【悲報】異世界風俗、嬢の平均年齢が500歳を超えている 作:フレキシブルコーギー
第二章 登場人物紹介
『ボルン』
年齢: 約920歳
種族: アンデッド(スケルトン)
職業: エゼルディア家夜警
初登場: 第20話
趣味: 風俗巡り、酒、夜の雑談
スキル: 【夜目】【不眠】【重装適性】【骨格再生】【霊魂固定】【戦線維持】【一騎打ち】
最近ハマっているもの: 犬獣人に骨を舐めてもらうこと
お気に入りの性感帯: 脊椎と肋骨の内側
300年前の職業: 骸王親衛隊隊長
勇者との交戦歴: あり
コッペリアとの交戦歴: あり
聖剣の光を見た時の感想: 「綺麗だ……」
殺害予告を受けた回数: 0回
骨のメンテナンス用品: 骨磨き布、関節油、細いブラシ
黒ずんだ鉄鎧をまとい、眼窩に青白い炎を灯す二メートル近いスケルトン。外見は完全にラスダン終盤の中ボスだが、実際は物腰の穏やかな夜警で、タクミが夜に悩み事を相談できる数少ない友人でもある。風俗好きで、最近は犬獣人に骨を舐めてもらうことに凝っている。見た目に反して、殺害予告を一度も受けたことがない程度には常識人。
300年前の人魔大戦では今よりだいぶヤンチャしていたらしく、コッペリアだけでなく当時の勇者とも交戦した経験を持つ。
勇者が振るった聖剣の光を見て、恐怖より先に光を「綺麗だ」と感じた。それ以来、何百年経ってもあの光だけは忘れられず、夜空や魔法灯を眺めては、ときどき何かを探すように眼窩の燐光を細めている。
『ミレーネ』
年齢: 752歳
種族: 人魚
職業: 風俗嬢
前職: 港町の代書屋
初登場: 第22話
趣味: 恋文の添削、まだ存在するかも分からない子供の名前を考えること
スキル: 【代筆】【速記】【文体模倣】【長期記憶】【水中筆記】
プロフィール写真: 約100年前
現在との違い: タクミには分からない
前回の指名: 32年前
戦争参加: していない
約300年前の仕事: いつも通り代書屋
当時増えた依頼: 出征兵の遺書と家族宛ての手紙
代筆した遺書の数: 途中から数えるのをやめた
遺書でよく書いたこと: 「愛している」「すまなかった」「金は床下」
現在の文章の傾向: 普通だと物足りないので、殺意か恋愛を足したがる
受精確認前に考えた子供の名前: 約300個
淡い水色の長髪と濃紺の瞳を持つ、752歳の人魚。店に掲載されている写真は百年前のものだが、現在の写真を横に並べてもタクミには違いが分からなかった。さらに最後の指名は32年前。人間なら人生単位の空白期間だが、人魚基準では「ちょっと暇だった」程度らしい。
昔は港で代書屋を営み、字の書けない船乗りや商人に代わって手紙を書いていた。戦争そのものには参加していないが、戦争中は港から出征する兵士が増えたため、通常業務として大量の遺書や家族宛ての手紙を代筆していた。
毎日のように死を覚悟した人間の激情を書き続けた結果、「愛している」「すまなかった」「隠し金の場所」の三種類にはだいたい分類できるようになったらしい。
なお、遺書を書いた兵士が普通に帰ってきて「恥ずかしいから燃やしてくれ」と頼みに来ることも珍しくなく、そういう依頼まで何十年も受け続けた結果、普通の文章では刺激が足りなくなった。
現在は別れ話を恋文に変えたり、商談文へ突然愛の告白を混ぜたりする程度には文章を盛る。腕は本物なので始末が悪い。
なお、まだ受精したかも分からない卵には、すでに名前候補が約300個ある。
『イトマル』
年齢: 80歳前後
種族: アラクネ
職業: 無職に近い何か
前職: 王都治安局・文書鑑定官
初登場: 第26話
趣味: 風俗嬢から貰った手紙の収集、分類、昼酒
スキル: 【筆跡鑑定】【感情解析】【糸感応】【文書鑑識】【天井歩行】
かつての勤務評価: 非常に優秀
現在よくいる場所: ぽんぽこ亭の天井
手紙の保管方法: 自宅の壁一面に糸で吊るす
分類方法: 店・種族・年代・感情など
筆跡から分かるもの: 筆圧、震え、迷い、怒り、殺意、空腹など
娘: いた
退職理由: 本人はほとんど話さない
昼間の酒量: 聞かないほうがいい
八本脚の酔い方: 全部別方向
黒く艶のある蜘蛛の下半身に、黒髪と銀縁眼鏡という妙に知的な姿をした男性アラクネ。初対面時は真昼間から泥酔し、ぽんぽこ亭の天井から糸を伝って降りてきたため、タクミには即座に社会不適合者認定された。
