 僕はいつものように、無害な微笑みを貼り付けて答えた。

 

 僕と漣(れん)を巻き込むことで難局を乗り切ろうとするあたり、流石は志穂(しほ)だ。

 

 僕を頼りにしてくれたことが密かに嬉しく、プールサイドでも彼女の可憐な姿を一番近くで見守ろうと心の中で決めた。

 

 西園寺(さいおんじ)さんはコホンと一つ咳払いをして姿勢を正すと、再び志穂(しほ)に向けてうっとりとした笑顔を向けた。

 

「それでは明日、現地でお待ちしておりますわね、柊(ひいらぎ)様!」

 

「ああ、明日を楽しみにしてるよ、麗香(れいか)」

 

 志穂(しほ)の完璧な微笑み。

 

 しかし、その笑顔の裏側で、僕に助けを断られた不満と困惑が揺れているのを、僕は愛おしく見つめていた。

 

 そして、夏休み初日──

 

 西園寺(さいおんじ)グループが所有する、広大なプライベートプール。

 

 エメラルドグリーンに輝く水面は、真夏の太陽の光を浴びて宝石のように煌めき、南国を思わせる椰子の木が心地よい潮風に揺れていた。

 

 本来なら、僕たちのようなごく普通の高校生が足を踏み入れられる場所ではない。

 

 しかし、西園寺(さいおんじ)財閥の令嬢の鶴の一声で、今日という日は僕たちのための楽園となっていた。

 

「うっひょー! マジで最高だな、翔(かける)! この水、ぬるすぎず冷たすぎずで完璧だわ! 一生ここに住んでいたい!」

 

 プールサイドの最高級ビーチベッドで、漣(れん)がトロピカルジュースを片手に声を弾ませる。

 

 彼は水着姿のままベッドに腰を下ろし、パイナップルとマンゴーのミックスジュースを喉に流し込んでいた。

 

「ほら、翔(かける)も飲めよ! 西園寺(さいおんじ)のやつ、やるじゃん。あのお嬢様、時々ものすごい太っ腹な企画ぶっ込んでくるよな」

 

「そうだね。本当にすごい場所だよ」

 

 僕は苦笑しながら、差し出されたグラスを受け取った。

 

 夏休み初日の太陽は容赦なく照りつけているが、大きなパラソルの下は心地よい日陰になっており、吹き抜ける風が肌を優しく撫でていく。

 

 僕はストローを弄びながら、まばゆい光が踊るプールの中央へと視線の先を向けた。

 

 そこでは、一際目を引く存在が水面を優雅に滑るように泳いでいた。

 

 もちろん、柊(ひいらぎ) 志穂(しほ)だ。

 

 彼女は無駄のない美しいフォームでクロールを披露し、プールサイドのファンクラブの女子たちから黄色い悲鳴を浴びている。

 

 水面を滑るスクール水着姿の志穂(しほ)は、眩しいほどに可愛く、そして美しかった。

 

 スクール水着に包まれた胸の圧倒的なボリュームや、しなやかな身体のラインは、僕にとって特別な宝物だ。

 

 周囲の誰もが彼女の凛々しさに魅了されているが、その全てを独り占めできるのは僕だけなのだと思うと、胸の奥から甘い誇らしさがこみ上げてくる。

 

 水着姿の女子たちが、プールの端に鈴なりになって声援を送っていた。

 

 その中には、西園寺(さいおんじ)さんの姿もある。

 

「さすがは柊(ひいらぎ)様ですわ……! 水の中でも、その気高さと美しさは一切損なわれませんのね!」

 

 食い入るように志穂(しほ)を見ていた漣(れん)が、耐えきれなくなったように立ち上がり、プールへと飛び込んでいった。

 

「よし、俺も一泳ぎしてくるわ! ちょっと潜水勝負してくる!」

 

「ん、じゃあ、僕も行こうか」

 

 僕もグラスをテーブルに置き、大好きな志穂(しほ)の待つプールへ向かって静かに歩みを進めた。

 

 水の中でこっそり触れ合いたいという想いが、足を前へと進めさせる。

 

 ひんやりとした水が肌を包み込む。

 

 プールの中では、漣(れん)がファンクラブの女子たちと楽しそうに潜水距離を競い合っていた。

 

 その賑やかさから少し離れた場所、大きなカラフルな浮き輪が浮いている死角で、泳ぎ終えた志穂(しほ)が肩で息を叩きながら水面に浮かんでいた。

 

 濡れた髪が額に吸い付き、スクール水着に包まれた胸が上下に大きく揺れている。

 

 目の前で水滴を弾かせる志穂(しほ)は、言葉を失うほど綺麗で愛おしい。

 

 クラスメイトたちの目の前というスリルはあるが、この愛おしさを抑え込むことはできなかった。誰にも悟られないように、そっと志穂(しほ)を愛でてあげようと心に決める。

 

 僕は水中で志穂(しほ)の背後へと密かに近づき、大きな浮き輪の影を利用して、そっと彼女の細い腰に手を回した。

 

「ひぁっ……⁉」

 

 突然の感触に志穂(しほ)の身体がびくっと大きく跳ねた。

 

 驚いて振り返りそうになった彼女に、僕は後ろから体をぴったりと密着させ、水面から出た首筋へと顔を近づけた。

 

