※この作品はR-18です。

変身忍者嵐より 千恵(毒蛾くノ一)の異なる未来第2編・江戸での血車党との対決   作:shpfive03

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今回、時代劇としての流血シーンがあります。

一応、R18指定はしているものの、少し悩みましたが

最近でもNHK豊臣兄弟のような実写の派手な流血シーン例がありましたし

まずは投稿してみることにしました。

なお、ここから1話あたりの文字数が少なくなっていますが、pixiv掲載当時のタイトルに内容を合わせています。


変身忍者千恵、三人の血車党忍者たちを斬る!

一方で、変身忍者千恵を包囲攻撃していた男女四人の血車忍者たちは、カスミの突然の発言と、それに伴う化身忍者毒蛾くノ一の怒り爆発、そして、それによる分身攻撃や、変身忍者嵐の防戦などの動きを見て、そちらに気を取られてしまい

 

動揺からか、包囲攻撃にも、足並みの乱れが生じていた。

 

その機を変身忍者千恵は見逃さない。

 

「ええいっ!!」

 

変身忍者千恵は、ちょうど目の前を走っていた血車党下忍の一人をバッサリと一刀の元に斬る。

 

「クエェェッッッッッッッッッッッッッ!!!!」

 

周囲を驚かすほどの大声で悲鳴をあげた血車党下忍は、変身忍者千恵に斬られて派手にビュッ!、と鮮血を飛び出させる。

 

その斬られた下忍からとばっと吹き出した鮮血は、返り血として、変身忍者千恵の頬などにもかかり、それを赤く染める。

 

変身忍者千恵に、もはや迷いはなかった。

 

殺らなければ、自分が殺られる

 

それだけのことである。

 

斬られた下忍はその体を痙攣させると、そのまま、その場にドサッと倒れる。

 

その倒れた場所は下忍の鮮血で、たちまち真っ赤に染まっていった。

 

これを後方で見ていた斎藤福以下、薙刀を構え、一応は臨戦態勢をとっていたはずの大奥女中たちではあるが

 

一応は乱世を、そして、それに伴う『殺し合い』なとも、自分の目で実際に見てきた福などはともかく

 

若い奥女中たちは一斉にうっ、とその惨たらしい光景から目を背ける。

 

その様子を見て福は

 

やはり生まれた時から泰平の時代に慣れ、一応は武家の娘として武術の嗜みはあったとしても

 

若い子女たちは『実戦的な戦力』にはならないのだ

 

ということを嫌というほど実感させられてしまった。

 

福は、先ほど千恵が自分一人に任せてください、と、あえて言い切ったことの意味を正確に理解した。

 

また、ならば戦国乱世を実際に経験してきた自分たち年配者なら、などとも福は思わない。

 

そう思いたくても、あまりにも敵である血車党のものたちとは、実力、戦闘力ともに差がありすぎることを、先ほどから、まざまざと見せつけられてしまっているのだ。

 

福は悔しさのあまり、自らの唇を強く噛んだ。

 

これだけの人数の武術を嗜む武家の娘たる大奥女中たちがいても

 

血車党の曲者たちの前では、何ら実戦的な戦力とはならないのだから…

 

だが、だからこそ自分にはしなければいけないことがあるのだということを、福は強く自覚した。

 

「ええいっ!!、皆のもの、これしきのことで動揺するでない!、忘れたか!、我らは武門の家に生まれた女子(おなご)なるぞ!」

 

大声で福は周囲の動揺する大奥女中たちに向かって叫ぶ。

 

そして

 

「せめて、よく見ておけ!、戦いとはこのようなものなるぞ!、なればこそ、せめて己の心を鍛え、いざというとき戦えるよう備えよ!」

 

と、周囲を諭すように大声で言った。

 

その福の声を聞いて、どうやら大奥女中たちの動揺も静まっていく。

 

「残念ながら我らは頭数だけはいても、ここにいる嵐殿、千恵殿、カスミ殿、そして朧殿、夜叉丸殿から見れば『今は足手まとい』にしかならぬ。しかし、このことの悔しさをよく覚えておけ!、徳川の御家を守るのは、我ら一人一人の心構えなるぞ!!」

 

その福の言葉に大奥女中たちの顔つきが変わる。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

「福様、ありがとうございます」

 