昔は王都の公的機関で文書鑑定を担当していたエリートで、脅迫状、遺書、偽造文書などから書き手の心理状態を読み取る専門家だった。アラクネの糸を感覚器官として使い、筆圧やインクの滲みまで拾う精度は今も健在。
かつて一人娘がいたが、不慮の事故で亡くしている。その一件を境に職場を辞め、酒量が急激に増えた。現在、風俗嬢から貰った手紙を異常なほど大切に保存しているのも、「書かれた感情だけは、書いた人間がいなくなっても残る」という本人なりの理由があるらしい。
『夜間メイド長』
年齢: 760歳前後
種族: ゴースト
職業: エゼルディア家夜間メイド長
初登場: 第27話
趣味: 世話焼き、恋愛話、夜の屋敷の見回り
スキル: 【霊体化】【浮遊】【念動】【残留思念感知】【夜間統率】
普段の姿: 青白い人魂
人型になれるか: なれる
感情表現: 炎の揺れと明滅
部下: ゴーストメイド多数
勤務歴: 数百年単位
約300年前の仕事: 出征者の送り出し
苦手な行為: 見送り
現在もっとも頭を悩ませているもの: キリアのゴキブリの食べかす
エゼルディア家の夜勤使用人たちをまとめるゴーストのメイド長。普段は顔も手足もない青白い人魂だが、声は妙に落ち着いた世話焼きのおばさんで、部下のゴーストメイドをまとめながら深夜の屋敷を掃除している。人間形態は小さな女の子。
約300年前の人魔大戦でもすでにエゼルディア家に仕えていた。当時、兵士や使用人、屋敷に縁のある若者たちが夜明け前に戦場へ向かうことが多く、彼女は何度も彼らを見送ったため、その時の記憶は大切ではあるが、もう思い出したくない記憶でもある。
非常に世話好きかつデリカシーが若干死んでおり、若者の男女関係には遠慮なく首を突っ込む。
『コッペリア』
年齢: 不明(少なくとも300年以上)
種族: ドール族
立場: エゼルディア家所属
系列: テアトルシリーズ・ラストナンバー
初登場: 第28話
趣味: 人間観察、セリメラの話を聞くこと
スキル: 【戦闘演算】【自己修復】【対軍殲滅】【臨界駆動】【魔力感知】
製造目的: 戦闘用
姉妹: 全13体
現存している姉妹: カリオペと自分
最も嫌いな存在: 勇者
最も鮮明に残っている記憶: 聖剣の光
戦闘時の異常: 損傷率が上がるほど思考が冴える
現在もっとも理解できていない感情: 「もう一度」
セリメラからの認識: 普通の人形
人形としての演技力: 非常に高い
セリメラの尾への耐久力: 本人が思っているほど高くない
戦争のために作られたテアトルシリーズ最後の一体。美しい人形の姿をしているが、戦闘を前提として設計された完成型であり、人間を殺すことにも、自分が壊れることにも強い抵抗を持たない。現在はエゼルディア家に所属し、セリメラの前ではただの人形を演じながら、誰にも言えない話を黙って聞き続けている。本人もその役割をそれほど嫌ってはいない。
勇者という存在を激しく憎んでいる。かつて十三体いた姉妹のうち十一体は勇者の聖剣によって破壊され、コッペリア自身もその勇者と殺し合った。カリオペが今なお勇者そのものを憎みきれないのに対し、コッペリアは姉妹を壊した存在を許すことができなかった。
勇者との戦闘だけは、数百年前の記憶にもかかわらず異様なほど鮮明に残っている。身体が砕け、魔力炉が悲鳴を上げ、次の一撃で消滅するかもしれない状況で、彼女の思考だけは不思議なほど澄み切っていた。
今、彼女の一番の願いはエゼルディアの呪縛から逃れることではなく、勇者と戦って、あの時の感覚を味わいたいということである。
タクミのことは、からかうと面白い反応をしてくれるから嫌いではない。
『ドール・ファンタジアの受付嬢』
年齢: 45000歳
種族: ドール族
職業: 人形専門店『ドール・ファンタジア』受付嬢
初登場: 第29話
趣味: 人形を見ること、舞台を見ること
スキル: 【個体識別】【魂律観測】【演目管理】【舞台設営】【???】
世界に対する認識: 舞台
生きている者: 役者
死んだ者: 退場した役者
戦争: 長すぎた演目
現在の仕事: 人形を適切な場所へ案内すること
昔もやっていたこと: 人形を適切な場所へ配置すること
探しているもの: 主役
ずっと忘れられないもの: 遥か昔に見た、誰かの影
作りたいもの: ドール族自身が従いたいと思えるドール
タクミを見た時の感想: あら……どうして?
