※この作品はR-18です。

【悲報】異世界風俗、嬢の平均年齢が500歳を超えている   作:フレキシブルコーギー

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31.勇者は見抜かれる

四つん這いで腰をくねらせるカリオペの姿に、俺の中で何かがぷつんと切れた。

 

白い尻を振り、割れ目からは蜜がとろとろと溢れ、クリトリスはぷっくりと充血して俺を待っている。

 

「おちんぽください……っ♡♡」とねだる声は、さっきまでのたどたどしい口調とは別人のように蕩けきっていた。

 

(……もういいだろ、色々と!)

 

人形に欲情するのは変態だ、とかそういう常識は捨てることにした。

 

俺は彼女の腰を抱えたまま、片手でベルトを外した。

 

下着ごとズボンを引き下ろし、硬くなったものを濡れた割れ目へ押し当てる。

 

「じゃあ、遠慮なく」

 

「き、来て……っ♡♡ 早く……っ♡♡」

 

ずぶぶぶぶっ……♡♡

 

一気に最奥まで突き入れる。

 

「ん゛ぉ゛ぉ゛~~~っ!!!♡♡♡」

 

人形の膣内はやはりただものじゃなかった。三段構えの締め付けが竿全体をぎゅうぎゅうと包み込み、無数の微細な突起がまるで何百本もの小さな舌みたいにうねうねと這い回る。

 

「い、いきなり奥まで……っ♡♡ お兄さま、遠慮なさすぎ……っ♡♡」

 

「人形なんだから大丈夫でしょ。壊れても直るって言ってたじゃないですか」

 

「そ、そうだけどぉ……っ♡♡」

 

俺は容赦なく腰を振り始めた。バックのまま、彼女の細い腰を両手でしっかり固定し、最奥を何度も何度も突き上げる。

 

ずちゅっ♡ ずちゅずちゅずちゅっ♡♡ どちゅっ♡♡

 

「あ゛っ♡♡ 激し……っ♡♡ お兄さまの、つよつよおちんぽ……っ♡♡しゅごい……♡♡♡」

 

「カリオペさんこそ、締め付け強すぎです……!人形なのに、こんなにおちんぽ咥えて……!」

 

「人形だからよ……っ♡♡」

 

ずちゅっ♡♡ ぐちゅぐちゅっ♡♡ ぱんぱんぱんっ♡♡♡

 

人形相手に容赦する理由はどこにもなかった。壊れても直る。疲れない。何時間でも抱ける。そう思うと、タガが完全に外れて、腰の動きがどんどん速くなる。

 

「あ゛っ♡♡ すご……っ♡♡ おちんぽ、すごい……っ♡♡」

 

ぐちゅぐちゅぐちゅっ!!!♡♡♡

 

「ん゛ぉ゛っ……!♡♡ そ、それ、だめ……っ♡♡ わたし、すぐイっちゃ……っ♡♡」

 

俺は彼女の腰をさらに強く掴み、ピストンを加速させた。彼女の関節が悲鳴を上げ、腕が震えている。

 

その時だった。

 

「……っ♡♡ お兄さま……っ♡♡」

 

ギギギ……。

 

「!?」

 

カリオペが不意に俺のほうに顔を向けた。首がぐるりと百八十度回転し俺を見つめる。バックなのに、見つめ合うという人間では不可能な姿勢だ。

 

「な、なんで首を回すんです……?」

 

「だ、だって……こっちのほうが、お兄さまの顔、見えるから……っ♡♡」

 

カリオペは首を回転させたまま、蕩けた声を漏らし続ける。

 

「あ゛っ……!♡♡ お兄さまの顔、見ながらすると……興奮する……っ♡♡ お兄さまも、わたしの顔、見て……っ♡♡」

 

俺の脳は混乱していた。正直言うと、怖い。

 

でも、おちんぽは目の前のドールを求めている。

 

ずぶぶぶっ……♡♡

 

「ん゛っ……!♡♡ また奥……っ♡♡ 私、こんなの久しぶり……っ♡♡」

 

「久しぶり?」

 

「最近のお客さまは……みんな小さい人形ばかり選ぶから……っ♡♡ 等身大の私、なかなか指名されなくて……っ♡♡」

 

まじかよ。みんな、あんな小さい人形を選ぶのか?

