【悲報】異世界風俗、嬢の平均年齢が500歳を超えている 作:フレキシブルコーギー
「涎、垂れてますよ」
「……あら」
ネフィラはぺろりと舌で涎をぬぐった。舌は人間のそれより少し細長く、紫色がかっている。
「失礼。お客様があまりにも美味しそうなので」
もう隠すことすらしなくなったな。次は実行に移す感じかなぁ。
「やっぱり食べる気満々じゃないですか」
「大丈夫です。大丈夫、大丈夫……はっー♡はっー♡」
全然大丈夫じゃねぇ。やはり逃げ……。
「うっ!?」
彼女の糸が、俺の身体を締め上げた。
蜘蛛の脚が俺の服の裾にするりと入り込み、冷たい外骨格が腹の皮膚をなぞる。
「では……ごゆっくり、堕ちていってください……♡♡♡」
無数の糸が俺の身体を包み込み、ゆっくりと巨大な巣の中央へと引き上げていく。
「っ!」
視界がぐるりと回る。天井が近づき、床が遠ざかる。重力が消えたような浮遊感のなかで、糸は俺の四肢を優雅に広げさせ、標本のように大の字に固定した。
「う、動けねぇ……!」
「当然です。アラクネの糸はオーガですら引きちぎれませんから」
ネフィラがするすると糸を伝って俺の正面に回り込んでくる。蜘蛛の脚がカサカサと音を立て、大きな腹部がゆらりと揺れた。
眼鏡の奥の捕食者の瞳が俺をじっくりと品定めするように見つめている……。
「では……まずは服を脱がせますね」
彼女の指先から伸びた細い糸が別の生き物のように俺のシャツのボタンにするりと絡みつく。
糸は指から出るのか……と極めてどうでもいいことを思っていた、次の瞬間──。
ぷちっ、ぷちっ、ぷちぷちぷちっ!
ボタンが全部、一斉に弾け飛んだ。
「うわっ!?」
「糸はこういう細かい動きが得意なんです」
ネフィラは淡々とした口調で言いながら、さらに糸を這わせる。今度はベルトだ。
細い糸が器用にバックルを外し、ジッパーを下ろし、ズボンをずり下ろしていく。下着も同様に、あっという間に取り去られた。
「っ……!」
「ふふ……もう硬くなってる……♡」
彼女は俺の完全に露出した下半身をじっと見つめた。そして、つぅ……と口元から涎が垂れる。
「立派です……♡♡こんな状況でもそそり立ってて、男らしくて……♡♡しかも……」
しかも、の次の言葉は紡がれなかった。だけど、俺には後に続く言葉が分かってしまう。
どうせ美味しそうとか言うつもりだったんだろうね。
「では、まずは糸でご奉仕させていただきます」
ネフィラは更に何本もの糸を繰り出した。白く細い糸は空中を泳ぐように俺の身体へと伸びてきて、俺の股間に集中する。
糸で奉仕……だって?
「アラクネの糸は、人間の指よりずっと繊細に動かせますので」
そう言うと彼女は、最初の一本を俺の竿の根本にそっと絡ませた。
ひやり。
糸は冷たくて、するするとした不思議な感触だった。シルクのような滑らかさと、微かにざらつく擦過感が同時に肌を撫でる。
「まずは一本で」
にゅるっ……♡
糸が根本から先端までを、ゆっくりと這い上がってきた。その動きは人間の舌よりも遅く、ねっとりとしていて、敏感な部分を集中的になぞっていく。
「ん……っ」
「感じますか?」
「まあ、その……っ」
「ふふっ……次は二本♡」
次の糸が、今度は裏筋に巻きついた。
にちゅっ……にちゅにちゅ……っ♡
一本目とは違う角度から、違うリズムで動く。片方はゆっくりと縦に、もう片方は細かく横に。まるで二人の女に同時に愛撫されているみたいな──。
「あ……っ、これ……っ」
「まだまだいきますよ……♡」
三本目が亀頭のくびれに巻きついた。
ちゅるっ……ちゅるるっ……♡♡
四本目が、睾丸の裏側をそっと持ち上げる。
さわさわさわ……っ♡
糸の数が増えるたびに、快感の層が重なっていく。彼女の指は微動だにしていないのに、糸だけが十本、二十本と意思を持って俺を這い回る。
