ドットアビスを1ミリも知らない転生者さんヒロインをうっかり寝取ってしまう 作:国語が苦手なオオムラ
前衛がクレハさんしかいなかった日、僕はフロントにサポートで入った。
クレハさんは鬼族だからとても頑丈で、尚且つ剣技を修めているので単独でも前衛が務まる。が、いやらしい戦い方ができない人なので僕はそういう方面で支援していた。
「クレハさん、後衛FC来ます!」
「はい!」
僕達は左右に割れ、開いた門に殺到するように魔法が、矢が、銃弾が間を抜けていく。殲滅が完了する。
「おかわり来ますよ!」
「はい!」
新しい群れに対し、息ぴったりに分担する。
僕達はかなり仲が良い。実はアイコンタクトでもある程度疎通ができるのだ。
はじめて会った時、僕は彼女が大嫌いだったのに。
クレハさんはある日とつぜん前線基地に合流した、比較的新入りだ。にもかかわらず、司令官の許嫁を自称しだしたのだ。
おうおう、ポッと出の小娘が司令官の嫁だあ?ふざけんじゃねーぞアリシアさんにナシ通せよオラァ!
ってな感じで僕は娼館で彼女を指名して絡んだ。直前に司令官から『最初の客に強引にされて心に傷を負ったから優しく抱いてやってほしい』と頼まれていたのも拍車をかける。司令官に慰めエッチをしてもらったくせに、まだ甘えてやがんのかと僕はイラついていた。
そして禁断のサバト、司令官のしゅきなところ山手線ゲームを開催したのである。
結果は引き分け、時間切れ。閉店時間になり、僕たちは呆れたルディアさんに個室に放り込まれ、酔いと疲れで朦朧としながらなんとなくクレハさんを抱いた。うろ覚えだが、優しくできたと思う。それ以来仲良しである。
昼休憩。僕はサポートで入るポジションの子にお弁当を作ってくる。なんかいつの間にかできた習慣で、僕と同じポジションになった子達が微妙にそわそわするのだ。大したものじゃないんだが。
「今日は3色そぼろ丼です」
「これはっ!」
ホウライ郷土料理。平たく言うと和食だ。
大穴攻略の異文化交流でスシや天ぷらといったメジャーなものはあちこちで出るようになったが、この手のおばあちゃんの味やソウルフード的なものはまだない。ゆえにホウライ出身者のヒナギさんやアヤメさんによく刺さるのだ。あとヒマリちゃんにも刺さる。
ヒマリちゃんといえば、あれから2回指名して学生カップルえっちしたけど、なんか日に日に演技力が上がってほんとに後輩彼女みたいな錯覚に陥ることがままある。司令官ともお客さんともいっぱいエッチして床技はすでに学生のそれじゃないんだが。
子供みたいにニコニコしながらスプーンでそぼろ丼を食べるクレハさんに熱い緑茶を渡す。
上機嫌に見えて、どこか陰りがある。なまじ耐久力があるせいか、嫌なことも我慢してしまう子だ。楽しく働いてエッチして幸せになってほしい。
「クレハさん、悩み事あります?」
愚痴なら聞くぜ?解決はたぶん司令官になるが、僕も一応娼館のバイトリーダーに昇格したんだ。おちんぎんも増えたし司令官が忙しいときの代打新人研修もできる。発言力や権限もちょっとある、エミリーさんと同じ役職だ。オープニングスタッフだからね、大した貢献なくても出世できるんだ。くくっ、このまま行けば老後は安泰よ。
「わかりますか……実は……」
──最初の、乱暴なお客様のあと、旦那様とあなた様のおかげでまたお仕事ができるようになりました。その節はどうも。いえ、本当に感謝しております。いえこちらこそ。
……ですが、その後も度々、強引なお客様が来るのです。最初の方ではなく、別の方。それも、ひとりやふたりではなく。
旦那様より、嫌な事はしなくていいと、叩き出してもいいと許可を頂いておりますが、さすがに毎度毎度拒否していてはお店に、ひいては旦那様にご迷惑をお掛けしてしまいます。
私は頑丈ですから、乱暴なのは平気なんです。ただ……酷いことを言われて、言わされて。それでも気持ち良くなってしまうのが、とても嫌なんです。
「どんなこと言わされるんです?」
「……お客様のおちんぽ好き、とか、浮気エッチ気持ちいい、旦那様より良い……などです」
正直分からなくもない。クレハさんは和装の美人で、体つきもえっちだ。顔立ちは優しげで僕すら認める司令官しゅき勢。つまり性格もいい。
淡々とお客さんに言わされた台詞を報告しているだけだが、ちょっとムラムラしてしまう。なんか虐めたくなるんだよな。
「それで、クレハさんはお客さんのちんぽで気持ち良くイかされて、お客さんに靡くの?司令官より好きになる?」
「ありえません!……あ」
ビキッ!