カリオペを担当につけた理由: 偶然ということになっている
人形専門店『ドール・ファンタジア』の受付嬢。接客自体は丁寧で、客の希望を聞いて適切なドールを案内する、ごく普通の受付業務をしている。
彼女は世界の出来事をしばしば演劇として捉える。国が興り、戦争が始まり、人が死に、別の時代が来る。それらはすべて舞台上で役者が入れ替わっているだけ……という、かなり長命種らしい価値観を持つ。
最近小さい人形たちの口が悪くなっているのに頭を悩ませている。
『カリオペ』
年齢: 1000歳以上
種族: ドール族
職業: 風俗嬢
系列: テアトルシリーズ・最初期型
初登場: 第30話
趣味: 会話、人間観察、抱きつくこと
スキル: 【舞踊】【会話補助】【感情学習】【命令受容】【自己修復】
姉妹: 全13体
現在残っている姉妹: 自分とコッペリア
最初に教えられたこと: 人間を喜ばせること
最初に覚えた戦闘技術: 本人はあまり思い出したくない
一番古い記憶: 誰かに「笑って」と言われたこと
勇者への感情: 憎しみだけではない
コッペリアへの認識: 妹
命令されない場合: 少し困る
自分で望んだこと: 抱きつく
関節油: 切れるまで放置しがち
テアトルシリーズ十三体のうち、かなり早い時期に作られたドール。後期型であるコッペリアとは設計思想そのものがかなり異なり、戦闘能力より会話、舞踊、表情、相手を楽しませる能力を重視して作られている。
本人も自分たちを「人間を楽しませるための存在」と説明しており、テアトルを語る際には「戦……劇場で踊ったりする」と危うく何かを言い間違えている。
現在も命令されることを自然だと思っており、タクミから「自分がしたいことをしてください」と言われた際には、本気で意味が分からず困惑した。そして長い沈黙の末、初めて自分自身の望みとして選んだのが「抱きつきたい」だった。
千年以上生きているが、関節油は異音がするまで補充しない。
『セリメラ・エゼルディア』
年齢: 思春期
種族: ハイラミア
立場: エゼルディア家次女
本人初登場: 第34話
趣味: 人形集め、人形の服を替えること、一人で考え事をすること
スキル: 【怪力】【尾撃】【熱感知】【気配遮断】
好きなもの: 人形、静かな部屋、温かいもの
苦手なもの: 大人数、予定外の来客、返事を要求される会話
一日の主な活動時間: 夜
食事: 基本的に一日一回、深夜
他人との主な連絡手段: 手紙
手紙への返信率: 低い
返信が来た場合: だいたい短い
現在もっとも気に入っている人形: ペペロンチーノ二世
ペペロンチーノ二世の購入価格: 0
ペペロンチーノ二世の特徴: 温かい、柔らかい、たまに微妙に震える
本人が知らない機能: 思考、発汗、恐怖
長い黒髪と白い肌、漆黒の鱗を持つエゼルディア家の次女。家族や使用人から嫌われているわけではなく、本人も彼らを嫌っているわけではない。ただ、人と話せば返事をしなければならず、顔を見れば表情を読まれ、沈黙すれば心配される。それら全部が面倒になった結果、人形だけが残った。
そのため本人にとって人形は玩具というより、一緒にいても疲れない相手に近い。
最近お気に入りのペペロンチーノ二世を返しにいったあと、三回ほど取りに戻る。
『セーラシェル』
年齢: 20歳
種族: ハーピー(渡りをする群れ)
職業: 風俗嬢/季節労働者
初登場: 第36話
