俺がポケモンの世界に転生してヒカリと恋人になって数日が立った。
「アラタ♪」
ヒカリが可愛く俺の前に現れた。今日も俺はヒカリとのんびりライフを楽しんでいる。
「お、ヒカリか?」
「今日は何して遊ぶ?」
ヒカリと一緒にソファに座って今日、何をするのかを考えた。
「ね、アラタ・・・♡」
ヒカリが頬を赤くして太腿をもじもじさせながら俺の肩に寄り添って来た。
「何だい、ヒカリ?」
「その、そのね・・・、アラタがまたしたいなら、だけど・・・」
ヒカリは照れ臭そうな顔をしている。ああ、なるほど、そう言う事か・・・。ヒカリの表情で俺は全てを察した。
「分かった、じゃあ、エッチしようか?」
それを聞くとヒカリの顔が明るくなった。
「うん、しよう♡」
「じゃあ、俺達の思い出の場所でやろうか?」
「うん♡」
ヒカリと手を繋いで俺はヒカリの家を出てシンジ湖に向かった。シンジ湖、前世の記憶だとエムリットがいて、俺とヒカリが初めてエッチをした場所だ。そこでまたするのもいいかもしれない。俺はヒカリと一緒に歩いてシンジ湖に辿り着いた。
「着いたね、アラタ」
「ああ、うん、何だ?」
俺は誰かの気配に気付いた。見ると博士みたいな人と、助手の子供が湖を見ていた。
「ナナカマド博士、コウキ・・・?」
俺は前世の記憶で二人がナナカマド博士とコウキである事に気付いた。
「博士、湖は変わった事はありませんね!」
「うむ、そうだな。久々にシンオウ地方に帰って来たが、この湖を見れただけでもよしとしよう」
そう言うと博士とコウキは歩きだした。
「ごめんね、ちょっと失礼するよ」
コウキはそう言って俺達の前を去っていった。
「あの人、ナナカマド博士・・・?」
ヒカリはナナカマド博士ではと首をかしげていた。
「ヒカリ、知ってるのか?」
「うん、怖いって噂ぐらいなら・・・」
「まあ、気にしなくていいさ」
「そうだね、あれ?」
ヒカリが何かに気付いた。見ると草むらにカバンが置かれていた。
「アラタ、カバンがあるよ?」
「あの博士達のカバンだな・・・」
「ねえ、アラタ。返してあげた方がいいんじゃないかな?」
「そうだな、置いておくと面倒だし・・・」
俺は草むらに近付いてカバンに手を伸ばした。その時だった。
「きゃ、ポケモン!」
ヒカリが驚くと二羽のムックルが現れた。
「ポケモンか!」
ポケモンを持っていれば何とでもなる相手だが。これは厄介だな。
「確かカバンに・・・!」
俺は急いでカバンを開けた。カバンの中には三つのモンスターボールが入っていた。
「これを使えば・・・!」
「アラタ、あたしも戦うよ!」
ヒカリも近付いてボールを手に取った。
「よし、行くぜ!」
「うん!」
俺達はボールを投げた。俺のボールからはポッチャマが、ヒカリの投げたボールからはナエトルが出て来た。
「ポッチャマ、バブルこうせんだ!」
俺の指示でポッチャマはバブルこうせんを飛ばした。
「ナエトル、はっぱカッター!」
ヒカリもナエトルに指示を出してムックルを攻撃させた。ポッチャマとナエトルの攻撃を受けて二羽のムックルは逃げていった。
「やったな!」
「うん、でも、あたし達、人のポケモンを・・・」
「あ・・・」
ムックルを追い払えたのはいいが、勝手に人のポケモンを使っていた事に気付いた。
「いやあ、大変、うっかりして博士のカバンを忘れてたよ」
そこへ運悪くコウキがやって来た。
「え、え、君達、ポケモンを使っちゃったの!」
俺達の足元にいるポッチャマとナエトルを見てコウキは驚いていた。
「ごめんなさい、野生のポケモンに襲われて・・・」
「ああ、どう博士に説明しようか・・・取り合えずカバンはもっていくね・・・」
コウキはカバンを持って去っていった。
「アラタ、どうしよう?」
「どうするも、やっぱ博士に謝った方がいいんじゃないか?」
「そうだね、あたし達、勝手にポケモンを使っちゃったし・・・」
俺達はシンジ湖を出て道路に来た。道路では博士とコウキが立っていた。
「きゃ、博士がいる・・・」
ヒカリは睨まれていると思って俺の背中に隠れた。
「あ、あの、俺達・・・」
「コウキから聞いたぞ。ポケモンを使ったそうだな?」
「あ、はい、その事で、俺達・・・」
「とにかく、そのポケモンを見せたまえ」
博士に言われて俺達はポケモンを見せた。
「ふむ、ポッチャマにナエトルか。そうか・・・」
「え、あの返しに来たんですが・・・」
「コウキ、帰るぞ」
俺達からポケモンを引き取る事なく博士は去っていった。
「あ、博士!取り合えず研究所に来た方がいいかもね」
コウキはそう言って博士の後を追いかけていった。
「行っちゃったね、アラタ・・・」
「ああ、そうだな・・・」
「ポケモン、返さなくて良かったかな・・・」
「取り合えず、あいつの言われた通りに研究所に行った方がいいかもな」
「そうだね、取り合えず、家に戻ろう」
俺達は一度、家に帰る事にした。家に帰るとヒカリのママに一部始終を説明した。
「そうなんだ、でも貴方達が無事で良かったわ。その人、ナナカマド博士ね。マサゴタウンにいる」
「マサゴタウンに行って話をしようと思うんだ」
俺が言うとヒカリのママは笑顔でフォローした。
「大丈夫よ、きっと分かってくれるわ」
「アラタ、マサゴタウンに行きましょう」
「ああ、ヒカリ」
俺達はマサゴタウンに向かっていった。町に来ると研究所の近くでコウキが待っていた。
「君達、来るのを待っていたよ」
「貴方の名前は?」
ヒカリがコウキの名前を聞いた。
「僕はコウキ、ナナカマド博士の助手をしているんだ」
「あたしはヒカリ、よろしくね」
「俺は、アラタ」
「ヒカリにアラタか、よろしく。ほら、研究所で博士が待ってるよ」
コウキに案内されて俺達は研究所に入った。研究所では博士が待っていた。
「待っていたぞ。早速だがポケモンを見せたまえ」
博士に言われて俺達はポケモンを見せた。
「ふむ、どうやら君達に懐いているようだな。よし、ではポッチャマとナエトルは君達にプレゼントしよう」
「え、いいんですか?」
ヒカリが言うと博士は頷いた。
「ふむ、君達とポッチャマ達からは少なからず信頼が感じられるからな。大事に育てるのだぞ」
「ありがとうございます!」
「あ、どうも、ありがとうございます・・・」
ヒカリは笑顔で、俺はたどたどしく感謝した。
「君達がいいトレーナーで良かったよ!」
コウキが歓迎していると、博士が説明を始めた。