にちゅにちゅにちゅ……っ♡♡
にゅるるるる……っ♡
ちゅぴちゅぴちゅぴ……っ♡♡
さわさわさわさわ……っ♡
「あ……っは……っ」
声が漏れる。我ながら情けない声だ。でも、どうしようもない。
ラミアの舌ともドワーフの舌ともエルフの口とも違う、まったく未知の刺激が俺の下半身を這い回っている。
「どうですか? アラクネの糸コキは」
ネフィラが俺のすぐ近くに顔を寄せて囁いた。吐息が耳にかかる。
「気持ち……いい……っです……!」
「正直ですね……♡では……もう少し本数と速度を上げます♡」
彼女が指をぴんと立てた瞬間──。
にゅるるるるるるるるるるるるっっっっっ♡♡♡♡♡
数十本の糸が、一斉に俺の竿に巻きついた。
「あ゛っ!?」
今までの比じゃない。冷たい糸と糸が重なり合い、無数の節を作り、それらが一斉に上下に動き始める。
にちゅにちゅにちゅにちゅにちゅにちゅっっっ♡♡♡♡
「は……っはっ……!! ちょまっ……!!」
糸が全体を覆い尽くし、亀頭から根本、睾丸の裏まで、同時に責め立てる。
「ふふ……さっきまで余裕だったのに、いまは必死ですね」
ネフィラがくすりと笑った。そして──。
にゅるるるるるるっっっっ♡♡♡♡
糸の束が尿道の入り口に集中した。
細い糸の先端が、尿道口をちゅっ♡ ちゅっ♡ と吸い上げるように刺激し、同時に裏筋の束が思い切り締め上げる。
「あ゛っ……!! それ、やば……!!」
「やばいんですか? やばいんですよねぇ……?♡」
彼女の声が、さっきよりずっと甘くなっている。
見るとネフィラの目は完全に潤み、口元からはだらだらと涎が垂れていた。蜘蛛の脚がカサカサと音を立て、腹部がゆらゆらと揺れている。
明らかに興奮している。
しかも、さっきから口元の涎の量がおかしい。
これは性的な興奮と──食欲?
「あなたのその顔、すごく……」
彼女はぐっと顔を近づけ、俺の首筋に鼻を押し当てた。
すぅぅぅぅ…………っ♡
「ああああああ…………いい匂い…………♡♡♡」
「な、なにが……」
「若い雄の匂い……汗とフェロモンと、それから……♡♡」
彼女の舌が、俺の首筋をぺろん……っ♡ と舐め上げた。
ひやりとした冷たい感覚と、ざらついた舌の感触が同時に走る。
「ひぁっ!?」
「美味しそうで……私は……私はもう……♡」
やめてくれ。どうせその先は我慢できないです!とか言いたいんだろうけど、マジでやめてくれ。
「うっ……だ、だめ!駄目よネフィラ!ポンコ様の紹介客を食べたら殺される!我慢よ!」
ネフィラは慌てたように顔を離したが、口元の涎はだらだらと止まらない。眼鏡の下の目は完全に据わっていて、瞳孔が開ききっている。
「こ、これは仕事……仕事です……私は正規店のアラクネ……お客様を食べたりしない……」
「自分に言い聞かせるみたいに言わないでほしいんですけど……」
「大丈夫です……大丈夫……まだ大丈夫……」
まだ……ね。
会話のあいだも、糸コキは止まっていない。
にちゅにちゅにちゅにちゅっっっ♡♡♡♡
しこしこしこしこしこしこっっっ♡♡♡
ちゅぽっ♡ ちゅぽっ♡ じゅるるるるっっっ♡♡♡
「は……っぁ……っく……っ」
俺の腰が勝手に跳ねる。糸に締め上げられ、無数の節が擦り上げ、尿道の入り口をつんつんと刺激され続けて、限界はもうすぐだ。
「そろそろイきそうですか?」
ネフィラが目を細め、糸をさらにきつく締め上げた。
「もしイくなら……私の口のなかでどうぞ」
「え……?」
「そのかわり……」
彼女は顔を近づけ、俺の耳元でささやいた。
「ちょっとだけ……ちょっとだけ、噛ませてください……♡♡」
「やっぱり食べる気満々じゃないですか!!」
「違います……これは愛情表現です……♡♡」
しゅるるるるるるっっっ!!!