趣味: 飛ぶこと、食べ歩き、アクセサリー集め
スキル: 【飛行】【風読み】【遠距離飛行】【方角感知】【荷重飛行】
出身地: 本人にも説明が難しい
春~夏: 王都周辺
冬: 南方
一年で移動する距離: 本人は数えていない
地図を見る能力: 高い
道案内の信用度: 低い
飛行技術: 高い
空腹への耐性: 低い
満腹状態での飛行適性: もっと低い
自称: エリートハーピー
羽根への自信: 非常に高い
褒められた場合: 露骨に飛行能力が回復する
タクミから得たもの: 飲食代、買い物代、暇つぶし
渡りをする群れに生まれ、季節ごとに南北を移動して暮らすハーピー。春から夏は王都周辺で風俗嬢として働き、冬になると南方へ渡るため、本人に出身地を聞いてもいまいち要領を得ない。
自称エリートハーピーで、自慢の羽根を褒められると目に見えて機嫌と飛行能力が回復する。一方で食欲には弱く、飛ぶ前でも平然と食べすぎるため、飛行技術より胃袋のほうが先に限界を迎えることがある。
なお、タクミからかなり奢ってもらったが、本人はだいたい「一緒に遊んだだけ」くらいの認識である。
でも、タクミがアルラウネのババァ相手に値切ったのを見て、割とガチで惚れた。
『ぷるりん/ポポロン』
年齢: 2420歳前後
種族: スライム
職業: 『スライムパラダイス』受付
源氏名: ぷるりん
本名: ポポロン
初登場: 第37話
趣味: 店内観察、同僚をからかうこと
スキル: 【分体】【群体通信】【個体識別】【兵站管理】【広域感知】
大スライム戦争での役割: 後方統括・兵站担当
当時の上官: バルグレディウス
現在の主な仕事: 客の希望に合わせてスライム嬢を割り振る
昔の主な仕事: 戦況に合わせてスライム兵を割り振る
ぷるりんとポポロンの違い: 本人には明確
タクミから見た違い: ほぼない
二千年以上生きる古参スライム。現在は『スライムパラダイス』で受付をしており、客の好みを聞くだけで適切な嬢を選び出す。大スライム戦争ではバルグレディウスの部隊で兵站と情報伝達を担当し、大量のスライム兵の所在や損耗を管理していた。昔は兵士を戦場へ、現在は風俗嬢を客室へ送り出しているので、本人の適性自体はあまり変わっていない。
二千年以上生きても『ポポロン』はかなり格好いい名前だと思っている。
『バルグレディウス』
年齢: 2800歳前後
種族: スライム
職業: 『スライムパラダイス』勤務
源氏名: ぴろりん
呼び名: グレちゃん
初登場: 第37話
スキル: 【分体】【形態変化】【群体統率】【戦況把握】【軍勢再編】【一騎打ち】
大スライム戦争での役職: 将軍
当時の部下: ポポロンほか多数
現在残っている当時の部下: 本人は答えたがらない
軍事知識: 本人曰く「なんとなく分かる」
形態の数: 本人も把握していない
人格の数: 1
本人の認識: どんな姿でも全部自分
自分の意思で表情を作らなかった期間: 1000年以上
年齢について聞いた場合: 殺されかける
千年以上前の大スライム戦争を生き残った古参スライムで、当時は多数の同族を率いる将軍だった。長く悲惨な戦争のなかで部下を失い続け、やがて悲しむより先に戦力を数え、穴を埋め、次の命令を出すようになった。癖は戦争が終わっても消えず、いつしか自分の感情に合わせて表情を浮かべることすらしなくなった。
そんな将軍だが、現在はアヘ顔を抑えるのに苦労している。