「静かに。騒いだら西園寺(さいおんじ)さんたちにバレちゃうよ」

 

「翔(かける)っ……⁉ な、なにをっ……」

 

 志穂(しほ)は慌てて声を殺した。

 

 すぐ目と鼻の先、わずか二メートルほど離れた場所では、西園寺(さいおんじ)さんやファンクラブの女子たちが浮き輪に掴まって楽しくおしゃべりをしている。

 

 目と鼻の先にみんながいる状況で、僕の手によって身体を緊張させている志穂(しほ)の姿が、愛おしくて胸が激しく高鳴る。

 

 僕の手のひらの上で顔を真っ赤に染めている彼女を、もっと愛しさで満たしてあげたくなった。

 

 僕は水面下で、志穂(しほ)のスクール水着の薄い生地越しに、彼女のお尻をじっくりと抱きしめるように優しく揉みしだいた。

 

 水に濡れて柔らかさを増したお尻の圧倒的な肉質が、僕の手のひらにねっとりと吸い付いてくる。

 

「ひぅっ……⁉ ん、んっ……!」

 

 志穂(しほ)は反射的に口を両手で覆い、甘い悲鳴を必死に押し殺した。

 

 水中で脚がガクガクと震え、爪先がキュッと丸まるのが伝わってくる。

 

「柊(ひいらぎ)様ー! あちらで一緒にビーチボールをしませんかしら⁉」

 

 西園寺(さいおんじ)さんが明るい声をかけてきた。

 

 西園寺(さいおんじ)さんたちにバレないよう、大好きな志穂(しほ)が上手に応答できるかを見守りながら、僕は水面下でさらに手を滑らせた。

 

 水着のラインに指先を引っ掛け、敏感なおまんこの上をゆっくりと撫でさすった。

 

 濡れた生地がおまんこに深く食い込み刺激が伝わる。

 

「あっ……ふぅっ……! あ、ああ……ありがとう、麗香(れいか)っ……! 今、行くよっ……!」

 

 志穂(しほ)は顔を真っ赤に染めながら、必死で声を整えて爽やかな笑顔を作った。

 

 しかし、水面下の現実は非情だ。

 

 僕が指先でクリトリスを強めにキュッと挟み込むと、志穂(しほ)の背筋が弓なりにしなり、水面から出た顔が快楽とパニックで激しく歪んだ。

 

「んぁぁ♡ っ……ふぅっ……! みんな……さ、先にボール……投げていてくれっ……!」

 

「あら? 柊(ひいらぎ)様、少し顔が赤くありませんこと? のぼせてしまわれましたの?」

 

「だ、大丈夫だよっ……! 少し、泳ぎ疲れただけだからっ……!」

 

 志穂(しほ)は引きつった笑顔で応えながら、必死に僕の腕を掴んで制止しようとしてくる。

 

 しかし、その抵抗は弱々しく、むしろ僕の指先におまんこを押し付けるような甘い服従の動きが混ざっていた。

 

 口では制止しようとしながらも、身体は照れながら僕の指先を求めてくる。

 

 そんな素直で可愛らしい志穂(しほ)の反応に、僕は愛おしさでいっぱいになった。

 

「嫌なら大きな声で助けを呼べばいい。西園寺(さいおんじ)さんたちがすぐに助けに来てくれるよ?」

 

「そんなの……できるわけないよぉっ……! こんな……プールの中で、翔(かける)にいじられて……イきそうになってるなんて……言えるわけないじゃない♡」

 

 志穂(しほ)は水中で内股をぎゅっと擦り合わせ、トロンと蕩けた瞳で僕を見つめ返してきた。

 

 水面下での秘密の愛撫と、目と鼻の先にクラスメイトがいる絶大な背徳感。

 

 それが志穂(しほ)の敏感な身体を極限まで甘く開発し、彼女の理性を蕩かしていく。

 

「んっ……あ♡ 翔(かける)……ダメぇっ……! おまんこ……熱くなっちゃうっ……! 水の中で……イっちゃう♡」

 

「いいよ、イきそうなら声を我慢してイけばいい。志穂(しほ)の可愛いイキ顔、全部僕に見せて」

 

「んぁ♡ ひぅっ……! あ、あぁぁー♡♡」

 

 志穂(しほ)は僕の肩に顔を埋め、声にならない甘い喘ぎを僕の首筋に吹きかけながら、水面下で全身を小刻みに痙攣させた。

 

 濡れた水着越しに伝わるおまんこの収縮と絶頂の熱。

 

 周囲の誰も、学園の誇る完璧な王子様が、いま水面下で僕の指によって絶頂を迎えたなどとは夢にも思っていないだろう。

 

 誰もが憧れる学園の王子様が、僕だけにこうして甘く身を委ね、心まで蕩けさせている。

 

 志穂(しほ)のあまりの愛らしさに、胸の奥で温かい愛おしさが爆発しそうだった。

 

「ふぅ……ふぅ♡ 翔(かける)……いじわるっ……」

 

 絶頂の余韻に揺れながら、志穂(しほ)は水面から顔を出し、荒い息を吐いた。

 

 僕は心から満たされてそっと手を離し、何事もなかったかのように志穂(しほ)から離れた。




また、長くなったので続く。
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