【悲報】異世界風俗、嬢の平均年齢が500歳を超えている 作:フレキシブルコーギー
「処女、ですか?」
俺の言葉が、部屋の空気を凝固させた。
コッペリアは微動だにしない。白い肌を伝った潮の名残が、いまだ腿の内側に細い筋を引いている。それが妙にエロかった。
硝子の青い瞳が、俺を見下ろしていた。
(あれ? これ……やばいか?)
一拍遅れて、俺は己の迂闊さに気づいた。
相手が誰であれ、女性に向かって真正面から「処女ですか」と尋ねる男が、この世界のどこにいる。
こいつは邪悪な殺戮人形だが、それでも一応はレディだ。ついさっきまで股間を舐め回していた相手に、追い打ちをかけるような質問をする権利が俺にあるのか。
沈黙。
長い。
三秒。五秒。十秒。
(これ、口が裂けるやつかな)
俺が静かに死を覚悟した、そのとき。
「愚かな人間ですネぇ」
「え?」
コッペリアは小さく鼻を鳴らした。
「処女かどうかナンて。そんなの、問題デスか」
「は、はぁ」
「経験の有無は、ただの事実に過ぎマセン。そこに優劣や価値判断を持ち込むのは、低俗なレッテル貼りに他なりマセン」
(思ってたより、ずっとまともな答えがきたな……)
哲学的ですらある。殺意一辺倒だったこの人形が、いきなり倫理の講義を始めるとは。
処女という単語が、彼女の中の別の回路に触れたのだろうか……。
「なんなら処女膜を破る機会ナンて、いくらでもあったんデスよ」
「え?」
「ワタシだって若い頃はイケイケでモテてましたからね。ちょっと路地を歩けば男が振り返り、戦場に入れば三方向からナンパされる。あの頃のワタシはまさに戦場のアイドル。剣を振るえば敵が死に、微笑めば敵が死にマシた」
(それはナンパじゃなくて、敵に包囲されてただけでは……)
外見だけで判断すれば、たしかに美少女の部類に入るだろう。だが、こいつの本質は残虐非道な殺戮マシーンだ。
「ただワタシは、その、エラぶ立場だったというか、誰でも彼でも股を開くようなビッチどもとは一線を画していたというか……。男に媚びるのは好きじゃなかったんデスよ。あ、別にモテなかったわけじゃないですからね? その点はハッキリさせておきマスが。カリオペのほうがモテてたトカ、人気だっタとか、そういウ事実は断ジテ存在しマセンので」
「はぁ」
声がだんだん大きくなり、早口になっている。
「そりゃ、姉のほうが胸は大きいでスシ。顔もまぁ、世間的には好まれるタイプでショウ。性格もあれです、なんていうか、にこにこしてるし。でもそれは単に、姉が誰にでも優しく接していただけであって、実力の問題ではナくて、ワタシにだって優しくしようと思えばデキたんデスよ? あの時だって、戦場で瀕死の敵が水をくれって言ってきたから、水を探す手間を省いて、頭を踏み潰してぶっ殺してやったんデス。え、優しくない? いやでも、苦しまずに死ねるじゃないデスか。それってある意味、最大の優しさだと思いマセン? ワタシは優しいんデス。そう、ワタシは優しかったからモテなかった。いやモテなかったんじゃない。優しさが裏目に出て、結果的にモテる機会を自ら遠ざけていた。だからモテなかったんじゃなくて、モテるチャンスを戦略的に放棄していた。そう、戦略デス。これハ処女じゃなくて戦略的処女。ワタシは自分の意思で選んだんデス。誰にも抱かれずに数百年。これは信念の問題で……」
(こ、こいつ……!)
俺は確信した。
(処女って指摘されて、めちゃくちゃキョドってる!)
俺の頭蓋を太ももで圧縮しようとしていた殺人人形が、たかが処女という言葉でここまで理性をかなぐり捨てて、早口オタクみたいになるとは……。
「コッペリアさん、落ち着いて!」
「落ち着いてマスケド!? アノサァ、そういウレッテル貼りって本当に嫌いなんですヨネ。なんていうか人のコト見下してる感じがシテ。人と人とは相互尊重が基本じゃないデスか。自己中オナニー野郎はモテないんデス。 あ、いや、ワタシは別にモテるために生きてるわけじゃないですケド、でもモテてた事実は曲げられないワケで、あの時あの場面でアイツが振り返ったのは事実で、たまたまアイツは敵兵でワタシに剣を向けてきただけで、恋愛的な意味で振り返ったわけじゃないかもしレマセンが、でも目は合ったんデス! たしかに合った! ぶっ殺す瞬間に! あれはもう、魂の見つめ合いと言っても過言ではナくて!」
(駄目だ! このままじゃ……!)