その瞬間、ネフィラは六本の脚で巣を捉えたまま、残る前脚の二本で俺の腰を挟み込んだ。
そして。
「いま……いきますからね……♡♡」
彼女の糸が、今までにない強さで俺の竿を締め上げた。
にちゅううううううううっっっ♡♡♡♡♡
ぎゅるるるるっっっ♡♡♡♡♡♡
そして彼女の口がぱくり、と俺のものを根元まで咥え込んだ。
「ん゛ぶっ……!!♡♡」
温かい。さっきまで冷たい糸に包まれていた分、口のなかの熱が異様に際立つ。
「んっ……ふっ……ちゅぱっ……じゅるるるるっ……♡♡」
彼女は顔を上下させながら、舌で裏筋をねっとりと這い回す。長くて細い紫色の舌が、糸と同時に俺を責め立てる。
口のなかと外側、同時に違う刺激。
「あ゛……っやば……出……っ……!!」
「んっ……んんっ……じゅるるるるるるるっっっ♡♡♡♡」
彼女が強く吸い上げた瞬間──。
びゅるるるるっっっっ!!!!!!!♡♡♡♡♡
どぷっ!!どぷどぷどぷっ!!びゅくびゅくびゅくっっっ♡♡♡♡
俺の精液が彼女の口のなかで爆発した。一射、二射、三射──何発出たのか自分でもわからない。
「ん゛ん゛ん゛ん゛~~~っっっ♡♡♡♡♡♡」
ネフィラは喉を鳴らしながら、一滴もこぼさずに飲み込んでいく。それどころか、もっと欲しいとばかりに口を窄めて吸い続ける。
ちゅうううううううううっっっ♡♡♡♡♡
「あ、ま、まだ吸う……!? もう出て……!」
びゅくっ!! どぷっ!!
最後の一滴まで搾り取られ、俺の身体がびくびくと痙攣する。
ようやく彼女が口を離したとき、俺はぐったりと糸に吊られたまま肩で息をしていた。
「はーーっ……♡ はーーっ……♡」
「…………♡♡♡」
ネフィラは無言で、口のなかの精液をじっくりと舌の上で転がしていた。高級ワインのテイスティングのように、目を閉じ、息を止め、長い舌で口内のすみずみまで味わっている。
そして──ごくり。
彼女は嚥下すると、ゆっくりと目を開けた。瞳は潤み、口元からは新たな涎が垂れている。
「……素晴らしい♡」
「は?」
「粘度、濃度、タンパク質の甘み、わずかな苦味のバランス……どれをとっても一級品です。特にこの若々しい酵素の香りは、滅多にお目にかかれない」
彼女は眼鏡をくいっと押し上げ、続けた。
「標本にしたいくらいです♡」
蜘蛛から標本にしたいと言われたことのある人間がどれだけいるだろうか。冗談であってほしい。
彼女は口元の涎を拭った。だが、拭っても拭っても新しい涎が垂れてくる。
「できれば毎食……いえ、毎日……あぁいえ、そのぉ……♡♡」
しゅるしゅると彼女の糸が無意識に指先から溢れ出し、俺の腕や足にまとわりついていく。
「その、ですね♡」
「なんでしょう」
「この味を、継続的に確保できればと……♡」
彼女の八本の脚が、周囲に張られた巣糸をカサカサと落ち着きなく叩いている。目は完全に据わっていた。
「ネフィラさん。それってつまり俺を巣に閉じ込めて毎日搾り取るってことですかね……?」
「いえ、とんでもない。正規店のアラクネとして、そのような非合法な拉致監禁は——」
そこまで言って、彼女はハッと口を押さえた。
口を押さえた手の隙間から、だらだらと涎が溢れている。
「……今、一瞬だけ私たちの愛の巣での食事光景を考えてしまいました。申し訳ありません」
どういう意味だ?
もしかして愛の巣とやらで俺を食べてる光景か?
愛なのか、食欲が勝ってるのかはっきりしてくれ。
「ですがご安心を。ポンコ様の紹介ですので、さすがに巣に閉じ込めて毎日搾り取るのは自重します」
ポンコの紹介状がなかったら、俺はこのまま何処かに連れ去られて、毎日搾り取られた後に食べられてたのだろうか。
想像すると身の毛もよだつが……いまはそれどころじゃない。
ネフィラはにやりと口元を歪め、俺に顔を近づけた。口の端からまだ涎がだらだらと垂れている。
「では……次は本番ですね……♡♡」
彼女の指から伸びた糸が、今度は俺の全身に巻きつき始めた。
しゅるしゅるしゅるしゅるしゅるっっっ!!!