 

「ま、まぁ……棚の上のちっちゃい子たちのほうがインパクトありますからね」

 

インパクトはあるのだが……あれはちょっと上級者向けだし……。

 

「うん……っ♡♡ だから、お兄さまが来てくれて嬉しい……っ♡♡ 本物のおちんぽ、久しぶり……っ♡♡」

 

嬉しそうに言うことか、それ。でも本当に久しぶりの快楽に飢えているみたいで、俺のちんぽを離すまいと必死に絡みついてくる。

 

腰を打ちつけるたびに、結合部からぐちゅぐちゅと水音が響き、白い尻がぱんぱんと跳ねた。

 

ずちゅずちゅずちゅっ♡♡ ぱんぱんっ♡♡ ぐちゅぐちゅぐちゅっ♡♡♡

 

「あ゛っ♡♡ あ゛っ♡♡ お兄さま、すご……っ♡♡ おちんぽ、硬くて、熱くて……っ♡♡ 私のなか、いっぱいになってる……っ♡♡」

 

「カリオペさん、人形らしくなさすぎて、人形の勉強になりません……!」

 

「だ、だって……っ♡♡ 気持ちよくてっ♡♡ ん゛っ……!♡♡」

 

あんなに優雅だった人形が、いまは完全に牝の顔だ。

 

ぐちゅぐちゅぐちゅっ!!!♡♡♡ ぱんぱんぱんっ!!!♡♡♡

 

「お兄さま、もう無理……っ♡♡ 奥ばっかり、だめぇ……っ♡♡ お兄さま、ちょっと待って……っ♡♡」

 

「止めませんよ。イってください……!」

 

「え、あ、ちょっ……!♡♡」

 

腰を抱え込むように固定し、浅い刺激を捨てて奥だけを狙った。

 

ずちゅずちゅずちゅっ!!!♡♡♡ どちゅっ!!!♡♡ ぐちゅぐちゅぐちゅっ!!!♡♡♡

 

「イ、イク……っ♡♡ イクイクイク……っ♡♡♡ あ゛~~~っ!!!♡♡♡」

 

びくんびくんびくんっ!!!

 

彼女の全身が大きく跳ね、膣内がぎゅうううっと収縮した。同時に、俺の先端に熱い潮が吹きかけられる。

 

ぷしゃああああっ!!!♡♡♡

 

「また潮……!」

 

絶頂の余韻で震える膣内。三段締め付けはまったく緩まず、むしろ強くなっている。俺もそろそろ限界だった。

 

「カリオペさん……俺も、もう……」

 

「うん……っ♡♡ 出して……っ♡♡ お兄さまのザーメン、私のなかで……っ♡♡」

 

「いいんですか?」

 

「いいの……っ♡♡ 私は人形だもの……妊娠なんてしないから……っ♡♡ 遠慮なく、奥に出して……っ♡♡」

 

その言葉で、俺の理性は完全に吹き飛んだ。

 

彼女の腰をぐいと引き寄せ、最奥まで貫く。

 

「……っ、出る……!」

 

「きて……っ♡♡ いっぱい出して……っ♡♡」

 

びゅるるるるるるるっっっ!!!!!♡♡♡

 

どぴゅっ!!どぷっ!!びゅくびゅくびゅくっ!!♡♡♡

 

「~~~っ!!!♡♡♡」

 

カリオペのおまんこが精液を一滴残らず吸収しようとするみたいに蠕動を繰り返す。三段締め付けが最後の一滴まで搾り取るように収縮し、最奥の吸引口が亀頭をちゅぱちゅぱと吸い上げた。

 

びゅるっ……どくっ……どくっ……♡

 

ようやく射精が終わる。

 

「はぁ……っ、はぁ……っ」

 