下忍からの返り血を浴びた変身忍者千恵は、その福に向かって、軽く一礼する。

 

その上で

 

「しかれども、この場は我らにお任せください、いざっ!」

 

と、包囲網の一角を崩され、三人となってしまった血車党忍者たちと相対する。

 

「お、おのれえぇっ!、『出来損ないの裏切者』めえ!」

 

三人の中ではリーダー格と思われる菊が、仲間を斬られた憎悪を剥き出しにし、変身忍者千恵を罵倒する。

 

が、変身忍者千恵は、もはや余裕であった。

 

包囲網さえ崩せれば、個別の血車党下忍、くノ一たちなど、変身忍者千恵にとっては敵ではない。

 

「構わないわよ、かかってきなさいな」

 

そう言って変身忍者千恵は三人の男女の血車党忍者たちを挑発する。

 

もはや武人としての千恵に迷いはないのだ。

 

かかってくるなら、迷わず斬る!

 

「かかれっ!」

 

菊の掛け声とともに、桐、そして黒覆面の男性下忍の三人が、一斉に変身忍者千恵に向かって斬りかかる。

 

「お前たち、止めろおっ!!」

 

変身忍者嵐たちと交戦中の化身忍者毒蛾くノ一は思わず叫ぶ。

 

こうなってしまっては、お前たちに勝ち目はないんだ……

 

だが、変身忍者嵐とカスミだけではなく

 

新たに朧、夜叉丸も戦う相手に加わった今、いくら分身がいるとはいえども、化身忍者毒蛾くノ一は咄嗟に身動きすることは出来なかった。

 

そして変身忍者千恵は情け容赦もなく、自らの剣を大きく動かすと

 

「千恵の必殺、十字斬りいっ!!」

 

そう叫んだ変身忍者千恵は、自らの持つ剣をいったん振り下ろし、そして十字型に回転させて横へ大きく振り払う。

 

そして、その剣で

 

血車党くノ一、菊と桐、そして男性下忍をあっという間にざくっ、ざくっと斬り捨てた。

 

「ぎゃああぁぁっっっっっっっっ!」

 

「げええぇぇっっっっっっっっ!!」

 

「クエェェッッッッッッッッッ!!」

 

男女の血車党忍者たちの大音声による壮絶な悲鳴。

 

そして、斬られた三人からはおびただしいほどの血が飛び散り、上は天井から、下は畳などを問わず、その周辺をを深紅に染め上げた。

 

変身忍者千恵は一切の手加減をしなかったのだ。

 

いや、逆に手加減などをして、斬られた者たちが半死半生のまま、地獄の苦しみを続けることがないよう、あえて一撃必殺を心がけた。

 

そして死体となった三人は、その場にドウッと倒れ、そして、直ぐに動かなくなった。

 

その凄絶な有り様を

 

福に叱咤されたばかりの大奥女中たちは、その表情を強ばらせながらも、あえて直視する。

 

これが『戦(いくさ)』というものなのだ…

 

そして

 

返り血を浴び、真っ赤になった変身忍者千恵だが

 

どのような仕組みになっているのか?

 

直ぐにその返り血は消え、元のままの姿となる。

 

「化身忍者毒蛾くノ一!」

 

変身忍者千恵は叫んだ。

 

「お前の部下たちは皆、この私、千恵が斬った。残るはお前ただ一人!、無駄な抵抗は止めるんだ!」

 

だが、その言葉を聞いた化身忍者毒蛾くノ一は

 

「イーッ!、ヨーウゥゥー!!」

 

大声でそう叫ぶと、気丈に返事をかえす。

 

「『出来損ないの裏切者』、何を言うか!、例え一人になったとしても、私はそう簡単に負けはせぬ!」

 

そう言って自らの分身と共に剣を構えると

 

「お前に斬られた仲間たちの恨み、この毒蛾くノ一が晴らしてくれる!」

 

といい放つ。

 

もはや分身が傍らにいるだけの化身忍者毒蛾くノ一を

 

変身忍者嵐、カスミ、変身忍者千恵、そして朧と夜叉丸が取り囲む。

 

だが化身忍者毒蛾くノ一は屈する気配すら見せなかった。

 

 

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