「え? ちょ、なに──」
両腕が胴体ごとぐるぐる巻きにされる。両足も太ももから足首までびっしりと糸で包まれた。まるで繭のように、俺の身体は白い糸で完全に覆われていく。
「う、動けな……っ」
顔だけが外に出ている状態だ。身動きひとつできない。
「あらあら……獲物が繭のなかでじたばたしてますねぇ……♡♡」
彼女の声が、さっきよりずっとねっとりとしている。
見ると、彼女のブラウスのボタンがひとつ、またひとつと外されていく。露わになる白い肩、鎖骨、そして形のいい乳房。
「さっきまでは事務的でしたが……」
彼女は眼鏡を外した。
瞳が、ぎらりと光る。
「いまは、そうじゃありませんから……♡♡」
とん、と彼女の身体が密着した。冷たい蜘蛛の脚が繭の上から俺をがっちりと掴み、ネフィラの上半身が、繭越しに俺の胸元へ押しつけられた。
「これが……私の本気のご奉仕です……♡♡♡」
にゅるり……っ♡
繭が割かれ、そこから彼女の指が入り、俺の竿に直接触れた。糸じゃない、生の指だ。
くちゅ……っ♡
竿をぬるぬると扱き始める。
「は……っぁ……っ」
「ふふ……糸の繭のなかでなにをされるかわからない……いい気分でしょう……?♡♡」
彼女の声が耳元で響く。
「いま、私の指があなたのどこに触れてるか……わかりますか……?♡」
くちゅくちゅくちゅくちゅ……っ♡♡
「あ……っそれ、先……っ」
「せーかい……♡ 尿道のくぼみを、つんつんしてます……♡♡」
くちゅぴっ♡ くちゅぴっ♡
「ん゛っ……!!」
「あら、声がよくなってきた……もっと聞かせて……♡♡」
彼女のもう一方の手が、繭のなかで俺の睾丸を優しく揉みしだく。
くちゅくちゅくちゅ……っ♡ にぎにぎにぎ……っ♡♡
「あ……っ、く……っ」
彼女の指の動きだけがやけに鮮明だ。自由を奪われると、触覚が何倍にも敏感になる。彼女の指先の微妙な動き、爪の硬さ、体温の低い肌──すべてが直接脳みそに届く。
「そろそろ、繭を解きますね♡」
しゅるしゅるしゅる……っ。
糸が解けていき、俺の身体が再び解放された。
と思ったのも束の間──。
「あ……!?」
解放されたはずの俺の身体は、今度は巨大な蜘蛛の巣の中央に固定されていた。手足を大の字に広げられ、まるで巣にかかった蝶のように、身動きが取れない。
「これが……アラクネの本当のプレイです……♡♡」
ネフィラが、ゆっくりと俺の上に跨ってきた。
八本の脚が巣の上で器用にバランスを取り、彼女の上半身が俺の真上に覆いかぶさる。
「獲物が巣にかかって、じたばたして……それを上から捕食者がいただく……♡♡」
つぅ……っ。
彼女の口元から垂れた涎が、俺の胸に落ちた。
「これが、アラクネのセックスの基本形です……♡♡♡」
「ちょ、まっ……涎が……!」
でも俺の抗議をよそに、彼女は腰を下ろしてきた。
くちゅ……っ♡♡
彼女のアソコが、俺の先端に触れる。
冷たい。人間よりずっと低い体温が、竿の先からじんわりと伝わってくる。でも、その冷たさが逆に気持ちいい。
「挿れます……♡♡」
にゅるるるるるるるるるっっっ♡♡♡♡♡♡
「あ゛……っ!!」
彼女のなかは、驚くほど熱かった。
冷たい外見からは想像できない。なかはとろけるように熱くて、ぬめっていて、それでいて何層ものヒダが複雑に絡み合っている。
「は……っ、ぁ……っ」
「んっ……ふっ……入った……♡♡ 私のなかに……♡♡♡」
彼女はしばらく動かず、俺のものが奥まで収まっている感触を味わうように、ぐっと腰を押し付けた。
「どうですか……? アラクネの膣は……」
「あ、熱い……なか、すごい……」
「ふふ……蜘蛛の身体は基本的に冷たいですけど、膣だけは別なんです。獲物を溶かすために……♡♡」
「溶かすってなに!?」
「比喩です。たぶん」
考える間もなく、彼女は腰を動かし始めた。
ぐちゅっ……♡♡ ぐちゅっ……♡♡ ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅ……っっ♡♡♡♡
「んっ……ふっ……んっ……♡♡ あぁ……気持ちいい……♡♡♡」
彼女の腰の動きは、最初こそゆっくりだったが、次第に激しさを増していく。
ぐちゅぐちゅぐちゅっっっ♡♡♡
「あ゛……っ!! ちょ、はげし……っ!!」
「だって……だってぇ……っ♡♡ あなたの、固くて……奥まで届いて……っ♡♡♡」