握力で湯呑みにヒビが入る。なんか申し訳なさそうにするけど、それ宿舎から引っ越しする時隣のおじいちゃんからタダで貰ったやつだから気にしなくていいよ。
そりゃそうだ。気持ちいいだけなら別に人でなくてもいい。良くも悪くも、いつだって心を変えるのは心だけだ。
ならこれは、あり得ない仮定の話で、僕の分野だ。
「クレハさん。次お店行くとき、指名するから僕と浮気プレイしよう」
「えっ!?」
「どうせ本気で浮気しないんだから、そういうプレイとして割りきって楽しんじゃえばいいんだ」
潜入娼婦プレイのウィステリアさんみたく、はじめからそういうキャラになりきってしまえるよう、僕がなりきりの良さを教え込む。それまではクレハさんが傷つかないように一旦ストップさせよう。
次の休みまで、僕の権限でクレハさんに寝取りプレイ仕掛ける客は行為中だろうが排除して貰う。最初に断ってるんだから当然出禁案件だ。ルディアさんは怖いぞ。僕はこれまで、出禁喰らった客をその後基地内で見たことはないんだ。
休みの日、僕は開店一番でお店に入りクレハさんをオプション全盛りで指名した。
大抵の場合オプション使い切る事はないけど、こうすると女の子のお給料が増えて好感度があがると信じてる。司令官はなんかリボン付いた可愛い箱を140個とか渡してるけど、僕は現ナマでいく。センスないからね。
クレハさんと軽いジャブの応酬のように司令官しゅきポイントを語り合い、ご飯食べてお酒飲んで打ち合わせ。気心が知れているから話が早い。だいたいいつも付き合いの長い友達同士プレイしてるし。
本日の設定は以下だ。
大穴の攻略が終わり、半年が過ぎた。司令官とクレハさんは無事結婚して幸せ絶頂新婚さん。優秀な仲間たちはそれぞれの分野で活躍し、ヒマリちゃんをはじめとするルクスノヴァ勢は無事元の世界に帰還した。
けれど能力が半端な僕は職にあぶれ、落ちぶれていく。娼館にも通えず満足にごはんも食べられず。なまじいい時代があっただけに仲間に会わせる顔もない。
そんな時、司令官がペルディオン首都に出張する話を聞いた僕は、クレハさんがひとり留守番をする邸宅を訪れる。戦友以上恋人未満、くらい仲のよかった僕らだ。恥を忍んでカネの無心をしてもいいだろう。
だが結婚して幸せいっぱいで綺麗になったクレハさんを見てちんぽがイライラする。八つ当たりのように襲いかかる僕。友達の僕に強く拒否できず、クレハさんは流されてエッチしてしまうのだった……。
言ってて割とリアルな想像できつい。もっとみんなと仲良くならないと。シェリルさんとかに衛兵の仕事回して貰いたい。隠れ巨乳の不真面目上司、いいと思います。
ルールは4つ。
キス禁止。ツノおさわり禁止。中出しも禁止。『おしまい』と言ったら終わり。
ベロキス中出し交尾大好きな僕だけど、クレハさんの場合は仕方ないと思ってる。他で自由にさせてくれる子が居るからどうしてもって時はそっちで。
娼館2階の一番広い個室。ベッドとシャワーだけじゃなく、ソファーにテーブル、簡易キッチンまである。ここは主にニナさんが使う、ご奉仕メイドプレイ部屋だ。僕も何度媚薬入りハーブティーを盛られたか。この部屋来ると反射でなんか身体が熱くなる。僕調教されてる?
