※この作品はR-18です。

【悲報】異世界風俗、嬢の平均年齢が500歳を超えている   作:フレキシブルコーギー

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2.五百二十三歳、二十三歳説

ノックのあと、聞こえてきた声は想像以上に澄んでいた。

 

「どうぞ、開いてま~す♡」

 

俺は息を整え、ドアを押し開けた。

 

部屋の中は薄暗く、間接照明が橙に揺れている。壁には無難な風景画。ベッドはやけに広い。そして、窓辺に立って微笑んでいるひとりのエルフがいた。

 

「あら」

 

彼女は俺の顔を見て、ぱちぱちと銀色の睫毛を瞬かせた。

 

「若いのねえ」

 

見た目は十代後半。小柄で、腰まである銀髪が照明を受けてさらさらと輝いている。大きな瞳は紫水晶みたいに透き通っていて、肌は陶器のように白い。深いスリットの入ったドレスからは細くて長い脚がのぞいている。

 

誰がどう見ても、美少女だ。

 

「えっと……あの、ラフィエルさん?」

 

「そうよ。よろしくね」

 

にこりと笑う。可憐そのものだ。

 

そして彼女は、ぽつりとこぼした。

 

「ああ……こんな若い男性が来るなんて、何百年ぶりかしら……」

 

「……え?」

 

「あっ」

 

彼女は口を押さえ、ぱたぱたと手を振った。

 

「ち、違うの!百日ぶり!百日ぶりって言ったのよ!」

 

いや、いま確かに「何百年」って。

 

「聞き間違いよ。この部屋ちょっと音が反響するから」

 

「反響で『百日』が『何百年』になるものなんですか」

 

「なるのよ。不思議ねえ」

 

彼女は悪びれずに言うと、つかつかと歩み寄ってきて、俺の手を取った。細くて、ひんやりと冷たい指が俺の手のひらに重なる。

 

「あらためまして。ラフィエル。よろしくね。年齢は……五百……」

 

一瞬の間。

 

「二十三歳!ピチピチのエルフなの!」

 

語尾が妙に弾んでいた。無理がある。

 

「……いま、五」

 

「二十三」

 

「えっと、五百」

 

「にじゅうさん!!!!!!」

 

即答だった。

 

目は笑っているが、まったく笑っていない。

 

「はあ……」

 

まあ、いい。俺は異世界から来た人間だ。相手が何歳だろうと、正直どうでもいい。問題は見た目とサービス、それだけである。

 

「じゃあラフィエルさん、よろしくお願いします」

 

「うん。いっぱい可愛がってあげる」

 

彼女はそう言って、俺の胸に手を当てた。

 

その瞬間だった。

 

ふわり、と。

 

花のような、それでいてなにか熟れきった果実のような、不思議な匂いが鼻をかすめた。

 

陳皮、とさっきも思ったが、もっとこう、原始的で、奥行きのある匂いだ。百貨店の化粧品売り場でもなければ、その辺の女の子の香水でもない。俺の本能にじかに訴えかけてくるような、雌の匂い。

 

思わず、すぅ……と息を吸い込んでしまった。

 

「……あら?」

 

ラフィエルがきょとんとした顔で俺を見上げる。

 

「あなた、いま私の匂い、かいだ?」

 

「え、あ、はい。すみません。なんかいい匂いだなって」

 

彼女は数秒、ぽかんと口を開けていたが、やがてくすくすと笑い始めた。

 

「変わってるのね、あなた。人間ってみんなそうなの?」

 

「いや、よくわからないですけど。俺は好きです、この匂い」

 

「ふぅん……」

 

彼女は紫色の瞳を細める。値踏みするような視線でありながら、どこか嬉しそうでもある。

 

「私の匂いを好きって言った人間、あなたが初めてよ。たいてい『加齢臭がする』って、ゴブリンやオークは逃げちゃうんだから」

 

「ゴブリンの寿命四十年ですしね」

 

「そうそう。だからそういう連中とは感性が合わないのよ」

 

彼女はふふんと鼻を鳴らし、続けた。

 

