春の日差しと風を感じながら俺、多田裕樹は彼女である佐藤美優と共に歩いていた。
「裕樹と一緒の高校に行けて良かった〜!こうして一緒に登校するの小学校以来だよね?」
小さい頃から変わらない眩しいくらいの笑顔で美優が言う。
「うん、中学に上がる頃に俺が引っ越したからね…でもこれからは一緒だ。」
小学生の頃、お互いの親同士が仲が良かったこともあり俺と美優はよく一緒に遊んだ。一緒に虫取りに行って迷子になったり、川で水浴びしたりととにかく色々な場所に行ったものだ。
(この笑顔に惚れたんだよなぁ…)
髪は黒色でショートカット、制服は学校指定の紺のブレザー、そして少し青みがかった透き通るような瞳がとても綺麗である。
「改めて、あの時告白してくれてありがとう。本当に嬉しかったよ❤️」
中学に上がると同時に俺は親の仕事の関係で都内に引っ越すことになった。引っ越し当日はもう二人でわんわんと泣きあったものだ。
ただ引っ越した後も佐藤家とのつながりが切れることもなく夏祭りや初詣に行ったり、逆に都内に佐藤家を招いたりとあまり離れ離れになることはなかった。
そして中学3年の夏、美優と行った夏祭りの最中僕は告白した。小学校の頃からずっと好きでしたとか君の笑顔に一目惚れしたとかベタもベタな言葉を並べてたと思う。正直その時の記憶はテンパっていてあまり覚えていない。結果はまあ…見ての通りだ。その後両親に土下座して必死に頼み込み一人暮らしの許可を貰い、こうして美優と一緒の高校に通うことができた。
「俺の方こそ…嬉しかった。これからも…よろしくお願いします…」
いかん、言ってて恥ずかしくなってきた。朝っぱらから通学路で話すには浮かれ過ぎているな…はたから見たらバカップルである。
そんな様子を見て美優がクスリと笑う。ちくしょう、可愛い。
そんなこんなしていると校門が見えてきた。余裕を持って家を出たおかげでまだ時間はある。
「じゃあ私、日直だからまた後でね!」
美優がそう言い一旦別れることになる。俺も自分のクラスに向かおう、そう思い校門をくぐると
目の前にペプシマンがいた。
俺は腰を抜かした。
「うわあああああ!?」
なんか、なんかいる!なんか青の部分がピンク色のペプシマンがいる!
俺が腰を抜かしているとペプシマンの口らしき部分が動いた。
「君は多田裕樹君…であっているかな?」
「そ、そうだけどあんた誰!?いやなに!?」
なんで朝イチでこんな全身タイツの変質者がいるんだよ!というか迂闊だった!なんで質問に対して返事しちゃったんだ俺のバカ!
俺がパニック状態でいると少し考えるような素ぶりをしてペプシマンらしきなにかは答えた。
「そうだな…地球ではまずは自己紹介からだな。私はセクシマン!S69星雲からやってきた、セクシャルエージェントだ!突然だが君に伝えなくてはならないことがある!」
なんか色々混ざってないか!?
「多田裕樹君、君はこのままでは寝取られてしまう!」
はい?
佐藤裕樹
イメージはコワ◯モノの主人公
佐藤美優
イメージはコワ◯モノのヒロイン
セクシマン
ピンク色のペプシマン