彼女の眼鏡を外した素顔は完全に蕩けきっていた。口は半開きで、そこから涎がだらだらと俺の胸に滴り落ちる。
「あああ……♡♡ おいしそう……♡♡♡ ほんとに、おいしそう……♡♡♡♡」
「ネフィラさん、目が怖い! 目が完全に捕食者の目になってる!」
「だ、大丈夫……おまんこで食べてるだけだから……!♡♡」
ぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅぐちゅっっっ♡♡♡♡♡♡
彼女の腰の動きがさらに激しくなる。同時に、蜘蛛の脚が俺の身体をがっちりとホールドし、逃げられなくした。
「ねぇ……あなたの、どこか……ほんのちょっとだけでいいから……♡♡♡」
彼女の舌が俺の耳をべろぉ……っ♡♡ と舐める。
「ちょっとだけ……耳たぶとか……指先とか……♡♡♡」
「い、いやです!! ちょっとだけのつもりが結局バリバリ食われるパターンだ!!」
「ケチ……♡♡ じゃあ、せめて……こっちで……♡♡♡」
彼女は俺の首筋に顔を埋め、歯を立てた。
かりっ……♡♡
「ひぃっ!?」
「ふふ……ちゃんと加減してますよ……皮がちょっと切れたくらいです……♡♡」
彼女の舌が首筋の傷をべろりと舐めた。ひりっとした痛みと、ぬるりとした感触が同時に走る。
「ああああああ…………♡♡♡♡ あなたの血……すごく甘い……♡♡普通の人間と違う……?♡♡♡ あぁ、もっと……もっと欲しい……♡♡♡♡♡」
「お願いですから我慢して!!」
「んんん~~~~~~っ♡♡♡ わかってる……わかってます……でも……でもぉ……っ♡♡♡」
彼女は泣きそうな声で言いながら、腰の動きを止めなかった。
ぐちゅぐちゅぐちゅっっっ♡♡♡
にちゃにちゃにちゃにちゃにちゃにちゃにちゃっっっ♡♡♡
「あ゛っ……♡♡ はげし……っ、奥、奥まで……!!」
俺のものは彼女のなかでこれまでにないほど硬くなっていた。食われるかもしれないという恐怖と、それを上回る快感が入り混じって、わけがわからなくなってきている。
「そろそろ……そろそろ、イきましょう……♡♡ 私も……もう……っ♡♡」
「あ゛っ……!! 出……っ……!!」
びゅるるるるっっっっ!!!!!♡♡♡
彼女のなかで、二度目の射精が炸裂した。
「ん゛お゛お゛お゛お゛~~~~~~っっっ♡♡♡♡♡♡♡」
彼女は天を仰ぎ、全身を痙攣させながら絶頂した。俺の精液が彼女の奥に注がれるたびに、膣がぎゅうぎゅうと締まり、蜘蛛の脚がガクガクと震える。
どぷっ……どぷっ……どぷぷぷ……っ♡♡
「あ……は……っ……♡♡」
ネフィラはぐったりと俺の胸に倒れ込んできた。
しかし──。
「はーーっ♡ はーーっ♡……ああ……まだ足りない……♡♡」
「え?」
彼女はゆっくりと上半身を起こし、まだ硬さの残る俺のものを抜きかけて──。
にゅぽっ……♡♡
そして再び、深く腰を落とした。
ぐぽおおっっ♡♡♡
「はうぅっ……!!?♡♡」
「アラクネの体力、舐めないでください……♡♡♡」
そう言って彼女は腰振りを開始した。
結局、その後何回も俺は彼女のなかで果てることになる。
♢ ♢ ♢
何回目かの射精が終わった頃、俺もさすがにぐったりしていた。
「はー……っ……はー……っ……」
「ふー……っ♡……ふー……っ♡……」
二人とも荒い息を吐きながら、蜘蛛の巣の上で並んで横たわっている。巣はハンモックのようにしなり、意外と寝心地がよかった。
俺はゆっくりと起き上がり、隣でとろけた顔をしているネフィラを見下ろした。
「ネフィラさん……」
「はいぃ……?♡」
彼女はとろんとした目で俺を見上げた。眼鏡がないからか、さっきよりもずっと幼く見える。
口元からはまだ涎がだらだらと垂れていて、粘つく雫が何本もの糸へ絡んでいた。
でも、俺はそんな彼女を見て……。まだ、興奮している。
こんなに連続で射精して、興奮するなんておかしいのに。何故だろうか。
それに……何回も好き勝手にされたせいか、恐怖よりも妙な対抗心が勝っていた。
「正直に言ってください」
俺は彼女の両肩を掴み、じっと目を見据えた。
「本当は俺のこと、食べようとしてましたよね?」
「そ、そんなことないれひゅう♡♡♡♡」
「嘘つけ!!」
俺は彼女に覆いかぶさり、挿入して思い切り突き上げた。
ぐぽおおおおおおおおっっっ!!!