俺は荒い息をつきながら、ずるりと彼女のなかから抜き出した。白濁液がとろりと溢れ、シーツにぽたぽたと染みを作る。

 

ぎ、ぎぎ……かちり。

 

カリオペはぐったりとベッドに突っ伏したまま、首をゆっくりと元の角度に戻した。

 

「……すごかった」

 

かすれた声で、彼女は言った。

 

「お兄さま……ほんとに人間……? こんなに激しいの、初めて……♡」

 

「まぁ……多分人間ですよ」

 

「多分って……なにそれ?」

 

こういう時だけ、俺は何故か疲れ知らずだ。少なくとも一発射精しただけじゃなんともない。

 

これも【体力+1】のお陰……なのだろう。どこら辺が+1されているのか、疑問だが……。

 

「あっ……」

 

そのとき、カリオペが小さく声を漏らした。

 

抜いたばかりのものが、まだ硬さを保ったまま彼女へ触れた。

 

「まだ硬いまま……♡」

 

カリオペはくすくすと笑い、ゆっくりと身体を起こした。

 

それから外れかけた腕の関節をぐいっと押し込んで直し、汗で頬に張りついた銀髪を手櫛で梳く。

 

「ねぇ、お兄さま……」

 

カリオペが顔を上げ、俺を見つめる。

 

「次はどうすればいい……?」

 

「え?」

 

「命令して♡」

 

彼女の声が蕩けた口調から、どこか真剣な響きに変わった。

 

「お客さまを喜ばせるやり方なら、知ってるの」

 

カリオペは微笑んだ。よくできた人形の笑顔だった。

 

「こう囁けば喜ぶ。こう動けば、もっと欲しがる。どんな顔をするかだって、だいたい分かるわ」

 

それから俺の目を覗き込む。

 

「だから教えて。次は、どんな体位がいい……? どんなふうに動けばいい……? それとも別のことをしてほしい……?♡」

 

俺は少しだけ考えた。

 

(命令、か……)

 

客の望みを読み取り、その通りに振る舞う。

 

きっと彼女にとっては、それが一番自然なことなのだ。

 

だけど……。

 

「命令じゃなくて」

 

俺は静かに言った。

 

「カリオペさんが、したいことをしてください」

 

カリオペの身体が止まった。彼女の目が困惑に揺れる。

 

「わたしが……したいこと……?」

 

「はい」

 

「それは命令じゃないの?」

 

「命令じゃないです。だって、お互いに好きなことをして、お互いに気持ちよくならないとつまらないでしょう?」

 

俺は苦笑したが、カリオペは笑わなかった。

 

長い沈黙があって──。

 

「それなら……」

 

カリオペの唇が、かすかに動いた。

 

「あなたに……抱きつきたい……」

 

かすれた声だった。さっきまでの蕩けた下品な喘ぎでもない。

 

接客用に作られた声ではなかった。カリオペ自身の、か細い願い。

 

「もちろん、いいですよ」

 

彼女はしばらく俺の顔を見つめていた。それから、ゆっくりと。

 

するり、と。

 

両腕が俺の背中に回された。

 

最初はおそるおそる、遠慮がちに。でも、すぐに強く、ぎゅっと。

 

「……あったかい」

 

カリオペの声が、耳元で聞こえた。

 

彼女の腕が背中にぴったりと張りつき、胸が俺の胸に密着し、腹と腹がくっついている。彼女は俺の身体に隙間なくフィットしていった。

 

「あったかい……お兄さま、あったかい……♡」

 

密着が続くほど、彼女の身体は温かくなっていった。俺の体温が伝わっているのだろうか。

 

「……ん?」

 

とくん、とくん。

 

彼女の胸の奥から、かすかな鼓動が聞こえた。

 

「これね……私の核……♡」

 

カリオペが俺の手を取り、自分の胸の谷間に導いた。左胸の下。そこに手のひらを当てると、たしかに、とくんとくんと脈打っている。

 

「人形の心臓なの……滅多に動かないんだけど……お兄さまにくっついてたら、動き出しちゃった……♡」

 

