ドットアビスを1ミリも知らない転生者さんヒロインをうっかり寝取ってしまう 作:国語が苦手なオオムラ
転生した。元日本人で、テンプレファンタジー。これだけ言えば僕の事は、特に……。
……白状すると、あの時点ではあれ以上語れる事がなかった。どうでもいい事は覚えているけど、大事なモノほど記憶にない。
僕は演技が得意だ。大抵のものになれるし、大抵の事はできる。だだこの世界は、それだけで生きるには過酷だった。主に日本人の感性、僕が僕であるための感情が、邪魔だったのだ。
歴戦の騎士を演じるのに恐怖が邪魔して足がすくむ。
冷酷な盗賊を演じるのに憐憫が邪魔して首を狩れない。
だからその都度感情を捨てた。簡単だ。歩いてきた道を消せばいい。ついでに道中で出会った大切な人との思い出も消えたけど、失うほどに演技に磨きが掛かるし、特に不便もないし、何より死んだら元も子もないからね。
そうやって、楽しむ感情を捨てた。悲しむ感情を殺した。慈しみ、優しさ、憤怒、ぜんぶ排除して、後ろが荒野だけになった頃、目の前に建設中の司令本部があった。手書きの求人が、頼りなさげに揺れていた。
読んで、なんとなく演じた。孤児院を出て、傭兵をして、料理もできるブラック企業で働いていた日本人転生者。どれが本当でどれが設定か、自分でもわからない。
ただ、司令官が笑い方を見せてくれた。
クレハさんが楽しむ事を教えてくれた。
ヒマリちゃんから諦めない姿を学んだ。
無くした記憶は戻らないけど、感情は取り戻せるし、思い出はまた刻むことができると知った。
今の僕は、この基地から始まった。
だから、僕に心をくれるみんなを僕は、俺は、───。
◆
探索任務の報告に司令本部に来たが、司令官は用事で出払っていた。少し時間を潰さないといけない。
僕はクレハから逃げるように昼は残滓、アビスマターを集める任務に打ち込み、夜は娼館が閉まるまで居座った。
あのまま甘い檻の中に居たらきっと次は戻れないだろうと半ば確信していて、だけど打つ手がさっぱり思い付かない。
たぶん、あれは、クレハがずっと抑圧してきた感情だ。長い時間を掛けてひっそりと澱んで、溜まって、腐食していったそれらを、僕の演技が一気に解放してしまったんだ。だから僕の手で戻さなくてはならない……たとえ彼女が、望まなくても。
思い出せ。僕にとってクレハは、命を預け合う戦友で、従業員仲間で、一緒に遊んだ友達で……都合の良い女だ。
「うわっ!?」
「ひっ!?」
僕は今何を考えた!?
ってか、悲鳴か?本部の廊下で突然叫んだ姿を誰かに見られるなんて不審に思われそうだ。任務に参加させてもらえなくなる……場合によっては口封じも。
「ソレ……その邪気、どこで拾ったんですか!?」
声の主は、僕と同じく報告に来ていた陰陽師姿のヒナギちゃんだった。
やあやあ久しぶりだねぇなんて挨拶を遮った彼女は、そのままでは危険だからすぐに対処する必要がある、と僕の手を引いた。
そうして連れて来られたのは、いつかニナさんとキメセクしたあの客間である。
ヒナギちゃんとは魔法少女シチュを使っていた。後ろから見るとセーラー服みたいな陰陽師衣装に控えめなおっぱいと、まるでJCみたいな風貌はよくハマる。ヒナギちゃんに魔法少女マジカル☆セフレのセフレアクアを演じてもらって、僕は悪の怪人キスマーになるわけだ。
ちなみに陰陽師要素がどこにもないのは、それ付けると新規メンバーが増えないからだ。フロントでも物理アタッカーでも、なんならセフレブルーとかセフレアイスとか、水属性ばかりかぶっても構いません。随時ご応募お待ちしています。
「グヘヘヘ。また僕の前に現れるとは、よほど僕とのえっちが忘れられないとみえる」
「今日は真面目な浄化なのでそういうのは無しです」
そうは言うがな大佐。この僕はまさか娼館とこんなに関わる想定してなかったから性欲が弱いんだ。全年齢版なんだよ。勃たないとヒナギちゃんも困るでしょう?