「ん゛あ゛っ!?♡♡ ま、まだおちんぽ硬い……!?♡♡」
彼女の身体がびくんと跳ね、八本の脚がばたばたと宙を掻いた。
「もう一回聞きます。俺のどこかを食べようとしてましたよね?」
「そ、そ、それは……っ♡♡」
彼女の目が泳ぐ。俺はさらに腰を打ちつけた。
ぐちゅっっ!!!♡♡ ぐぽんっっ!!!♡♡
「ん゛ひぃっ!!?♡♡♡」
「答えてください!」
「た、食べようとしてましたぁ♡♡♡ ごめんなひゃいぃ♡♡♡ あなたを食べて一つになりたいのぉぉ♡♡♡♡」
「やっぱりか!!」
俺は腰の動きを止めずに、彼女の一番奥──子宮の入り口を狙って、思い切りピストンを繰り出した。
ぐちゅっ♡♡ ぐぽっ♡♡ ぬぽおおおおおっっっ♡♡♡♡
「ん゛お゛お゛お゛~~~~っ!!!♡♡♡ そこ、そこだめぇぇ♡♡♡ 子宮、子宮ごりごりしてるぅぅ♡♡♡♡」
「貴女みたいな危険な女には、お仕置きが必要ですね……!」
「おしおきぃ……っ!?♡♡ あ゛っ、す、すみませ……っ♡♡ あ゛~~~~~っ♡♡♡」
彼女の膣がぎゅうぎゅうと締まり、俺の竿を思い切り搾り上げてくる。
「イくっ……イくイくイくイくっっ♡♡♡ おしおきでイくぅぅぅ♡♡♡♡」
「まだだ! 俺も……っ……!」
「一緒に……一緒にイきたいぃぃ♡♡♡ お願い、一緒にぃぃっ♡♡♡♡」
ぐぽぐぽぐぽぐぽぐぽっっっ♡♡♡♡♡♡♡
にちゃにちゃにちゃにちゃにちゃにちゃにちゃっっっ♡♡♡♡♡♡♡
「イくっ……!! 出すぞ……っ!!」
「ん゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛ぉぉぉ~~~~~~~~っっっっっっ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」
びゅるるるるるるるるるっっっっ!!!!♡♡♡
どぴゅっっ!!♡♡ びゅくびゅくびゅくっ!!♡♡♡ どくどくどくどくっ!!♡♡♡♡
彼女の子宮に俺の精液が何発も何発も叩きつけられる。そのたびに彼女は全身を跳ねさせ、絶叫し、涎を撒き散らしながら絶頂した。
「あ゛ぁ~~~~~~~~……っ♡♡♡♡♡」
最後の一滴まで注ぎ込まれた彼女は白目を剥いて、舌をだらりと垂らし、八本の脚を投げ出して完全に脱力していた。
「……はーっ……はーっ……♡♡」
俺もさすがに限界だった。出るものももうほとんど残っていない。
(さすがにこれは……やりすぎたか……?)
