※この作品はR-18です。

変身忍者嵐より 千恵(毒蛾くノ一)の異なる未来第2編・江戸での血車党との対決   作:shpfive03

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『化身忍者毒蛾くノ一』と四人の血車党くノ一

『化身忍者毒蛾くノ一』は、人間体である『上月楓』の姿で、骸骨丸の指示を待っていた。

 

上月楓は、ほんの少し前まで伊賀忍者だった。

 

御公儀の命により、密貿易、武器の密輸入などが噂される北九州の有馬藩に奥女中として潜入し、内情を探っていたところ

 

有馬藩を介した南蛮などとの密貿易その他の黒幕は、実は血車党であり、たまたま事情によりその場に居合わせた骸骨丸に楓は捕まってしまった。

 

一度は『お役目失敗』を恥じ、自害を決意した楓なのだが‥‥

 

結果的には骸骨丸の説得に応じ、自ら新たなる化身忍者『毒蛾くノ一』に生まれ変わったのだ。

 

だが、遠い北九州での出来事でもあり、有馬藩ぐるみで隠蔽工作を行ったこともあって

 

伊賀くノ一楓が、今や血車党の化身忍者である『新たなる毒蛾くノ一』に生まれ変わったことなど、まだ、御公儀の方でも把握しておらず

 

楓は今も引き続き有馬藩の調査を継続して行っていることになっている。

 

実は楓と共に彼女と行動していた男性伊賀忍者も三名ほどいたのだが

 

当の楓、いや『化身忍者毒蛾くノ一』の手にかかって口封じのため始末されていた。

 

彼女の忠誠心は今や血車党に捧げられており、そして

 

彼女は『毒蛾作戦』と『伊賀忍軍解体作戦』成功の暁には

 

血車党戦闘班の『くノ一頭』としての新たなる地位を骸骨丸、そして魔神斎からも約束されていた。

 

自分はもはや、伊賀忍者だったときの『使い捨ての下忍』などではない。

 

彼女は意気軒昂だった。

 

「毒蛾くノ一!」

 

煙と共に骸骨丸が姿を現す。

 

「はっ!」

 

『化身忍者毒蛾くノ一』は骸骨丸に向けて一礼する。

 

骸骨丸はニヤリと笑うと

 

「この度の江戸での『毒蛾作戦』、『伊賀忍軍解体作戦』で、今までのお前の指揮下にあった下忍たちとは別に」

 

そして骸骨丸は、今、彼の連れてきた四人のくノ一を『化身忍者毒蛾くノ一』に紹介する。

 

彼女たちは男性下忍たちが着ている茶系の迷彩色の忍び装束に、黒覆面という姿ではなく、素顔を見せ、総髪を後ろ髪でまとめ、黒の手甲に、黒の脚絆、そして草履、黒色で半袖の忍び装束に身を包んでいた。

 

 

血車党くノ一は男性下忍とは異なり黒忍び装束で統一されており、実は今、党の裏切者である千恵が着ている忍び装束もこれと同様である。

 

「この四名のものたちを、お前の作戦を助けるため、その指揮下につける」

 

そして骸骨丸は四人に自己紹介をさせる。

 

一番右にいたくノ一から順に挨拶する。

 

「牡丹(ぼたん)と申します」

 

「菊(きく)と申します」

 

「桐(きり)と申します」

 

そして一番左にいたくノ一が

 

「菖蒲(あやめ)と申します、毒蛾くノ一様、以上四名、どうぞお見知りおきください」

 

と挨拶する。

 

そして四人とも恭しく『化身忍者毒蛾くノ一』に向かって一礼した。

 

『化身忍者毒蛾くノ一』は骸骨丸に

 

「彼女たちは化身忍者ではないのですか?」

 

と聞く。

 

「違う」

 

骸骨丸は首を横に振った。

 

「出自は皆、別だ。元からの血車党出身者は菖蒲のみ、牡丹は根耒、菊は風魔、桐は越後上杉、それぞれ他の忍軍の出身だ」

 

そして骸骨丸は

 

「かつて全国に割拠していた忍軍たちは皆、徳川に帰農を促されており、今の伊賀の一人天下を快く思っていない、そうした旧忍軍の出身者たちが血車党を頼って、続々と入党してくる。おかげで我が党も下忍のなり手には不自由していないのだ」

 

と、目の前の『化身忍者毒蛾くノ一』に言った。

 

もっとも骸骨丸は、そうやって入ってきた忍軍出身者を血車党がどのように扱い、そうやって下忍となったものたちをどのように使っているのか、などということは言わない。

 

いう必要もないことだ。

 

勿論、この四人のくノ一たちも『血車党による再教育』を受けており、今ではその忠誠心は血車党に捧げられている。

 

「よいな、毒蛾くノ一、作戦は絶対に成功させるのだ、一応、邪魔なハヤテたちは人喰いカラスと再生化身忍者十忍が足止めしている。が、油断は禁物だ」

 

『化身忍者毒蛾くノ一』は、骸骨丸に向かって恭しく一礼する。

 

そして

 

「お任せください骸骨丸様、見れば、どこまで戦力になるか不確かな再生化身忍者たちより、この四名の方が腕も立ち、心強き様子。必ずや江戸での作戦を成功させます!」

 

とキッパリいうと、目の前の四人のくノ一たちに向かって

 

「私は毒蛾くノ一、四人とも頼むぞ!」

 

と言った。

 

四人の中のリーダー格、菖蒲が代表して『化身忍者毒蛾くノ一』に挨拶した。

 

「お任せください、毒蛾くノ一様、我々の工作により必ずや作戦成功の力となります!」

 

そして四人は恭しく『化身忍者毒蛾くノ一』に深く頭を下げる。

 

「頼もしきものたち!」

 

骸骨丸はいうと

 

「頼むぞ!」

 

と号令した。

 

 

そして『化身忍者毒蛾くノ一』は人間体である楓の姿から、

 

「化身!、毒蛾くノ一」

 

そう叫んで両手をクロスさせ、大きく上に回す。

 

そしてもう一度クロスさせた。

 

 

そして化身忍者毒蛾くノ一の姿となり

 

 

「イーッ!、ヨーウゥゥー」

 

と声をあげる。

 

そして、四人のくノ一たちも骸骨丸に向かって一礼した。

 

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