※この作品はR-18です。

変身忍者嵐より 千恵(毒蛾くノ一)の異なる未来第2編・江戸での血車党との対決   作:shpfive03

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pixiv版から血車党再生化身忍者十人衆のメンバーのうちドクモリバチをゲジゲジ魔に変更しています。

pixiv版をご存じの方には理由はお察しだと思いますけど、今はふれません。

本作品はあくまでもハーメルン投稿作品です。


血車党再生化身忍者十人衆

骸骨丸は、目の前の魔神斎に対して、内心はどうであれ、外見上は恭しく頭を下げた。

 

「魔神斎様、これより江戸を標的とする『毒蛾作戦』、そして『伊賀忍軍解体作戦』の実行にうつりたいと思います」

 

魔神斎は、それを聞いて頷く。

 

「うむ。いくら個別の作戦を実行しても、党の裏切者、ハヤテと伊賀忍たちに邪魔をされ、思うようにいかぬのが現状。であるなら、一挙に徳川の本拠である江戸を『毒蛾作戦』により叩くのがもっとも早道」

 

そこで魔神斎はいったん言葉を切ると

 

「そして、江戸に向かっているハヤテたちに、その『毒蛾作戦』の邪魔をされないためにも、まず、今まで奴等に倒された化身忍者のうち十忍を復活させ、これを新しく生まれた化身忍者、人喰いカラスに指揮させて馬入川手前にて、奴等の足止めをさせようと思う」

 

と自身の計画を告げた。

 

骸骨丸は再び

 

「ははっ!」

 

と頭を下げる。

 

が、そこへ口を挟んできた女性がいた。

 

「魔神斎様、骸骨丸様、念のために申し上げておきます。このたび誕生した人喰いカラスなら実力も申し分ないとは思いますが‥」

 

長い、綺麗な黒髪を靡かせた、顔立ちの整った、冷徹な感じのする妙齢の女性。

 

骸骨丸は勿論、魔神斎にすら意見することの出来るこの女性は、血車党の裏切者であるハヤテの父である、今は党により処刑された谷鬼十の長女であり

 

今や化身忍者を作るための『人間化身の法』のただ一人の継承者にして、血車党の序列第三位に位置する女性

 

名は風華(ふうか)という。

 

「今回の再生化身忍者十忍衆は、今の毒蛾くノ一のように、別の素体となる人間をもとに一から作られた化身忍者ではなく、あくまでも適当な人間の死体と、過去の『材料』を元に急ごしらえした、いわば傀儡人形のようなもの」

 

風華は見も蓋もない言い方をすると

 

「ですので、十忍のいずれも、到底以前のような力を発揮することはできません。まあ、伊賀忍どもとなら何とか互角くらいには戦えるでしょうけど」

 

と皮肉っぽく笑った。

 

暗に、それなら下忍たちをそのまま使うのと大差なかろうと言っているのだ。

 

それにしても『適当な人間の死体』とは‥‥

 

「風華!、それはお前が技術者だからそのように思うだけだ!」

 

魔神斎はムッとしたように答える。

 

「化身忍者十忍衆の同時攻撃による『心理効果』というのもある」

 

それを聞いた風華は面白いものを聞いたとばかりに、肩をすくめる。

 

「あの無神経なハヤテが、そんなもの気にしますかねえ?」

 

が、骸骨丸がここで風華に向かって言った。

 

「いや、そうバカにしたものでもないぞ。少なくとも血吸いコウモリの再生は上手く使うことができると思う」

 

風華は、これにも皮肉っぽく答える。

 

「中身はまったくの別人というか、人格もろくにありませんし、いくらハヤテがバカでも、さすがにおかしいと気づくと思いますよ」

 

そう言って笑った。

 

風華は自分の腹違いの弟を、ここでは大っぴらに小バカにしていた。

 

が、彼の実力そのものは冷静に評価はしている。

 

骸骨丸は、だが風華の皮肉にはいちいち答えない。

 

「いずれにせよ、化身忍者十忍を復活させてくれたことには、お前に礼をいう」

 

ぶっきらぼうにいう骸骨丸に対して風華は

 