息を吸う。吐く。
顔を上げた。僕は未来の僕になる。この世のすべてに絶望し、静かに壊れる狂人だ。
来た道に廊下はすでになく、こぢんまりとした、綺麗な邸宅。その戸をゆっくりと叩いた。
「あら、……ご無沙汰しております」
少しこわばった彼女に招かれ、部屋に入る。
ごはん食べました?どうぞお召しになっていってください。
キッチンに向かう彼女を、やつれて無精ひげの生えた僕は暗い目で見つめる。一緒に戦った仲間、何度も抱いた身体。なぜこんなに差があるのか。
「その後、どうですか?楽しくやれてますか?」
「ええ、旦那様も優しくて、毎日が幸せです♪」
「そろそろ赤ちゃんもできますかね」
「……はいっ!まだ、忙しくてあまり時間は取れませんが、近いうちに必ず!」
そうですか。それはいい。
つとめて明るい声を演じて、世間話をする。クレハさんは心から幸せそうに日々を報告する。固さが取れていく。幸せに包まれて、警戒がほどけていく。
「あっ!えっ?」
背後から忍び寄り、抱きすくめる。着物の脇の下に穴があるのを知っていて、そこから手を入れて生のおっぱいを無遠慮に揉みしだいた。
困惑するクレハに、手早く勃起ちんぽを露出させた僕は彼女の股布にソレを擦りつける。昔みたいにじっくり前戯する余裕がない。乳首をつねりあげ、獣じみた息を耳に吹き込む。
「やめ、やめて、くださ……あっ!」
「なあ、昔みたいに、ヤらせろよ」
「だめ……わたし、結婚、して、お店はもうっ」
「幸せなんだろ?友達なんだから、少しわけてくれよ」
勝手知ったるなんとやら。クレハの気持ちいいところをたくさん知っている。嫌がっていても、すぐに準備が整う。司令官が、僕が、お客さんたちが開発した彼女の体は、誰とでもすぐに気持ち良くなる。
「あ、あっ、あっ!……はあぁん♡」
「どうだ?ひさびさの僕のちんぽは、気持ちいいだろ?」
「い、いやぁ……っ!」
イヤもダメも、僕を止める言葉じゃない。彼女は僕のこみかみに拳銃を突きつけていて、いつでも撃てる。でも撃たない。だからやめる道理はない。
「あぁクレハ、クレハの新婚おまんこ気持ちいいぜ」
「や、やだっ……そんな奥、つよく、しないでぇ♡」
「イイんだろ?浮気セックス気持ちいいって言えよ」
「あ、あっ!あっ♡あっ♡ふああん♡」
どちゅっどちゅっ
びしょぬれのおまんこに思いっきり叩きつける。おっぱいを強く握る。壊すくらいやってもクレハは壊れない。
「き……きもち、いい♡あなた様の、浮気おちんぽ♡硬くて熱くて、すごいぃ♡」
「は、はは!出すぞ!中に出してやる!」
「あっ♡やっ♡待って、それは、ダメぇっ♡」
たったの四文字。おしまいと言えば僕は止まる。言えないなら、そういうことだ。
「種付けしてやる!孕め!僕の子、孕め!」
「だめ♡だ、や、いくっ、イっちゃう♡」
「出る!浮気まんこに……出す!」
「ああああ~~ッッ♡♡」
「……っ!」
クレハが絶頂して、ギリギリで引き抜く。ノーハンドでぶちまけられた白濁が彼女の尻を染めていく。いっぱい出る。気持ちいい。
「あっ♡……あっ♡……ぁ、そと♡……っ♡」
「……っはー。やば、かった」
余韻でビクビクしてるクレハの肩に額を乗せる。立ってるのつらいからおなかに手を回してくっつく。まだ萎えないちんぽが尻に掛かった精子を塗り広げる。しばらくそのまま、落ち着くのを待った。