でも、まあ、仕方ない。彼女は俺を食おうとしたんだ。これくらいのお仕置きは当然だ。
そう自分に言い聞かせながら、俺はぐったりと彼女の横に倒れ込んだ。
♢ ♢ ♢
どれくらい時間が経っただろう。
俺が息を整えていると、隣でぐったりしていたネフィラが、ゆっくりと起き上がった。
眼鏡をかけ直し、涎を拭い、乱れた髪を手櫛で整える。さっきまであんなにドスケベだったのに、いまは最初に会った時の冷静な受付嬢へ戻っていた。
「お客様」
「はい」
「素晴らしいプレイでした。特に最後のお仕置き、非常に効きました」
「そ、そうですか」
「えぇ。正規店のアラクネとして、あそこまでイかされたのは初めてです」
彼女は真顔で言った。なんか恥ずかしいな。さっきまであんなに乱れてたのに、冷静に講評されると小っ恥ずかしい。
「ところで」
ネフィラは眼鏡を押し上げ。
くいくいっ。
そして真面目な顔で俺を見た。
「雄喰いオプションは……」
「結構です」
即答だった。
「そうですか。ではまたの機会に」
彼女は心底残念そうに肩を落とした。
でも、まあ。
(悪くなかった……な)
怖かったけど。食われそうになったけど。何度も涎を垂らされて、首筋を噛まれて、血まで舐められたけど。
でも、それを差し引いても、十分に気持ちよかった。
アラクネの糸コキ、繭のなかのプレイ、蜘蛛の巣の上での交尾──全部が新鮮で、全部が気持ちよくて、これまでのどの風俗とも違う体験だった。
危険ではあった。だが……ネフィラが最後の一線だけは守ったことも分かっている。
「ネフィラさん」
「なんですか」
「また来ます」
彼女は一瞬きょとんとし、それから──。
ほんの少しだけ、口元を緩めた。
「……お待ちしております。ただし次回も、雄喰いオプションはおすすめしますが」
「だから結構です」
「ちっ」
そんなこんなで、俺は大量の射精でふらふらになりながらも……何とか生き残ったのである。
♢ ♢ ♢
店から糸で地上に降ろしてもらったはいいが、足ががくがくする。まるで生まれたての子鹿だ。いや、子鹿のほうがまだマシに歩ける。
「おー、どうだった?」
声のしたほうを見ると、路地の壁にもたれかかってガルナが待っていた。灰色の尻尾がだらりと垂れてぱたぱたと地面を叩いている。
手には酒瓶。どこで拾ったんだろう……。
「食われるかと思いました」
俺は正直に答えた。
「食われる? アラクネは確かに雄喰いすることもある種族だけど……かなり自制が利いてるから安全だろ。 おかしいなぁ」
ガルナは酒瓶を傾けながら、首をかしげた。
「えぇ……? あれで自制利いてたんですか? すごい食われそうになりましたけど」
「マジかよ。そりゃ珍しいな」
ガルナはけらけらと笑い、俺の肩を叩いた。痛い。いま俺の身体は全身ががたがたなんだ。
「でもまあ、生きてるならいいじゃねぇか。どうだったよ、アラクネは」
「……まあ、よかったです」
俺がぼそりと言うと、ガルナはにんまりと牙を見せた。
「だろ? あたしのオススメにハズレはねぇんだよ」
言うほどオススメされたかな……?
「細けぇことはいいんだよ。で、なにされた? 糸コキ? 繭?」
「全部です」
「ははっ、やりやがったな! 何回も抜かれただろ、顔色でわかるぜ。いまのお前、生気が半分くらい抜けてるもん」
俺たちは並んで夜の風俗街を歩き始めた。ガルナは相変わらず酒瓶を片手に、俺はふらふらとおぼつかない足取りで。
「それにしてもよぉ、タクミ。何回も抜かれて平気な人間って、ある意味すげぇぜ。人間って意外と頑丈なんだな。あ、そういえばお前って召喚された勇者らしいじゃん?スキルはなに持ってんだよ?」
「【体力+1】だけです……」
「なんじゃそりゃ。ゴミすぎる」
ゴミなのは確かだが、そんなにはっきり言わなくても……。
「ガルナさんはなにかスキル持ってるんです?」
「あたし?あたしは……」
ガルナは酒瓶を片手に、指を折りながら数え始めた。
「【夜目】【嗅覚強化】【危険察知】【高速治癒】【脚力強化】【爪牙強化】、それから【追跡】と【威圧】だな」
なんかすげぇ強そうなのきた!?
「お、多くないですか?」
「そうかぁ?」
夜でも見える。匂いを追える。危険も分かる。怪我も早く治る。足も速く、武器がなくても戦える。
どう考えても俺より勇者向きだ。
「ガルナさん、普通に強いじゃないですか」
「まあ、そこらのチンピラ十人くらいなら素手でいけるな」
さらっと言いやがった。
俺は改めて、隣を歩く女を見た。
酒浸り。博打好き。無職。借金持ち。口を開けば下品なことしか言わない。
だが、長身の身体には無駄なく筋肉がついている。そういえば、俺が腕を振りほどこうとしてもびくともしなかった。
「それだけ能力があって、どうして無職なんですか?」
「そりゃお前……働きたくねぇし、セックスだけして暮らしたいからだよ」
能力をすべて台無しにする理由だった。彼女自身がゴミならスキルが有用でも仕方ない。
ガルナはけらけらと笑い、酒をあおった。
だが、俺は笑えなかった。
ガルナですら――というと失礼だが、これだけ実用的なスキルを持っている。
それなのに、異世界からわざわざ召喚された勇者である俺のスキルは……。
【体力+1】
たったそれだけ。
「……なんで勇者の俺が、こんなゴミスキルしか持ってないんだ」
思わず本音が漏れた。
「召喚された勇者って、普通はもっとすごいスキルを持ってるもんじゃないんですか?」
「ああ。昔の召喚されたやつらはすごかったらしいぞ」
ガルナが何気ない調子で答えた。
「どんなのです?」
「昔、魔王を倒した勇者は【物理無効】【魔法無効】【状態異常無効】【魔力無限回復】【死亡時即転生】とか、その他にも何十個もスキルを持ってたんだとよ」
なんやねんそれは。俺と別ゲーやってんのか?