ヒナギちゃんの浄化方法は陰陽和合の秘術という、端的に言うと一緒に気持ち良くなる中出しセックスだ。おまんこ占いのメレムさんといい、この世界実はエロゲーなんじゃないかとたまに思う。けどその場合、主人公は司令官なわけで……いったいどんな会社が主人公を慕う女の子達を次々娼婦にするゲームを出すというのか。そんなことしたらユニコーンにあっという間に燃やされるだろ、神姫みたいに。ニケちゃんの快楽堕ちずっと待ってたのに、僕はまだ許してないからな。
「……仕方ないですね。私で興奮できないなら……付き合ってあげます」
「よしきた!」
「んっ!?」
許可が出たのでさっそくその柔らかい唇に吸い付く。怪人キスマーだから仕方ないよね。個性だもの。
「んん、んぁ、だめ、ぁ、んっ!んっ♡」
きつく抱きしめて唇を舐め回すと、すぐに感じ始めて抵抗が弱くなる。ぷにぷにの唇を割り開いて舌先を侵入させ、前歯を軽くノックすれば、待ちかねていたようにヒナギちゃんの舌が出迎えてくれる。そしてソファーに一緒に倒れ込むように座り、ぢゅぷぢゅぷ舌を絡ませあっていると……。
「んっ♡んっ♡はぁっ、ちゅぷ♡はっ、んっ!んんんぅっ♡♡」
びくん♡びくんっ♡
このように、キスだけでイってしまうのである。
ヒナギちゃんは司令官ともお客さんとも、浄化目的の真面目えっち……?まあ真面目えっちしかしなかったので、キスは僕が初めてだったらしい。そんなこと聞かされたら当然、執拗にキスするに決まってるわけで。
前にヒナギちゃんに、暴走したお客さんにベロを指でいじられてイってしまったと恨み混じりの報告もされたくらい、僕がさんざん開発していた。ヒナギの口はワシが育てた、と言っても過言ではない。
「ぷはっ、は、はーっ♡……も、もうっ!」
「今日もいいキスイキだったぞ、アクア」
「許せない……浄化してやるんだから!」
そう言って腰を浮かせ、ぐちょぐちょのまんこで僕のちんぽを呑み込んでくる。
「あ……は、入ってくる……これ、すごい、邪気……んあああっ♡」
「ククク……そういう詰めの甘さがアクアのかわいいところよ」
「な、何を……!ええい、清らかなる命の、んうっ♡」
体面座位で繋がるなんて、キスして欲しいって言ってるようなものだ。そもそも、ハメてから詠唱が必要なんてどう考えても欠陥しかないのだが。やはり時代は無詠唱、僕が訓練してあげなくては。
「や、ゃぁ♡ん、んくっ♡ぷぁっ、何、考えてるの、こんなっ、ん♡祓わないと、危険……んうっ♡」
「簡単に祓われても面白くないしな」
「……!やっぱり、あなたは、私が助け、んんん♡」
どうしたどうした?決意したそばから蕩けてるじゃないか。まだキスしかしてないんだぞ?これで突き上げたらどうなるんだろうな?
「ん゛っ!?ううぅぅうっっ♡♡」
ヒナギちゃんは僕の首に腕を回して引き寄せるように密着してイった。おまんこよく締まるし、控えめおっぱいも押し付けられて気持ちいい。
「は♡はふっ♡ぁぁ……んやっ♡」
なぜか常に横乳してるエプロンみたいなノースリーブ導師服の端をぐっと中央に寄せると、露出した両方のおっぱいを包み込む。
「おっぱい、だめ♡やっ!?いま、おまんこまでされたら……っ♡」
僕の両手はヒナギちゃんのおっぱいを揉んでいて、逃げようと思えば逃げられるはずなのに、彼女の両手は依然として僕の首の後ろをホールドしている。
だから身体を支えるのは彼女に任せて、僕は力いっぱいイキまんこを突き上げた。
「あっ♡あっ♡あっ♡やっ、ダメなのに♡いっちゃう♡イク、イクッ!イっくぅぅぅ♡」
「う!……ぉあっ!?」
ヒナギちゃんがイクのにあわせて射精する。精液とは別に、何か他のモノが出ていくのが分かる。気持ちいい。気持ちいい!