あ゛あ゛あ゛あ゛~~
シャワーの水音にかぶせるように声を出す。レイプシチュはしんどいんだ。狂気に片足つっこむからSAN値が削られる。
まだ頭がぼーっとする。お話しも打ち合わせも早かったから、たぶん時間が余ってるんだ。頭の片隅、暗がりに、クレハを破滅させようと目論む悪い僕がかすかに残ってる気がする。
ヤろうと思えばまだまだできる。疲れてもいない。だけど今日はもうまったり司令官トークしながらイチャイチャした方が良さそうだ。
ドアが開く。立ちバックで使ってないからシーツは綺麗なままで、その大きなベッドの端っこ、バスタオル姿のクレハさんが僕の隣に座った。石鹸の香り、拭き残した水滴、身体の熱。
「すごく……気持ちよかった、です」
「うん」
「中に出すって言われた時、怖かったけど……興奮しました」
「うん」
「孕めって言われて……おかしくなりそうでした」
でも、全部演技だ。クレハさんは浮気しないし、他の男で孕まない。時間になったら全て元通り。なりきりのごっこ遊びだ。
「気持ち良くなっても……興奮しても、いいんでしょうか?」
「少なくとも司令官は気にしませんね」
僕も気にしない。いっぱい感じてくれた方がみんな幸せ。
「旦那様とも浮気エッチしたら……どうなるのでしょう」
「それヤったら僕やお客さんじゃ感じなくなっちゃいますよ」
「ふふふ。まあ、無理ですね。旦那様と結婚しているのに、旦那様が浮気エッチなんて矛盾しちゃいます」
「……クレハさんさぁー」
「あっ♡……もう!」
固いのは乳首だけにしとけよって摘まんだ。時間内だし怒られないかなって思ったけど睨まれた。
前提なんて変えればいいんだ。物語が気に入らないなら、自分で作ってしまえばいい。
僕たちはその場の勢いで再度打ち合わせをした。
以下が設定だ。
クレハさんは鬼ヶ島への支援を盾にホウライのクソ貴族の僕と政略結婚をさせられた。結婚初夜でモノ扱いされ独りよがりなセックスで傷物にされた彼女を司令官が攫いにくる。ルールはさっきと同じ。
この時点で、僕たちは失敗していた。僕はうっすら前の設定が残っていたし、クレハさんは後の司令官とのエッチばっかり気にして足元が疎かだ。設定を雑にするとイレギュラーが起こる。キャラは勝手に歩き出し、シナリオは破綻する。その事を、僕は思い知ることになる。
新婚初夜。僕は冷酷に見えるよう意識して、身体を少しでも隠そうとするバスタオル1枚のクレハさんを見下ろす。キャラモデルは鬼畜眼鏡だ。眼鏡ないけど。
息を吸って、吐いた。
「……ふむ」
「っ!」
自分の新しい道具を確かめるように、無感情に上から下まで眺める。
「その邪魔なものを取れ」
「……」
少しのためらい。無言で圧を掛ける。立場を実感させてやる。
とさり。水気を含んだタオルが若干の重さを持って床に落ちた。いっそ芸術的とも言える均整の取れた美麗な裸体が晒される。湯か汗か、赤みを帯びる肢体を流れる水が、彩りを与えていた。
「いいだろう」
使ってもいい。及第点。そんなニュアンスで肩を押し、ベッドに仰向けに寝かせた。重力を受けてなお、存在感を示すおっぱいが浅い呼吸とともに震えていた。
それを無遠慮に掴み、先端に舌を這わせる。