「……生きてるみたいですね」

 

「そう……いま、私、生きてるみたい……♡ 人形なのに……おかしいよね……♡」

 

彼女は俺の胸に顔を埋めたまま、小さく笑った。

 

不意に彼女が顔を上げた。

 

至近距離で俺を見つめる。睫毛が触れるくらい近い。

 

「お兄さま……♡」

 

唇が重なった。

 

ちゅっ……♡

 

さっきもキスはした。でも、さっきよりも優しくて……。

 

くちゅ……っ♡ ちゅるっ……♡ ちゅぷ……っ♡♡

 

「んむ……っ♡ ちゅっ……ん……っ♡♡」

 

──十秒。

 

──二十秒。

 

──三十秒。

 

「……っ、ん゛……っ!!」

 

俺は息が続かなくなって、思わず彼女の肩を押した。唇が離れると、ようやく酸素が肺に流れ込む。

 

「はぁ、はぁ……っ」

 

「あっ……ごめんなさい」

 

カリオペは少しだけ悲しそうに微笑んだ。

 

「人間には息継ぎが必要だったわね」

 

つい、夢中になってずっとキスをしてしまった。

 

人形は呼吸を必要としない。彼女はいつまでもキスを続けられる。でも、俺は人間だ。肺に空気が必要だ。

 

でも。

 

「もう一回しましょう」

 

俺が言うと、彼女の目がぱっと輝いた。

 

「いいの……?」

 

「もちろん。息継ぎしながらなら」

 

もう一度、唇を重ねる。

 

今度は俺が最初に舌を差し入れた。彼女は驚いたように一瞬固まり、それから嬉しそうに応えてきた。

 

ちゅるっ……♡ くちゅくちゅ……っ♡ ちゅぱっ……♡♡

 

「ん……っ♡ ちゅっ……お兄さま……♡♡」

 

息継ぎを挟みながら、なんどもキスを繰り返す。そのたびに彼女の身体がもっと温かくなっていく気がした。

 

とくん、とくん、とくん。

 

鼓動が強く、速くなっている。

 

「速くなってますね」

 

「こんな速くなったの、初めて……♡ 私、どうなっちゃうの……?」

 

初めて。

 

カリオペが初めての感覚を俺に預けている。

 

俺は彼女の核の鼓動を手のひらで感じながら、もう一度キスをした。

 

「入れて」

 

息継ぎの合間にカリオペが言った。

 

「お兄さま……また、私のなかに入って……♡」

 

俺は彼女の腰を持ち上げ、自分の膝の上に座らせ直した。対面座位だ。カリオペは両腕を俺の首に回し、両脚を腰に絡めたまま、ゆっくりと腰を下ろしてくる。

 

ずぶぶぶ……っ♡♡

 

「ん゛っ……!♡♡ 入ってきたぁ……っ♡♡」

 

彼女の膣内はさっきよりも熱く、締め付けが強かった。

 

「私が、動く……っ♡♡」

 

「はい。好きなように」

 

「うん……こうやって……っ♡♡ 上下に……っ♡♡」

 

彼女は自分の腰で、ゆっくりと上下に動き始めた。自分から俺を味わうように。

 

ぐちゅっ……っ♡♡ ずちゅ……っ♡♡ にちゅ……っ♡♡

 

「あ……っ♡♡ これ、いい……っ♡♡ 自分で動くと、気持ちいいところに、ちゃんと当たる……っ♡♡」

 

「カリオペさん、顔がとろけてますよ」

 

「お兄さまのおちんぽ、奥に当たって……っ♡♡ 私の核、どんどん速くなってる……っ♡♡」

 

ぐちゅぐちゅぐちゅっ♡♡ ずちゅずちゅっ♡♡

 

彼女の腰の動きが、だんだん激しくなっていく。さっきまでの遠慮がちな動きじゃない。自分の快楽を追い求める、本能的な動きだ。

 