何がどう駄目なのかは自分でも説明できない。でも、確信だけはあった。
このままコッペリアを野放しにしたら、そのうち自分で自分を追い詰めて、最終的に俺を道連れにして爆発するかもしれない。
(俺が……止めるしかない)
俺は決意を固めた。
「コッペリアさん!」
俺は叫んだ。
そして──。
ぽろん♡
「……」
コッペリアの目の前で、俺はチンポを取り出した。
彼女は、まばたきもせずにそれを見つめている。
頬が、桜色から真紅へ、真紅からさらに見たことのない色へと変貌していく。
唇がかすかに開き、何かを言おうとして、でも言葉にならず、戦慄くだけだった。
我ながら変態だと思うけど、これはコッペリアのためなんだ。
彼女はいま、処女であることを俺に見抜かれ、致死量の羞恥心で完全に錯乱している。
さっきの支離滅裂な長広舌がその証拠だ。戦場のアイドルだの、戦略的処女だの、明らかに処理落ちしている。
(だったら俺も恥ずかしいことをすれば、彼女の恥は和らぐはず……)
「オ、オマエ……ナニ、ソレ……何、シテ……」
コッペリアの声が、かすれていた。先ほどまでの早口が嘘のように、一言一言が途切れ途切れだ。
まるでこの世に生を受けてから一度も見たことのない物体に遭遇したかのような──。
いや、実際に見たことないんだろうな、この反応は……。
だが、これは好機。
このまま一気に押し切って──処女膜を、破る!
──じゃねぇ。
(なんで俺は処女膜を破ることが主目的になってるんだ)
はたと我に返る。違う。俺の目的は処女膜とはまったく関係がない。なのに俺の脳内は処女膜で埋め尽くされている。
セローンと同じ土俵に立っているかと思うと、自分が急に気持ち悪くなってきた。
でも、しょうがない。このままじゃ収拾がつかないんだ。
「コッペリアさん!! これを見てください!!!」
俺はそのまま、覆いかぶさるようにして彼女を押し倒した。
「ぎゃーっ!!!」
ついにコッペリアの口から、悲鳴が飛び出した。
普段なら俺程度の体重、片手で跳ね返せるはずなのに、いまは両手で俺の胸を押し返すのが精一杯だ。
完全に錯乱している。
「変態!!! 近寄るナ死ね!!! 擦り付けるナ!!!」
「暴れないでください!! コッペリアさん、このままだとアナタ、頭がおかしくなって爆発して死んでしまいますよ!!」
「お前ハ何を言ってるんデスか!?」
じたばた、じたばた。
細い腕が俺の胸を叩き、膝が俺の腹を蹴り上げようとする。それでも力がまるで入っていない。やはり、羞恥で身体が言うことを聞かないのだろう。
でも、このまま物理的に押さえつけ続けるのも限界がある。
(こうなれば──)
俺の脳裏に、カリオペとの記憶がよぎった。
ドール族であっても、こうして素肌を重ねれば落ち着く。カリオペのときもそうだった。
ならば、妹であるこいつも……。
俺は、彼女を抱きしめた。
「───」
コッペリアの身体が、ぴたりと止まった。
冷たい。
ひんやりとしている。陶器を思わせる白い肌は、人間の身体より少しだけ温度が低かった。
「……」
指先から、腕から、肩から。少しずつコッペリアの身体から力が抜けていく。抵抗が溶けていく。
どれくらいそうしていただろうか。
「暖かイ」
不意に、彼女が呟いた。
「人形同士で抱き合ってモ……冷たいだけなのニ」
声は小さかった。さっきまでの錯乱も、すべて洗い流したような静けさだった。
「お前は……暖かイ……」
暖かい。
俺は暖かいのだろうか。
まぁ、人間だからな。暖かいのは当然だ。体温がある。血液が巡っている。それだけの話だろうけど……。
「コッペリアさん」
俺は彼女の耳元で、静かに言った。
「暖かいのは、たぶん俺の体温だけじゃないと思いますよ」
コッペリアの身体が、かすかに強張った。
彼女はゆっくりと、自分の胸元に視線を落とした。俺の胸と彼女の胸がぴったりとくっついている。
とくん。
とくん。
「……」
彼女の魔導核が、脈打っていた。
本人の戸惑いなどお構いなしに、規則的な脈動がとくとくと響いている。
「……ウソだ」
彼女の唇から、息が零れた。
「魔導核が、動いて……」
そこで言葉が途切れた。
「コッペリアさん?」
俺が顔を覗き込むと、彼女の瞳はしばらく虚空を漂っていたが──やがて、ゆっくりと口元が歪んだ。
「……フフ」
笑い声は静かだった。なのに口元だけは、誰かに勝ち誇るように歪んでいる。
「ザマァミロ……ダルトウェンも……テアトルのババァも……」
(な、なんだ……?)