「ん……ん、んっ、ぁっ」
抑えられた小さな喘ぎ。嫌がっていても感じてしまう快楽に弱い身体。固くなった乳首に歯を当て、強く吸い上げた。
「あ、あっ、あっ、や、ああっ♡」
頭を抱き寄せられた。しなやかな指が髪を握り締める。彼女の太ももを撫で、おまんこに指先を乗せた。そこはすでに熱く湿り、舌を押し込んで掘るように深く乳首を転がしてやると、新たな愛液がどぷりと溢れ出してきた。
「あ……」
何も言わず腕を撥ね退けた。ちんぽを出し、ぐちゅぐちゅのまんこに擦る。潤滑油代わりに愛液を馴染ませると、無言のまま挿入する。
「ふぅっ……ん、ん、あっ、あぁっ」
独りよがりなセックスを意識して、最初から激しめに抜き差しする。この女で一発ヌいてやる。そんなイメージだ。
「あっ!はっ!そんな、いきなり、激しく、されたらぁ♡」
だがクレハは乱暴なセックスでも感じるようになっていた。最初の客から何人も経験している。そういう風に開発されてきたのかもしれない。
だからといって責めを緩めるキャラでもない。
「い、イってしまいます!だめ♡だめぇっ♡あああっっ♡」
絡む。うねる。引き込むように収縮する。イキまんこ気持ちいい。けどまだ早すぎる。射精にはほど遠い。だから、より激しく犯す。
「待って!わたし!イった♡イキましたっからぁっ♡」
「だめっ♡またイっちゃう♡いく、いくぅぅっ♡」
「や、もうっ♡ずっとイってるのぉ♡だめ、またきちゃう♡」
これまでクレハをこんなに責めたてた事は無かった。嫌われるのがイヤで、イったら落ち着くまで待ったし、対話多めのまったり友達っクスしてた。
けど今目の前で、僕の下で涙を流し、だらしなく口を開けて糸の引く舌を覗かせて乱れる彼女は。
「かわいい」
「ふぇっ?」
「……今のなし!」
「ああっ♡は、ああああぁん♡」
ホンネが漏れ出てしまった。鬼畜眼鏡にあるまじき言動。
けど、これが呼び水になったようにキャラが僕の手を離れて暴走しだした。
「クレハ!クレハ!」
「あ、だっ、んんんんっ♡」
唇に吸い付いた。力の無い舌を挟んで引きずり出し、吸い上げる。舌を絡め、口の中で溜めたツバを送り込む。
「んん♡ちゅぷ♡は、んちゅ♡ん、こく♡こく♡」
一瞬だけ抵抗したクレハはすぐに大人しくなり、嬉しそうに喉を鳴らして飲み込む。
シーツを握りしめる右手を引き剥がし、指を絡めて握る。空いた手はツノごと乱れた髪を優しく撫ぜた。
「ひうぅぅぅ♡それ♡だめぇぇぇ♡」
そういえば以前にもこうやって触ったっけ。こんなあからさまな弱点ノーガードで晒して鬼族アホなのかなと、まるで他人事のように思う。実際、思考は冷えていても体が言うことを聞かないからできる事もないし。
「クレハは、
「……っ♡あ、あ、あああっっ♡」
「誰にも渡さない!俺が!ずっと!」
「ん♡ふあ♡んんうぅっ♡」
モノ扱いとは言ったけど、こんなの鬼畜眼鏡じゃない。これもう執着ヤンデレ眼鏡だ。眼鏡ないけど。
キスして、離れるたびに独占欲を出していく。クレハもなんだか嬉しそうにしている。こみ上げてくる。せめて中出しは、とどうにかちんぽを抜こうと試みた。
「あん♡あっ♡いや♡
クレハの両脚が僕の腰を抱き込んだ。抜こうとしても、僕より強い力で戻される。
ばちゅん!ばちゅん!