「ん゛っ……!♡♡ 奥、すご……っ♡♡ お兄さま、私のなかで大きく……っ♡♡」

 

彼女は腰の動かし方を変えた。今度は上下ではなく円を描くように。ぐるりぐるりと、俺の上でゆっくりと旋回する。

 

膣内の突起がそれに合わせてうねり、ありとあらゆる角度から竿を揉みしだいてくる。

 

にちゅ……っ♡♡ ぐぽっ……♡♡ にゅるるる……っ♡♡

 

「私のなか、おまんこの隅々まで、お兄さまでいっぱい……っ♡♡」

 

「カリオペさん……なんか、さっきより動きがなめらかじゃないですか」

 

「そう……?♡♡ わたし、よく分かんない……っ♡♡ ただ、気持ちよくて……お兄さまとくっつきたくて……っ♡♡ 身体が、勝手に……っ♡♡」

 

彼女の額にうっすらと汗が浮いていた。

 

人形なのにどうして汗をかくんだろうか?

 

にゅるにゅるにゅるっ♡♡ ぐちゅっ♡♡ にちゅにちゅにちゅっ♡♡♡

 

腰の旋回が速くなる。蜜が結合部から泡立って溢れ、俺の腿を伝ってシーツに染みを作っていく。

 

腰の動きが激しくなるにつれ、股関節から小さな軋みが聞こえた。

 

「カリオペさん、脚が外れそうになってますよ……!」

 

「いいの……!♡ 外れても、いいの……!♡♡ は……っ♡♡ あ……っ♡♡ お兄さま……♡♡」

 

彼女の声が、かすれてきた。

 

「わたし、もう……っ♡♡ 自分で、なにがなんだか……っ♡♡ でも、気持ちいいの、止まらなくて……っ♡♡」

 

「止めなくていいですよ。したいように、してください」

 

「うん……っ♡♡ したいように、する……っ♡♡ お兄さまが、そう言ったから……っ♡♡」

 

彼女は両手を俺の胸に当て、体重を預けるようにして、さらに深く腰を沈めた。魔導核の鼓動が、いまや俺の胸にまで伝わってくる。

 

とくんとくんとくんとくんっ!!!♡♡

 

「ぜんぶ、溶けちゃいそう……っ♡♡ あ゛っ……!♡♡」

 

彼女の動きが最高潮に達した瞬間──。

 

びくんっ……!

 

カリオペの全身が小さく痙攣した。今までのような派手な絶頂とは違う。

 

もっと深くて、静かで、でも確実に彼女の芯を揺るがすような──。

 

「……イッた……?♡♡」

 

彼女は自分の身体に起きたことを、自分で確かめるように呟いた。

 

「わたし、いま、イッた……?♡♡ 叫んでないのに……すごく深いところが、震えてる……♡ 」

 

「そうみたいですね」

 

「これが……私のしたいこと……?♡♡ 自分で動いて、自分でイッて……誰かに命令されたんじゃなくて……っ♡♡」

 

彼女は俺の胸に顔を埋め、かすかに震えながら言った。

 

「ありがとう……お兄さま……っ♡♡ こんなの、初めて……っ♡♡」

 

俺は彼女の髪をそっと撫でた。銀色の髪はしっとりと濡れ、人形のものとは思えない温かさだった。

 

でも──まだ、終わっていない。

 

彼女の膣内はまだ俺を離さず、俺も限界が近かった。

 

「カリオペさん……俺も、そろそろ……」

 

「うん……っ♡♡ 出して……っ♡♡」

 

彼女は顔を上げ俺を見つめた。その目はずっと人間らしくて、熱を帯びていた。

 

「お兄さまのザーメン……私のなかで、出して……っ♡♡ 核につながってるエッチな場所♡♡」

 

ちょうどへその少し下あたり。そこが、いちばん熱い。

 

「出して……っ♡♡ いっぱい……っ♡♡」

 

「わかりました……!」

 

俺は彼女の腰を両手で支え、その一点へ向けて深く突き上げた。

 

ずぶっ……!!!♡♡♡

 

「ひっ……!?♡♡♡ いま、核まで響いて……っっ♡♡♡」

 

「出ます……!」

 

「きて……っ♡♡ いっしょに……っ♡♡♡」

 

どくっ、どくどくどくどくっ……!!!