意味不明な言葉が飛び出した。
「私は……壊れてナイ……壊れてなんか、なかったんだ……アイツの言う通り……」
(まさか処女膜の件で羞恥が臨界点を突破して、ついに壊れたか……!?)
俺の心配をよそに、コッペリアの笑いは徐々に収まっていった。
そして。
「───ッ」
ぐいっ。
突然、彼女の両腕が俺の背中に回された。
力なく床に投げ出されていた細い腕が、いまは俺の身体を抱きしめている。
「タクミ」
声のトーンが、変わった。
錯乱でも、嘲笑でも、殺意でもない。真面目な……いや、真面目すぎて逆に怖い声音だった。
「お前、私のことを愛しているんでしょう?」
……?
愛?
愛ですか。
愛ね……。
──ワンチャン、セックスできればいいなぁ。性欲を解消できればいいなぁ。ついでにこいつへの意趣返しにもなるし一石二鳥だなぁ。
そんな浅はかなことしか考えていなかった俺に、いきなり愛を持ち出されても困る。
(別にコッペリアを愛してるわけじゃないんだけど……)
でも──。
「まぁ、私みたいナ絶世の美少女ドールに、お前みたいなモブが惚れ込むのも、当然と言えば当然デスけどね」
コッペリアは自信満々にそう言って、ふふんと鼻を鳴らした。さっきまでの羞恥でぐずぐずになっていた女と同一人物とは思えない。
(これは……こっちはほぼ性欲しかないです、って正直に言う雰囲気じゃないな……)
言った瞬間、俺の生命活動が物理的に停止させられる未来しか見えない。
勇者(戦力外)は、そういう機微には聡いんだ。
だから俺は、生存を最優先した。
「もちろんです。愛してますよ。外見だけは可愛いからヤり捨……じゃなくて。外見なんて関係なく、内面も、全部ひっくるめて魅力的ですから」
外見はともかく、こいつの内面が邪悪な存在であることは間違いないので、いまのは完璧な嘘八百だ。
でもそう言うしかないだろう、雰囲気的に。
「フーン……ソッカー。ナルホドなるほど」
コッペリアは満足げに頬をほんのり赤らめ、こくこくと頷いた。どうやら今の回答がお気に召したらしい。
よかった。こいつに嘘発見器の機能がなくて。
「マァ? 本来なら、お前みたいな地味でパッとしない男は、貢がせるだけ貢がせてポイしてゴミ捨て場に廃棄するところなんデスけど……」
(え? ひどくない? 思考回路が普通に悪徳キャバ嬢のそれじゃない? )
「でも、そんなに私のことが好きで好きでたまらないって言うなら……特別に、チャンスをあげてもいいカナァ、って」
「チャンス?」
「要するに。魔導核をもっと暖かくしろ、ってコトです」
魔導核を、もっと暖かく。
それはつまり。
(もっとエッチなことをしていいって……そういうコト!?)
カリオペのときは互いにエッチに盛り上がるほど、魔導核の鼓動がどんどん速くなっていった。
理屈はよくわからないが、ドール族にとって性的興奮と魔導核の脈動は連動しているらしい。
(よし。許可は得た!)
もう食い殺される心配はない。
この流れなら、むしろ──もっと過激に出来る!
