五月の初旬。
ゴールデンウィークという大型連休に突入し、テレビのニュースはどこも行楽地の混雑具合を嬉々として報じていた。
澄み切った青空の下、誰もが外の空気を吸い、非日常の解放感を味わおうと街へ繰り出している。
でも、ボクにとって、そんな外の世界の眩しさは何の価値もなかった。
「……はぁっ、はぁっっ……」
ご主人様のマンションの前に到着したボクは、エレベーターを降りた瞬間から、もうすでに息が上がり始めていた。
震える右手で、ポケットから銀色の『スペアキー』を取り出す。
ガチャッ、チャキッ。
鍵穴に差し込み、回す。
重厚な金属のドアが、ゆっくりと開かれた。
誰もいない、静まり返った部屋。
でも、ドアを開けた瞬間に、ボクの全身を包み込んできたのは、紛れもない『ご主人様の匂い』だった。
柔軟剤の甘い香りと、彼特有の、少しだけ汗と男らしさが混じったような、むせ返るような雄の匂い。
「あぁっ……♡ ご主人様っ……ご主人様の、お部屋の匂いだぁっ……」
ボクは玄関の中に滑り込むと、後ろ手でバタンッとドアを閉め、内側からしっかりとサムターンを回して鍵をかけた。
ガチャリという硬い音が、ボクの理性を外界と完全に切り離す最後のスイッチになった。
「はぁっ、んんっ……! あついっ、熱いよぉっ……!」
ボクは玄関の冷たいタタキの上に鞄を放り投げると、スプリングコートを脱ぐのももどかしく、自分の着ている服に乱暴に手をかけた。
インナーのシャツを引き裂くように脱ぎ捨て、デニムのパンツを蹴り飛ばす。
そして、黒いレースのブラジャーと、愛蜜でずっしりと重くなったショーツも一緒に脱ぎ捨てた。
バサリ、と。
最後の布切れが玄関の床に落ちた瞬間。
今まで拘束されていたLカップの巨大な二つのおっぱいが、空気を求めて「ぷるんっ! ぶるんっ!」と暴力的なまでの質量を持って空中に弾け飛んだ。
「ああっ……! ♡ おっぱい、おっぱい出たぁっ……」
冷たい玄関の空気が、汗ばんだ素肌を撫でる。
それだけで、まだご主人様に触られてもいないのに、大きく膨らんだ乳輪の中心にある硬く尖った乳首が「ツンッ」と上を向き、ジンジンとした熱を持ち始めた。
「っ……んあぁっ……♡」
ボクは玄関のタタキに、ぺたりとへたり込んだ。
冷たい床の感触が、火照りきったお尻や太ももに伝わってくる。
早くリビングに行かなきゃいけない。
でも、家からここまで、極限の発情状態を我慢し続けてきたボクの身体は、ご主人様の匂いが充満するこの空間に入り、全裸になったという圧倒的な解放感と背徳感によって、完全に腰を抜かしてしまっていたのだ。
「ご主人様っ……どこぉっ……」
「……遅い。連休初日の朝だぞ。もっと早く、犬みたいに尻尾を振って駆けつけてくるかと思ったよ」
「あっ……!」
リビングの奥から、ご主人様の冷たくてサディスティックな声が響いた。
ゆっくりとした足音を立てて、彼が玄関へと歩いてくる。
ゆったりとした部屋着姿のご主人様は、玄関のタタキで全裸になってへたり込んでいるボクを見下ろし、冷たい目で舐め回した。
「ご、ごめんなさいっ……親に、友達と合宿に行くって誤魔化すのに、少し時間がかかっちゃって……」
「言い訳はいい。……ここは誰の家だ?」
「……ご、ご主人様の……お家、ですっ……」
「……僕の両親は、海外に出張中だ。連休中はずっと、誰も帰ってこない。……わかるね? この広い部屋には、僕とお前しかいなくなるってことだ」
その言葉を聞いた瞬間、ボクの子宮はキュンッと激しく収縮し、おまんこからドロリと熱い愛液がこぼれ落ちてしまった。
誰の目も気にせず、ずっとご主人様の部屋で『雌猫』として過ごすことができる。
学校で『学園の王子様』なんていう、息の詰まるような窮屈な鎧を着て過ごしているボクにとって、これ以上の甘美な現実はなかった。
「あぁっ……はぁっ、はぁっ……♡ ご主人様、見てっ……ボクの裸、全部、ご主人様のものだからっ……」
ボクは四つん這いになり、大きく豊かなおっぱいを床に垂らし、見事なくびれから続く安産型の大きなお尻をご主人様に向けてプリプリと振った。
おまんこからは、すでに透明な愛液が「とろぉっ……」と溢れ出し、タタキの上にぽたりと卑猥な水だまりを作っていた。
学校では、女子たちの黄色い歓声を一身に浴び、誰よりも気高く、凛々しく振る舞っている。
そんなボクが、ご主人様の家の玄関で、犬のように服を脱ぎ捨てて股を開き、尻尾を振って発情している。
「……ふん。本当に、どうしようもない雌猫だな。両親がいない間、ずっと僕に飼育されたいのか?」
「うんっ! 飼ってぇっ……! ボクのこと、お部屋から一歩も外に出さないでっ……! ご主人様のおちんぽと、ご主人様の命令だけで、ボクの頭の中、全部ぐちゃぐちゃに満たしてほしいのぉっ……‼ ♡♡」
ボクはご主人様の足首に顔を擦り付けながら、涙目で懇願した。
「いいだろう。なら、まずはその汚らしい口から教育してやる」