「ああぁ♡でてる……邪気が、いっぱい……中に、出されてる……」
「はあっ、はあっ……すげえ」
「……ぁ、今なら!きよらkんんっ♡」
すげえ気持ちいい!もっとしたい。もっとだ!黙らせて犯して中出しして全部ヒナギの奥にぶちまけたい!
「んん~~っ!んあっ、ちゅぷ♡ぢゅるる、ぅあ♡だめぇ」
「ダメ?キス好きでしょ?」
「……すき♡だけど、いまはダメなのぉ……んうぅ♡」
押し倒す。唇を押し付けたまま、上から打ち下ろすようにどちゅどちゅ種付けピストンする。射精感が上がってくる。
「ん♡んっ♡んんっ♡ぷはっ、ぁ、やっ♡またイっちゃう♡出されちゃう……っ♡」
「出る!出すぞ!」
「や、あ、あっ……あああぁぁ~っっ♡♡」
ホノカちゃんみたいな頭悪い言い方になるが、どびゅるる~♡ってなってぶわああっ♡ってなる。これハマりそう。
「ぁ……ぁ、邪気、が……ぁ♡おまんこのなかで、暴れてる……ひあっ♡ああっ♡」
「アクア……ヒナギ!」
「や、もっ、これ以上……だめええっ♡」
「あ、あっ、あっ、激しいの、すごっ♡ぁ、いやっ、またきちゃう♡イクっっ♡♡」
「こんな……あぁ♡邪気が♡気持ちいい……っ♡こんなの、逆らえなくなっちゃうよぉ♡」
「あん♡あん♡もっと♡もっとして♡いっぱい、ヒナギの中に邪気出してっ♡おまんこ、穢してええぇっ♡♡」
「はあっ、はっ……うっ!」
「あ゛♡あ゛♡ぁ……」
背筋をゾクゾクさせながら射精して、人心地ついた。
思考がすっきりと晴れていて、これまでずっとモヤの中にいたことを知る。なんで僕は誰にも相談しなかったんだろう。司令官に言えばきっと力になってくれたし、ルディアさんなら解決法だって知っていたかもしれない。他にも僕には頼れる人がたくさん居て、ひとりで抱え込むなんてらしくない事をしていた。いや、させられていたのか。
「ありがとう。ひな……」
「あは♡あははっ♡邪気が、すごいの♡ふふふ♡」
ヒナギちゃんが邪気堕ちしていた。白い導師服が黒く染まり、おまんこからは入りきらない精液がどろどろと溢れ、恍惚とした表情でおなかを撫でながら笑っていた。
へへっ、やっちまったぜ!
でも確か、司令官の龍脈えっちで邪気祓いできるって聞いた。さすが司令官、司令官なら早期発見の癌くらいまでなら余裕で治せるに違いない。しゅき♡
「おまんこ♡あん♡まだ暴れてる♡あはっ♡」
「……ごくっ」
エロいな。目のハイライトが消えて黒くなって笑うヒナギちゃんはまさに闇堕ち魔法少女みたいで、出し切ったと思われたちんぽに精子が再装填される。邪気エンチャントはもうないけど、もう一回くらい犯してもいいかな……?
「じーーー……」
「………………」
その時、入り口の方から視線を感じた。
「……ニナさん」
「どうぞ、わたくしに構わず、つづきを」
犯行現場を、家政婦は見ていた!しかし見ているだけだった。僕は無表情に見えるニナさんの感情を読み取ろうと彼女の顔を見つめる。興味。羞恥。少しの興奮。あとはよくわからない小さなものがいくつか。咎められてはいないどころか、協力的な姿勢すら見受けられた。
「……媚薬が必要なら、お申し付けください」
「ありがとう。ニナさん」
その言葉で、僕の中の全てが繋がる。
…………見えたぞ、エンディングが。