「タダシ」
コッペリアが人差し指をぴんと立てた。
「もっと優しく、私をイタワるのが前提です。あと、アンマリえっちなことは禁止で──」
「コッペリアさん!」
「!?」
俺は彼女の顎に手を添え、そのまま──唇を重ねる。
そして、舌を入れた。
「んん~~~~っ!?!?」
コッペリアの肩がびくんと跳ね、瞳がこれ以上ないほど見開かれる。口のなかは無味無臭かと思いきや、ほんのりと砂糖菓子のような甘さが広がった。
俺は唇を離さなかった。
「んむっ……! んん……っ!」
コッペリアが何か抗議の声を上げているが、舌でそれを塞ぐ。口内を這い回り、上顎をなぞり、彼女の舌を絡め取る。
さっきまであれだけ喋り倒していた口が、いまは俺の舌に好き放題されている。
同時に、右手を彼女の胸元へ這わせ、人差し指と親指で乳首を摘まむ。
こりっ♡
「んぅっ!?♡」
コッペリアの腰が、びくんと跳ねた。口を塞がれたままの声が、鼻に抜けて甘く響く。
こりこりこりっ♡
「んっ……! ふっ……んん~~っ……♡」
指先で転がすたびに、彼女の身体が小刻みに震える。太ももがすり合わされ、つま先がぴんと伸びる。
乳首を弄るだけでこの反応……やはり経験値ゼロは伊達じゃない。
左手で彼女の後頭部を支え、さらに深く口づけながら、右手は乳首を攻め続ける。親指の腹で押し潰し、爪の先で軽く引っ掻き、時折くるくると円を描く。
「んむっ……♡ ん……っ、ふぁ……っ♡」
コッペリアは、もう押し返してこなかった。背中に回された指だけが力を増した。
(そろそろ──)
俺は乳首を摘まんだ指に、ほんの少しだけ力を込めた。
くりっ♡♡
「んんん~~~っっっ!!!♡♡♡」
全身がしなった。太ももが痙攣し、口のなかで彼女の舌が震える。背中が浮き、頭がのけぞり、金髪が床にばさりと散った。
キスで塞がれたまま──コッペリアは、盛大にイった。
唇を離す。銀の糸が、俺の唇と彼女の唇をまだ繋いでいた。
「……はっ……はっ……♡」
コッペリアは唇を半開きにしたまま、ぼんやりと俺を見上げている。そこはかとなく文句を言いたげな表情だ。
でも──。
目はすっかりとろんとしていて、瞳の焦点はどこか遠い。
たかだか乳首とキスでここまで蕩けるとは。
「可愛いですよ」
俺は素直な感想を口にした。
外見だけは可愛い。これは嘘じゃない。事実だ。
(カリオペさんは外見も内面も可愛いけど、いまはその話はしないでおこう)
さっき「カリオペのほうがエロい」と口にしたら頭蓋を圧縮されかけたからな。俺は同じ過ちを繰り返さない男なんだ。
魔導核をなぜ温めたいのかは、正直よくわからない。でも、本人が望んでいるなら協力しない理由もない。
「コッペリアさん、そろそろ……」
俺は立ち上がり、自分の下半身を示した。
限界だった。
痛いくらいに張り詰めたちんぽが主張している。
コッペリアは、一瞬だけ固まった。
視線が明後日の方向へ逃げる。唇の端がもごもごと動いて、何かを言いかけて、やめた。
そして彼女は、両脚を開いた。
つるりと無毛の割れ目が、露わになる。さっき潮を吹いたばかりのそこはまだしっとりと濡れていて、内側の淡い珊瑚色が、かすかにひくついているのが見えた。
(これは……入れていいってことだよな? 処女膜を破っていいってことだよな?)
俺は彼女の両膝のあいだに身体を滑り込ませ、正常位の体勢になった。コッペリアは俺の肩に手を置き、顔を横に向けている。わざと視線を合わせないようにしているのが丸わかりだ。
「じゃあ……いきますよ」
「……」
返事はない。代わりに、俺の肩を掴む指に力がこもった。
(痛くしたら殺す──と、顔に書いてあるな)
眉は寄り、唇は噛みしめられ、目尻にはうっすら涙が浮かんでいる。それでも、脚を閉じるそぶりは微塵もなかった。
俺は腰を、ほんの少しだけ進めた。
亀頭の先端が、割れ目の入り口に触れる。散々舐め回したそこは、まだぬるぬると濡れていて、熱を帯びている。
ゆっくりと、押し込む。
ぬぷっ……
「っ……!」
最初の抵抗は、すぐに訪れた。亀頭が入り口をくぐったところで、何か薄い膜が行く手を遮る。
俺は彼女の腰を両手でしっかりと掴み、息を整えた。
にゅぷっ……♡
処女膜を押し広げていく。膜が伸び、裂け、亀頭がその向こう側へと沈み込んでいく。
今まで誰も通ったことのない道を、俺のちんぽが拓いていた。
「~~っ……!!!」
コッペリアの背中が床から浮き上がる。肩を掴む指が、これまでにない力で俺の肌に食い込んだ。
「イ……痛……ッ……!!」
ぎり、と奥歯を噛みしめる音が聞こえた。硝子の瞳が閉じられ、睫毛のあいだから雫が一粒、こぼれ落ちる。
(泣いてる……)
戦闘人形が、殺戮マシーンが、処女膜ひとつで涙を流している。それを申し訳なく思う気持ちと──正直、興奮している自分がいる。
「痛くしないッテ言ったのニ……! 殺シテ……ヤル……ッ……絶対に……殺ス……!」
え、痛くしないなんて言ったっけ……?