「フフフッ、ええ、楽しませてもらいましたわ!、残念なのは『材料』の不備でやっつけ仕事をしたことかしら」

 

と笑いながら答える。

 

この女は‥‥

 

骸骨丸は苦々しい思いで目の前の風華を見る。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「甦れ、化身忍者どもよ!」

 

魔神斎が号令する。

 

「毒ウツボ!」

 

まずウツボの怪人が立ち上がった。

 

それを合図に次々と過去の亡霊のような化身忍者たちが次々と名乗りをあげていく。

 

「不死身マシラ!」

 

「卍カマイタチ!」

 

「ネコマンダラ!」

 

「死人ふくろう!」

 

「トゲナマズ!」

 

「ゲジゲジ魔!」

 

「ガマドクロ!」

 

「毒蛇くノ一!」

 

「血吸いコウモリ!」

 

骸骨丸は立ち上がった『毒蛇くノ一』の姿を見て、かつて自分の愛人の一人だったあざみのことを思い出した。

 

が、今、ここにいる『毒蛇くノ一』は、あくまでも、かつてのあざみが復活したものではなく、その姿に『化身』することさえない。

 

ただの木偶人形のような『怪人』に過ぎないのだ。

 

それは『血吸いコウモリ』も同じなのだが‥‥

 

その姿形なら利用できるかもしれないと骸骨丸は考えていた。

 

そして骸骨丸は、この十忍を指揮する化身忍者に声をかけた。

 

「人喰いカラス!」

 

その声に応じて、扉を開け、新たなる化身忍者、人喰いカラスが、その眼光を光らせながら姿を現した。

 

「カカアァ!、カカアァ!」

 

白いカラスの頭部に、飛行のための翼と鋭い爪を持つ、新たなる化身忍者、人喰いカラス。

 

そして、その後ろから『化身忍者毒蛾くノ一』も姿を現すと、彼女は骸骨丸に向かって言った。

 

「骸骨丸様、ハヤテたち、それに、あの『出来損ないの裏切者』を迎え撃つ大任、なぜ、この私におまかせいただけなかったのでしょうか?」

 

骸骨丸は彼女に向かって厳しく言った。

 

「毒蛾くノ一!、お前には『毒蛾作戦』と『伊賀忍軍解体作戦』という重要な任務がある。そして、この両方とも伊賀忍者出身である、お前以上の適任者はいない。それはわかるな?」

 

『化身忍者毒蛾くノ一』も、そう言われては引き下がらざるを得ない。

 

「わかりました‥‥」

 

悔しそうにいう『化身忍者毒蛾くノ一』を、骸骨丸は穏やかに諭す。

 

「お前が『出来損ないの裏切者』や、伊賀忍カスミとの決着をつけたいという気持ちもわからなくはない。だが、それによってお前の『正体』がわかってしまっては計画にも支障が出るし、実際に血吸いコウモリがそれで失敗している」

 

骸骨丸はそこまで言うと表情をきつくする。

 

「『毒蛾作戦』、『伊賀忍軍解体作戦』は、どちらも我が党にとっては重要な作戦だ、それを忘れるな!」

 

『化身忍者毒蛾くノ一』は、それに応えるように

 

「イーッ!、ヨーウゥゥー」

 

と声をあげる。

 

そして骸骨丸は、今度は人喰いカラスの方を振り向く。

 

「人喰いカラスよ!、お前の方も大役であること重々承知せよ。血車党の裏切者ハヤテは、今まで我が党の多くの計画を次々阻止してきた強敵、そして『出来損ないの裏切者』の存在は、我が血車党内に動揺も広めている。お前に再生化身忍者十忍を任せるということは、それだけの重みがあるのだと自覚せよ!」

 

人喰いカラスも

 

「カカアァ!、カカアァ!」

 

と声をあげると

 

「お任せください、骸骨丸様。俺様が必ずやハヤテ、伊賀忍ども、出来損ないの裏切者を始末してご覧にいれます!、人数もこちらが上、早々に奴等を叩き潰してご覧にいれます!」

 

と怪気炎をあげる。

 

骸骨丸は人喰いカラスに指示をした。

 

「まずは相模川を渡るためには馬入の渡船場に行く必要がある。そこで奴等を迎え撃て!」

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