次元が違う。役に立つとか立たないとか、そういう比較をすること自体がおこがましい。
「なんでだよ……」
俺はその場に膝をついた。
「どうして俺だけ、町の防具屋で売ってる安物の指輪みたいな効果なんだ……!」
「おい。石畳に膝つくと汚れるぞ」
「俺の心はもう汚れきってます!」
「風俗帰りの男が言うと説得力あるな」
うるせぇ。
「どうせ平和な世の中だし、戦闘に役立つスキルなんてどうでもいいだろ。もしお前が大量殺戮スキルを持ってたら多分とんでもないことになってただろうし」
「……まぁそれもそうか」
俺は立ち上がった。立ち直りも早いのも勇者の特権だということにしておこう。
通りには相変わらず、様々な種族の男たちが店を冷やかしている。看板の灯りがチカチカと瞬き、呼び込みの声があちこちから聞こえてくる。
しばらく無言で歩いたあと、ガルナが酒瓶を掲げて言った。
「じゃあ帰るかぁ。あたしの部屋でおまんこすっかぁ」
「しません」
即答だった。
「えー、なんでだよぉ。たくさん抜かれたあとでも、あたしのテクニックならまだイけるって」
「そういう問題じゃないです。俺は今日はもう帰って寝ます」
「つれねぇなぁ。あたしのクリトリス、今日は調子いいんだぜ」
「それは報告しなくていいです」
彼女は口をとがらせたが、すぐに笑い出した。尻尾がぶんぶんと機嫌よく揺れている。
「まあいいさ。どうせタクミはそのうち、あたしの部屋に来ることになるんだからな」
「……どうしてそう思うんです?」
「そりゃお前」
ガルナは立ち止まり、くるりと俺に向き直った。狼の瞳が、ピンクの街灯を受けて光る。
「この街で一番いい女は、あたしだからな」
そう言って彼女は、にいっと牙を見せて笑った。
俺はため息をついた。
「自分で言いますか、それ」
「当たり前だろ。誰も言わねぇから自分で言うんだよ」
そして背伸びをして言う。
「ま、気分じゃねぇならいいや。またなタクミ」
彼女はひらひらと手を振り、酒瓶を抱えて路地の奥へと消えていった。尻尾が最後までゆらゆらと揺れていて、なんだか彼女の機嫌のよさを表しているみたいだった。
俺は一人、夜の風俗街に取り残された。
「……」
喧騒が遠くに聞こえる。看板が瞬き、呼び込みの声がこだまする。酔っ払いの笑い声と、どこかの店から漏れる嬌声。
(この世界は、変な世界だ)
色んな種族の人と出会った。たくさん気持ちよくなって、最後は自分の無力さに打ちひしがれた。
でも。
(まあ……変だけど……楽しい世界かもな)
俺は小さく鼻を鳴らし、月明かりの下、エゼルディア邸への道を歩き出した。
背後では、夜の風俗街がまだ眠る気配もなく騒いでいる。
「百歳未満の若いエルフ、今なら指名できますよー!」
「ドワーフ娘のぷにぷにコース!年齢確認は野暮ってもんだよ!」
「冷え性のお客様、ドラゴンちゃんの抱擁はいかがですかー!」
「今夜はスライム増量中!何が増量しているかは入ってからのお楽しみ!」
呼び込みの声が通りのあちこちから飛び交い、それに酔っ払いの笑い声が重なる。
俺の勇者としての物語は、たぶんもう終わっている。
魔王を倒すことも、世界を救うこともない。
けれど。
この奇妙な異世界での生活は……まだ始まったばかりだ。
この話で第一章が完結です。次話からは第二章が始まりまス。
ここまでヨンデクレテアリガトー!♡٩( 'ω' )و