※この作品はR-18です。

変身忍者嵐より 千恵(毒蛾くノ一)の異なる未来第2編・江戸での血車党との対決   作:shpfive03

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前話とまとめても良かったのですけど

衝撃!、朧の『破幻の瞳』敗れる

は大きなトピックになるかと思いましたので、1話にまとめることはしませんでした。


衝撃!、朧の『破幻の瞳』敗れる

化身忍者毒蛾くノ一は、たった今、変身忍者千恵に斬られた自分の部下たち四人の無惨な血塗れの亡骸を、強い怒りと悲しみ、そして激情と共に注視していた。

 

私も化身忍者にしてほしい、と自ら申し出ていた菊。

 

しかし、もう彼女の願いが叶うことは絶対にない。

 

越後出身で、可愛らしいお国訛りがいつまでも抜けなかった桐。

 

しかし、もう彼女の、その訛った声を聞くことも二度とない。

 

そして、何時でも命を捨てる覚悟は出来ていると言い切った二人の下忍に、化身忍者毒蛾くノ一は『命を捨てるなら江戸城にしろ!』と嗜めたばかりである。

 

その彼らは本当に江戸城で命を捨ててしまった…

 

こんな私に命を預けてくれた、大切な部下たち……

 

彼ら、彼女たちは、もういないのだ。

 

あらためて化身忍者毒蛾くノ一は、目の前の変身忍者千恵、カスミ、そして変身忍者嵐をキッと強烈な殺意を込め、睨み付ける。

 

朧や夜叉丸など、彼女の眼中にはない。

 

「イーッ!、ヨーウゥゥー!!」

 

化身忍者毒蛾くノ一は叫ぶと

 

「許さないっ、貴様らを絶対に許さない!!!」

 

と強い憎しみをこめて吐き捨てるように言い切った。

 

そして、自らの横にいる分身に向かって手で指示をする。

 

いつの間にか化身忍者毒蛾くノ一の分身は、あの『七色の狂い毒粉』を発射するための、あの特製短筒を持ち、それを発射せんと構えていたのだ。

 

「それは!」

 

変身忍者嵐が驚きの声をあげる。

 

「ハハハ、嵐、気づいたか!」

 

化身忍者毒蛾くノ一は高らかに笑う。

 

「私は何回でも、この特製短筒を異なる次元から取り出すことができるのさ!」

 

そして彼女は変身忍者千恵、変身忍者嵐、カスミの三人を指差す。

 

「そこにいる『出来損ないの裏切者』は七色の狂い毒粉に耐えられたとしても、変身忍者嵐になら、この狂い毒粉は十分に効果があるということは分かっている」

 

実際、変身忍者嵐は、かつて『化身忍者毒蛾くノ一だった頃の千恵』と最初に対戦した時、その白刃取りと狂い毒粉攻撃に大苦戦させられたのだ。

 

変身忍者嵐といえども狂い毒粉を浴びれば無事では済まない!

 

「ましてや『人』であるカスミ、そして、この場の他の連中は、この七色の狂い毒粉にはひとたまりもない!、そして、変身忍者嵐を含むこの場の皆が殺し合うのさ、いや、いっそ、変身忍者嵐と『出来損ないの裏切者』に殺し合いをさせてやろうか?」

 

殺し合え、皆、殺し会うのだ!!