ギリギリまで抜いて、子宮を打ち付ける深いストローク。背筋がゾクゾクする。限界まで引き絞った弓を放つように、彼女の一番奥に精液が放たれる。
「ああっ♡ああっ♡でてっ♡たくさん♡」
「はっ……ぐっ、クレ、ハ」
「あぁ♡まだ、あっ♡おまんこ、しあわせ♡旦那様ぁ♡」
出し切って。繋がったまま長い時間そのままでいた。やがてクレハは疲れたのか目を閉じて寝息を立て始めた。
禁止事項を全部破ったある意味独りよがりなセックスで、クレハはこれまで見たこともない満たされた顔を僕にみせた。
今日は後衛参戦だ。
お弁当は、シャノンさんにエルドラーナのソウルフード、クロエさんにキャラ弁を用意したのだが……。
「ああ!こんな、尊すぎて食べられません!」
喜ぶかなとソフィアさんのキャラ弁作ったら食べてくれねーの。
クロエさんは騎士活……ソフィアさんの追っかけしてる支援型後衛だ。娼婦の給金もそっちに貢ぎまくってて、僕がオプション盛っても間接的にソフィアさんとグッズ商人の懐に入れてしまう、狂信者だ。まぁだからといって盛るのはやめないが。
「食べないと腐るぞ、勿体ない」
「あっ、あああっ!ソフィアさぁぁん!」
ヨダレ垂らしてキャラ弁見てるクロエさんの横から、完食したシャノンさんがスプーンを突き刺した。顔の真ん中に。
クロエさんはしばらくうなだれていたけど、やがて持ち直してシャノンさんを払いのけてお弁当を食べはじめた。なんのかんの仲良くきゃいきゃいしてる様子を見て僕も癒される。
今日は誰を指名しようか。いつも通りならこのどっちかだけど、クロエさんって気分じゃないな。意外に名器なシャノンさんか?でも今日週末で用心棒の方忙しそうだよなあ。
なんて思いながら結局決めきれず、無指名でカウンターに座った。最初に来た子指名しよう。そう結論づけて。
「お待たせしました、あなた様♡」
「クレハさん?お久しぶり、元気そうですね」
前衛が不足する事なんて滅多にないし、近ごろは前にも増して人気が出て引っ張りだこなクレハさんとは久々だった。妙に生き生きして綺麗さに磨きが掛かった気がする。
僕のとこ来ていいのかな?すぐ指名きそう。
「あの後どうでした?司令官との略奪えっち」
僕たちの話のきっかけはだいたい司令官で、今日もそんな感じで水を向けてみる。
「いえ、実はまだなんです」
「え?あんなに楽しみにしてたのに?」
「旦那様とは普通のエッチをしまして……」
まあ、そうか。普通が一番。この子は結婚に対する理想が高いから、背徳プレイでなくても幸せになれるか。
「えっとじゃあ、お客さんの浮気エッチは、楽しめてます?」
「……それも、何回か、ありましたけど、それほど楽しめなくて」
「うーん」
うまくいかなかったか。前半はともかく、後半はひどかったからな。満足そうな寝顔だったけど、アレ結局は結婚プレイだったし。
「それで、ですね」
「はい」
「また……浮気エッチ、してくれませんか?」
「えっ?」
聞き違いを疑う。けど僕は割と耳がいい方だ。酒場の喧噪の中でも違える事は無い。
しかしクレハさんはお淑やかで、こういうの言う人じゃなかったはずだ。
僕が唖然としていると、彼女は慌てたように懐から包みを取り出して、差し出してくる。
「すみません、遅くなりました。これを……」
受け取る。ずっしりとした重み。お金が入っていた。
「困った事があれば、わたしに言ってくださいね?」
僕はお金に困っていない。でも、突き返せない有無を言わせない圧があった。
クレハさんの目は期待するように輝いていた。傍目にそれは活力のある姿に映る。
「私は、私の全ては、あなた様のモノです♡」
しかし瞳の奥底に、クロエさんが健全と思えるほどの、どろりとした狂気があった。
クレハさんは、生き生きと輝いていた……輝いて、濁っていた。