「でも、あなたは違うんだ?」

 

「俺は……まあ、異世界から来たんで、よくわからないっすね、そういうの」

 

「異世界?」

 

「勇者召喚ってやつで。でもハズレだったんでクビになって、いま無職です」

 

「ぷっ」

 

ラフィエルは吹き出した。

 

「あははは!なにそれ!召喚されて戦力外って、そんなことあるの!?」

 

「あるんですよ。スキル【体力+1】だけです」

 

「そのスキル、いまなんの役にも立ってなくない?」

 

「いまほどそれを痛感してる瞬間はないです」

 

ひとしきり笑ったあと、ラフィエルは目じりの涙をぬぐい、ゆっくりと俺を見上げてきた。

 

「……ねえ。そんな可哀想な勇者さんには、私がたっぷりご奉仕してあげる」

 

笑顔はさっきまでと変わらなかった。

 

でも、目の奥の温度が、一段階上がった気がした。

 

「あ、ちょっ――」

 

そのまま、とん、と胸を押されて、俺はベッドに倒れ込んだ。

 

見上げると、ラフィエルが俺の上に跨っている。

 

ドレスの肩ひもがするりと落ち、白い鎖骨が露わになった。

 

さっきよりもずっと強く、あの匂いが漂ってくる。

 

甘くて、ほろ苦くて、脳みその奥の奥がじんわりと熱くなるような――。

 

「あなたみたいな若い男の子、本当に久しぶりだから、張り切っちゃう」

 

彼女はそう言って、するすると器用に俺のベルトを外し、ズボンを下ろした。

 

すでに俺の股間は正直に反応している。ラフィエルはそれを見て、目を細めた。

 

「まあ、立派」

 

「どうも」

 

「じゃあ、まずはお口でご奉仕ね。若いザーメン、どんな味がするかなぁ」

 

彼女はいたずらっぽく笑い、銀髪を耳にかけた。

 

そして、顔を俺の股間に近づける。紫色の瞳が、薄闇のなかできらりと光った。

 

「いただきます」

 

最初は、ちゅっ、と。

 

軽いキスだった。先端にそっと唇が触れる。

 

「んっ……♡」

 

ラフィエルは小さく息を漏らし、それから舌を這わせ始めた。

 

れりょ……っ♡

 

ぬるりとした温かい舌が、ゆっくりと筋をなぞる。

 

「っ……」

 

思わず声が出そうになるのをこらえる。これだけで、とんでもなく気持ちいい。

 

「ふふ……もう硬くなってる」

 

彼女は笑いながら、今度は舌全体を使って根本から先端までを舐め上げた。

 

れろぉ~~……っ♡

 

「は……っ」

 

「感じてる?まだ序の口よ」

 

そして彼女は、ぱくり、と咥えた。

 

「んむっ……♡」

 

口のなかは熱くて、ぬめっていて、それでいて妙に締まりがあって――まるで彼女の舌が意思を持っているかのように、複雑に動く。

 

「んっ……ふっ、んっ……ちゅっ、んッ……♡」

 

ラフィエルは顔を上下させ始めた。

 

そのたびに、俺の背筋を快感が駆け抜ける。

 

ちゅぽっ……♡ んぽっ……♡ ちゅぽっ……♡

 

耳に届く水音が、どんどん露骨になっていく。唾液と先走りが混ざり合い、部屋中に響きそうなほど濡れた音を立てている。

 

こんなフェラチオ、受けたことがない。

 

「んぶっ……じゅるっ……じゅるるるるっ……♡」

 

彼女は時折、吸い上げるように口をすぼめる。頬がくぼみ、紫色の瞳がじっと俺を見上げてくる。

 

何百年――いや、違う、なんにせよ尋常じゃない熟練度だ。

 

「はあっ……やば……っ」

 

俺の腰が勝手に跳ねる。でもラフィエルは動じない。むしろ嬉しそうに喉の奥まで咥えこんで、ぐっと締め付けてくる。

 

「ん゛ぶっ……! んっ、んっ……ぢゅるるるっ……♡♡」

 

「くっ……!」

 

限界が近い。

 

「ラフィエルさん、俺、もう……」

 

彼女は返事の代わりに、口をぎゅっと窄めて、思い切り吸い上げた。

 

ん゛ぽんっ!♡ ぢゅうううううう~~~~~~~~っっっ♡♡♡

 

バキュームフェラだ。

 

強烈すぎる吸引に、頭のなかが真っ白になる。

 

「あ、やば、出、――っ!」

 

びゅるるるるるるるっっっ!!!!