 

そこまで言うと化身忍者毒蛾くノ一は自らの分身に対して指示をする。

 

「やれっ!、私の七色の狂い毒粉の魔力を思い知らせてやれ!!」

 

 

「イーッ!、ヨーウゥゥー!!」

 

化身忍者毒蛾くノ一の分身が叫び、そして特製短筒を構える。

 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

 

ここで朧が

 

「嵐さん、千恵さん、私の後ろにまわってくださいっ!!」

 

と叫ぶと、自ら前に進み出た。

 

瞬時に朧が何をしようとしているのか理解した変身忍者嵐と変身忍者千恵は、すぐさま朧の背後にまわる。

 

そして朧は叫んだ。

 

「伊賀忍法、破幻の瞳!」

 

朧の両眼がキラキラと光輝く。

 

朧には、その目で見た他者による超常の力を問答無用で無効化してしまう強力な『破幻の瞳』の能力があった。

 

この力は実に強力であり、かつて変身忍者嵐、変身忍者千恵の変身を強制解除してしまったことさえある。

 

また、その少し前に藤林家の旗本屋敷を襲った、化身忍者毒蛾くノ一が放った別な分身を消滅させてしまったこともあるのだ。

 

分身が化身忍者毒蛾くノ一の『術によるもの』であるなら、朧の、この『破幻の瞳』で、その存在そのものを無効化してしまえるはず。

 

いや化身忍者毒蛾くノ一の『化身』そのものも解除してしまえるかもしれない。

 

ただ、それにより変身忍者嵐、変身忍者千恵の変身が強制解除されるのは避けたいと朧は考え

 

そのためにこそ、嵐と千恵に自分の背後にまわってもらったのだ。

 

朧自身の背後にいるのであれば、その視線を受けない以上

 

『破幻の瞳』の力は嵐と千恵には及ばない。

 

だが、化身忍者毒蛾くノ一は、そんな朧の『破幻の瞳』による攻撃を一笑にふした。

 

「ハハッ、朧。所詮はお前も『伊賀のお嬢さん』だね!」

 

そう言うと化身忍者毒蛾くノ一は、先ほど変身忍者嵐の『秘剣影うつし』による『光と影の反射』を跳ね返した、あの『手鏡』をその手に持ち、自らの分身の前に立つ。

 

「血車忍法、鏡返しっ!!」

 

化身忍者毒蛾くノ一の持つ手鏡は、なんと朧の『破幻の瞳』による強烈な視線すら跳ね返したのだ!

 

そして、それは

 

術者である朧へと、そのまま跳ね返ってきた。

 

「きゃあっっ!!」

 

朧はこともあろうに、自らの放った『破幻の瞳』による視線攻撃を自身で受けてしまったのだ。

 

夜叉丸が思わず叫ぶ。

 

「朧様っ!」

 

その場にガックリと倒れる朧。

 

変身忍者嵐も思わず叫ぶ。

 

「朧さんっ!」

 

慌てて変身忍者千恵が

 

「しっかりして、朧さん!」

 

と朧を抱き起こす。

 

幸い、朧の受けたダメージはそれほどではなかったようだ。

 

「千恵さん、ごめんなさいね。私、お役にたてなかったみたい…」

 

「朧さん、しっかりして!、そんなことないから!」

 

変身忍者千恵は倒れた朧を懸命に介抱する。

 

そんな変身忍者嵐、変身忍者千恵、朧、夜叉丸を見て、化身忍者毒蛾くノ一は冷笑する。

 

「ハッハッハッ、どうだい朧、自分自身で『破幻の瞳』を受けてしまった感想は!」

 

そして

 

「イーッ!、ヨーウゥゥー!!」

 

と叫び声をあげる。

 

「『破幻の瞳』の効力は、術者である朧、お前自身に対しても有効だよ。だからお前はしばらくの間、ご自慢の『破幻の瞳』は使えないのさ」

 

と得意満面の指摘をする。

 

「残念だったのは朧、お前が盾になったことで、結果的に変身忍者嵐と『出来損ないの裏切者』の『化身』が強制解除されなかったことだよ。まあ、いいさ」

 

そう言うと化身忍者毒蛾くノ一はあらためて横にいる自分の分身に向かって号令する。

 

「今度こそやれっ!」

 

化身忍者毒蛾くノ一の分身は頷くと、再び『七色の狂い毒粉』発射用の特製短筒を構えた。

 

 

「イーッ!、ヨーウゥゥー!!」

 

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