 

爆発的な射精だった。声を上げることもできず、彼女の最奥で脈打つように精液が溢れ出していく。

 

「あ……っ♡♡ 熱い……っ♡♡ 核が、白くなる……っ♡♡ お兄さまので、ぜんぶ、染まってく……っ♡♡♡」

 

彼女は全身で俺を受け止めながら静かに、深く何度も小さく絶頂した。

 

どくっ……どく……っ。

 

最後の一滴まで注ぎ終えると、俺は射精の余韻に身体を預け、彼女の肩へ顎を乗せた。

 

「……お兄さま」

 

カリオペが、耳元でそっと囁いた。

 

「いま、私……すごく、生きてる……♡」

 

人形が「生きてる」と言った。

 

俺は何も答えず、彼女の背中を抱きしめ返した。

 

──これが彼女の、初めての「したいこと」だったのかな……?

 

 

 

♢   ♢   ♢

 

 

 

どれくらい時間が経っただろうか。

 

シーツには潮と精液の染みが広がり、ベッドの上はちょっとした水害みたいな有様だった。カリオペは激しい交尾で外れかけた脚の関節をはめ直しながら、満足げに息を吐いている。

 

俺はというと、天井を見上げたまま、ぐったりと呼吸を整えていた。

 

「人形の気持ち、分かった?」

 

カリオペが脚をはめ終え、首をかくんと傾げて聞いてきた。

 

「分かりませんね……」

 

「そうよね。それが、当たり前よね……」

 

彼女はあっさりと言った。ただ「そうよね」と。

 

なんだかそれが妙に可笑しくて、俺は小さく笑った。

 

そうだよな。分かるわけないよな。

 

しばらく無言。燭台の灯りがゆらゆら揺れ、部屋の隅のぬいぐるみたちが静かにこちらを見守っていた。

 

カリオペが言った。

 

「ねぇ、タクミ」

 

お兄さまではなく、タクミと呼ばれた。

 

「なんです?」

 

「実はね……私とコッペリアって姉妹なの」

 

俺の動きが、ぴたりと止まった。

 

「……姉妹?」

 

「えぇ」

 

コッペリアと姉妹?

 

あの顔が裂けて、「ニンゲン……コロス……」とか言ってくる、化け物みたいなドールと?

 

穏やかで常識的なカリオペが?

 

「姉妹と言ってもね、人間の姉妹とドールの姉妹は、少しだけ概念が違うんだけど……」

 

カリオペは自分の胸に手を当てた。

 

「私はテアトルシリーズの最初期型。コッペリアはラストナンバー。それだけよ。血が繋がってるわけじゃない。それでも……私たちは姉妹なの。同じシリーズの十三体」

 

十三体。

 

その数字が頭のなかで反響した。

 

カリオペが手を伸ばし、俺の頬へ指先を添えた。

 

(待て、姉妹……姉妹だって?)

 

その時、俺の脳裏にコッペリアの言葉が蘇った。

 

『挙句……ヤツが聖剣を一振りしたダケデ……ミンナ……コロサレタ……』

 

コッペリアは「みんな殺された」と言った。

 

「みんな」というのは。

 

もしかして。

 

「『みんな』はね」

 

カリオペの声が少しだけ温度を失った気がした。

 

「勇者に壊されたの。私とコッペリア以外、原型すら残らないくらい、粉々に」

 

全身が凍りついた。

 

喉がからからに乾く。声が出ない。指一本動かせない。

 

彼女の目が、俺を見つめている。

 

さっきまであんなに優しかった目が、いまは何かを見透かすような目に変わっていた。

 

「ネェ、タクミ」

 

カリオペは、ゆっくりと首をかしげた。

 

そして、カリオペの口元が弧を描いた。

 

「──アナタ、勇者デショ」

 

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