 

俺の精液が彼女の口のなかで弾けた。一拍遅れて、二射目、三射目が追いかけるように噴き出す。

 

びゅくっ!びゅっ!びゅるるるるっ!!

 

「ん゛ん゛ん゛~~~~~~っ♡♡♡」

 

彼女は一滴もこぼさず、喉を鳴らしながら、ぐっぐっと吸い続ける。口の中のものが搾り取られる感覚に、俺の腰が何度も跳ねた。

 

「……う、そ……」

 

びくん、びくんと痙攣する俺を見下ろしながら、ラフィエルはようやく口を離した。

 

ちゅぽんっ……♡

 

唾液と精液が混ざった透明な糸が、彼女の唇と俺の先端を繋いでいる。

 

彼女はその糸を、指ですくって口のなかに戻した。

 

そして。

 

「あぁ~~~~~~……♡♡」

 

天を仰ぐように顔を上げて、恍惚のため息をついた。

 

「若い男のザーメンうめぇ~~~~……♡♡」

 

うめぇ、の言い方が妙に野太い。

 

さっきまで可憐な美少女だったのに、いまはなんだか、こう、長年やってきた職人のような迫力がある。

 

「何百年ぶりだよこれ……♡♡やっぱ若い男のザーメンは格が違う……♡♡」

 

「……ラフィエルさん」

 

「なぁに?」

 

「なにが『何百年ぶり』なんですか」

 

彼女はハッとした顔で口を押さえた。

 

「うそ。いま言った?」

 

「言いました」

 

「ならノーカンで」

 

「え?」

 

「ノーカンなの。若い男のザーメンを飲んだあとの発言は全部ノーカン。これエルフの常識だから」

 

「そんな常識初めて聞きました」

 

「だってあなた異世界人じゃない」

 

くすっと笑う顔は、やっぱり可憐で、ずるいと思った。

 

「……でね」

 

彼女はそう言って立ち上がると、するりとドレスを脱ぎ捨てた。

 

部屋の橙の明かりが、彼女の裸を照らし出す。

 

白い肌。細い腰。小ぶりな乳房。すべてが精巧な美術品のように整っている。

 

――のだが。

 

……あれ?

 

思わず、腹のあたりに目が行った。

 

彼女のウエストは細いのだが、かすかに、ほんのわずかに、たるみがあるような。

 

そして、脚の付け根にも、うっすらと肉が乗っている。太ったというほどではない。でも、「引き締まっている」とも言い切れない、微妙なライン。

 

五百……いや、二十三歳の身体つきとしては、ほんの少しだけ、贅肉があるような気がした。

 

「……なに見てるの?」

 

ラフィエルが口をとがらせる。

 

「いや、別に」

 

「いま、ちょっとお腹あたり見てなかった?」

 

「見てませんけど」

 

「嘘おっしゃい。五百歳のエルフの身体は贅肉があると思ったでしょ」

 

「五百って自分で言いましたよねいま」

 

彼女は答えず、逆に一歩、俺に近づいた。

 

肌から放たれる、あの熟れた果実のような匂いが、さらに濃くなる。

 

「若い男のザーメン、一滴残らず搾り取ってあげる……♡」

 

彼女がのし、と俺の上に覆いかぶさってくる。

 

さっきまでの可憐な笑顔は消えていた。

 

代わりにそこにあったのは、獲物を見つけた牝の笑みだった。

 

「ここからが、本番だからね」

 

俺の心臓が、ドクリと鳴った。

 

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