「急に物騒なこと言わないでください……! まだ半分ですから!」
「まダ半分!?!?」
コッペリアの目ががばっと見開かれた。
「いや、まだ半分って言うか……半分も入ってないかも……」
「お前槍デモ持ってるんデスか!? こんなに入ってるのにまだ半分!? ドコまで続いてるんデス! 化け物カ!?」
「俺に聞かれても……!」
しかしどうする。このままだと本当に殺される。コッペリアの指が俺の肩に食い込んでいる。肩から先を引き千切られそうだ。
そうだ。
少しずつ進めるより……。
(いっそのこと……!)
「や、ヤッパ今日はここまでデス! 練習はまた今度! ハイ! 終了! 撤退! 解散──」
俺は腰を、一気に突き込んだ。
ずにゅううううっ!!!♡♡♡
「んお゛ッッッ!!!?♡♡♡♡」
俺のちんぽは一気に最奥まで到達し、何か硬い壁のようなものに亀頭をぶつけていた。
コッペリアの身体が、電撃を浴びたみたいに跳ね上がった。口だけがぱくぱくと開閉しているのに、声が出ていない。
「コッペリアさん! 全部入りましたよ! ……あれ?」
返事がない。
おかしい。
俺は彼女の顔を覗き込んだ。
「……」
気を失ってる……?
いや、違う。
目は開いている。でも、硝子の青い瞳はどこか遠くを、いや、どこも見ていない。口元はかすかに開き、だらしなく緩んでいる。
(……気持ちよさそう、だよな……?)
苦痛に歪んでいるようには見えない。むしろ、全身の力が抜けきって、なにかに身を委ねているような、そんな表情だった。
(まぁいいや。安全なら……)
気絶しているわけじゃない。なのに、意識だけがどこか別の場所へ飛んでしまったみたいだった。
「コッペリアさん……動きますよ」
俺は彼女の腰を掴み直し、ゆっくりと腰を引き始めた。
ぬぽっ……ぬちゃっ……♡
処女膜を失ったばかりのおまんこは、驚くほど狭くて、それでいてぬるぬると滑らかだった。散々潮を吹いていたおかげかもしれない。
ぱんっ、ぱんっ……♡
動きを少しずつ速めていく。身体は動かないまま、金髪だけが揺れ、硝子の瞳は虚空を見つめている。
(本物の人形みたいだな……)
いつものコッペリアは隙あらば俺を噛み殺そうとしてくるから、こんなに大人しくしてるのは新鮮だ。
ぱんっぱんっぱんっ!♡♡
「……ん」
かすかな声が、彼女の唇から零れた。
「ン……アっ……♡」
まだ意識はこちらに戻ってきていないようだが、声が徐々に大きくなる。膣内がひくひくと痙攣し、俺のちんぽを締めつけてくる。
「アァ……♡ ン……ッ……♡♡」
人形の口から、メスの声が漏れ始めた。
いつもの「殺ス」「死ね」は、もう聞こえない。皮肉も悪態も、どこかへ消えていた。
俺は腰の動きを止めず、彼女の顔をじっと見つめた。
硝子の瞳が、俺のほうを向いた。
「コッペリアさん……?」
彼女は俺を見ていた。
でも、様子がおかしい。
瞳は確かに俺のほうを向いている。なのに焦点が合っていない。俺を見ているのに、俺を見ていない。
硝子が別の誰かを……遠い過去の何かを──映し出しているかのように。
「アっ……♡ ン……♡♡」
それなのに、喘ぎ声は止まらない。俺の動きに合わせて、身体は律儀に跳ね、膣は正直に締まる。
(なんなんだ……これ……?)
快楽に溺れているのか、それともまったく別の場所をさまよっているのか。
そのときだった。
不意に。
俺の首に、手が伸びた。
「!?」
コッペリアの指が、俺の首にかかった。
「殺しテやる」
コッペリアは、俺を見ながら笑った。
「殺してやるぞ、勇者──」